恋愛

地図を見て発想の転換をしてみましょう!(県庁おもてなし課/逆さ日本地図)

 ども、地図の読めるおぢさん、たいちろ~です。
 先日、大阪から会社の知り合いのお嬢さんが仕事で地元に来ることになりまして、”せっかく来るんだからドライブにでも”とおもてなしをすることになりました。ジモッティのお嬢さんと奥様と4人でやれ温泉だ、観光地だ、ウイスキーの工場見学だと(呑んベのお嬢さんだったので)半日ほどぐるぐると。
 で、そのお嬢さんから

  この車、カーナビついてないんですか?(*1)

 すいません、貧乏なのでつけてません。そういえば、最近読んだ本でこんなエピソードもあったな~(*2)ということで、今回ご紹介するのは地元の観光振興をする県庁職員の本”県庁おもてなし課”であります。


Photo
画像は”環日本海諸国図”、通称”逆さ日本地図”です


【本】県庁おもてなし課(有川浩、角川文庫)
【DVD】県庁おもてなし課(原作 有川浩、主演 錦戸亮、堀北真希、船越英一郎)
 高知県の観光振興のために新しく設立された”おもてなし課”。若手職員の掛水史貴は地元出身の人気作家”吉門喬介”に観光特使を依頼する。吉門から多くの駄目出しをされ、彼の”スタッフに若い女性を入れる”というアドバイスにより”明神多紀”を、そして観光コンサルタントとして”清遠和政”を参画させることになる・・・
 高知県観光振興部”おもてなし課”(*3)をモデルにした観光振興ラブコメ
【旅行】逆さ日本地図
 富山県が国土地理院長の承認を得て製作した日本海を中心に南北をひっくり返した地図。別に特殊な加工をしたわけでもないのに、まったく別な場所のような印象を受けます。


 さて、本書の真の主役は何と言っても”清遠和政”! かつて高知県への”パンダ誘致論”を唱え、失意のうちに県庁を去ったおぢさん。まあ、高知県の懐具合もわからんでもないですが(*4)、要は発想の転換と実行力があるかどうかがプロジェクトの成功を決めるということです。
 有川浩の小説って、けっこう魅力的なおぢさんがいっぱい出てきます。烏丸参事官とか、玄田隊長とか、鷺崎室長とか(*5)。清遠和政もまさにこの系譜。”高知県まるごとレジャーランド化”を初手から吹くかまし方は烏丸参事官のごとく、若い職員の掛水と多紀ちゃんをあちこちひっぱりまわして実体験をさせる行動力は玄田隊長のごとく。それに高知の自然を”開発下手”(失礼!)の行政の遺産と言いきる口車のうまさは鷺崎室長のごとく。

  何も『開発下手』やき今まで持て余してきて自然が残っちょりました、
  らぁて言う必要はない。
  高知は元々自然との共存を重視しちょったき都市開発には積極的やなかった、
  と吹いちょったらえいがです。
  イメージ戦略はホラ吹いとったが勝ちじゃ

 DVDで高知の美しい自然のカットがたくさん出てきますが、これらを点々の単体で差別化するってのは実は難しそうです。でもこれを線でつなげて”高知が丸ごとアウトドアのレジャーランド”というイメージで面に展開するって発想は”パンダ誘致論”なんつ~ぶっとんだこと考える人じゃないとできないだろうし、それを実現できそうだと思わせる弁舌ってのは魅力あふれるホラ吹きじゃないとできないのかも。
 ここでうまく使われているアイテムが”地図”。

  こうやって地図で見ると一目瞭然ですろう。自然が多い。
  海、山、川、仰げば自然を見下ろす空。何でもある。
  しかも、それらが全部かなりきれいに保たれちゅう。
  高知が自慢できるものといえば豊かな自然です。
  その反面、高知には自然しかない

 だから発想を転換せねばならんと。地図での発想の転換という意味で思い出したのが上記の”逆さ日本地図”。あるセミナーでこの地図を見たんですが、まさにぶっ飛びましたね。日本海とか東シナ海がまるで内海。竹○や尖○列島の領有権争いだって”何をご近所同士でちまちまと・・”って気になります。この地図見ながら交渉すれば、防○識○圏だってもうちっと違った展開がありそうな・・

 もう一人面白かったのはおもてなし課の状況を作った作家の”吉門喬介”。DVDでは”暗いに~ちゃん”ってイメージが強いですが、原作ではもっと策士な人、ラブコメしてるけど。原作では最後にインタビューへ吉門をひっぱり出した掛水に対して

  吉門:人を客寄せに使おうとしたんだ、自分だけ楽が出来ると思うなよ。
     乗るか乗らないかどっちだ、今決めろ
  掛水:選択の余地ないやないですか!
     対談苦手だとか言ってたくせに自分で話大きくしてきて!
  吉門:労力が一緒なら箱は大きいの選ぶよ、当たり前じゃん

 この人も年とりゃ、清遠みたいになるんだろうな~~

 原作もDVDもそれぞれ面白かったです。ぶっとび具合を楽しみたいなら原作を、映像としての遊びゴコロを楽しみたいならDVDを(*6)。どっちもお勧めです。


《脚注》
(*1)この車、カーナビついてないんですか?
 SBIホールディングスのアンケート調査によると2013年現在のカーナビ普及率は80.2%と8割を超えているんだとか。スマホのカーナビ機能も入れると100%近いんじゃないかなぁ。でも、スマホでカーナビすると電池食うんだよな~
(*2)こんなエピソードもあったな~
 ヒロインの多紀ちゃんが、カーナビなしに目的地にいくのに案内板の不備に気がつくというエピソードです。電通の調査だと、1997年のカーナビ普及率は5.1%だそうですので、一昔前は当たり前だったんですけどねぇ
(*3)高知県おもてなし課
 ”高知県おもてなし課”は高知県に実在する部署。HPも工事中だらけではなくちゃんとできています。設立は2007年だそうですが、当時の県知事は元NHKのキャスターで現在コメンテーターとしても活躍する橋本大二郎です。
(*4)高知県の懐具合もわからんでもないですが
 なにかというと”金がない”話のでてくる高知県ですが、高知県の2013年度一般会計予算は4,456億円。高知市は1,387億円ですから足しても6,000億円に足りません。パンダ誘致に成功した神戸市は単体で7,101億円ですから高知県だけだと2/3以下、足しても8割強といったところ。
 ちなみにパンダを誘致するには中国へのレンタル料などを含めつがいで年間約1億円ぐらいかかるんだそうで、入園料だけで採算考えててはとても誘致できるシロモノではなさそうです。
(*5)烏丸参事官とか、玄田隊長とか、鷺崎室長とか
 玄田隊長 :”無法は無茶で叩き潰す”図書特殊部隊の隊長。
       キャチフレーズの”喧嘩屋中年”はだてではない実戦力の人。
       ”図書館戦争シリーズ”(角川文庫)に登場
 烏丸参事官:巨大甲殻類に襲われる横須賀という”非常識事態”に対処する警察庁参事官。
       ”状況を自衛隊に引き渡す”という警察官僚とは思えない作戦を企図した人
       ”海の底”(角川書店)に登場
 鷺崎室長 :”詐欺師 鷺坂”の異名を持つ航空自衛隊広報室長。
       植木等を彷彿とさせるスチャラカなくせに状況を作り出すおちゃめな人
       ”空飛ぶ広報室”(幻冬舎)に登場。
 いずれ劣らぬ魅力的なおっさん達です。
 そういや”三匹のおっさん”というぢぢいのシリーズもあったなぁ
(*6)映像としての遊びゴコロを楽しみたいならDVDを
 こまかな演出ですが、吉門の本が有川浩の本のパロディーになってますし
  クジラの啓示  ← クジラの彼(角川文庫)
  海の声     ← 海の底(角川文庫)
  フリーターの・・← フリーター、家を買う(幻冬舎文庫)
  ピエロの翼   ← 空飛ぶ広報室(幻冬舎)
  さよならヘブン ← ヒア・カムズ・ザ・サン(太陽は来ました)(新潮文庫)

薔薇は薔薇は気高く咲いて、薔薇は薔薇は、美しく散る♪(探偵はひとりぼっち/探偵はBARにいる2/薔薇 エグランタイン”マサコ”)

 ども、昔古本屋でバイトしてたおぢさん、たいちろ~です。まあ、四半世紀以上前の話ですが。
 古本屋というのは本を買う人もいれば売る人も必要なビジネスです。この売りに来た本のチェックをするのはバイトの仕事なんですが、チェックしたい本もあればしたくない本もあるのは人の常で、人気No.1がビニ本(*1)、人気最低なのがホモ本。特に人気のなかったのが”中年ホモSM”というマイナーな分野の中でもさらにニッチな分野です。ダイバーシティ(*2)が叫ばれる昨今、人様の趣味に口出すつもりはありませんし、需要があるから供給があるんでしょうが、需要側にはちょっと回れそうにないな~~つーのが正直な感想です。
 ということで、今回ご紹介するのはおカマちゃんをめぐる殺人事件の話”探偵はひとりぼっち”&”探偵はBARにいる2”であります。
 (ホモとゲイとオカマはびみょ~に違うそうですが、どう違うのかよくわかりません。いっしょこたにしてますが、ご容赦のほどを)


