グルメ・クッキング

幼少のころに本書を読んだことでお嬢様方の料理魂を覚醒させ、”酒呑みの舌”につながってったとしたらとか考えるとちょっとワクワクします(大どろぼうホッツェンプロッツ/ソーセージ&ザワークラウト)

 ども、大人になっても児童文学も読むおぢさん、たいちろ~です。
 先日会社の人と山登りにいきました。で、泊まったペンションでなぜだか子供のころに読んだ本の話になりましで、お嬢様方2人(*1)が”ホッツェンプロッツが面白かった”と。お嬢様の一人は

 ツワッケルマンがじゃがいもをむいている姿がかわいい!

となかなかマニアックなポイントを突いておりました。私自身、本の名前は聞いたことありましたが読んだことなかったんで、今回図書館の児童コーナーで借りてきました
 ということで、今回ご紹介するのは、ドイツの児童文学”大どろぼうホッツェンプロッツ”であります
 あと、山登りにお嬢様方2人が参加しているのは奥様公認ですので、文春ネタにはなりません、はい


写真はたいちろ~さんの撮影。
横浜赤レンガ倉庫で開催されたフリューリングスフェスト(*1)で食べたフィッシャーマンズプレートです(右下がソーセージ、その上の白いのがザワークラウト

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【本】大どろぼうホッツェンプロッツ(オトフリート・プロイスラー、偕成社文庫)
 大どろぼうホッツェンプロッツを捕まえようとしたカスパールと友人のゼッペル、警察官アロイス・ディンペルモーザー氏。逆にホッツェンプロッツに囚われたカスパール達ははゼッペルは悪い魔法使い”ペトロジリウス・ツワッケルマン”をやっつけたり、カエルに変えられて7年間も閉じ込められていた妖精アマリリスを助けたり、最後はホッツェンプロッツを逮捕したりと大活躍!
 留置場所からホッツェンプロッツが脱走し、カスパール達に復讐する”大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる”、改心したホッツェンプロッツのためにカスパール達が奮闘する”大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる”とあわせた三部作。
【料理】ソーセージ&ザワークラウト
 ともにドイツを代表する料理。ソーセージは日本では要冷蔵のものが多いですが、湯煮や燻製してあるので保存食なのが多いそうです。ザワークラウトはドイツのキャベツの漬物。”すっぱいキャベツ”という意味ですが、これは酢漬けではなくて乳酸発酵によるものだそうです。

 さて、”大どろぼうホッツェンプロッツ”ですが思いのほか大人が読んでも面白かったんですね。思わず3冊一気読みしました。
 ボスキャラの”ホッツェンプロッツ”は大どろぼう。”あなたの心”なんかは盗みませんが、カスパールのおばあさんからコーヒーひきを強奪したり(以外のせこい?)、カスパールとゼッペルを捕まえて召使にしたり、魔法使いツワッケルマンに売りとばしたり。そんなホッツェンプロッツを捕まえるためにカスパールは友人のゼッペルと協力して知恵を絞って対決するワクワク感! それに、ちょっと間抜けな巡査部長”アロイス・ディンペルモーザー氏”、美しい妖精”アマリリス”に千里眼師の”シュロッターベック夫人”、魔法の失敗でワニの姿になっているダックスフンドの”バスティ”と魅力的なキャラが満載!! 大人た読んでもそうなんだから、子供ゴゴロに楽しかったんでしょうね

 で、もうひとつのワクワクがこの本、けっこうたくさんドイツの料理が出てるんですな。お嬢様方がこの本を読んでたのは1970年代の後半か80年代の前半を推定されますので(そこ、年齢計算しないように!)、ドイツ料理なんて子供には珍しかったんじゃないでしょうか? 今見たくドイツ料理をアテにビールを呑んだくれていなかったはずですし。ですから、この本を読んでドイツ料理に憧れたんじゃないかな~~
 登場する主だった料理はこんなの

〔焼きソーセージとザワークラウト〕
 ホッツェンプロッツがカスパールのおばあさんの家に押し入って食べたのがこれ
 写真のようにザワークラウトは付け合わせに添えるものらしく、おばあさんも最初に出す時にはソーセージ1本にザワークラウトひとさじのっけてますが、ホッツェンプロッツはひと鍋まるごと食べています。いかにお腹がすいてそうとはいえ、そんなにがばがば食べるものではなさそう?

〔マッシュポテト〕
〔じゃがいもだんごをタマネギソースにひたしたの〕

 お嬢様のツボだった悪い魔法使い”ツワッケルマン”が食したのがじゃがいも
 じゃがいもの皮をむいて湯がいて潰したのがマッシュポテトで、これに小麦粉を混ぜて丸めたものがじゃがいもだんごです
 ツワッケルマンがゼッペルを召使にしたのは、なぜだか魔法でジャガイモの皮むきができないからという理由から。確かにじゃがいもの皮むきってけっこうたいへんです

〔タマネギ、ベーコン、ニンニクどっさりの炒め物〕
 ホッツェンプロッツがカスパールとゼッペルにふるまったもの。カスパールのおばあさんが作る料理を上回るごちそうとはカスパールの弁。考えてみると、どろぼうの森で一人暮らしのホッツェンプロッツですから自炊派のはず。腕前もそうとうなもののようです

〔太ったガチョウの丸焼〕
 ホッツェンプロッツが捕まえてきて、毛をむしって串刺しにして丸焼にしたの。美味しそう!
 ドイツではガチョウの丸焼ってのはクリスマス料理だそうです。

〔ロートカッペのスープ〕
 ホッツェンプロッツがカスパールとゼッペルを拉致して帰る途中で見つけたロートカッペ(食用キノコ)を使ったスープ。犯行中にキノコ狩りをするとは意外に余裕かましてます。ロートカッペは毒キノコのクナルピルツに似ているので注意が必要。
 とはいっても、ロートカッペもクナルピルツもググってもそれらしいのありませんでした。どんなキノコなんだろ?

〔紅茶とパンにソーセージをはさんだの〕
 シュロッターベック夫人がカスパールとゼッペルをもてなすのにだしたの
 食べざかりの子供相手なので、けっこうガッツリ系?

〔塩漬けのキュウリ〕
 菜食主義のダックスフンド・ワニのバスティの好物がこれ。日本のキュウリの浅漬けみたいなもんでしょうか? 制服を盗まれたアロイス・ディンペルモーザー氏が移動するのに八百屋から借りてきたキュウリの漬物樽にはいるって話が出てますが、わりとありふれてんですかね、キュウリの漬物って。

〔生クリームのかかったプラムケーキ〕
 カスパールのおばあさんがカスパールとゼッペルのための作ってくれたお菓子
 クックパッドを見てるとドイツ風はプラム(プルーン)を使ったちょっと固めのケーキみたいです

ウイキョウ入りソーセージに、外側はスイスチーズ&内側酢漬けニシン巻きの味のするカボチャ、、シュトロイゼルクーヘンチョコレートドーナッツといっかお菓子、ハタンキョウのお酒ポンスなどおいしそうなのてんこ盛り!(*5)

 しかもまた、悪役たちの食べっぷりが見事なことといったら! ホッツェンプロッツは焼きソーセージ9本と鍋いっぱいザワークラウトとかガチョウの丸焼とか。レシピを見てるとガチョウって5~6Kgぐらいあるんで一人で食べるとけっこうな量
 ツワッケルマンは昼はマッシュポテト7皿、夜は六ダース半のじゃがいもだんご。こんだけ食べるならバケツ単位で皮むきもいるんでしょうね。まったくこの魔法使いはどんだげジャガイモ好きやネン!

 幼少のころに本書を読んだことで、お嬢様方の料理魂を覚醒させ、”酒呑みの舌”につながってったとしたらとか考えるとちょっとワクワクします!

 今回は料理ネタメインでしたが、お話自体もとっても面白い本。子供のみならず大人の方もぜひどうぞ


《脚注》
(*1)フリューリングスフェスト
 ドイツで開催される”春祭り”。”乾杯の歌”を歌いながら”ブロースト!(乾杯)”とビール呑んで、ドイツ料理食ってするお祭りです。日本でも各地でやっています。これが秋になると”オクトーバーフェスト(10月の祭り)”になって、”乾杯の歌”を歌いながら”ブロースト!(乾杯)”とビール呑んで、ドイツ料理食ってするお祭りです。日本でも各地でやっています。要は呑めりゃいいんです、呑めりゃ!
(*2)ウイキョウ入りソーセージに~
ウイキョウ:別名フェンネル。ピクルスなどに入れる甘い香りのするハーブ
シュトロイゼルクーヘン:表面がそぼろ状(シュトロイゼル)になっているケーキ
ハタンキョウ:別名アーモンド調べたらちゃんとレシピもありました。
ポンス:ラム酒にレモン、砂糖を混ぜた熱い飲み物

どうせ何時かは執行される自分の葬式なんだから、それまでの猶予期間を旅でもするかってこの本読んで考えちゃいました(深夜特急/サテー)

 ども、歳を取るといたって出不精になっているおぢさん、たいちろ~です。
 かつて、有吉先生が猿岩石だった頃、”進め!電波少年(*1)”というテレビ番組で”ユーラシア大陸横断ヒッチハイク”という企画をやっておりました。これは当時売れていない若手お笑いコンビ猿岩石(有吉弘行、森脇和成)のふたりが香港からロンドンまでヒッチハイクで旅行するというもの。大して真面目に見てたわけではないですが、いかに売れていないとはいえ、けっこうきつい事やらせんだな~と思った記憶があります。
 ふと思ったんですが、昔はこういったヒッチハイクというか貧乏旅行みたいな本とかけっこうあったような気がすんですが。私がその手の本を読まなくなっただけなのか、実際世の中でも少なくなってんだか?
 ということで、今回ご紹介するのはそんな貧乏旅行系の本、ちょっと昔の話ですが”深夜特急”でありますあ


