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矢沢永吉、この人は意外と経営者気質かもしんない(成りあがり/横須賀)

 ども、ロッケンロールより四畳半フォーク(*1)のおぢさん、たいちろ~です。
 先日、会社でおぢさん二人がコンサートがど~のこ~のという話をしておりました。
ももクロですか?(*2)”と聞くと”矢沢永吉!”との答え。それはそれで想定外な答えだったンですが。で、この人が”面白いですよ”といって貸してくれたのがこの本。
 ということで、今回ご紹介するのは矢沢永吉の自伝”成りあがり”であります


写真はたいちろ~さんの撮影。JR横須賀駅です。

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【本】成りあがり(矢沢永吉、角川文庫)
 広島からアルバイトで貯めた5万円をもって上京した矢沢永吉がスーパースターになるまでのことを語った自伝。借してもらった文庫版は昭和55年(1980年)発行。いつからのファンやねん! ちなみに本書が書かれた時点で(小学館版は1978年発刊)矢沢永吉は28歳、もう40年も前なんですなぁ
 ちなみに、サブタイトルは”How to be BIG”であります
【旅行】横須賀駅
 ”ここはヨコスカ~♪(*3)”とか”港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ~~♪(*4)”とかの歌を聴いて横須賀に行かれる方、間違ってJR横須賀線に乗ってはいけません。JR横須賀駅前はなんもおまへん。駅を出て左側は海上自衛隊横須賀地方総監部、右側はヴェルニー公園が広がっています。歌のイメージの繁華街や、矢沢が”米軍キャンプがあるって聞いたんですけど”といっている現在日アメリカ海軍横須賀基地は京浜急行電鉄本線の横須賀中央駅が最寄り駅です(まあ、歩けんほど離れているわけではないですが)


 ほとんどロックは聴かなかったので”矢沢永吉”だ”キャロル”だと言われてもあんましよく知らないんですな。まあ、ロックのスーパースターとか、ツッパッってるかっけえあんちゃんとか、上昇志向の強い人とか(なんたって”成りあがり”ですから)、最近は渋い中年とかのイメージしかなくて(あくまで個人の感想です)
 で、今回本書を読んでみた感想ですが意外と経営者気質の人なんだな~~と。言われたほうも意外に思われるかもしれませんが、ちょっと比較なんぞを
(各経営者については手元に読んだ本がないので、ググりながら書いています)

〔孫正義〕
 矢沢永吉は高校の時からスターになることを周りに宣言してます。初恋のやぶれた最後の手紙のエピソードで

  どんなことがあってもビッグにならなきゃいけないって思ったんだ
  どんなことがあってもスーパースター

と書いてますが、その後もけっこうまわりに”スーパースターに、俺は成る!”といった発言をしています。いわゆる”宣言”ですね。まあ、周りが本気にするかどうかは別ですが(まあ、本気にはされていなかったようですが)

 この”宣言”で思い出すのが”孫正義”。この人は今でこそ日本で有数の実業家ですが”日本ソフトバンク”を起業したのは1981年のこと。創業期に当時働いていた2名の社員に対して

  ソフトバンクを10年後、20年後には
  売上高を1兆円、2兆円と数える規模にしたい
(*5)

と話したところ、1週間後には2人とも辞めてしまったとか。孫自身は”ビジョンは皆で共有しないといけない”といってますが、まあ、普通に考えりゃ創業したての社長が途方もない夢物語を語りだしゃ”そうですね”とは思わんわなぁ
 ”宣言”は実行して、実現してこそ。実行せずに、実現しなけりゃ単なる”法螺”です。

〔ビル・ゲイツ〕
 広島を出て、東京を目指した矢沢永吉。ところがなぜかヨコハマで途中下車。それからこれまたなぜかヨコスカへ。で、いろいろあってバンドを結成したもののこれがまた本人が”ゴミ”と言い切るレベル。にも関わらずヨコスカでクラブに売り込みに。その売り文句が

  ぼくたち横浜じゃかなりの線でキメまくってるバンドなんですけど
  横須賀でもやろうじゃないかってことで・・・
  オーディション受けさせてくれませんか

本人が”もうハッタリしかない”と言い切っているんだから、ハッタリなんでしょう

 この”ハッタリ”で思い出すのが”ビル・ゲイツ”。この人は今でこそ”マイクロソフト帝国”を築いた世界で有数の起業家ですが、”マイクロソフト”が成長するきっかけのひとつがAltair8800(*6)用のBASICインタプリタの開発。MITSに電話してまだ何もできていないソフトをさももうすぐ完成するように言って売りこんじゃう。まあ、実際にちゃんと納品しているから、結果的にはウソではなかったですが
  ”ハッタリ”はその時点では真実ではないにしても、それが成功のきっかけになれば結果オーライです。