Photo
写真はたいちろ~さんの撮影。生田地ばら苑に咲くエグランタイン”マサコ”です。


【本】探偵はひとりぼっち(東直己、ハヤカワ文庫JA)
 オカマのマサコちゃんが殺された。かつてマサコちゃんと愛人同士だった大物代議士がスキャンダルを恐れて殺したのではないかとうい噂がススキノに流れる。かつてマサコちゃんの友人だったおカマや客引きたちが口を閉ざす中、”俺”はこの事件の真相を調査し始める・・・
【DVD】探偵はBARにいる2(原作 東直己、主演 大泉洋、松田龍平、アミューズソフトエンタテインメント)
 オカマのマサコちゃんが殺された。マサコちゃんの死の真相を探ろうとする”俺”の前に謎の美女”河島弓子”が依頼人としてあらわれる。かつてマサコちゃんと愛人同士だった大物代議士の影がちらつく中、事件の真相と弓子の行動とは・・・
 東直己のススキノ探偵シリーズの第5作”探偵はひとりぼっち”を大泉洋主演で映画化した第二作目。
【花】薔薇 エグランタイン”マサコ”
 エグランタインはエレガントなイングリッシュローズ。”マサコ”は皇太子の御成婚にちなんで雅子妃殿下の名を冠したんだそうですが、このネタで使うと右側の人からツッコミがありそうな・・・


 さて、本作のキーアイテムは”薔薇”。ネタバレになりますが、原作、DVDともマサコちゃんが殺された現場に赤い薔薇の花束が置かれています。でも、使われ方のシチュエーションがビミョウに違うんですな。DVDでは大物代議士”橡脇孝一郎”がマサコちゃんと再会して渡しているシーンが出てきますが、原作では死体となったマサコちゃんに捧げられているという感じ(死者にささげるのは菊、百合とかの白い花が普通なんですが)。ことほど左様に、このお話ってDVDと原作はかなり違ったモノ。マサコちゃんが殺されて、マサコちゃんと橡脇との秘められた愛の物語があって、まわりが右往左往して、実は以外な人物が犯人だったりしてといったとこは同じなんですが、物語の構成はぜんぜん別物。そもそも原作では橡脇孝一郎が出てくるシーンなんてないし。まあ、3割同じで7割別モンって感じでしょうか。それに原作では美貌で関西人のバイオリニストなんという、これでピアノ弾きだったら綾戸智恵(*3)みたいなキャラなんて出てきませんし。
 どうも、原作ではマサコちゃんの死をめぐるハードボイルドなどたばたにウエイトがあって、DVDではどっちかというとマサコちゃんをめぐる愛の物語にしたかったような・・・

 さて。男同士の愛情の薔薇といえば、やはり”薔薇族(*4)”。今でこそヤオイだ腐女子だとイケメンな男同士が市民権を得ているような(得てるか?)時代ですが、原作の1980年代ごろだと男同士の愛=ホモなんてまだまだ日陰の存在。そんな中で、ホモの人向けの雑誌としては、”さぶ(*4)”、”アドン(*4)”なんてのが出版されてましたが、やはり一番メジャーだったのが(ナイナーの中でですが)”薔薇族”。いや、読んだことはないですが。

 本書の中でもゲイコミュニティみたいな話が出てきます。霊感占い師の聖さんが、マサコちゃんと橡脇の出会いの話をしてる時の会話

  聖:女だな、とわかって、それから、それが好みのタイプだったら、
    まぁ、お付き合いしたいな、と思う。ホモはその点が難しいのね。
    なにしろ、普通、ホモは見ただけじゃわからないでしょ?
  俺:なるほど
  聖:だから自然と、ホモの人たちが集まる、出会いの場所ができるわけね

で、リアルな世界では”発展場(*5)”。メディアとして一定の需要を確保したのが上記の雑誌ということになります。これが現在ではSNSに移行しているらしいです。恐るべしテクノロジーの発展!

 まあ、マサコちゃんはある意味とってもつまらない理由で殺されたわけですが、彼女は橡脇や、ゲイの仲間、”俺”なんかにも愛された人だったようです。

 薔薇は薔薇は気高く咲いて、薔薇は薔薇は、美しく散る♪(*6)

 ホモであれ、ノンケであれ、こういったことのほうが政治のどろどろにまみれて身動きできないよりはよっぽど大切なことなんでしょうねぇ・・・

 やるせないハードボイルドがお好みなら原作が、愛にあふれたドタバタコメディーを観たいならDVDがおすすめです。

《脚注》
(*1)ビニ本
 ビニールに入ったHな本。今では死語なんだろうな~~
 この話をするとうらやましがられそうですがビニ本って問屋さんからビニールに入った状態で納品されるので、中身を見ることはほとんどないんです、はい。
(*2)ダイバーシティ(Diversity)
 日本語だと多様性。幅広く性質の異なるものが存在することですが、今回お題の性的多様性(ホモとかレズとか)から、生物多様性まで使い方は幅広。でも、うちの上司のようにダイバーシティミーティングをお台場でやるという寒いギャクはいかがなものかと
(*3)綾戸智恵
 ばりばり大阪弁をしゃべるジャズシンガー。良い意味で大阪を代表するおばちゃんです。パワフルな演奏はけっこうお気に入りですので、よろしければ聴いてみてください。
(*4)薔薇族、さぶ、アドン
 いずれも日本を代表する?ゲイ雑誌
 薔薇族:商業誌としては日本初のゲイ雑誌。誌名は”男同士の愛の場所は薔薇の木の
     下だった
”というギリシア神話が元らしいです。2004年にいったん廃刊
 さぶ :”男と男の抒情誌”というのがキャッチコピーだったそうですが、内容が
     硬派なハードコア路線って想像つかん! 2002年に廃刊
 アドン:wikipediaでは”1990年前後頃からゲイ理論誌の色彩を強め”
     と書いてありますがどんな理論だったんだろう? 1996年に廃刊
(*5)発展場
 男性同性愛者の出会いの場所のことだそうです。行ったことないけど。英語では”Cruising(クルージング)”。そういえば”クルージング”って映画があったなーと思ったら、ゲイ連続殺人事件を潜入捜査する刑事がゲイの世界にはまっちゃうというお話でした。見たことないけど。ちなみに主演はアル・パチーノです。
(*6)薔薇は薔薇は気高く咲いて~
 日本を代表するアニメ”ベルサイユのばら”(原作 池田理代子、監督 長浜忠夫、出崎統)の主題歌”薔薇は美しく散る”(作詞 山上路夫、作曲 馬飼野康)より。
 ちなみに、”ベルサイユのばら”と名付けられたバラは本当にあるそうです。

聖地巡礼 入間基地に行ってきました(空飛ぶ広報室/入間航空祭)

 ども、たいちろ~です。
 前回のお約束通り、今回は11月3日に航空自衛隊入間基地で開催された航空祭のお話です。
 しかしまあ、すんごい人。今回ご紹介する”空飛ぶ広報室”のせいもあってか、事前の来場者見込みは30万人とのこと。所在地の埼玉県狭山市と入間市の人口が合計約30万5千人ですので、この2つの市の人間が一度にこの基地に集まった感じでしょうか。この作品のファンの人には、年に数回しか入れない聖地中の聖地なわけで(*1)。まあ、私もその一人ですから偉そうなこた言えませんけど。
 元々は”図書館戦争(*2)”ネタもあるかと思ったんですが、おもいっきし”空飛ぶ広報室”で大盛り上がり! パネル展示はあるわ、安室奈美恵の歌う主題歌”Contrail”がかかりっぱなしだわ、まあ、一発当てた航空自衛隊としてはそうなるんでしょうなぁ
 ということで、行ってみたらこんな感じでしたの報告です。
(写真はすべてたいちろ~さんの撮影です)


【本】空飛ぶ広報室(有川浩、幻冬舎)
【DVD】空飛ぶ広報室(原作 有川浩、主演 新垣結衣、綾野剛)
 いきすぎた報道姿勢が元で報道から外されたディレクター”稲葉リカ”はTV番組”働く制服シリーズ”の作成のために防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室=”空飛ぶ広報室”を訪れる。そこには”詐欺師 鷺坂”の異名を持つ鷺坂室長以下、個性あふれる?面々が。そしてリカの担当になったのは交通事故でパイロットの道を断たれた”空井大祐”だった。
 自衛隊員という実態があまり知られていない職業の中でもさらにマイナーな広報室(失礼!)を舞台にした非戦闘系ラブコメ
 ※DVDは11月29日、TCエンタテインメントより発売予定
【旅行】入間航空祭
 11月に入間基地で開催される基地開放のお祭り。
 飛行機の動態展示(飛行機を飛ばしてるとこ)を中心に、いろんな飛行機、ヘリコプターを見ることができます。日常生活では他に使いようがなさそうな超望遠のカメラをかかえたミリヲタのおじさんだけでなく、家族連れ若いおねいさんまで、けっこういろんな人が来てました。


 さて、基地内の写真をベースにお話するとこんな感じです。

〔ハンガー(格納庫)群〕
 舞台になった基地の滑走路側から観たハンガー群。後述するC-1中型輸送機みたく全高10m近い機体を整備できるだけあって、かなり大きな建物が並んでいます。

Pb037013


〔T-4 中等練習機〕

 映像でもっともよく出てきたのが”T-4 中等練習機”。通称”ドルフィン”(イルカ)。いかにも戦闘機って感じですが、実は練習機。それでも最大速度時速1,039Km(マッハ0.85 展示パネルより)と亜音速がでます。作品の中でアイドルが乗るって話がありますが、機会があればぜひ乗ってみたいもの(ただし訓練は必要)。
 第6話(アイドルグループのプロモーションビデオ撮影の上空を編隊飛行で飛ぶというシーンがありますが、ほんと、あっつーまに飛びさってきました