写真はたいちろ~さんの撮影。
シンガポール料理の”海南鶏飯(HAINAN CHI-FAN)の”サテ”です

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【本】深夜特急(沢木耕太郎、新潮文庫)
 沢木耕太郎がインドのデリーから、イギリスのロンドンまでバスだけ使って旅行するという紀行小説。といっても私が読んでる2巻ではまだデリーどころかマレー半島あたりでうろうろしてますが。まあ、こういう無計画さがこの手の旅行の醍醐味なんでしょう。
 1974年ごろの旅行なので事情がだいぶん違うんでしょうが、今読んでも充分面白いです。
【料理】サテー(Sate)
 マレーシア、シンガポールなど東南アジア諸国で食される串焼き料理
 本書では”マレー風焼き鳥といった趣”と記されていますが、他の肉でもあり。海南鶏飯では鳥と豚のセットでした。
 ほんのりとしたカレーの香りのする小ぶりの鳥肉や豚肉に甘辛ピーナッツソースをつけて食べるというもの。ピーナッツソースは日本だと肉味噌に近い食感でしょうか。美味しゅうございました。


 沢木耕太郎の経歴ってのが大概で、横浜国立大学経済学部卒業で富士銀行入行が決まっていたのに大学紛争で卒業が遅れ初日出社の日に”雨のせい”という理由で退社(企業名はwikipediaより)。就職もせずぶらぶらしていたのを見かねた大学のゼミの教官が雑誌社を紹介してくれたのをきっかけにルポライターに。仕事は増えてきたものの、こなしきれなくなって、”間もなく外国に行くので仕事が受けられない”と苦し紛れに嘘をつき。これもある人物の”男は26歳までに一度は日本から出た方がいい”という言葉から。
 ここまででも凄いですが、さらに輪をかけてすごいのがこのおかん。家にまで外国旅行の問い合わせ電話がかかってくるに及んで息子に申し渡した一言がこれ

  私はもう弁解したり嘘をついたりするのはいやだから
  とにかく日本を出ていってくれないか、
  どこでもいいから外国とやらに行ってくれないか・・・

 本書ではサラッと書いてますが、これってすごい発言ですぜ! 一流大学を卒業して一流企業に就職するハズだった息子が、ブラブラしたあげくルポライターになったのに、息子の弁護をするのがイヤだからどこでもいいから外国に行って来いって、凡百の親がはける発言じゃないって! 普通の親なら”関係にワビ入れてマジメに働け!”でしょ?
 まあ、それで出ていく息子ってのも思い切りがいいのは確かですが・・・

 で、一方息子の方。シンガポールのサテー屋でニュージーランドから大学を中退して世界一周に出かけた若者二人にいろいろ蘊蓄たれることに。そこで何気なく聞いた”どのくらいの期間でまわるつもり?”の答え”三年か、四年”にショックを受けることに。”旅行から帰ったらどうするつもり?”と聞くと暗い顔つきで”わからない”と・・・

 沢木耕太郎のモノローグ

  あるいは、彼らも人生における執行猶予の時間が欲しくて旅に出たのかもしれない
  だが、旅に出たからといって何かが見つかると決まったものでもない
  まして、帰ってからのことなど予測できるはずもない
  わからない。それ以外に答えられるはずがなかったのだ
  そして、その状況は私にも大して変わらないものだった
  わからない。すべてがわからない
  しかし人には、わからないからこそ出ていくという場合もあるはずなのだ
  少なくとも、私が日本を出てきたことのなかには、
  何かが決まり、決められてしまうことへの恐怖ばかりではなく
  不分明な自分の未来に躙り寄っていこうという勇気も
  ほんの僅かながらあったのではないかという気がするのだ・・・

 引用が長くなってすいません。”執行猶予”って言葉がココロに引っかかったモンで
に登場する”モラトリアム”や”ニート”のようになんだかオブラードにつつんだような語感とは違って(*3)、もっとストレートで切迫感のある状態っぽくって。
 雑駁ないい方ながら”モラトリアム”が大人になることへの拒絶であり、”ニート”が通学も就業もしていない状態(*3)とまったく同じではないですが、時代を経るほど”働たらかない”ということへの意識が自覚的でなくなっていくような
 少なくとも本書では”何かが決まり、決められてしまうこと”=”執行”をされてしまうことへの恐怖を自覚してるようだし、”未来に躙り寄っていこうという勇気”をもって今の状況を選択している自覚があるようだし。

 まあ、なんとなくですが、1970~80年代には猶予期間にお金ももたずに海外に行くってアクティブさがあったし、もうちょっと前だとヒッピームーブメント(*4)みたいな政治的メッセージみたいのもあったようですし(さすがにこの時代は良く知らんですが・・) つまり”外向的”な若者イメージがあったんじゃないかと
 それに比べて今だと”引きこもり”が増えていますみたいな”内向的”なイメージが前面にでているような(まあ、社会問題化しているのはたしかですが)
 ”執行猶予”ってのは必ずどこかで”執行”されるわけで、別に執行されなくなる訳じゃない。であれば、執行までの時間をどう作るか、使うかが重要なんだろ~な~と思う訳であります。

 なんでこんなこと考えるかというと、定年を指折り待ってる歳になってくっと、その後の人生って自分の葬式までの執行猶予期間かな~~とこの本を読んで思っちゃったからかも。どうせ何時かは執行される葬式なんだから、定年したあとにできる自由な時間に旅暮らしなんかも悪くないかもなんて考えちゃいます。ということで、キャンピングカーに乗って全国旅に出ている人の本なんかも読みだしちゃって。
 あとは残った住宅ローンをどう片付けるだけか・・・

《脚注》
(*1)進め!電波少年
 1992年から98年に日本テレビ系で放送されたテレビ番組。アポなしでいろんなとこ押し掛けてムチャぶりなお願いするという企画などで当時はけっこう人気あったような。上記のユーラシア大陸横断ヒッチハイクは1996年の放映だそうです。
 しかしこの企画もももう20年以上前なんだな~~
(*2)”モラトリアム”や”ニート”のように~
 ”モラトリアム”は1978年の”モラトリアム人間の時代(小此木啓吾、中公文庫)、)の”ニート”は2004年の”ニート―フリーターでもなく失業者でもなく(玄田有史、曲沼美恵 幻冬舎文庫)”が出始めだとか(wikipediaより)。
(*3)”ニート”が通学も就業もしていない状態
 誤解のないように補足しますが、”ニート”は”15〜34歳の非労働力人口の中から、求職活動に至っていない者(専業主婦を除く)”であって、決して労働意欲がないわけではないそうです
(*4)ヒッピームーブメント
 既成の価値観に縛られない生活信条とかベトナム戦争への反対からの徴兵拒否とかがベースにあったようです。

”山と食欲と私”を読みつつ、紅葉の高尾山に行ってきました(山と食欲と私/紅葉の高尾山)

 ども、山に行くとついつい食べ過ぎてしまうおぢさん、たいちろ~です。
 山登りの基本はというと、一に”体力”、二に”食欲”です。まあ、体力はお分かるになると思いますが、なぜ”食欲”かというと、それ自体楽しみということもありますが、食欲がないと体力が落ちるんですな。バテてくると食欲も落ちてしまいますが、そこでモノを食べたないとさらにへばるという悪循環に陥ってしまいます。私がクラブの時はバテた奴には無理やりにでもメシを食わすってことをやっていました。いや、シゴキとかじゃなくて(*1)
 ということで、今回ご紹介するのは山の飯食いコミック”山と食欲と私”&本書を愛でつつ紅葉の高尾山に行ってきましたです。
 (説明のない写真はたいちろ~さんの撮影です)


【本】山と食欲と私(信濃川日出雄、新潮社)
 OLの日々野鮎美は山と山での食事を愛する”山女”。会社の同僚で主任になった”小松原鯉子”さんは打ち解けてくれない派遣社員の”瀧サヨリ”さんに対し”仕事っちうもんはグルーヴ感が大事やねん”ということで、同じ部署の蛭川さんと4人で高尾山へのリクリエーション登山に行くことに。当日、おとなしそうな瀧さんが持ってきたのは”大鍋”。意外にも大学時代は山岳部に所属していたベテランで・・・(*2)
 (”高尾山リクリエーション編”。第3巻に収録)
【花】紅葉の高尾
 関東地区第二位の紅葉の名所walkerplusランキングより)
 ミシュランガイドで“三つ星”(最高ランク)の観光地という知名度に加え、都心から電車で1時間というアクセスの良さケーブルカーで上まで登れ、道も整備されているという中高年にも優しい山。ただし、ハイシーズンにはすんごく混みます。
 紅葉はだいたい11月中旬~11月下旬ですが、私が行った中旬でもけっこう色づいてきてました。


 高尾山の話の前にちょっと寄り道。
 今回の高尾山リクリエーション編の第一話が”謎の大鍋”ですが、昔の山料理の定番といえば大量に一気に作る鍋を使った料理。いわゆる鍋料理というよりも、カレーや豚汁、ラーメンから焼きそばまでなんでも大鍋で作ってました。
 昔の食事風景です。私のクラブのOBの方が紹介した写真です(1960年頃)

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キスリング(リュックサック)にくくり付けた鉄鍋。瀧さんはアタックザックにカラビナでくっつけてましたが、こちらは風呂敷にくるんで細引き(ロープ)でくくりつけ。同じくOBの方が紹介した写真です(1960年頃)
 私が大学でクラブ活動をしていた1980年代前半はまだ現役で使っていましたが、さすがにもう使っていないかなぁ
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 さて、高尾山です。鮎美さん達は1号路(表参道)を登って高尾山頂で食事、6号路を下山してますが(鯉子さんと蛭川さんは呑み過ぎのためケーブルカーで下山)、私は逆コースで行きました。ホントは同じコースを行くつもりだったんですが、10月29日~11月27日は6号路が登り一方通行だったので。準備不足を露呈してますなぁ・・
 ということで、紅葉のスナップ写真を

