ファッション・アクセサリ

”日常系”が成立さるためには、何らかのフレームが必要のようです。たとえば制服みたいな(けいおん! college/けいおん! highschool/セーラー服)

 ども、まったりした日常生活を送るおぢさん、たいちろ~です。
 最近はやったアニメに”けいおん!(*1)”ってのがあります。ガールズバンドブームの火付け役とか、ローソンとコラボしたりとか話題になってたのでご存知の方もあろうかと。
 その続編として”けいおん! college”、”けいおん! highschool”と2冊出たので読んでみました。で、思ったんですが、なんだか違和感があるんですね、”けいおん! college”の方が
 ということで、この違和感ってなんざんしょというのが今回のテーマであります。

Photo

写真はたいちろ~さんの撮影。アメリカ海軍横須賀基地でのセーラー服の水兵さん
女子高生のセーラー服を期待してた方、残念でした。
(そもそも、50歳すぎのおぢさんが女子高生の写真もってたら危ないでしょ!

【本】けいおん! college (かきふらい 芳文社)
【本】けいおん! highschool (かきふらい 芳文社)
 女子高校生バンド”放課後ティータイム”の4人唯、澪、律、紬はそろって大学に進学(*2)、バンド活動を再開する。ユニークな先輩達や、ライバルのバンドも現れて・・・
  (けいおん! college)
 ”放課後ティータイム”で一人高校に残った梓は唯の妹の憂、友人の純と一緒に新しく”わかばガールズ”というバンドを結成、1年生の菫と直も加わり・・・
  (けいおん! highschool)
【ファッション】セーラー服
 ”セーラー服”といえば、女子中高生の制服のイメージがありますが、元々は水兵さんの着ていた軍服。”ポパイ ザ セーラーマン♪(Popeye the Sailorman)”のあれです。
 あんまし軍事ネタは詳しくないですが、右側のセーラー服の人は階級章から二等兵曹(Petty Officer Second Class)、後ろの帽子の人は少尉(Ensign)と思われます。


 さて、この”けいおん!”という作品、”日常系”(あるいは”空気系”)と呼ばれるジャンルでのヒット作です。日常系とはwikipediaだと”美少女キャラクターのたわいもない会話や日常生活を延々と描くことを主眼とした作品群”ということですが、深刻な事件や恋愛、勝負ごとといったドラマチックなデキゴトがなく、まったりとした日常の中のエピソードが淡々と語られるというシロモノ。
 まあ、言ってみれば少年ジャンプ的世界観(*3)の対極にあるもんかと。美少女キャラの登場というとラブコメなんかが思われますが、これとも別。ちょっと古いけど”タッチ(*4)”でも、ちゃんと三角関係があったり、甲子園をめざしてうんぬん(*5)がベースなのでかなりテイストが違います。

 話は戻って、なんで”けいおん! college”に違和感があるかと言うと、どうも大学ってフリーダムすぎるんでしょうかね、日常系が成立するには。高校にしても、大学にしても、授業があって、学園祭があって、たまにはアルバイトしてとか主人公のお嬢さんたちのやってることはあんまし変わんないんですが、どうも学校というフレームの強固さが違うんですかね。高校だと、みんなで授業を受けて、同じ制服を着て、同じ時間にクラブ活動をしてと、共通体験性≒共感性が高い。まあ、高校生活の経験ってのはかなりの人が経験しているので(*6)、分かりやすいってのもあります。
 これに対して大学というのは、授業は選択なのでばらばらだわ(まあ、ほとんど受けない人もいますが、私とか)、時間の使い方も好き勝手だわ、制服なんかはありゃしないわとかなり自由度が高い。半ば強制的に同じ時間を過ごした高校と違って、大学ってのはかなり意図的にしないと一緒にいることができない。”けいおん! college”では同じ学生寮に4人が住むという設定で回避しようとしてますが、やっぱりムリがあるなぁ。

 つまり、”日常系”を形成するための”日常”ってのが、大学の自由度の高さ=フレームの弱さ故に一緒に行動する”日常”を作るための目的性が必要になってるんじゃないかと。このあたりは”けいおん! highschool”と並べて読んでみるとよけいに感じます。”highschool”の場合だとバンドのメンバーが授業中も含めて一緒にいることに違和感がないんですが、”college”の場合だと”バンドをやるために”一緒にいるという目的性を感じちゃうんですね。それが無目的がベースになっている”日常系”というジャンルに合わなくなってるのかもしれません。

 言ってみれば”日常系”を楽しむためには制服に代表されるようなフレームってのが不可欠なのかもね、別に制服フェチとかの趣味があるわけじゃないですが。
 とはいっても”けいおん! college”も”けいおん! highschool”も両方とも面白い作品。本編の”けいおん!”も含めぜお勧めです。ま、どれが好きかは結局好みの問題ですし。

ps.
 しかし、非日常の代表みたいな軍服のセーラー服がなんで日常の代表みたいな女子中高生の制服になったんでしょう?
 wikipediaで調べてみたら、現在のようなセパレート型のセーラー服って福岡女学院の校長先生エリザベス・リーが体操服として採用したんだとか。これが男子の詰襟の学生服=陸軍式に対して女子は海軍の軍服ということでの全国に広がったんだそうです。これをミリタリールックというと、非日常系になるんでしょうが・・・

《脚注》
(*1)けいおん! (かきふらい 芳文社)
 唯、澪、律、紬の4人はガールズバンド”放課後ティータイム”を結成、学園祭での演奏を始めバンド三昧の高校生活を送る。それに後輩の梓やさわ子先生も加わって・・・
 京都アニメーションにてアニメ化、2011年には映画化もされました
(*2)大学に進学
 4人の会話を聞く限りだと、それぞれ学部はバラバラみたいです。
 英語では学部が一つしかない単科大学は”college”、複数ある総合大学は”university”ですので、”けいおん! college”はヘンなんじゃ??
(*3)少年ジャンプ的世界観!
 キーワードは”友情”、”努力”、”勝利”。いまだに人気を誇るドラゴンボールや北斗の拳あたりを考えてもらえれば良いかと。
(*4)タッチ
 1980年代に大ヒットしたあだち充の漫画及びアニメ。2005年に長澤まさみで実写化、12年には続編にあたる”MIX”が連載開始といまだに続くヒット作です。
(*5)甲子園をめざしてうんぬん
 簡単に”甲子園をめざして”と言ってますがけっこう大変なことです。まずは県大会突破ってとこでしょうが、各県あたり(北海道、東京は2分割)の高校野球連盟加盟校数の最大は神奈川県の193校、最小は鳥取の25校でその格差は7.7倍。参議院選挙の一票の格差で違憲状態とされた5.0倍を超えています。仮に鳥取と島根県を統合しても3.0倍とこれでも衆院銀選挙で違憲状態(2.3倍)を超過。誰も何も文句いわないんですかねぇ?(2012年5月末現在、高校野球連盟hpより)
(*6)高校生活の経験ってのはかなりの人が経験しているので
 2014年度の高校進学率は79.3%ですんで、まあ多数派かと。大学・短大進学率は56.2%と今でこそ過半数を超えてますが、1975~2000年ごろはだいたい35~40%ぐらいでしたから、3人に一人ぐらいの割合でした。
(文部科学省 平成24年度学校基本調査より)

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