T4

 ハンガー内のT-4。この場所は輸送機用なので、C-1輸送機のロケはここじゃないかな。

T42
 この日はコクピットも見せてくれました。もっとも1時間以上並びましたけど・・
 写真はT-4のコクピット(前方)。空井2等空尉(*3)も若き日はここに座って練習してたんでしょうね。

〔ブルーインパルス〕
 ”ブルーインパルス”は航空自衛隊に所属する曲技飛行隊の愛称。当日も高速ですれ違うだスモークで大きなハートを描くなど魅せてくれました。空井さんが子供のころから憧れていた飛行隊で、ここに入る直前でダメになったというのが物語のモチーフになっています。実際、その手の飛行機というのはかなり体力のいるシロモノだそうで、第1話では空井さんがリカさんに”F-15 制空戦闘機(愛称イーグル)”で最大で9Gの重力がかかると説明してますが、当日もアナウンスで”体重60Kgの人が540Kg、マツコ・デラックス5人分の重さがかかります”と、DJポリスばりのおちゃめな解説をしてました。
 ブルーインパルスのベースは松島基地でしたが、東日本大震災で被災。長らく離れていましたが2013年3月に無事戻ったとのアナウンスがありました。ホントに良かったです。

Buruin

 上は駐機中の機体。通常は6機編成だそうですが、この日は機体に問題があり5機編成で飛んでました。

Buruin2
 下は編隊飛行中の様子。写真が逆さまではなくてこの状態で飛んでます。体力がいるなんてレベルじゃないんでしょうね。

〔C-1中型戦術輸送機〕
 第8話で整備士の芳川秋恵さん(演じるのは南明奈)が整備していた機体がこれ。中型輸送機といってますが、全長29.0m、全高9.99m、輸送機という構造上、太い胴体ですので見た目かなり大きく感じます(*4)。
 芳川さんのお父さんがC-1輸送機の元パイロットと言っていますが、初飛行は1970年と大阪万博の年ながら今だに現役で飛行中。そうか、万博からもう40年以上経つんだ・・・

C1

 駐機中のC-1です。

〔PAC3〕
 第5話で柚木さんが中身おっさんになった因縁話ででてきたのが”PAC3”。テレビでは発射機がメインで出てきますが、レーダー装置、射撃管制装置、情報調整装置、無線中継装置などから構成されていて、これらが連携して敵を迎撃します。柚木さんが

  高射隊はとにかくチームワーク。
  いくら技術が進んでもそれを使うのは人間だからね。
  チームワークがなければ迅速には動けない
  だから高射隊は空自の中でも一番団結力が強いって言われている

 といってますが、この発言はこれらを踏まえてのことでしょうか

Pac1

Pac2

Pac3

 上から発射機(ミサイル搭載部の形はTVとは異なります)、フェイズド・アレイ・アンテナを搭載した監視装置、移動式警戒監視システム。

Pac4

 これはヘルメットをかぶったオバQのような”パックさん
 ゆるキャラなんでしょうが、モノがモノだけにねぇ・・

〔”空飛ぶ広報室”の展示〕
 体育館の中でロケ場所や撮影風景のパネル展示やってました。写真は展示してあった台本。

Photo


〔F-15のエレメント〕

 第5話で空井さんとリカさんがF-15付きのボールペンで”エレメントごっこ”をしてますがリアルなのがこれ。”エレメント”とは2機の戦闘機からなる編隊のことですが、写真では3mぐらいしか離れていないんだそうです。これで時速何百キロでぶっ飛んで行ってるんだから大した技術です。
 入間基地は戦闘機の運用は出来ないので、これはめったに見られないお宝映像。

F15 

 

 いや~、楽しませていただきました! 
 でも、飛行展示中は身動きできないほどの大混雑、売店なんかに行きゃしない(結局お昼は持って行ったおにぎり1ケ食べただけ)、8時間立ちっぱなし、歩きっぱなしで疲れました。でも、面白かったから、まっ、いいか!

※おまけ
 第3話では鷺坂さんがリカさんに部下に女性を紹介してくんないかって話をしてますし、片山さんはふられたグチ。まあ女性が少ない男社会の上に離島への赴任だ、3年ごとの転勤だとネガティブな条件満載の自衛隊員の結婚事情(*5)。第3話では結婚式当日に花嫁の父にゴネられる始末です。
 そんなワケだか、基地内のそこここで自衛隊員の人気投票が。男子高の文化祭っぽくてかわいいっちゃかわいいんですけど。

Konnkatu

 でも、この前テレビ見てたら自衛隊員ってけっこうモテるんだそうです。隊員相手の”自衛隊合コン”は大盛況、自衛隊員専門の会員制結婚紹介サイトまであるそうで(しかも男性入会費・会費無料)。確かに体力頑健、家事全般はなんでもござれのスーパースキル、身分保障の国家公務員。転勤だって専業主婦になる気なら”国のお金であちこち行けてラッキー”(これはうちの奥様の発言)。まあ、結婚して3年も経てば”亭主元気で留守がいい!”になるんですから・・・


《脚注》
(*1)聖地中の聖地なわけで
 最近はこういった漫画、アニメ、ドラマや小説などを動機とした旅行、観光振興を”コンテンツ・ツーリズム”と言うそうですが、い~じゃんか、聖地巡礼でもよ~~
 今回の航空祭のほかは納涼花火大会、ランウェイウォーク(こちらは抽選)以外は入場できないとこですから、閉ざされた聖地といっても良いんではないかと。
(*2)図書館戦争(有川浩、角川書店)
 検閲から本を守る関東図書隊の活躍を描く戦闘系ラブコメ。アニメ版の関東図書隊基地のモデルが入間基地で、DVDでもロケに使われてました。
 詳しくはこちらをどうぞ
(*3)2等空尉
 2等空尉というのは一般的にいうと中尉になります。い~かげんな片山さんは1等空尉で大尉、中身がおっさんの柚木さんは3等空佐で少佐、スチャラカな鷺坂室長に至っては1等空佐と大佐です。あんまし真面目に仕事してなさそうですが、実はみんな偉いんですね~
 リカさんにやり込められていた浅野さん(演じるはモト冬樹)は航空幕僚長ですんで、階級としては大将(general)自衛官の中ではNo.2というめちゃくちゃ偉い人です、はい。
(*4)見た目かなり大きく感じます
 じゃあなぜ中型かというと、”C-5超大型長距離輸送機(愛称 ”ギャラクシー”)”みたくジャンボジェット(ボーイング747)ばりのバカでかいのがあるからです(747-8で全長76.4m、ギャラクシーは75.3m)。
(*5)ネガティブな条件満載の~
 同じく有川浩の”クジラの彼(角川文庫)”に潜水艦乗りの彼氏は場所も分からない(機密保持のため)、おもいっきり臭い(潜水艦では風呂に入れない)と不利な条件をあげてます。でも、ちゃんと結婚してるんだから最後は人なんでしょうかね。

二十年も経てば殺人事件だって時効です。ましてや恋バナなども(阿寒に果つ/カーネーション)

 ども、七つの顔を持つおぢさん、たいちろ~です。
 人は色々な顔を持っています。人によっては七つの顔だったり、二十面相だったり、千の異なる顕現だったりしますが(*1)、まあ、そこまで行かなくても一人の人格を形成するのは”科学者として私”、”母としての私”、”女としての私”だったりします(*2)ので、見る人によってとかお互いの関係で同じ人がぜんぜん違う人のようなこともあったりします。
 ということで、二十年の時を超えてさまざまな顔を持つ一人の少女を再構成をするお話、渡辺淳一の”阿寒に果つ”であります。


0388
写真は~たいちろさんの撮影。近所のカーネーションです。


【本】阿寒に果つ(渡辺淳一 講談社文庫)
 二十年前に阿寒で自殺を遂げた天才少女画家・時任純子。高校時代に彼女に恋をした作家の田辺俊一は、彼女と関係を持っていたかつての恋人たちを訪れ、”純子”の本当の姿を再構成しようと試みる。水晶のような多くの面を持つ彼女の本当の姿とは、彼女が自殺した理由とは・・・
【花】カーネーション
 ナデシコ科ナデシコ属の多年草。”母の日”のイメージが強いカーネーションですが、花言葉では”母への愛”のほかにも”熱愛”ってのもあります。


 しかし、渡辺淳一って初期のころははまっていていて、医療モノ(”無影燈”、”白い宴”)とか、伝記モノ(”花埋み”、”遠き落日”)とかほとんど読みましたねぇ(*3)。その中で、ちょっと異色だったのがこの”阿寒に果つ”。読んだのが高校生ぐらいだったと思うので、時任純子や若き日の田辺俊一と同じ年頃。年上の男と付き合って寝ちゃうような女の子が周りにいなかったので(知らなかっただけかもしれませんが・・)、けっこうどきどきして読みました。今回再読しましたが、中年作家となった田辺俊一より年上になっちゃうとやっぱり感じが違いますねぇ。

 で、お話しはというと、彼女をめぐる6人の男と実の姉”蘭子”による昔話です。

〔田辺俊一〕
 高校時代に純子と付き合った男。
 なんとなく純子に誘惑され恋人に。純情で振り回されっぱなしですが、最初に読んだ時は私もこの世代でしたので、今読んでも”そんな時代もあったねと♪”と思っちゃいます。
 同世代としての”純粋”な私。