〔柳井正〕
矢沢永吉は”ザ・ベース”、”イーセット”、”ヤマト”、”キャロル”、そして”ソロ 矢沢永吉”と自分のバンドを作り~の解散し~のしています。本書によると、さすがに解散する時はあれこれ悩んではいますが、解散すると決まればとっとと次の手を打っている。”終身雇用”とは縁のなさそうな業界とはいえ、才能のない人間やついてこれない人間は切る、借金してでも以前との関係を切るなど、キャロル解散時のいきさつなんぞ感動モンですね。
 ”人心刷新”新しいことをやる、だけど自分にも厳しい

  解散しても変わらないなら解散する必要はない
  元キャロルで矢沢を売るな

なんぞ、解ってはいてもなかなかできるもんじゃないですぜ

 ”人心刷新”で思い出すのが”柳井正”。この人は今でこそ日本で有数のお金持ちですが、もともとは父親の経営してた地方の商事会社の繊維・洋服部門を任された人。赤字は出ていないが儲かりもしてない状況で改革をすすめようとしたら幹部が続々と辞めちゃったと。その後も自分が指名した後任社長を更迭して自分が返り咲くき組織ごと変えちゃうとか、役員陣を総入れ替えし、外部から集めた30代人間を役員に据えるとか。
 オーナー一族とは言え”ここまでやるか?!”ってぐらいドラスティック。でもここまでやるからこそ、ほとんど一代で日本で有数の企業に育て上げられたんでしょうな。人心刷新が成長の糧になるなら、それもまたアリです

 本書の冒頭に

  銭は正義だ。こう思ってしか生きてこれなかった
  本当は銭が正義だなんてウソなんだ。それは良く判ってる
  でも、そう思わなければ生きてこれなかった自分に腹が立つ

とありますが、これは幼少期に貧乏だったこと、青年期にも貧乏だったことから銭の怖さなんかを肌で感じてたからでしょうな。だから貧乏でも楽器関係には投資もするし、キャロルで当てて儲かりだしてもちゃんと銭を貯めているチョ~シこかないんですな。
 こういった銭勘定ができるってことは立派な経営者資質なんじゃないかなぁと

 この手の話は類似例を持ってくればいかようにでもかけるので話半分だと思ってください。まあ、”ツッパッってるかっけえあんちゃん”と思っていた人の意外な側面に感心したということで(あくまで個人の感想です)

 本書は現在でもamazonで入手可能。矢沢ファンならずとも若い人はぜひどうぞ

《脚注》
(*1)四畳半フォーク
 四畳半の部屋に住んでるような貧しいが純情な恋人同士をテーマにしたフォークソング。かぐや姫の神田川なんかが代表。今の若い人から見ればビンボ臭い以外の何物でもないんでしょうがねぇ
(*2)ももクロですか?
 実は前の上司が”ももいろクローバーZ”の大ファンだったもので・・・
 部下の女子社員をつれてカラオケでももクロ踊っておりました(ケミカルライト付き)。ひとつ間違えればセクハラ・パワハラになりかねん行為ですが、女性陣もノリノりだったのは、まあこの人に人望があったからこそです、はい。
(*3)ここはヨコスカ~♪
 山口百恵の”横須賀ストーリー”から。作詞 阿木燿子、作曲 宇崎竜童
(*4)港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ~~♪
 ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの”港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ”から。こちらも作詞 阿木燿子、作曲 宇崎竜童。調べて以外だったのはいかにもヨコスカなイメージの宇崎竜童は京都生まれで中学までは代々木上原育ち、明治大学法学部卒業というインテリな人。性格も至って真面目で品行方正とのこと(wikipediaより)。矢沢永吉と比較してみるのも一興かと
(*5)ソフトバンクを10年後、20年後には
 ソフトバンクhp”孫 正義 グループ代表挨拶 2018年”より
(*6)Altair8800
 1974年にアメリカのMITS社が開発・販売した最初期の個人用コンピュータ

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コメント

矢沢永吉ほど誤解されている人はいません。ヤンキーだとか危ないやつとか言われることが多いけど、矢沢ほど礼儀作法にうるさいひとはいません。人にやさしく、カッコ悪いこと、ダサいことはゆるさない。全力を出さないには容赦なく叱責し、優れた仕事をするものには三顧の礼をつくしてでもお願いする。スタッフを大切にするし、俺が一番だから言うことをけということはなく、みんな同等に扱う。最高の人です。
だから何億もの負債を背負わされても、きっちり完済してすまうんですよ。
この歳になってなお、憧れる年上の人がいることは、しあわせですよ。

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