 高尾山ロープウェイ、清滝駅付近の紅葉。綺麗に色づいています

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 薬王院山門。山門横の紅葉も綺麗に色づいております

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 山門を入るとすぐ右側におわす天狗様。後ろの木もめっきり紅葉

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 鮎美さん達が記念写真を撮っていた高尾山頂。右側の木も真っ赤に。

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 鮎美さん達が眺めていた山頂からの風景。右側にある木の枝の右側に見えるのが富士山。ちょうど木の後ろが大室山。その左側に蛭ガ岳など丹沢山系が広がっています

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 白く雪の積もった富士山。くっきるとまではいきませんがちゃんと見えました

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 鮎美さん達が瀧さんが作った”山岳部伝統の山ごはん だご汁”を食べたのがたぶんこの付近。写真だと空いているように見えますが、これは時間が早かったから(9時半ぐらい)。この後、めっちゃ混みだしました

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 ケーブルカー高尾山駅近くの展望台より。東京方向です。右下に見えるオレンジ色の建物付近が京王線高尾山口駅があるあたり

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 鮎美さん達が6号路で通った琵琶滝です

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 ここから、鮎美さん達が下山後に寄った京王高尾山温泉”極楽湯”にて

 お食事処の風景。右側にあるのが蛭川さんが寝込んでしまって置いて行かれた”うたた寝処”です。

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 お風呂上がりはとりあえずビール。おつまみは長芋千切りに海老入り山芋がんもと芋づくし。がんもは揚げタコ焼きっぽくって美味しゅうございました

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 シメは鮎美さん&瀧さんが食した”とろろそば”。ちょと細麺めで、とろろに絡んでするっとのど越し。美味しゅうございました。

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 最後にこれから出かけられる方にご注意。行きやすい山とはいえ、それなりに上り下りはあるので、体力を考えながら登ったほうがよいですし、下りもヒザに負担がかかりますのであまり無理をしないように。
 あとはっきりいってめちゃくちゃ混みます。特にケーブルカーは長い時は1時間待ちもあると駅でアナウンスしてました。早めに登って早めに下山されるほうがよいかと。

 とにかく美しい山ですので、ぜひ楽しんできてください

《脚注》
(*1)いや、シゴキとかじゃなくて
 お腹がすく、つまり血糖値が下がって力が入らなくなることを”シャリバテ”と言います。意味はご飯=シャリが足りずにバテてしまうから。別名”ハンガーノック(hunger knock 空腹でノックアウト)”。いわゆるガス欠状態です。回復するにはすぐにエネルギーに変わる甘いもの(糖質)などを食べることです。
(*2)山岳部に所属していたベテランで・・・
 本人は”一番厳しかったのは積雪期の北アルプス・・ 蝶ヶ岳ですかね・・”とさらっと言ってますが、これはかなりの上級レベル。私もさすがに冬には登ったことはないですが、素人が下手に登ったらおそらく死の危険のあるレベルです。

おれのラーメンのつくり方はただひとつ おいしければいいってこと!(包丁人味平/東京ラーメンショー2016)

 ども、けっこうラーメン好きなおぢさん、たいちろ~です。
 料理の中で”ラーメン”ってのはかなり面白いポジションを占めてんじゃないかと思います。プロが作るラーメンって確かに美味しいですし、スープや具なんかもバリエーションに富んでるし。でも、素人が作っても(まあ、インスタントラーメンでも)そこそこ美味しく作れます。おそらく”ラーメンを作ったことがない”という人はいなさそうですし、レトルトのカレーと違って具を入れるだけでも”料理を作った感”があるし。
 ということで、今回ご紹介するのはプロのラーメンを堪能できる”東京ラーメンショー2016に行ってきました”&料理漫画の元祖”包丁人味平”より”ラーメン勝負編”であります。
 ※写真はすべてたいちろ~さん撮影です

【本】包丁人味平(原作 牛次郎、漫画 ビッグ錠、集英社文庫他)
 駆け出しのコック”塩見味平”は”本場のサッポロラーメンをくわせる店へつれてってやろう!”というトラック運転手の洋吉の誘いに乗り、いつの間にやら札幌へ。そこで開催されている”日本一美味しいラーメン”を決める”ラーメン祭り”に素人代表として参加することに。並みいるプロのラーメン職人を相手に味平が作ったラーメンとは・・・(”ラーメン勝負編”より)
【旅】東京ラーメンショー2016
 毎年秋に開催されるラーメンイベント。全国のご当地ラーメンを一堂に集めて食することができるというラーメン好きにはたまらんお祭りです。2016年度は駒沢オリンピック公園を会場に10月27日~11月6日まで、前後半のお店入替で36種類のラーメンが出展、料金は全店共通1杯850円ですが、充分その価値はあるかと
 あくまで”ショー”なのでコンテストなんかはやっていません(*1)

東京ラーメンショー2016の様子。中央公園にお店がずら~と並んでいます

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 1杯目に食したのが”富山ブラック/牛×豚W肉盛り味玉らーめん”。名前の通り黒いスープのダークネスなラーメン。数年前に入社した富山県民の新入社員から”ぜひオススメです!”と言われてたんですが食べる機会がなくって今回初食。
 こってり系かと思ってましたが、意外とスープはあっさり系。ちょっとアルコールっぽいふわっと感がある? 牛の角煮とチャーシューが乗っている横綱級肉食系なんですが、牛の角煮の油が熱々とろとろで意外とするっと。黒い味玉も美味。
 美味しゅうございました

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 2杯目に食したのが”山形・酒田の自家製ふわ・とろワンタンメン”。“ふわとろ”なワンタンが入っていて箸で持てないほど(レンゲが欲しかったなぁ)。するっとのどごしでとっても美味。っと口の中でとろけるのが特徴。薄切り肉が入ってますがメインがワンタンなのでちょっと控え目。まあ、行司役ってとこでしょうか。
 私自身はちょっと塩辛いかと思いましたが、一緒に行った奥様は3杯食べた中ではこれが一番美味しかったとのこと。この辺が料理の面白いところです。
 美味しゅうございました

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 2杯目に食したのが”元祖味噌 信州肉盛り安養寺ら~めん”。甘味噌系です。長野名物の唐辛子”八幡屋礒五郎”とコラボしたオリジナルブレンド七味唐辛子入りだそうですが、そんなに辛くないです。具の味付けバラ肉もとっても美味。技の大関と言ったとこでしょうか。
 美味しゅうございました

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 いずれも大変美味でしたが、欲を言うなら”ハーフサイズ”も作って欲しかったな~~ 奥様と2人で3杯を食しましたが、さすがにお腹いっぱい。いろんなのを食べたいので半分づつなら倍の種類が食べれたんじゃないかと。新横浜ラーメン博物館(*3)でもやっているんで、ぜひご検討いただければと・・・

 ところで、”奥様からどれが一番美味しかった?”と聞かれたんですが、これってけっこう難しいんですね。元々ラーメンってスープ×麺×具の数だけありそうで、スープだけでも醤油、塩、味噌、トンコツに、出汁が何ベースかトロミをつけるかでも違うし。具に至っては千変万化、何を入れてもそれなりにマッチしちゃいます。つまり、ラーメンっておっそろしくバリエーションの多い食べ物で、三者三様に”美味しいのツボ”が違ってたりするし。
 ですんで、美味しいラーメンを食べ歩くだけで物語が成立しちゃったり。最近のだと東京ラーメンショーのスペシャルサポーター”小泉さん”の登場する”ラーメン大好き小泉さん(*3)”なんかがけっこうお気に入り。毎日先着50枚限定で配られている”小泉さんステッカー”、貰ってきちゃいました(下の写真です)

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 それでも、どうしても”一番美味しいラーメン”を決めたいとなると今回ご紹介するフードバトルモノの草分け的存在”包丁人味平”をどうぞ。本書は”週刊少年ジャンプ”に1973~77年に連載された料理漫画で、この分野ではかなり初期の作品(wikipediaでは史上初)。なんたって、料理バトルを世に広めた”料理の鉄人(*4)”より20年近く前ですぜ! なんたって、ゲスト審査員が”巨人の大島選手”、”横綱和島関”、”アントニオ榎木”、歌手の”山口モモ恵”に”北山三郎”。アントニオ榎木なんて”ラーメンはねころんでくうなよーっ!!(*5)”なんてヤジが飛んでて・・・ 時代を感じますな~~~

 この日本一決定戦に味平が飛び入り参加したのは

  このラーメン祭りの出場者はどうしてプロばかりなんですか?
  主婦や一般の人の中にもラーメン作りの名人はいるはずですよ
  本当のラーメン祭りならシロウトの出場者もいれるべきじゃないですか!?

と提案したから。まあ、かなりムチャ振りな提案なんですが、審査員一同協議の上あっさり通っちゃいます。懐の深い審査員とも言えますが、ラーメンの美味しさってそんだけ融通無碍だってことかもしれませんね。

 味平ももちろん参加しますが、ラーメンに関しては全く素人。ところがこれが意表を突く奇策で突破しちゃうんですな。なんったってスープ作りはドラム缶西部劇の映画観てまねちゃうっつ~アバウトさ。麺作りでは生地を足で踏んで鍛えるのは”ラーメン音頭だヨヨイのヨイ♪(*6)” それでも美味しいってんだから料理って不思議。味平のラーメンの作り方は

  おれのラーメンのつくり方はただひとつ おいしければいいってこと!