〔浦部雄策〕
 純子の絵の先生にして、絵を描くためといって処女(かもしれない)純子を抱いちゃういけない人。純子を独占したいがために妻を捨て結婚まで考えたのに

  一緒になれるなら離婚する、なれないなら離婚しない、なんていうのは卑怯よ。
  なれてもなれなくても、まず離婚すべきよ

 と言われちゃってます。利用されるだけ利用されたおぢさん。
 師匠として、年上としての”中年愛”な私

〔村木浩司〕
 新聞記者で純子の姉”蘭子”の恋人。純子は彼とも寝ちゃってます。
 村木と蘭子が寝た日に純子が雪の中にカーネーションを置いてくシーンがありますが、実際にやられるとプレッシャーでしょうなぁ。カーネーションには”熱愛”って花言葉もあるので、手もなく落とされそうです。
 姉の恋人という”不倫”な私。

〔千田義明〕
 自殺未遂を図った純子の担当医師。一度キスしただけというこの中では一番淡白な関係の人ですが、それだけに一番冷静に彼女を見ています。表題の言葉はこの人のモノ。

  千田:でも負け惜しみではないが純ちゃんとは愛し合うより、
     親しい間柄でいたほうが無難だといった気持がしたのも事実です
  田辺:それは賢明だったと思います

      (中略)
  田辺:変なことをおききして、申し訳ありません
  千田:いやいや、もう二十年も経っているのですから。
     二十年もたてば殺人事件だって、時効です

 ですんで、昔の彼女の話をしても、あまり目くじらをたてないようにね、奥様。
 冷静な判断のできる”科学者”な私。

〔殿村知之〕
 純子の同窓生の兄。東京の医科大を中退して左翼グループのオルグ(*4)として北海道に。寒村の診療所を手伝いながら宣教活動を行うもが医師法違反で逮捕。まあ、こういう話題にリアリティがあったのも時代ですねぇ。現在の職業はカメラマン。
 文学に造詣が深く、左翼活動家としても弁舌巧みで東京大学出身(*5)ということもあって”素敵な先輩”キャラのポジションの人。
 純子が最後に会った人ですが、その時の描写

  殿村はいま純子が最後に見せた笑いを思い出す
  その顔は笑っていながら、心の底から笑っていない
  笑おうとして笑いきれぬ、燃えつきぬ淋しさがその顔の滲んでいた

 純子の一面を的確に表現してるって感じの言葉です
 同世代よりやや上の先輩としての”青年愛”な私。 

〔時任蘭子〕
 今は中年となってますがかつては双生児と言われるほどよく似てた純子の姉(*6)。二人は百合な関係にありました。
 蘭子は純子の自殺の原因を田辺に聞かれて

  無理に理由をあげれば、ただ疲れていただけ
  あの人、天才少女だといわれ、美しいといわれ、小悪魔だといわれ
  それにいちいち応えて、疲れ果てたのかもしれません

 人生をマスカレード(仮面舞踏会)に例えるなら、純子のようにたくさんの仮面を持った人ってのは、その分たくさん自分を演じないいけないから疲れちゃうのかもしれません。まあ、一つの仮面でさえい~かげんに生きてるおぢさんには測りかねる世界ではありますが。それが自ら求めたことであってもそれが自殺の原因であるなら哀しすぎますねぇ・・
 もっとも身近な存在であった”姉妹愛”な私。

 多面的な少女を再構成するっていう作業を”渡辺淳一”という一人の作家が行っているってのは、作家そのものが多面的な視点でものを見てるって相互の関係があるのかな~~

  純子と一人の男とのつながりの深さを知る度に
  私はメスを揮う外科医のような緊張と、
  切られる患者の痛みを同時に覚えていたのである

と書いてますが、このへんが初期の医療小説を書いてた渡辺淳一の真骨頂であります。

 ”阿寒に果つ#渡辺淳一の初期の名作。絶版になっていたようですが、”渡辺淳一セレクション”として2013年7月に講談社文庫より再刊されました。ぜひご一読のほどを。

PS.
 実はこの本の再読を思い立ったのは”永遠の0(*7)”から。こっちは特攻隊で亡くなった祖父の過去を再構成する話ですが、語る人によって見え方が違うというモチーフが同じなので、なんとなく連想しました。
 電車の吊り広告で上記の”渡辺淳一セレクション”と”永遠の0”が並んで出てましたが、同じよなこと考えた人がいたのかなぁ・・・


《脚注》
(*1)人によっては七つの顔だったり、二十面相だったり、千の異なる顕現だったり~
・七つの顔
 ”七つの顔の男シリーズ”の主人公”多羅尾伴内”のこと。生まれる前の映画なのでさすがに見たことはないですが、石森章太郎の漫画”多羅尾伴内”(1977年)は読みました。
・二十面相
 江戸川乱歩の小説”少年探偵シリーズ”に登場した大怪盗。
・千の異なる顕現
 ラヴクラフトによる”クトゥルフ神話”に登場する一柱”ニャルラトホテプ”のこと。”這いよれ! ニャル子さんシリーズ”(逢空万太 GA文庫)では女子高校生だったりします。
(*2)”科学者として私”、”母としての私”、”女としての私”~
 アニメ”新世紀エヴァンゲリオン”に登場するコンピュータ”MAGI(マギ)”は、科学者としての、母としての、女としての人格が移植された3台のコンピュータが合議制により意思決定をするというもの。人間の持つジレンマを再現するためにこんなシステムにしたようですが、それがゆえに命令者の言うことを否決しちゃったりします(旧劇場版より)
(*3)ほとんど読みましたねぇ
 あんまり読まなくなったのは”失楽園”以降かなぁ。きっと映画で黒木瞳にエッチさせた恨みからではないかと・・・
(*4)オルグ
 オルガナイズ(organize=組織化)の略。組織拡大のために勧誘して構成員にすることですが、死語なんだろうねぇ。私んとこの大学(もう30年近く前ですが)でもオルグと称して中○派の人が授業時間に乗りこんできてアジテーション(これも死語?)してましたが・・・
(*5)東京大学出身
 これは身分詐称で実際は東京のT医科大学中退。わざわざ詐称しなくてもこれだけでも立派な学歴だと思うんですが、地方大学の文科系出身者としては。
(*6)よく似てた純子の姉
 蘭子いわく
  才能のないものはむざむざと生き残り、こんな醜くなって
  俗物的なことで走りまわっています

 まあ、女王様のように華やかな天才美少女画家で、その絶頂期に刻を止めた純子の姉という微妙なポジションで青春時代を過ごしてたらそう言いたくなるもの分かるような気がします。
(*7)永遠の0(百田尚樹 講談社文庫)
 佐伯健太郎は姉の頼みで特攻で死んだ祖父”宮部久蔵”の生涯を調べることになった。ある人は空戦技術の天才といい、ある人は命の恩人だと言い、ある人は臆病者という。特攻という狂気の作戦の中、最後に久蔵が死んだ真相とは・・
 詳しくはこちらをどうぞ

きょうだって、あしただったのよ 一度は(ジェニーの肖像/スミレ)

 ども、決してロリコンではないおぢさん、たいちろ~です。
 先日、ロバート・ヤングの”たんぽぽ娘”(*1)をご紹介した時に”ジェニーの肖像”の話を書いたんですが、学生時代に読んだっきりなんで久々に再読してみました。
 最初に読んだのは早川文庫だったんで、SFだっかたかな~と思ってたんですが、今回は偕成社文庫だったんで予断を持たずの再読だったんですが、ぜんぜんSF関係ない話でしたね~~ ということで、今回は”ジェニーの肖像”のご紹介であります。


 写真は~たいちろさんの撮影。近所のすみれです。

 

0219


【本】ジェニーの肖像(ロバート・ネイサン ハヤカワ文庫他)
 貧しい青年画家”イーベン”は、夕暮れの公園で、一人の少女に出会った。数日後に再会したとき、彼女はなぜか、数年を経たかのように成長していた。そして、イーベンとジェニーの時を超えた恋が始まる・・・
【花】スミレ
 スミレ科スミレ属の植物の総称。スミレ属の中で見た目が豪華で花が大きなもの(5cm以上)のものがパンジー、かわいらしく小ぶりなもの(4cm以下)がヴィオラ、ああ、ややこしい。
 写真は”虹色スミレ with リカ”というリカちゃん人形(*3)とコラボした種類。そういや”スミレちゃん(*2)”て美少女キャラもいましたねぇ。


 さて、”ジェニーの肖像”ですが、前回の”たんぽぽ娘”と同じく再開するたにび成長する少女がヒロインなんですが、昔読んだ印象(うろおぼえですが)とずいぶん違うんですね。
 ジェニーが登場するシーンごとの年齢を並べると

 1回目 石けりをするおしゃま(死語?)な少女。
     足し算を勉強し始めたとこなので、小学校低学年ぐらい?
 2回目 もうちょっと大きくなったホットチョコレート好きな少女。
     フランス語を勉強してるといっているので、小学校高学年ぐらい?
 3回目 寄宿学校ではなく修道院に通うことになると言ってので中学入学前ぐらい。
 4回目 この時のにジェニーを描いた”黒衣の少女”に10代半ばを出ていないと
     言ってるので、中学後半ぐらいかな
 5回目 イーベンが子供っぽさがまるきなくなって、たくましいおとめの域に
     達してるといってるので高校生ぐらいでしょうか
 6回目 セーラー服をきてといってるので、高校生ぐらいかな?
 7回目 イーベンは”もう若いレディーでいっそう成熟して見えた”と言ってます。
     ちゃんとキスもできるし。フランス留学に行くぐらいなので大学生?
     イーベンの大家さんがジェニーお泊りに反対してるのでそれぐらいかな(*4)
 最後  嵐の中でイーベンが抱え上げられないぐらい大きくなってます。
     愛の告白もしてるし。
     時間が追いついてるとしたら20代の半ばぐらい

 この変化がイーベンの時間では1年経ってないんですね。初めて会ったのが冬で、最後に会ったのが翌年の秋。
 で、思うに学生時代に読んだ時にはジェニーに年齢が近くてイーベンが大人(28歳)だったのが、今やこっちが突き抜けておぢさん世代。だから目線がもうお父さんだったりするんですかね、駆け抜けるように成長する娘を見るような・・・

 3回目にジェニーに会った時のイーベンの感想で

   わたしはもはや彼女を子供のようには思わなかった
   わたしには彼女が、いくつというはっきりした年齢を持たない時期
   この少女はもはや若い女だとも、この若い女はまだ少女とはいいきれない
   あの中間の年ごろにあるような気がした

 といってますが、こういった女の子の微妙な時期を恋人のためにそんなに急がなくてもいいのにって思うのはお父さん感覚なんでしょうか・・

 ジェニーとイーベンの会話

  ジェニー:そしたらやがては、わたしだって、あなたぐらいの年ごろになるでしょ
  イーベン:ぼくは二十八だよ、ジェニー
  ジェニー:知ってるわ。わたしだって、やがてそうなるのよ・・・そうしたら

       (中略)
  イーベン:それからだって、まだまだ長い時間がたたなくちゃ
  ジェニー:わたし、いそぐわ。いそがなくちゃならないわね

 まあ、私自身は娘にとっとと嫁に行け派なんですが(*5)、それでもねぇ・・・

 この小説はテーマがテーマだけに時に関する話題がでてきます。
 気に入っている場面をいくつか

 デートの記念にジェニーはスミレの花束を贈るんですが、イーベンはそれを紙ばさみにいれてもってるってエピソードが出てきます。

  わたしはジェニーのあのスミレの花を、
  ポケットの紙ばさみにいれてもっていた
  それはいまではもはやしおれていたが、
  それにしてもいくらかのかおりをまだのこしていた

時間のうつろいを感じさせるエピソードですが、これから花ひらいて行くジェニーに対して、しおれていく一方のイーベンにおじさんのイメージを重ねてるってのはひがみでしょうか。
 これに対し、時間にアクティブなのはジェニー

  イーベン:しかし、あすというのは、いったいいつだい、ジェニー?
  ジェニー:そんなことが気になるの?
       それはいつでもよ。きょうだって、あしただったのよーー 一度

年のネタで突っ込まれた時に使ってみたい名言です。

 こういった多感な美少女みたいな話を書くと、ロリコンだなんだと後ろ指さされそうですが、決してそんなことありませんから。
 ”ジェニーの肖像”は素直な気持ちで読んでいただきたい名作です。


《脚注》
(*1)たんぽぽ娘(ロバート・F・ヤング、角川文庫他)
 休暇中の森の中で44歳の”ランドルフ”は森の中でたんぽぽ色の髪をした21歳の女性”ジュリー”と出会う。彼女は240年先の未来からやってきたという。
 何度かの出会いでジュリーに魅せられていくランドルフ。やがてジュリーはあと1回しかタイムトラベルできないと言う。最後に彼女が時間を超えた先とは・・・
 詳しくはこちらをどうぞ
(*2)リカちゃん人形
 タカラトミーから販売されている日本を代表する着せ替え人形。1967年の発売開始からほぼ半世紀を迎えようという超ロングセラーです。
 ちなみに同じくタカラトミーからバービー人形をジャパナイズして販売されたのが”ジェニーちゃん人形”。
(*3)スミレちゃん
 魔法少女シリーズの元祖”魔法使いサリー”(横山光輝)に登場する美少女。ある年齢層のおぢさんにとってはお嬢様キャラを決定づけた憧れの女の子でした。
(*4)ジェニーお泊りに反対してるのでそれぐらいかな
 この作品が書かれたのは1939年と第二次世界大戦の始まる頃ですんで、性的なモラルに関する規範が現代とでんでん違います。まあ、今だったら見て見ぬフリをするんでしょうけどね。
(*5)とっとと嫁に行け派なんですが
 最近の娘さんに”いつまでも家にいていいんだよ”とかいうと、ホントにいつまでもいちゃいそうなので・・・
 ちょっとぐらいプレッシャーかけといたほうがいいかとは思ってはいるんですが・・

自衛官の礼服ったらサーベル! サーベル!! 飾緒!!! 飾緒!!!!(空飛ぶ広報室/ヨメさんは萌え漫画家/サーベル)

 ども、空を飛ばないサラリーマンのおぢさん、たいちろ~です。
 有川浩好きでけっこう読みます。別にミリタリーオタクってわけではないんですが、有川浩の自衛隊モノがお気に入りで自衛隊三部作(*1)とか、”クジラの彼(*2)”とかも読みました。で、最新作の”空飛ぶ広報室”。原作も読みましたが、新垣結衣でTVドラマ化されるということでみて見ました。第三話は結婚式のお話ですが、これって”ヨメさんは萌え漫画家”の世界?!
 ということで、今回は自衛官の結婚式のお話であります。


Photo
 画像は”ヨメさんは萌え漫画家”より。結婚式のシーンです。


【本】空飛ぶ広報室(有川浩 幻冬舎)
 交通事故によりパイロットの道を断たれた空井大祐二尉の新しい職場は”航空自衛隊幕僚総監部広報室”、自衛隊の活動を知ってもらうための宣伝をする部署だった。そこには”詐欺師鷺坂”こと鷺坂一佐(*3)をはじめ”残念な美女”柚木三佐、”オレ様系”片山一尉など個性的な面々が。さらに自衛隊嫌いのテレビディレクター”稲ぴょん”こと稲葉リカが現れ・・・
【本】ヨメさんは萌え漫画家(こげとんぼ マックガーデン)
 萌え漫画家”こげとんぼ(*4)”、結婚相手はなんと陸上自衛官。しかも佐官!!(*5)
 自衛隊オタクで制服萌え~~の女性が自衛官と結婚するとどうなるか?! を描いた実録マンガ。
【道具】サーベル
 ”wikipedia”によるとヨーロッパの片刃の刀で、柄には護拳(ごけん)と呼ばれる枠状、もしくは半円の大きな鍔(つば)がついてるのが特徴とのこと。
 サーベル(sabel)というのはオランダ語で、英語だとセーバー(sabre, saber)。スターウォーズに出てくる”ライトセーバー”やガンダムの標準武装である”ビームサーベル”のネーミングに使われてますが両方とも鍔なし(*7)。まあ、そんなにこだわりがないのかも。


 TVドラマでの結婚式では、新郎は自衛官の礼服で登場してますがなかなかりりしお姿。どうも、自衛官とかのお仕事はこういった礼服ででるってのはあるようで(*6)”ヨメさんは萌え漫画家”でもだんなさんは礼服で登場。

  私の服装萌え持論として
  「制服二割増し 軍服三倍増し
(*8)」・・・
  というのが有るんですが これはスゴイ
  これは萌えた ハッキリ言って禿げ萌えた

とはこげとんぼの発言ですが、この人ならずとも大人の制服ってのはグッと来るものがありますね。ましてや自衛官ともなればなおさら。国防という社会的使命感、鍛え上げた身体的能力、いざという時にたよりがいありそうな雰囲気、日常では見かけない希少性とまあ、職業的アイデンティティをパッケージングしたのがあの制服なんでしょうか。
 余談ですが、海上自衛隊横須賀基地で開催される”ヨコスカサマーフェスタ”に行った時に三等海佐(少佐)の制服で写真を撮らせてくれるというコーナーがあって、利用させてもらいましたが、この時の写真を社内のプロフィールに使わせてもらってます。
 知らん人がみたら単なるコスプレおやじに見えるかもしれませんが・・・

 で、”ヨメさんは萌え漫画家”での萌えポイントは”帽子”に”サーベル”に”飾緒(しょくしょ)”

  自衛官の礼服ったら サーベル! サーベル!!
  飾緒!!! 飾緒!!!!
  いや・・・ マジで萌えですよね アレ・・・

と大もりあがり! ハァ ハァしてます。
 細かくいうと

①帽子
 同じように見えますが、佐官になるとヒサシに柄が付くんだとか。
 根っから階級社会なので、こういった細かいところで階級が分かるようにしてるんですねぇ。
②飾緒
 自衛官等が正装の際に右肩から胸の前に垂らす飾り紐のこと。
 調べて見ると”飾緒装着要領”というのが決まっているそうで、両端の金具も陸上自衛官は桜花及び桜葉、海上自衛官は錨、航空自衛官は鷲を付けるんだとか。自衛隊ってのは意外にファッションにこだわる組織のようです。
③サーベル
 さすがに自衛官とはいえ、ホントに切れる刀を街中に持っては出ないようで、”ヨメさんは萌え漫画家”の中では飛行機で運ぶのに”玩具”と申請するシーンがあります。

  『サーベル』って書くと法的に色々ひっかかるみたい

 と言ってますがそうでしょうねぇ。

 さて、こちらは”空飛ぶ広報室”の結婚式シーンから。この時は帽子はかぶっていませんが、入場の時はちゃんと着帽。飾緒にサーベルと陸自と空自の違いはあっても、基本的には同じフォーマットです。
 ケーキ入刀で使っているナイフがサーベルになってるのもご愛嬌。このシーンのBGMが”愛は吐息のように(*9)”と意外にこった作りになってますし。