と言いきってるんだから、まあ、周りのプロは怒るわな~~~

 まったく知識や技術がないってのは論外にしても、そこそこあればそこそこに美味しくできるのがラーメンでしょうか。あとは愛情があればOK?
 解説役のラーメンおばさんのコメント

  シロウトがつくる料理は 技術がないだけに
  なんとか相手に気にいってもらおうと必死になってつくる・・・
  つまり相手のことを考えるという態度が
  どうしても料理のなかにでてくるんじゃよ
  ほれ よくいうじゃろ 料理の秘訣は愛情だってね!

まあ、かわうい彼女に作ってもらった料理ならなんだって美味しいんでしょうけどね! けっ!

 どうも、食レポ系のブログを書いたことないんで、つたない文書ですいません。
 ラーメンショーは無料ですんで、ラーメン漫画を片手にぜひ訪れてみてはいかがかと


《脚注》
(*1)コンテストなんかはやっていません
 店が一直線に並んでいるので、人気度合いは一目瞭然ですが・・・
 ただ、人気度合いと美味しい度合いがそのまま同じかというと微妙なところで、前評判が高けりゃ混むし、お店の手際が悪くても並んじゃうし・・
 そもそも全種類食べれるわけでもないですしねぇ・・・
(*2)新横浜ラーメン博物館
 新横浜駅すぐ近くにあるラーメンをテーマとしたフードパーク。昭和の街並みを再現したフロアは”クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲”に登場する”20世紀博”を彷彿とさせます
(*3)ラーメン大好き小泉さん(鳴見なる、竹書房)
 美少女にしてミステリアスな雰囲気を漂わせる女子高生”小泉さん”。彼女の趣味は”ラーメンの食べ歩き(一人で)”。彼女と友達になりたいクラスメイトの悠はいろいろツッコミを入れて彼女とラーメンを食べに行こうとするが・・
 ”女子高生がラーメンを食べる”というコンセプトだけで作品になってるというスゴイ漫画。でも一番スゴイのはあんだけラーメンを食べてもスレンダーなスタイルを維持している小泉さんでしょうか?!
(*4)料理の鉄人
 1993年~99年にフジテレビで放映された料理バトル番組。テーマになる食材を使ってふたりの料理人が1時間以内に料理を作って3~4人の審査員がどちらが美味しいかを採点するもの。他のお料理番組との最大の違いは料理のレベル。ちょっと素人がマネして作ってみられるレベルじゃなかったな~~
 上記の”美味しゅうございました”は審査員を務めた料理記者”岸朝子”さんの決めセリフです
(*5)ラーメンはねころんでくうなよーっ!!
 プロレスラーの”アントニオ猪木”とプロボクサーの”モハメド・アリ”が異種格闘技戦をおこなったのが1976年。この時猪木がとった戦法が”アリキック”と呼ばれる寝っ転がった状態からローキックを放つという技。このヤジはこれを踏まえてのことかと。若い人には解説しとかないと分かんないんでしょうねぇ、今や・・・
(*6)ラーメン音頭だヨヨイのヨイ♪
 元ネタは1970年代にNET(現テレビ朝日)ので放送された”みごろ!たべごろ!笑いごろ!”に登場したデンセンマンの”電線音頭”かと。動画はこちらからキャンディーズ、かわういどぞっと!

オクトーバーフェストのビール美味しいです。ディアンドル、巨○が着ても貧○が着ても可愛いです(のみじょし/オクトーバーフェスト)

 ども、尿SAN値(*1)が高いのでビールを控えろと医者から言われているおぢさん、たいちろ~です。
 呑み会に行くと”とりあえずビール”ですが、その後は焼酎の水割りかハイボール、家ではプリン体の少ない発泡酒です。が、たまには美味しいビールが呑みたくなるもの。で、たまたまネットをみていると横浜赤レンガ倉庫でオクトーバーフェストがやっているではないか!
 ということで、今回ご紹介するのは”横浜オクトーバーフェスト2016に行ってきました”&オクトーバーフェストネタののっているコミック”のみじょし”であります。

写真はたいちろ~さん撮影です。
横浜オクトーバーフェスト2016にて(公式hpはこちらから

【本】のみじょし(迂闊、竹書房)
 みっちゃんこと独身OLの高瀬道子さん、二児の母親東雲ゆきさん、筋トレ大好きの宮内美園さん。仲良しの3人が大好きなのはそろって美味しいお酒を呑むこと。ある日みっちゃんがオクトーバーフェストのパンフレットを見つけてきて一緒に呑みに行くことに・・・(2巻”みっちゃんオクトーバフェストにいく”より)
【旅】オクトーバーフェスト(Oktoberfest)
 元々はドイツのミュンヘンで開催されてた新しいビールの醸造シーズンの幕開けを祝う祭り。10月(Oktober)第一日曜日(現在は統一記念日の3日)を最終日とする16日間に開催(wikipediaより)。日本では単なるビール呑みのイベント状態でしょうか。10月関係なくやっとりますが・・(*2)
 ドイツ語なので”October”の”c”ではなく”Oktober”の”k”になります。

 ”横浜オクトーバーフェスト2016”は9月30日から10月16日まで横浜の観光名所”赤レンガ倉庫”の広場で開催。ちなみに春は”ヨコハマフリューリングスフェスト(春祭り)”という名前で同じようなイベントやっとます。イベントは上記のとおり”ビール祭”なんですが、どんなんかというと、みっちゃん曰く

  オクトーバーフェストはヤバイ
  外じゃん? 気持ちいいいじゃん? 飲むじゃん
  ブルストおいしいじゃん? アイスバインおいしいじゃん? 飲むじゃん
(*3)
  歯止めきくわけないじゃんこんなのーーッ

というもの。写真で見るとこんなんです

外の風景。ビールやおつまみ(肉やじゃがいも料理など)を売ってるお店がいっぱい
写真左にちょこっと写ってますが、外のテーブルで飲めます

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ビールの呑み比べセット。木の台には”乾杯の歌”が(*4)

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右側はブルスト、チキン、ベーコン、ザワークラウト(キャベツの漬物)の盛り合わせ
左側はポテト&フィッシュ

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大テントの中。左右にお店、中央にはステージもあります

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この日は”ヴォーホーアンドカレンダーバンド”というドイツ楽団が来ていて、”乾杯の歌”で知らぬお隣さんと乾杯をし合うは、腕を組んで踊るわとなかなかにヨーロッパ的な大宴会の様相です。

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チューチュートレイン。もといゴーゴートレイン
酔っぱらった御一同がハイタッチしながら会場内を練り歩き
先頭はドイツ楽団のアコーディオンオジサンのMCのお姉さん
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 さて、”のみじょし”の中にあって、”横浜オクトーバーフェスト2016”になかったのがディアンドルのレンタル。ディアンドルというのはドイツやオーストリア地方にかけての女性の民族衣装だそうです。前開きで襟ぐりの深い短い袖なしのボディス(胴衣)、同じく襟を深く刳ったブラウス、踝までを覆うスカート、エプロンが伝統的な構成要素(wikipediaより抜粋)。
 写真はヨーデル担当のドイツ楽団のお姉さん。下はバストショット。

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 ”のみじょし”の3人のお嬢さんがコスプレするんですが、この服ってバストが強調されるんですかね~~ 巨○のゆきさんと美園さんに対して貧○のみっちゃん

 いや~ 久し振りに現実ってやつにフルスイングでぶんなぐられた気分~

とやさぐれモードに。いやいや、けっこう似合ってますよ!

 オクトーバーフェストはビール好きにはお勧めのイベント。ただしお値段はちょっち高め。ビール1杯でだいたい1000円以上(戻ってはきますが、デポジット料も)。料理もほとんど千円以上で盛り合わせにすると3~4千円ぐらいでしょうか。みっちゃんは”歯止めきくわけないじゃんこんなのーーッ”と言ってますがお財布側でリミッターかかったりして・・・

《脚注》
(*1)尿SAN値
 尿酸値が高いと”痛風”を起こしやすくなるので健康診断でこいつがでるとプリン体を多く含むビールを控えろとの生活指導が出ます。本書の中でもみっちゃんが”禁酒(ただし1週間だけ)”を決意しているのも健康診断で値を抑えるため。
 ちなみに本書では”尿SAN値”と記載されていますが、これはクトゥルフ神話のゲームに出てくる正気度パラメーター”SAN値”のもじりではないかと
(*2)10月関係なくやっとりますが・・
 本書の中でも”開催が7月なのにオクトーバー(10月なんだなあって・・・)”というツッコミ入ってます。実際”Oktoberfest2016”の公式hpでも日比谷が5月に9月、お台場が4月に9月、奈良6月、東北7月、福岡9月としょっちゅうやっとります
(*3)ブルストおいしいじゃん? アイスバインおいしいじゃん?~
 ブルストはドイツ語でソーセージアイスバインは豚肉とタマネギや香味野菜、香辛料と煮込んだドイツの代表的な家庭料理。オクトーバーフェストにあったのかな~ 気がつかなかったけど
(*4)乾杯の歌
 ”Ein Prosit(アイン・プロージット、さあ乾杯だ)”という乾杯の掛け声ソング。オクトーバーフェストの定番だそうです(曲はこちらから
 ”乾杯の歌”というとヴェルディのオペラ”椿姫”の劇中歌とか、”盃を持て、さぁ卓をたたけ”というドイツ民謡なんかがありますが、これとは別物。まあ、酒呑みはどんな曲でも乾杯しちゃうんですけどね

1時間ちょっとで行ける利き酒スポット。週末旅には良いことでしょうね(みかはな週末とりっぷ/越後湯沢 ぽんしゅ館)