Photo_2


 ”空飛ぶ広報室”第三話のテーマは自衛官も泣いたり笑ったり恋愛したりする普通の人ってのんでしょうが、どうもマニアックな見かたしちゃってるみたいです、すいません。


《脚注》
(*1)自衛隊三部作
 自衛隊を舞台にした有川浩の小説。”塩の街”は陸上自衛隊、”空の中”は航空自衛隊、”海の底”は海上自衛隊がテーマ、角川文庫他で読めます。特に”海の底”がお勧めです(詳しくは「聖地巡礼、横須賀に”海の底”の舞台を見に行く」をご参照ください)
(*2)クジラの彼
 ”海の底”に登場した潜水艦の乗組員”冬原春臣”と民間人の女性”聡子”の恋愛を描いたスイーツな恋愛小説。短編集ですがオススメです。
(*3)鷺坂一佐
 原作を読むと植木等ばりのすちゃらか自衛官ですが、TVでは柴田恭兵が担当。ちょっとかっこ良すぎです。以前、”王様のブランチ”でモデルになった自衛官の方が出てきてましたが、けっこうナイスミドルなおじさまでした。
(*4)こげとんぼ
 ”亡き少女の為のパヴァーヌ”とか秋葉原の猫耳メイドとか書いてる漫画家さん。まだ読んだことないけど。はっきり言ってこの本、パヴァーヌの表紙の絵と同じ人が描いたものとは思えません。
(*5)しかも佐官!!
 陸上自衛隊では一等陸佐、二等陸佐、三等陸佐。昔だと少佐、中佐、大佐のこと。
 人様の組織の肩書ってのはようわからんのですが、おおむね二等陸佐で指揮する人数が800人、一等陸佐で3000人程度だそうで、ちょっとした企業の社長クラスの偉い人みたいなモンでしょうか?
(*6)自衛官とかのお仕事はこういった礼服で
 実は私の義理の兄が消防署に勤務しておりまして、結婚式の写真を見せてもらいましたが同じような礼服で出席。かっこ良かったです。
(*7)鍔なし
 鍔のあるタイプとしては”宇宙海賊キャプテンハーロック”なんかに登場する”重力サーベル”がありますが、これも刃の部分は砲身を兼ねた筒状。まぁ、イメージで付けてんでしょうな、きっと。
(*8)軍服三倍増し
 建前で言うと”自衛隊”は”軍隊”ではないので”軍服”というと怒られるのかなぁ? でもほかに呼びやすい名前もないしなぁ。海上自衛隊服では迫力ないし。
(*9)愛は吐息のように
 ベルリンが歌う”トップガン”の挿入歌。
 ”トップガン”はアメリカ海軍の戦闘機パイロットの青春群像を描いた映画で主演はトム・クルーズ。戦闘機乗りの映画としては定番中の定番です。

”「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるリア充”かな?(サラダ記念日/とれたての短歌です/お正月のリース)

 あけましておめでとうございます、たいちろ~です。
 本年もよろしくお願いいたします。
 正月早々ブログを書いてます。年末はせっせと年賀状書いてました。
 私んちの年賀状はデザインと写真を奥様が担当、文章と住所録のメンテナンスを私が担当と、分業体制で作成をしております。
 50歳を超えてくると、年賀状が時候の挨拶と言うより知人の生死確認の様相を呈してきまして、まあ、pingを打っているようなモンです(*1)。
 今のメールやSNSに慣れてる人から見れば、数日かかるコミュニケーションなんてなんとのんびりと思うかもしれませんが、ちっと前まではこれが当たり前なんだったんだよ~~
 ということで、今回ご紹介するのはちょっと前のコミュニケーションツール”お手紙”の話を俵万智の短歌からであります。


2013
 写真は奥様の作成&撮影。今年(2013年度)の年賀状に使ったお正月リースです。


【本】サラダ記念日(俵万智、河出書房新社)
 一世を風靡した俵万智の第一短歌集。俵万智の第1歌集。1987年の発行ともう四半世紀になるんですねぇ。

  「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
  「嫁さんになれよ」だなんて カンチューハイ二本で言ってしまっていいの

は当時の若い人に大流行しました。
【本】とれたての 短歌です(短歌 俵万智、写真 浅井慎平、角川書店)
 俵万智の短歌と写真家浅井慎平とのコラボレーション。発行は1987年(原本は”月間カドカワ”に連載)。
【花】奥様作成のリース
 奥様は仙台市でフラワークラフト作家というものをやっておりまして、クリスマスなどに使うリースを作って販売したり、教えたりするお仕事をしています。
 写真はお正月に使うしめ縄をイメージした和のリース。ここ何年か、私んちの年賀状はこのシリーズになってます。
 詳しくは奥様ブログフラワークラフト作家”Ann”のひとりごとをどうぞ。


 さて、昨今の電子メールやfacebook、LINEと違い(*2)、手紙が届くには数日の時間がかかります。まあ、このまったりした時間感覚ってのも良いようで

  書き終えて 切手を貼ればたちまちに 返事を待って時流れ出す
                    (サラダ記念日)

  手紙には 愛あふれたりその愛は 消印の日のそのときの愛

                    (サラダ記念日)

と、待っている間の期待感や不安感みたいなのがありましたね。片道数日の手紙のやりとりって往復だと約1週間ぐらい。この時代だから電話はありましたが、この短歌の詠まれた1980年代後半ってのはまだ家電の時代(*3)。恋人からの電話を親に聞かれないかとか、長電話はお金がかかるとか気にしないといけなかったんですね。だから手紙のやりとりなんかもありです。今や携帯電話でメールだから、若い人はあんまり感じないかもしれませんが、当時はこの短歌もリアリティあったんですよね。

 今年も年賀状をたくさんいただきましたが、ほとんどパソコンで作成されたもの。昭和の時代だと版画を作ったり、プリントゴッコ(*4)したりした人もいましたが、今では皆無ですねぇ・・・
 昭和の時代だと”活字だけでは温かみがない”とかなんとか言われてて、宛先さえ手書きをしてましたが、今時そんなこと言う人はいません。

  ワープロの文字にて届く「悪いね」は 気持ちよさそうにあやまっている
                    (とれたての 短歌です)

  ワープロの文字美しき春の夜 「酔っています」とかかれておりぬ
                    (とれたての 短歌です)

ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ(*5)。ちょうどワープロがパーソナルユースで手が届くようになった時代の話です。
 今では、パソコンにしろスマホにしろフォントが当然になってますが、こういった活字にも独特の感性があったんですね。
 とはいっても手書きってやっぱ、温かさがあると感じちゃうのはおぢさん世代なんでしょうか。年賀状に何か一言書き添えてくれている人も多いですが、こういうのに喜ぶのって古い感覚なんでしょうか・・・

 あと、年賀状に増えたのが写真付き。奥様やお子さんたちの写真がついてると”へぇ~、あんなに小さかった子がもう大学生!?”みたいな驚きがあります。以前は写真付きとなるとフジカラーのお世話になってましたが(*6)、今ではパソコンで簡単に作れちゃいます。まあ、その分昔あったのが旅先からの絵葉書。

  絵葉書のわさび畑を見ていれば つんとあなたに会いたい心 
                    (とれたての 短歌です)

 今なら、写メとってメールで送ってOKなんでしょうが、今の若い人も絵葉書なんて送るんでしょうか?

 なんで正月から四半世紀も前の”サラダ記念日”引っ張り出して来て、ぢぢいの昔話みたいなのをしてるかというと、先日娘と今風なコミュニケーションみたいな話をしてた時に、

 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ
                    (サラダ記念日)

って、SNS時代のリア充だよね~~ってのが出てきたから。
 ショートメールやツイッターみたいな短い言葉と”あたたかさ”みたいなリア充が両立したらいいねみたいな内容です。
 ”もともと短歌って洗練されたツイッターみたいなもんだったりして?!”にも書いたんですが、元々、短歌って昔の人のツイッターみたいな、短い文章の中にいろんな思いを詰め込んだような文学今の時代にマッチしてるのかもしれません。

 ということで、本年もよろしくお願いいたします!

《脚注》
(*1)pingを打っているようなモンです
 コンッピュータ用語。簡単に言うとネットワークがつながっているかどうかを確認するようなもんだと思って下さい。
 映画やマンガに出てくる潜水艦が自分側から音波(ping)を出して相手を探る(アクティブソナー)ことに由来するんだとか。
(*2)電子メールやfacebook、LINEと違い
 若い人だとたっつーまに返事が来るのは当たり前みたいですが、おぢさん世代だと返事に数日かかことも。まあ、メディアのせいだけではなさそうですが・・・
(*3)1980年代後半ってのはまだ家電の時代
 携帯電話が急速に普及しだしたのは1990年代の後半で、このころはまだ有線電話が1家に一台、しかも距離と時間による従量課金の時代でした。

  百円で一分話せぬ距離にいる この青空が見えないと言う 
                        (とれたての短歌です)
(*4)プリントゴッコ
 理想科学工業が販売していた家庭用の小型印刷器。簡単な操作で多色刷りの葉書が印刷できるということで、一時期は年賀状といえばこれでした。
 2008年に本体の販売を終了、2012年12月28日でインク、フラッシュランプなどの消耗品の販売も終了。テクノロジーの発展とともにその歴史的使命を終えた商品の代表であります。
(*5)ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ。
 当時はまだ個人が使うには”ワードブロセッサ”という専用機の時代。でも、当時個人向けに販売されていた富士通の”OASYS Lite”(1984年)が22万円、シャープの”ミニ書院”(1984年)が33万円、NECの”文豪ミニ”(1985年)が20万円ぐらいとまだまだ高値の花。
 パソコンをワープロとして使うためには第一水準漢字ROMボードというハードが必要な時代でした。
(*6)フジカラーのお世話になってましたが
 写真入り年賀状と言えば、フジカラーのお店に写真を持ってって作るのが定番。ただ、けっこういいお値段がかかっていたので枚数出せないのが難点。綺麗に作るんだったら今でもこっちのがいいんですけど。

初老のご夫婦二人で東松島に”空飛ぶ広報室”のブルーインパルスを見に行ってきました!(空飛ぶ広報室/ブルーインパルス)

 ども、重い荷物を持つと肩にインパルスの走るおぢさん、たいちろ~です。
 帰省で仙台にかえってテレビを見てますと”OH!バンデス(*1)”で8月25日に東松島夏まつりでブルーインパルスの飛行があるとのこと。今年も松島基地の航空祭が開催されないとのことでしたのであきらめてたんですが・・・
 奥様に”見に行く?”と聞いたところ珍しくノリノリのご様子。
 ということで、前回の「横田基地に”空飛ぶ広報室”の飛行機を見に行ってきました!」の続き、「初老のご夫婦二人で東松島に”空飛ぶ広報室”のブルーインパルスを見に行ってきました!」であります。

【本】空飛ぶ広報室(有川浩 幻冬舎)
 交通事故によりパイロットの道を断たれた空井大祐二尉の新しい職場は”航空自衛隊幕僚総監部広報室”、自衛隊の活動を知ってもらうための宣伝をする部署だった。そこには”詐欺師鷺坂”こと鷺坂一佐をはじめ”残念な美女”柚木三佐、”オレ様系”片山一尉など個性的な面々が。さらに自衛隊嫌いのテレビディレクター”稲ぴょん”こと稲葉リカが現れ・・・
 東日本大震災後の松島基地のお話「あの日の松島」も収録。
【乗り物】ブルーインパルス
 航空自衛隊松島基地第4航空団第11飛行隊所属の曲技飛行隊の愛称
 大震災の影響でまだ松島基地が完全復旧していないため、福岡県芦屋基地で訓練中とのこと。この日は三沢基地(*2)から飛んできたんだそうです。
 使用されている飛行機は”T-4 中等練習機”。同型機は横田基地編に掲載していますので、そちらをどうぞ。

 この手のイベントはマニアの方が多数来ますので早めに家を出発。道が空いてたので12時前にお祭り会場に到着しましたが、まだ屋台もあんまし開いてなかったので近所のスーパーで昼食。メイン会場の椅子に座ってたんですがあまりの暑さに奥様がダウン。車に戻って飛行予定の14:00まで待つことにしました。
 でも、会場で飛行機とか船舶なんかの写ってる2011年度自衛隊カレンダー(*3)を無償もらえたので、まっいいか!!

 時間が近づいてくると、周りにはぞくぞくと気合の入ったカメラやビデオを持ったギャラリーが集まってきました。14:00にちょっと遅れて轟音とともにブルーインパルスが登場!
 ぐぉ~~と飛んできて、見えなくなったかと思ったら別の方向から再び登場の繰り返し。ギャラリーからは”どっちから来た!?”と探し回りです。


 動画はたいちろ~さんの撮影。よく撮れてるとこだけ集めましたが、実はおっかけきれずにかなりの部分フレームからはずれてました。

 奥様からは”ちゃんとカメラで真ん中に写んない”とぼやいてましたが、推定ん十万円しそうな望遠付き一眼レフと1万円そこそこのデジカメに同じクオリティを求められてもなぁ

Photo
4982s

 写真は奥様の撮影。編隊を組んで翔ぶ姿と、扇形に展開するブルーインパルスです。

 さて、ブルーインパルスですが、曲技を披露してるだけあってけっこう昇ったり降がったりひねったりしています。”空飛ぶ広報室”では看板アイドルグループが搭乗したりと陰の主役ともいえる存在ですが、ちょこっと訓練したぐらいであれにのったら死にそうな目にあうんだろうなぁ
 ここで利用されている”T-4 中等練習機”って練習機とは言いながら最大速度マッハ0.91、最大Gが7Gという立派なジェット機。でも、”乗せたげる”と言われたらやぱし乗っちゃうだろうなぁ、男の子だし

 ということで、思いがけず前回の横田基地の続きになりました。
 面白かった!!

〔おまけ〕松島基地ゲート
8250739s

 ”空飛ぶ広報室”では、転勤になった空井大祐二尉の新しい配属先が”航空自衛隊松島基地”。一般公開日ではないので中には入れませんでしたが、ゲートまでは行って来ました。「あの日の松島」ではテレビディレクターの稲葉リカが松島基地を訪れてますが、リカさんもこのゲートから入ったんでしょうか・・

《脚注》
(*1)OH!バンデス
 ミヤギテレビで毎日夕方にやっている宮城県ローカルの情報番組。
 司会は”さとう(青葉城恋唄)宗幸”。”2年B組仙八先生(1981~2年 TBSで放映)”ではロン毛の先生でしたが、今ではロマンスグレーの素敵なおじさまです。
(*2)三沢基地
 青森県三沢市にある飛行場。日本で唯一、航空自衛隊とアメリカ空軍、民間空港が併存している飛行場でもあります。
 夫婦そろって”三沢ってどこだっけ?” これでも奥様は10年以上東北に住んでるんですが・・・
(*3)2011年度カレンダー
 ”Air Forces版”と”Defense Forces版”の2種類。今回登場のT-4やブルーインパルス、F-15戦闘機などがいっぱい載ってます。らっき~~~~

つないだ手 はなすきっかけないままに 歩きつづける朝顔祭り(風が笑えば/涼宮ハルヒの憂鬱/入谷朝顔まつり)

 ども、週末はガーデナーなおぢさん、たいちろ~です。
 まあ植えているものを見ると家庭菜園ティストなんですが(*1)、植物を育てるのを趣味にしている人は多いかと。そんな趣味がない人でも育てたことがありそうなのが今回のお題でもある”朝顔”。小学校低学年の夏休みの宿題の定番が”朝顔の観察日記”ですので、日本人なら一度は育てたことがあるはず。
 ということで、今回のネタは”入谷の朝顔まつりに行ってきました”であります。

 写真はたいちろ~さんの撮影。

言問通り沿いの朝顔のお店。店員のお姉さんが鯔背(いなせ)です。

7070131
 鬼子母神(*2)の境内の中にて。朝顔エプロンが似合ってました。

7070146
 朝顔を眺める女子高生のみなさん(*3)。

7070162


【本】風が笑えば(短歌 俵万智、写真 奥宮誠次 中央公論新社)
 奥宮誠次の写真を見て俵万智が詠んだ短歌をまとめた本。
 本の題名になっている短歌は川べりを写した写真につけた 

   川べりの道を散歩に選ぶ午後 風が笑えば水面が笑う

 からとられたものです。
【本】涼宮ハルヒの憂鬱(谷川 流、イラスト いとう のいぢ、角川スニーカー文庫)
【DVD】涼宮ハルヒの憂鬱(平野綾、京都アニメーション)
 夏休みもあと2週間、オレ達SOS団の団員はいつものように団長”涼宮ハルヒ”から呼び出しを受けた。なんでもこれから夏休みをとことん遊び倒すんだそうだ。だが、この既視感はなんなんだ・・・(エンドレスエイト)
 アニメ版ではまったく同じストーリを一切使いまわしをせずに8話続けたということで賛否を呼びました。(私はすごいと思いましたが)
 原作の小説では第5巻”涼宮ハルヒの暴走”に収録
【旅行】入谷朝顔まつり
 もともとは入谷近辺で朝顔を栽培していたのを陳列したのが始まりとか。
 さすがに都会のど真ん中では地価的にムリがあったのかいったんは姿を消したそうですが(*4)、昭和23年に復活。
 2012年度は7月6日(金)~8日(土)まで(詳しくは公式hpをどうぞ)
 ちなみに、朝顔の季語は夏ではなく秋、花言葉は”、愛情のきずな、はかない恋、愛着、固い約束”など。


 さて、入谷朝顔まつりに行こうと思ったのが表題にもなっている俵万智の

   つないだ手 はなすきっかけないままに 歩きつづける朝顔祭り

 から。この短歌を詠んで”甘酸っぱい”と思うか”ケッ!”と思うかは人それぞれ。まあ、どんな青春を過ごしてきたかによるのかと。
 まあ、シチュとしては高校生のカップルやっぱり浴衣でしょうか。ゲタを鳴らてし、ちょっとぎこちなく手をつないで歩く二人。付き合い始めたばかりでしょうか。いいですねぇ、こういうのって(おぢさんの妄想かもしれませんが・・・)

 実際の入谷朝顔まつりは人がいっぱいで、そんなカップルなんかいませんでしたが、まあ、浴衣のお姉さんは少しはいました。思うに花の意匠の衣装ってキャラ設定がストレートに出るのってやっぱし浴衣ですね。洋服だと花柄でもそんなに思いません。
 で、朝顔柄の浴衣ということで”涼宮ハルヒの憂鬱”の”エンドレスエイト Ⅳ”から。長門有希さんが朝顔柄の浴衣をお召しになっております。