 ども、3連休だというのに家でごろごろブログ書いてるおぢさん、たいちろ~です。
 別に出かけるのが嫌いってワケじゃないんですが、なんせ読みたい本がたまっててね~~ それに、お金もないし・・・
 最近はお嬢様方のほうがアクティブなようで、やれ旅行だ女子会だマラソン大会だと元気に飛びまわっているようです。
 ということで、今回ご紹介するのはそんなお嬢様方3人が週末にいろいろ旅行に行く話”みかはな週末とりっぷであります。
(写真はたいちろ~さんの撮影です)

【本】みかはな週末とりっぷ(アザミユウコ、KADOKAWA)
 計画性のないデザイナー実花さん、薄い本が好きな(*1)銀行員菜々さん、酒豪のOL遥さん。”私ら全員彼氏いませんよね!!”の3人のお嬢様が週末にあちこち旅行して酒呑んで楽しむコミック。
【旅行】越後湯沢 ぽんしゅ館
 JR越後湯沢駅の中にある”越後のお酒ミュージアム”。新潟越後の93の酒蔵がすべて利き酒できる酒呑み垂涎のスポットです。中では利き酒のほかに酒風呂に入ったり食堂があったりお土産屋さんがあったりと、けっこう楽しめます。
 ホームページはこちらから

 ”みかはな週末とりっぷ”では、松本のレトロな温泉に泊まりにいったり、東京ビックサイトで同人誌売ったり、京都の紅葉を観に行ったりとしてますが、今回はこの中から越後湯沢駅ナカの”ぽんしゅ館”をピックアップです

〔ぽんしゅ館入り口〕
 まずはぽんしゅ感の入り口から。天井に杉玉(*2)なんかが吊ってあってなかなか酒蔵感を出してます。右側に”ご利用料 500円”とありますが、これは本書の中でもあるように500円でコイン5枚を買って好きなお酒を飲むシステムになってます
 左側に登山の格好をしている人がいますが、これは谷川岳の登山口である上越線土合駅をはじめ、越後湯沢駅の沿線に山がけっこうあるから

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〔よっぱらいのおっさん人形〕

 本書で出てくる酔っぱらって寝こけているおっさんの人形。風邪引くぞ~~

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〔ぽんしゅ館の中〕

 左側が好きなお酒が呑めるシステム、手前がおつまみの塩、右がカウンターです

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〔好きなお酒が呑めるシステム〕

 マンションの郵便受けっぽいですが、これがお酒を飲むシステム。ちょっとわかりにくいですが下側にある隙間におちょこを入れて、右側のスロットにコインを入れるとちょうど1杯分のお酒が出てきます。
 いっぱいあって迷うとこですが、ランキングやちょっとしたコメント(英語もあり)なので、それらを参考にチョイスしてみてください

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〔牛のラベルのお酒〕

 本書でも登場する牛のラベルのお酒。塩川酒造の”COWBOY”です。
 下側に”YAMAGAI”とありますがこれは”山廃仕込み”(蒸した米、麹、水を混ぜ粥状になるまですりつぶす製法)のこと。やや辛口だそうです。
 私が行った時は人気ランキング第三位でした。

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〔おつまみの塩〕
 いろんな種類の塩が置いてあって、テイスティングできます。酒呑みはあては”塩”があれ充分って人もいますがホントですね~~

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〔酒風呂 湯の沢〕

 入口の暖簾と中の様子。酒呑んでお風呂入るのはちょっと危険なんですが・・

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 まあ、へべれけになるまで呑むというより、いろいろ呑み比べてみるとか、話題になったお酒をちょっと呑んでみるとか(”夏子の酒(*3)”の舞台になった久須美酒造のお酒なんてのもありました)、そういうお店です
 あと注意が必要なのが営業時間。本書の中でも戻ってきたら閉店してるってエピソードが描かれていますが、閉店早いんですな。お嬢様方がノースリーブなので夏だと思われますが、この季節だと18時に閉店(受付は17時45分まで)。湯の沢は17時30分で終了です。冬期間だと20時(湯の沢は19時30分)まで延長になりますが、それでもけっこう早く閉まります。訪問される方は早めに行かれた方が良いかと

 実はここ、プライベート以外でも富山に出張に行った帰りに寄ったんですが、当時は上越新幹線で越後湯沢で乗り換えて北越急行ほくほく線経由ってのが一般ルートだったんで途中下車できました。今では北陸新幹線でダイレクトに富山まで行けるようになったんで途中下車とかしないんだろ~な~ 特急”はくたか”も廃止になっちゃったみたいだし。
 便利になった反面、融通かまして遊びに行きにくくなってんでしょうけど、東京から1時間10分ぐらいで行けるとこなんで、プライベートで行くには適当なのかもしれませんね

《脚注》
(*1)薄い本が好きな
 いわゆる一つのボーイズラブ系同人誌。”しかも、けっこうな割合で腐ってますね”とは実花さんと遥さんの弁
(*2)杉玉
 スギの葉を集めてボール状にしたもので、日本酒の造り酒屋などの軒先に吊るして新酒が出来たことを知らせるものだそうです。
(*3)夏子の酒(尾瀬あきら、モーニングコミックス)
 日本一の酒を造るという兄の夢を引き継ぐため実家に戻ったコピーライターの夏子さんがお酒造りに挑むという漫画。最終巻だけまだ読んでないんだな~ なぜか。

居酒屋料理の家呑み、正なりや邪なりや?!(ワカコ酒レシピブック/朴(ほお))

 ども、これでもけっこう料理もできるおぢさん、たいちろ~です。
 一昨年まで単身赴任をしておりまして、この時はけっこう自分でも料理を作っておりました。レシピ本なんかも持っていてその中には”居酒屋のXXレシピ”みたいのも入ってます。じゃあ、それ見て作ったかと言うとあんまし作んなかったですな~~ だってこれ面倒くさいんだモン。美味しく作ろうとするとそこそこ手間がかかるのも多くてね。でもまた買っちゃいました。なんとコミックに出てくる料理のレシピ本
 ということで今回ご紹介するのはコミック”ワカコ酒”に登場する料理を自分で作ってしまおうというレシピ本ワカコ酒レシピブック”であります。

写真はたいちろ~さんの撮影
東高根森林公園(神奈川県)のホオノキです

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【本】ワカコ酒(新久千映 徳間書店)
 村崎ワカコ26歳。酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに、今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。あなたの隣にいるかもしれない、おひとり様仕様の呑兵衛ショート♪(裏表紙より)
 ワカコさんが居酒屋でおひとりさま呑みするって単なるそんな漫画ですが、なんとも言えず味があるんですな~~ 単行本の出始めから読んでますが、いつのまにか武田梨奈(*1)主演でTVドラマ化するわ、沢城みゆき(*2)CVでアニメ化するわと人気出てました
【本】ワカコ酒レシピブック(朝日新聞出版編、朝日新聞出版)
 ”ワカコ酒”に登場する料理を”すぐ出るおつまみ”、”煮物・蒸し物”、”焼き物・炒め物”、”揚げ物”に分けて、美味しそうな写真とレシピ、原作のイラストに加えどこに登場したかまでを書いてくれている本。ちょっと作ってみようかという気になります
【花】朴(ほお)
 モクレン科の落葉高木。かなり大きくなる樹で30mぐらいになるんだとか。水滴状の大きな葉が特徴です。味噌にネギなどの薬味を加え肉や野菜などを朴の葉をフライパン代わりに焼く”朴葉味噌”は飛騨高山地方の郷土料理。このあたりに生える樹かと思ってましたが、かなり大きな公園に行けばたまに植えられていたりしますので探してみてください。


 以前にも書きましたが(*3)、会社で一緒に仕事をしているおひとり様女子でN子さんという方がいらっしゃいます。この方が”だれやみ”という”家呑み会”に誘ってもらっています。”だれやみ”というのは宮崎県地方の方言で晩酌のこと”だれ=疲れ”を”やみ=止み”から一日の疲れをいやすってことで晩酎のことなんだとか。N子さんの手料理&お酒は持ちより、7~8名で集まって女性は全員独身というシロモノ(*4)
 で、何ゆえにお呼ばれになっているかというと、突発的にN子さんが”鍋料理食べたい!”ってなってしまうのが理由の模様です。いや~、気持ちわかります。さきほど居酒屋料理をあまり家でしない理由が面倒くさといと書きましたが、実はあまり作らない最も大きな理由が”量のコントロールが難しい”もっとはっきり言うと”一人分作るのが難しい”からなんですね。

 料理をされる方ならおわかりかと思いますが、料理のレシピってのはだいたい”×人分”で書かれています。それに合わせてじゃがいも何個だとか牛肉××gだとか醤油大さじ×杯の分量になるんですが、これに合わせて食材を準備するのって意外とムダが多いんですね。最近はスーパーでジャガイモや玉ねぎって1ケ単位で買えますがちょっと割高。かといって袋で買うとあまっちゃうし。お肉もg単位で売ってくれるところもありますが、さすがにいい大人が”豚バラ肉 50g”って買うのもねぇ。調合済の調味料なんかもそうで、こっちは半分使っておいとくってのもなんとなく痛みそうだし。わかりやすい例だと、カレーなんかがそうで、最小単位が4皿分とかになっていて、これに合わせて人参だ肉だ買ってきて作りますが、そうすると2~3日カレーデーになっちゃいます。まあ、おかず系だとそれでもいいんですが、家呑みで3日続けて同じアテになるとちょっと・・

 よく”鍋物はたくさん作った方がおいしい”と言われますが、確かに少量の鍋だと味付けは難しいし(1リットルの水に1gの塩の誤差は0.1%ですが、100ccだと1%ブレちゃいます)。鍋も料理のサイズにあわせていろいろ用意できるといいんですが、よくある”ひたひたになるまで水を入れて”なんてのも、鍋のサイズが材料の量にあっていないと水が多すぎになっちゃうし。それに小鍋で弱火って意外と難しいんですよね、すぐ吹きこぼれちゃうし。