Haruhiyukata
 そもそも”エンドレスエイト”ってのは夏休みをえんえん繰り返すって話ですが、出てくる夏祭りのシーンで女性陣はみなさん浴衣です。

 ・おとなしい無口キャラの長門 有希さんは紺色系
  花の意匠は朝顔とか幾何学系
 ・かわういいじられキャラの朝比奈 みくるさんはピンク系か黄色系
  花の意匠は桜とか梅、百合なんか
 ・傍若無人にして元気キャラの涼宮 ハルヒはなんでもありですがハデな色
  花の意匠はぼたん、ひまわり、梅、ムクゲ(かな?)なんか

 が多いかと。まあ、アニメなんかだとキャラがはっきりしているので意匠なんかもわかりやすいんだろうなぁ。
 上にある写真のお姉さんたちがリアルにどんなキャラかはわかりませんが、それはそれとして見てる分には実害はないかと。

 入谷朝顔まつりは七夕の3ケ間開催。”朝顔”だからと朝から行ったんですが夜11時までやってるのであわてなくてもよさそうです。浴衣で行けばいいんですがそんなもん持ってきてないので適当な洋服でいきましたが、ぜひ若い女性に方々には浴衣を着ていただきたいものです。

《脚注》
(*1)家庭菜園ティストなんですが
 ガーデニングと家庭菜園は良く似ているようで世間体がかなり違います。
 このへんのビミョ~なニュアンスの違いは”プチ家庭菜園のすすめ”でどうぞ
(*2)鬼子母神
 入谷にある法華宗のお寺”真源寺”です。
 鬼子母神は他人の子を捕えて食べてしまう凶暴な悪神でしたが、釈迦により愛児を隠されて母親の苦しみを知り仏教に帰依、安産、子育ての守護神になりました。
 ”きしぼじん”ではなく”きしもじん”、”鬼”の字も善神になったので上にある角(ノ)がないのが正解です。
(*3)女子高生のみなさん
 別に確認したわけじゃないですが。
 だいたい女性の年齢が分からないの歳をとった証拠。会社の女性の年齢にしたところで(以下、自主規制)
(*4)いったんは姿を消したそうですが
 配布されていたパンフレットを見ると”遂に大正二年に意地づくで踏留まっておった植松の廃業を最後に~”という記載がありますが”意地づくで”ってのがすごいですね。普通のパンフレットにゃ書かないと思うけど・・

まあ、福島県民には読ませられんだろうなぁ・・・(金環蝕/金環日食)

 ども、天文学はいまいち苦手なおぢさん、たいちろ~です。
 2012年5月21日に金環日食がありました。東京では173年ぶりとのこと。次回日本で見ることができるのは2030年とまあ生きちゃいないでしょうから一生でこれが最後の機会ということで早起きして会社で見てました。いや~宇宙の神秘、感動的でしたねぇ。
 ところで、私は金環食(金環日食)のことをずっと”金環蝕”だと思ってました(*1)。ってのも、これ石川達三の名前なんですね。ということで、今回ご紹介するのは宇宙の神秘と程遠い政治の舞台裏のどろどろ劇”金環蝕”であります。


Photo
写真はたいちろ~さんの撮影。会社(東京都内)の窓から撮った”金環日食”です。


【本】金環蝕(石川達三 岩波現代文庫他)
 昭和39年夏、与党・民政党の総裁選挙で勝利するため寺田総理は党費を不正流用した。その費用を穴埋めするためにF-川の電力ダムの建設を巡って民政党、電力建設株式会社、建築会社を巻き込んだ汚職事件の幕が切って落とされる・・・
 1964年に発生した”九頭竜ダム落札事件(*2)”をモデルにした政治小説。
 私の読んだ”石川達三作品集”版ではサブタイトルに

 まわりは金色の栄光に輝いて見えるが、中のほうは真黒に腐っている

 ってありました
【自然】金環日食
 日食とは太陽が月によって隠されることにより、太陽が欠けて見える天文現象。金環日食は太陽と月がきれいに重なって太陽がリング上に見える状態です。
 昔の冒険小説なんかでは真っ暗になるような描写がされますが、6月12日に体験した感じでは”そんなに暗くなんないな”と思いました。


 さて、この小説が”サンデー毎日”に掲載されたのは1966年(昭和41年)。時の内閣総理大臣は池田勇人&佐藤栄作、日本の総人口が一億人を突破しビートルズが来日した年です。まあ、小学校低学年でしたのでおぼろげながらしか覚えてませんが。
 でも、これってロッキード事件(*3)の10年前、リクルート事件(*4)の23年前。歴史は繰り返すというか、学習効果がないというか・・・

 で、この小説を読んでるといい人ってのは一人も出てこないんですね。最初は不正入札に反対していた電力建設株式会社の総裁は途中で日和るわ、後任の総裁と副総裁は確信犯だわ、建築会社の専務は”不正は必要悪だ”と開き直るわ、不正を告発しようとした正義漢を気取った代議士は途中で投げ出すわ。総理大臣、幹事長、官房長官はよってたかって隠ぺい工作に走るわ・・・
 中でも気になったのは、電力建設株式会社の対応。立ち退き交渉で補償の履行を求める堂島建鉱業に対して、

  結局堂島建鉱業が提出した、ほとんど最後通牒ににも似た賠償要求は、
  電力建設株式会社の幹部社員によって一顧の与えられはしなかった。
  ただ、相手を怒らせないように、(検討中・・・)とういうような文書が発送される。
  それだけのことだった。
  それが、官僚または官僚的な人たちのやり方だった。
  堂島建鉱業の苦境はわかっている。
  わかってはいるが、誰ひとり責任をとろうとはしなかった。
  民衆の苦境に同情するよりは、官庁や自分たちの立場を良くするほうが先だった。
  電力建設会社の九十五パーセントまで官僚的だった。

 フィクションだし、45年以上前の話で体質改善は進んでるはずだし(だといいんですが)ですが、まあ、福島県民には読ませられんだろうなぁ・・・

 この小説の中で、唯一面白い人物ってのが前科4犯で黒い金融業者の”石原参吉”。
 膨大な資料を駆使して相手の都合の悪いことをほじくり返して恐喝まがいの金儲けをする人物です。

  参吉はその資料をくり返しくり返し精読して、
  世間の目からは全くかくされている(真実)を探り出そうとするのだった。
  真実ほど怕いものはないのだ。

   (中略)
  他人の真実を握ったものが世間の勝利者となり、
  自分の真実を他人に握られたもの敗北者となる。

 この人は、”官房長官の秘書官が2億円のお金を借りに来た”という事実を発端に、紙のファイル(*5)と部下の調査や愛人の芸妓などの情報からコトの真実を解明するというある意味すごい人。
 最近、ビッグデータ(*6)とかなんとか大量のデータを処理できるシステムが登場してますが、何をどう分析するかを考えるキュレーターがいるかどうかがポイント。もし、石原参吉が現代でキュレーターになって、ネットやビックデータのシステムを駆使できたとすればとんでもないことになるんだろうなぁ。何が出てくるかわかんないけど・・・

 ”金環蝕”は2000年に岩波現代文庫から復刊されましたが、現在は切重版未定状態。でも図書館に行けば全集などで読めますので、ご興味のある方はどうぞ。
 まあ、福島県民にはお勧めしませんが・・・

《脚注》
(*1)ずっと”金環蝕”だと思ってました
 辞書を引くと”日蝕”でも出てくるので間違っているわけではないんですが、一般的には”食”のほうを使うようです。まあ”蝕(むしばむ)”ってのは感じよくないですしね。
(*2)九頭竜ダム落札事件
 時の首相は”所得倍増”をスローガンにした池田勇人内閣総理大臣、建設業者は鹿島建設だったようです。小学校に入る前の事件なのでさすがに覚えてません。
 九頭竜ダムってのは福井県大野市にあって行ったことはないですが、ここって一世を風靡したフォークグループ”あのねのね”の清水国明の出身地なんですね。ベストセラーだった”あのねのね 今だから愛される本(ワニの本)”にはすごい田舎みたいに書いてあったような・・・
(*3)ロッキード事件
 全日空の旅客機導入選定に絡んだ、ロッキード社、丸紅、前内閣総理大臣の田中角栄らによる世界的な大規模汚職事件。田中角栄が逮捕されたのが1976年のことです。
 児玉誉士夫小佐野賢治といったわけのわからん黒い人とか、事件関係者が急死するなど、”金環蝕”もかくやというデキゴトが繰り返されてます。
(*4)リクルート事件 
 就職情報の”リクルート”によるリクルート・コスモスの未公開株を使った贈収賄事件。江副浩正リクルート社元会長藤波孝生元官房長官らを東京地検特捜部が起訴したのが1989年のことです。
 中曽根康弘、竹下登、宮澤喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄など総理大臣、政治家が関与するとか、大物政治家は立件されなかったなど、”金環蝕”もかくやというデキゴトが繰り返されてます。
(*5)紙のファイル
。NECが日本初といわれるパーソナルユースのパソコン”PC-8001”を販売したのが1979年、後に国民機と呼ばれた”PC-98シリーズ”の初代機が登場したのが1982年です。日本でのインターネットの商業利用の開始は1992年と、この小説が書かれたのはインターネットはおろかパソコンすらない時代です。
(*6)ビッグデータ
 通常のデータベース管理ツールなどで扱うには難しいような多種大量なデータを扱うシステム。技術的な面もさることながら、キュレーターと呼ばれるデータを分析する人の能力とセンスが重要になります。

より以前の記事一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