 あと、食材の入手ってのもあります。N子さんは九州出身なので”醤油は甘いもの(*5)”らしいですが、ほかの土地でも売ってんでしたっけ?(ネットだと入手できるんでしょうけど)。味噌なんかも地域色がある食材で、地元の味を出そうとすると意外にバラエティ豊かにそろえないといろいろ作れないしな~~
 売ってるの見たことないのの代表格なのが”朴葉(ほおば)”。本書でも朴葉味噌焼きのレシピが出てますが、食材以上に朴の葉っぱって入手できるんでしたっけ?(*6) 拾ってくりゃタダなんですが(拾ってきていいかどうかはビミョ~ですけど) 

 鍋物以外でも事情は似たり寄ったりで、モノにもよりますがまあ1人分作るってのは難しいのはあんまし変わらないんではないかと。最近スーパーやコンビニで個食サイズのお惣菜ってよく売ってますが、こんだけ独身や単身世帯が増えてくるとけっこうニーズがあるんでしょうね

 結局のところ、居酒屋料理って”いろんな料理をちょっとずつ食べたい”のか”少ない料理をじっくり食べたい”と思うかによりそうです。ワカコさんはどっちかというと単品をじっくり食べる派(まあ、酒があればいいのかも)のようですが、私はどっちかっつ~とみんなでわいわいやりながらいろんなのを食べる方が好きです。まあ、好みの問題なのでどっちが正しくてどっちが邪というわけではないですが、私自身は家で居酒屋料理を作るのには向いていないのかも。オカズするのに大量に作ることはありますけどね

 本書に載っている料理はけっこう美味しそうですし、レシピもわかりやすいですし(自分で作ってないけど)、なんてったってそこここでワカコさんが”ぷしゅ~”してます。ワカコファンならお手元に置いときたい1冊です


《脚注》
(*1)武田梨奈
 セゾンカードのCMで頭突で瓦を割ってたあのお姉さんです。まあ、ギャップ萌えとでも言いましょうか。
(*2)沢城みゆき
 アニメ版はTOKYOMX他で2015年7月5日より放映予定。ワカコさん役は、峰不二子の3代目CVの沢城みゆきさん。ちょっと意外なキャスティングですがちょっと、楽しみにしています。
(*3)以前にも書きましたが
 ”酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに、今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。いるんですよね~~身近に!”より。登場する花や樹が出てますので、こちらもどうぞ
(*4)女性は全員独身というシロモノ
 こう書くと”うらやましい!”と思われるかもしれませんが、出席する男性陣は全員50代の既婚者という、な~んの展望もない呑み会です、はい。
(*5)N子さんは九州出身なので”醤油は甘いもの”
 九州や北陸では甘い醤油が一般的らしいですが、N子さんちにいって初めて食べさせてもらいました。ちなみに私は関西出身なので、実家には濃口醤油と薄口醤油の両方ありました。
(*6)朴の葉っぱって入手できるんでしたっけ?
 amazon.comで入手可能です。恐るべしネット通販!

もうひとつある。覚えとけ。『ごちそうさまでした』って言うんだ(英国一家、日本を食べる/英国一家、ますます日本を食べる/韋駄天)

 ども、喰う、寝る、遊ぶが大好きなおぢさん、たいちろ~です。
 先日、会社で海外赴任になった人がおりまして、その人が送別のあいさつで”新橋の立ち食いそば屋のオヤジが外国人と英語で会話をしてた”ってなことを言ってました。そんだけ英語が一般化しているって内容だったんですが、立ち食いソバ自体も外国人にとって一般化してんですかね~~~ 世界に冠たる日本のファーストフード”TACHIGUI SOBA”ですから、外国の人も食べてみたかったんでしょうか?!
 まあ、日本でこんだけ海外グルメの紹介をやってるんだから、外国の人だって日本のグルメに興味をもっていそうなモノ。ということで、今回ご紹介するのは英国人一家が日本の料理を紹介するという本”英国一家、日本を食べる”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。
京都嵐山の天龍寺におわします”韋駄天”です

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【本】英国一家、日本を食べる(マイケル・ブース、亜紀書房)
【本】英国一家、英国一家、ますます日本を食べる(マイケル・ブース、亜紀書房)
 日本と韓国のハーフの料理人”トシ”から渡された一冊の本”Japanese Cooking: A SimpleArt(*1)”。この本に心を奪われた英国人フードライター”マイケル・ブース”は決心する。”実際に日本へ行って、この目で見て、自分の舌で味わってみるしかない”。かくて妻のリスン、息子のアスガーとエミルを伴って北は北海道から沖縄まで、日本の食を求めて駆け抜けることとなる・・・
 NHKでアニメ化されて放映中(*2)。
【神仏】韋駄天(いだてん)
 仏教の天部に所属する増長天の八将の一柱。
 佛法護符の善神にして一刹那の間に宇宙を三巡して魔鬼を剪除し、食と法を転ずるという。世に韋駄天走りとはこのことであり、庫裏(台所)に祭祀して火盗雙除伽益守護を祈るのである(天龍寺の説明より)
 韋駄天が釈尊のために方々を駆け巡って食物を集めたことから”ごちそう(御馳走)”の語源となったんだそうです


 結論からいうと、この本ってけっこう面白かったです。で、なんで面白いかというと感じ方が”嗜好”と”文化”で日本人にはないギャップがあるんですな。もっと砕いて言うと”好き嫌い”と”言葉の連想”の違いというか。それぞれ見ていくとこんな感じでしょうか。

〔好き嫌い〕
 料理ってのは単に”味”だけじゃなくて、”見た目”、”食感”、”匂い”なんかも好き嫌いに影響されます。マイケルが食べたモノの感想から拾うとこんなこと言ってます。

・日本酒
 マイケルが利き酒でのテイスティングの感想
  1杯目:華やかでフルーティ。ミルクに似た粘り気
  2杯目:少し酸味があり、酵母の匂いがしてそれほどでもない
  3杯目:その後はずっと”石油っぽい”だけ
 本人は”どうやら僕には、酒のニュアンスを理解するだけの味覚がないみたいだ”と言ってます。まあ、私自身は”石油っぽい”と思ったことはないですが、そんな感じ方をする人がいること自体ちょっと意外。まあ、ベトナム料理の定番”パクチー(*3)”だって日本人(私んちの奥様です)に言わせりゃ”へこき虫の匂い”って言ってんだし・・

・ワサビ
 おそらく日本人にとって外国人に受ける日本の食材で意外なものベスト10に入りそうなのが”ワサビ”。マイケルは”病みつきになってしまった”と書いているほど。わざわざ東京・かっぱ橋までサメ皮のわさびおろしを買いに行ってますが、日本人だってそうそう持ってないそ、そんなの。
 以前”WASABI(*4)”つ~映画で主演のジャン・レノがわさびだけをうまそうに食べているシーンがありましたが、”これって笑うとこ?”って思っちゃいましたが、そうじゃないんでしょうか?

・高級すき焼き用牛肉
 逆にあまり受けなかったのが牛肉。高級すき焼き用牛肉に対して

  クリーミーな感触だという意外は、どんなふうにおいしいかを言い表すのは難しく
  並みはずれてうまい脂肪と言うしかない

   (中略)
  日本の肉はたまに食べるならすごくおいしいけれど、
  僕にはあまりにも軟らかすぎて脂肪が多すぎる
  肉は、口のなかで溶けるべきなのだろうか? 
  アイスクリームじゃなくて、動物の肉なのに

 これは好みなのか文化なのかびみょ~なところ。本人は”もう少し歯ごたえのある肉のほうが好みだからだ”と言ってますが、霜降り信仰の日本人にとって外国産の牛肉は”固すぎてぱさぱさしてる”みたいな言い方をするんだから文化的な要素もあるのかも。

・豆腐よう
 もっともダメ出しくらったのがこれ。”あまりの気持ち悪さに、皿に吐き出すしかなかった”、”ロックフォールチーズと核廃棄物を足して二で割ったものを食べたみたいな気分だったけど、これは間違いなく食べ物らしい”ともうボロクソ。
 沖縄料理の名誉のために付け加えておきますが、私が沖縄料理の中でも”豆腐よう”は大好きです。初めて沖縄に行った時にはまっちゃいました。

〔言葉の連想〕
 もうひとつの違いは”言葉の連想”。マイケルは”フードライター”ですんで、料理を”言葉”で説明するってのがお仕事です。つまり自分の食べた料理を英国人=日本人以外の人にわかるように言わなきゃなんないわけで、となると読者=英国人が理解しやすいようにしなきゃなんない。となると自身の感じ方はもちろん文化、つまり依って立つ知識が違う人がイメージしやすい”言葉”を選ばなきゃなんない。そこに日本人の”言語感覚”と違うギャップがある。マイケルが料理を説明している言葉から。

・たこ焼き(タコボール)
 本書では”味のついたドーナッツみたいなもので、歯ごたえのあるタコの足のブツ切りが中に入っている”。調べてみるとドーナッツの原型ってのは真ん中に穴のあいたリング状(ドーナッツ型)ってわけではなかったようで、ミスドでも穴なしタイプも結構売っているんで、あながち間違っているってわけではなさそうですが、でもタコ焼きに”ドーナッツみたいなもの”って言われてもねぇミスドで出てきたらちょっと引きそうです。まあ、中華料理は出てきますけど

・お好み焼き
 ”いろいろなものが入っている分厚いパンケーキ(*5)”、”ジャパニーズピザ”、”オーサカオムレット”とか言われているお好み焼き。マイケルの感想は

  パンケーキとトルティーヤのハイブリット

 ”トルティーヤ”はスペインのオムレツ風卵料理。ジャガイモ、タマネギ、ベーコンなどを炒めたものを卵に混ぜてフライパンで丸い円形の厚焼きにするというレシピで見れば材料こそ違うものの確かにトルティーヤに似てなくもないかな。少なくともパンケーキやピザ扱いされるよりは違和感ないかも
 しかしまあ、外国の人にとって”粉モン”はドーナッツかパンケーキなんでしょうかね?!

・押し寿司
 関西でいうところの”ばってら”。作り方の説明ですが
  箱に敷き詰めた酢飯の上に魚を置き、その上に石で重石をして
  できあがった大きな寿司の「ケーキ」を一切れずつ長方形に切り分けて食べる
 間違っちゃいませんが、英国人にとって細長い食べ物って”ケーキ”の連想ですか?
 まあ、私だって富山の”ますのすし”を見て”ケーキみたい”と思ったのであんまし人のことは言えませんが・・

・寿司と寿司を超えて
 この本の原題は”SUSI AND BEYOND”。直訳すると”寿司と寿司を超えて”でしょうか。原題と日本語の書名が違うケースってままありますが、”寿司と寿司を超えて”では日本ではこれほど売れなかったんじゃないかと。
 かつて外国の人のとって日本料理といえば”すき焼き、寿司、天ぷら”って感じなんでしょうが、今でもですかねぇ(*6)

 まあ、好みの異なる人、異文化の人同士が出会うといろんな違いが出てくるのは当然のこと。でも共通項ってのもあるんじゃないかと。マイケルと日本料理の素晴らしさを紹介した”トシ”との会話

 トシ  :もうひとつある。覚えとけ。『ごちそうさまでした』って言うんだ
 マイケル:ごちそうさまでした。それ、何だい?
      白人には料理ができないっていう意味?
(*7)
 トシ  :仏教から生まれた言葉で、
      食べ物を収穫する人や料理をしてくれる人に感謝をするという意味だ
      今度から、食事のたびに言えよ

 韋駄天のごとく日本を駆け抜けたマイケルには良い言葉でしょうね。

《脚注》
(*1)Japanese Cooking: A SimpleArt(辻 静雄、講談社インターナショナル)
 フランス料理研究家にして辻調(辻調理師学校)グループの創設者である辻 静雄による日本の料理を紹介した本(すいません、読んでません。だって英語の本なんだモン)。初版は1980年ですが2006年度に新装版が出版されていて、現在でもamazonで入手可能。
(*2)NHKでアニメ化されて放映中
 実はこの本を読むきっかけがアニメのほう。いかにもアメリカっぽい愛くるしいキャラと、カップヌードルの変なNIPPONのCMっぽいPGMがおちゃめ。第一話をご覧になりたいかたはこちらからどうぞ。
(*3)パクチー
 ”コリアンダー”、”香菜(シャンツァイ)”とも言いますが同じもの。娘に頼まれて今年植えました。娘は生食でバクバク食べてますが、奥様的にはNGみたいです。
(*4)WASABI
(主演 ジャン・レノ広末涼子、製作 リュック・ベッソン、パラマウント)
 冗談のようですがホントに映画名が”ワサビ”。2002年に日本で公開されたフランス映画です。ジャン・レノと広末涼子が父娘というかなりムリ筋な設定といい、フランス人はいった日本をどう見ておるのだ? と思っちゃいますね。
(*5)パンケーキ
 ”パンケーキ(pancake)”って日本人的には”ホットケーキ(hotcake)”のほうが通りがいいかも。なんたって”ホットケーキミックス”が売っているから。ちなみに熱い、もとい厚いのがホットケーキ、薄いのがパンケーキぐらいの違いだそうです。
(*6)日本料理といえば”すき焼き、寿司、天ぷら”~
 坂本九の名曲”上を向いて歩こう”(作詞 永六輔、作曲中村八大)ですが、外国での曲名が”SUKIYAKI(スキヤキ)”とまったく意味不明。
 ちなみにこの曲がビルボードで週間1位を獲得したのは1963年のことです。
(*7)白人には料理ができないっていう意味?
 どうも英語には”ごちそうさま”に当たる単語ってないようです。美味しければ”That was good”や”That was excellent”あたりを使うんだとか。あと日本人的には”Thank you”あたりが感覚的にあうんでしょうか。


腐ってない納豆は ただの大豆っしょ(うちのトコでは/納豆)

 ども、関西出張の際は551の豚まん(*1)を買って帰るおぢさん、たいちろ~です。
 食文化は地方によって異なるものの代表です。私も関西から東京に転勤になった時に東京では”豚まん”のことを”肉まん”と呼んでいて、へぇ~と思いました。これはどうも関西では”肉”と言えば牛肉がデフォで関東では豚肉だからだようです。
 ということで、今回ご紹介するのは各県を擬人化した漫画、”うちのトコでは”であります。
  ××県民都民 カミングアウト!(*2) 


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写真はたいちろ~さんの撮影。水戸の偕楽園で売っていた”納豆”です。


【本】うちのトコでは(もぐら 飛鳥新社)
 各県の県民性をネタに擬人化した漫画。
 いつもノリノリの”大阪さん”、”タカビーな京美人”京都さん”、ファッションブルな”神戸さん”、姐御肌の”福岡さん”と美少女県民キャラが満載。わらわら表れる岐阜さんもかわいいけど。
 県民性が他県の人からどう見られているかよくわかります
【食べ物】
 大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品。昔は
  アッコちゃん 来もせず 用もないのに 納豆売りが
  ハーハー ナットオー!!
 (*3)
 と歌われたように行商もあったそうですが、現在は冷ある蔵施設のスーパーマーケットが主流。生産量日本一は茨城県、意外なことに消費量日本一は福島県。逆に消費量最下位は和歌山県です。


 さて、地方ネタ満載の本書ですが、今回は第3巻から食べ物ネタをいくつか

腐ってない納豆は ただの大豆っしょ
 私が単身赴任で東京の寮に入った時に”関西出身です”といったらまず聞かれたのが

  納豆、食べれますか?(*4)

 まあ、”関西人=納豆を食べない”というのがお約束でしたので。本書によると、納豆は時間がたつとまずくなるので、流通時間が長く温暖な西日本はダメだったそうです。西日本の納豆に、

  こんな納豆は腐っている!!

と怒りをあらわにする茨城さんに対し

  腐ってない納豆は ただの大豆っしょ

というボケを返す和歌山さんってのが出てきますが、関西人の感覚ってこんなモンです。


〔俺の伊勢海老は日本一ーっ!〕
 先に言っときますが、本書は2013年2月の発刊ですので百貨店やレストランで相次いだ”メニューの虚偽表示事件(*5)”より前の話です。

  俺の伊勢海老は日本一 ーっ!

と千葉さんが自慢するように、実は伊勢海老の漁獲量日本一は三重県ではなく千葉県。伊勢海老はエビ目イセエビ科に属するエビの一種で房総半島以南から台湾まで、九州、朝鮮半島南部に広範囲に分布するエビのこと。だから”伊勢”で採れたエビではないんですね~~(*6) もっと言うと英語では”Japanese spiny lobster”ですんで、日本で採れてればALL OK!みたいな。欄外で千葉の人のコメントとして

  偉い人が安房海老だか千葉海老だか房総海老じゃダサいからということで
  伊勢海老という名前をつけたらしいです
  ディズニーも同じ原理です。ひどいです偉い人(笑)

というのが載ってますが、今だったらけっこう物議を醸すでしょうなぁ


〔「喫茶店」に求めるモノは何ですか?〕
 上記の質問に対するお答えがこれ

  大阪さん:適切な客単価と回転率やろ!!
  愛知さん:主人(ホスト)感覚で連れをもてなす居心地のよさ!
  東京さん:マンガにメイドに猫 喫茶店に必要なのは独自の付加価値!

まあ、”漫画喫茶は名古屋発祥だで”とつっこんでいますが。
 ちなみに、ノーパン喫茶(*6)の発祥の地は大阪ではなく京都だとか。当時、”あべのスキャンダル”というチョ~有名なお店があったので、大阪だと思ってました。どうでもいい話ですが、安倍首相の経済政策は”アベノミクス”と呼んでるから、スキャンダルで失脚したら”アベノスキャンダル”とか言われんダろうなぁ、きっと


〔さんまにはかぼすかすだちか?!〕
 さんまに合う柑橘はどっちかと言い争う大分さんと徳島さん

  大分さん:さんまには かぼすっちゃー
  徳島さん:いいや すだちじゃー

大分はかぼすの生産量トップ、徳島はすだちの生産量トップですが、どっちも美味しいです、はい。
 さんまといえば落語ネタの”目黒のさんま”が有名ですが、目黒区の”目黒のさんま祭”では宮城県気仙沼市のさんま+大分県臼杵市産のかぼす品川区の”目黒のさんま祭”では岩手県宮古市のさんま+徳島県神山町のすだちの組み合わせで出てきます。


〔卵焼きは甘く、だし巻きは塩辛いです〕
 単身赴任寮で驚いたことのですが東京の卵焼きは甘いんですな~~
 関西のだし巻き(東京で言う卵焼き)は名前の通り出汁をいれるので塩辛いです。京都さんが

  日本食において卵焼きとだし巻きは違うモンやと断言します!

といってますが、違うモンです。地元に行かれた時はぜひお試しください

 まあ、マンガとはいえ県の特徴をよく捉えているので、地理の勉強にもなります(なるかなぁ?) ご一読のほどを


《脚注》
(*1)551の豚まん
 大阪の定番のお土産。日経新聞の”何でもランキングランキング”で喜ばれる土産の1位、みんなで食べたい取り寄せ点心の2位になってました。
 会社名は”蓬莱”で、”551(ごーごーいち と読みます)”はお店のニックネーム。関西では”551はどこ?”で通用します。
(*2)東京都民 カミングアウト!
 日本テレビで放映されているバラエティ番組”秘密のケンミンSHOW”の司会者、みのもんたの決め台詞。みのもんたのバッシング全盛期でもこの番組だけは出演自粛してませんでした。だって、楽しそうなんだモン!
(*3)アッコちゃん 来もせず 用もないのに 納豆売りが~
 赤塚不二夫の少女漫画”ひみつのアッコちゃん”のアニメ第一作のエンディングテーマ”すきすきソング”より。オープニングは今でもよくかかりますが、エンディングも水森亜土の歌声のりのりで結構いい曲です。カラオケなんぞで彼女相手に歌ってみてもいいかも。フラれても知らんけど
 ちなみに作詞 井上ひさし、山元護久、作曲 小林亜星とけっこうな顔ぶれ。曲はこちらからどうぞ。
(*4)納豆、食べれますか?
 当時は、寮の朝食に納豆を出すのが規則だったです。一応”健康に良いから”という理由からだそうですが・・・
(*5)食材の虚偽表示事件
 2013年10月に阪急阪神ホテルズが行った”表示と異なった食材を使用したメニューがあった”と発表以来、まあ、出るわ出るわのオンパレード。たった1ケ月かそこら前のことですが、改めて調べて見ないと最初がどこだったかさえ覚えてませんでした・・
(*6)”伊勢”で採れたエビではないんですね~~
 ただし、”松阪牛”は黒毛和種、未経産雌牛、三重県・中勢地方の産地限定などなど定義が明確になっているので、この定義に外れる牛肉を”松坂牛”を呼ぶと偽装表示になります。
(*6)ノーパン喫茶
 ウエイトレスのお姉さんがノーパンでコーヒーを運んでくれるという喫茶店。行ったことないけど。
 ちなみにこれのバリエーションとして”ノーパンしゃぶしゃぶ”というのもありました。当時の大蔵官僚がここで接待を受けていたということをマスコミが暴露、大蔵省解体から財務省&金融庁再編の遠因になったという日本金融財政史に残る風俗になりました。

ホンモノというには、この料理には”品”がないのです! とかね(ギャラリーフェイク/法廷のフリュネ)

 ども、本代をねん出するために食費を削るおぢさん、たいちろ~です(酒代は削ってませんが・・・)
 あいもかわらず食品の偽装だか誤表示だかが続いています(*1)。その後もホテルだわ百貨店だわと出るわ出るわ。まあ、リスクマネジメントが浸透していると言えなくもないですが(*2)。
 ところで、TVを見てて興味深かったのはある料理評論家の人が”芝エビとバナメイエビ”という小型のエビの違いについて、

  (素材として)食べ比べれば違いは分かるが、料理すれば普通の人はまず分からない

といった発言をしてたこと。まあ、素材をありがたがってみてもそんなモンだと思うか、料理人の技量をほめたたえるべきなのか、単なるお店のブランドのプラシーボ効果(*3)なのかははビミョ~なトコですが・・・
 ところで、この話と合わせ鏡のような話を昔読んだような? といことで、今回ご紹介するのは”ギャラリーフェイク”より”美神法廷(ミューズ・コート)”であります。


Photo
写真は”法廷のフリュネ”です


【本】ギャラリーフェイク(細野不二彦 小学館文庫)
 表向きは贋作専門、裏ではいろいろやってるアートギャラリー”ギャラリーフェイク”を舞台とした漫画。山のような贋作(フェイク)に時々真作が登場。オーナーの”藤田玲司”は元ニューヨークメトロポリタン美術館で”プロフェッサー”と呼ばれたキュレーターで、ちょ~物知りで鑑定バツグンに修復までこなすという人です。
【絵画】法廷のフリュネジャン・レオン・ジェローム
 紀元前4世紀の古代ギリシア、神を冒涜したという罪で訴えられた”フリュネ”は絶世の美女にして高級娼婦。形勢は不利で有罪判決を受けそうになった時に弁護していた雄弁家で愛人の”ヒュペレイデス”はいきなりフリュネを真っ裸にして(自分で脱いだという説もあるらしい)

  こんな神々しい肉体を持つものが、神を冒涜するはずがない

という理由で無罪を勝ち取ったというお話。これは古代ギリシアでは”肉体の美は神性の一面・神聖なしるし”というコンセンサスがあったからで、現代の陪審員裁判でこんな理由で無罪判決を出したら間違いなく社会的信用を失います


 さて、ネタバレになりますが今回の”美神法廷”のあらすじはこんな感じ。

 藤田玲司はある会社の社長にデューラー(*3)の絵を真作として5億円で販売する。ところがその絵を鑑定したオークション会社は”贋作”と判断。裁判で証言を依頼されたのは高田美術館の館長にして”美術界のジャンヌ・ダルク”の異名を持つ三田村小夜子。はたして法廷で三田村が下した真贋の判断とは・・・

 てな内容です。オークション会社が”贋作”と判断したのはモノグラム(=サイン、商標)が後から付けられた偽物だとされたから。で、法廷での三田村館長と検察官の応酬

  三田村館長:簡単にそう(贋作)と断じるには、
        どうしてもしっくりこない点があって・・
  検察官  :しっくりこないとは、何が?
  三田村館長:”品”です
  検察官  :ひ、ひん・・・?  
  三田村館長:ニセモノというには、この絵には”品”があるのです!
        いや、ありすでぎるのです!
         (中略)
  検察官  :サインがニセモノなら、絵もニセモノ!というのが、論理でしょう
  三田村館長:どれほど論理と証拠をかためても、画家の魂を知ることはできません
        自分の魂を研ぎ澄ませて絵に対さなければ、真実は見えてきません
        私・・、私は、
        私はこの絵が、デューラーの真作であると信じます!!

 つまり、絵がホンモノでもサインがニセモノなのでニセモノと判断されたということ。で、絵=材料、サイン=メニューと読み替えると今回の事件とまさに真逆な構図なんですね。ただ、ややこしいのは、今回の料理だって作ったシェフは一流の人なんでしょうから、料理自体は美味しかったんでしょう。実際、今回の事件の発覚は社内調査で、実際に”材料はニセモノ”と訴えた人がいたわけではなさそうだし。

  ホンモノというには、この料理には”品”がないのです!

料理にいかに”品”があっても、ニセモノを間違った材料表示で出すという行為が”下品”です。本書によるとモノグラムを絵につけたのはデューラーが最初なんだそうですが、このモノグラム自体が贋作として取り込まれたんだとか。いたちごっこっちゃいたちごっこなんですが、モノグラム=メニュー自体に振り回されるってのもなんだかなぁ。せっかくおいしい料理なのに(そんな高級店で食べたこたないですが)。

  こんなに美味しい料理が、材料を偽っているはずがない

ぐらい、堂々とコメントする料理人がひとりぐらいいてもよさそうですが(もっとも、偽装がばれたらフクロです)、料理の”品”ではなく料理人(とお店)の”品”が問われたのが今回の事件の本質ではなかったかと。別に安い材料で美味しい料理を作れるんだから、安く提供してくれりゃよかったのにね(*5)

 まあ、食べる方だって、み~んなわからずに美味しくいただいてたんですから、そんなもんって気もします。

  自分の魂を研ぎ澄ませて料理に対さなければ、真実は見えてきません

みたいなこと考えて料理を食べたら肩こるだけだし、料理はきれいなおねいさんと楽しく食べてこそ華(”だったら何故私を連れてかん!”と奥様から突っ込まれそうな発言ですが・・・) 美味しい料理を安全に安く提供いただくことが庶民の願いなのであります。

 今回ご紹介の”美神法廷”は小学館文庫版 第17巻に掲載(*6)。ご一読のほどを。


《脚注》
(*1)偽装だか誤表示だか
 2013年10月22日、阪急阪神ホテルズで直営ホテルを含む23カ所のレストラン・宴会場で、料理メニューの表示と異なる食材を提供していたと発表。”偽装ではなく誤表示”としていましたが、結局社長が辞任に追い込まれました。ちなみに辞書だと
 誤表示:正しくない(誤った)表示
 偽装 :ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと
 虚偽 :真実ではないのに、真実のように見せかけること。うそ
 詐欺 :他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること

で、”詐欺罪”になると10年以下の懲役に処せられるんだそうです。
(*2)リスクマネジメントが浸透していると~
 リスクを組織的にマネジメント(管理)し、損失などの回避または低減をはかるプロセスを”リスクマネジメント”といいます。不都合が発生した場合、”早めに告白して早急にリスクの鎮静化を図る”か””隠しおおすが、バレた時のリスクは大きい”かを選択する必要に迫られます。阪急阪神ホテルズの場合は社内調査の結果を自主的に発表しているので前者。まあ、7年も放置したコンプライアンス上の責任は問われますが。
 後者の代表が”這いよれ! ニャル子さん”(逢空万太、ソフトバンククリエイティブ)でニャル子さんが言い放った名言
  バレなきゃ犯罪じゃないんですよ
(*3)プラシーボ効果
 患者に効果のない薬を飲ませても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを”プラシーボ効果”と言います。一種の暗示的効果だそうですが、これを全否定すると製品原価から他製品との価格差を説明できないブランド品なんか一杯ありそうな・・・
(*4)デューラー
 ドイツのルネサンス期(16世紀前半)の画家。代表作は”四人の使徒”などがあるそうですが、すいません、見たことないんで。
(*5)安く提供してくれりゃよかったのにね
 あるコメンテーターが”高い材料を使って安く間違ったってのがない”といった発言をしてましたが、まっ、そこらあたりにデパートの本音でしょう
(*6)第17巻に掲載
 先日、ミュンヘンのアパートから、ナチス・ドイツがユダヤ人らから略奪した絵画が多数発見されるという事件がありました。17巻には略奪絵画を元ネタにした”20世紀より来た刺客”も掲載されています。

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