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原作を読んでからDVDを見るのに向いた作品かも(アウトロー/ライフル銃)

 ども、”読んでから見るか、見てから読むか(*1)”に悩むおぢさん、たいちろ~です。
 後先はともかく、映画化された小説の原作ってのはわりと読むほうなんですが、困るのが小説の第一作が映画の第一作とは限らないこと。たとえば最近第3作が公開された”ススキノ探偵シリーズ(*2)”。映画化第1作”探偵はBARにいる”は原作第2作の”バーにかかってきた電話”、映画化第2作の”探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点”の原作は第5作”探偵はひとりぼっち”、映画化第3作”探偵はBARにいる3”はオリジナルストーリー。ああ、ややこしい。
 ところが映画第1作にして原作は第5作(未邦訳をいれると8作目)という困ったちゃんが!
 ということで、今回ご紹介するのは放浪するハードボイルド”ジャック・リーチャーシリーズ”から”アウトロー”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影
横須賀の海軍基地で開催されたフレンドシップ・デー(*3)(2012年)でのライフル銃の展示。場所はあの”ミサイル駆逐艦 フィッツジェラルド”の艦上です。
銃器詳しくないんで種類までわかりませんが、どなたかご存知?

8040223


【本】アウトロー(リー・チャイルド、講談社)
【DVD】アウトロー
 (原作 リー・チャイルド、監督 クリストファー・マッカリー、主演 トム・クルーズ、パラマウント)
 ダウンタウンで発生したライフル狙撃による無差別殺人事件。容疑者の元アメリカ陸軍のスナイパー”ジェイムズ・バー”は6時間後に逮捕された。彼は黙秘したうえこういった”リーチャーを呼んでくれ
 元米軍憲兵隊捜査官で、現在は放浪の旅を続けるリーチャーはある過去の因縁からバーの元を訪れる。狙撃の証拠がそろっていて有罪確実と思われた事件だが、弁護を引き受けた地方検事の娘であるヘレン・ロディンとリーチャーは事件の裏にある真相に近づく・・・
 DVD見てから真面目に原作第1作から読み始めました。結構長かったよ~~
【道具】ライフル銃
 ライフル銃(小銃)とは兵士が両手で保持し照準して発射する火器のこと。(wikipediaより)。銃に疎い日本人なんで”銃身”が長いとみんなライフルってイメージでしょうか。
 細かく言うと狙撃専用なのが”狙撃銃(スナイパーライフル)”戦車相手にぶっ放す”対戦車ライフル”全自動射撃能力を持っているのが”突撃銃(アサルトライフル)”などがあるそうです。
 日本でもっとも有名なライフルといえBSはゴルゴ13愛用の”アーマライトM16”でしょうか。これは”狙撃用へとカスタマイズされたアサルトライフル”という設定。まあ、腕がよければ長期距離射撃でも当たるということで・・


 映画を見て原作を読む理由って人さまざまですが、私の場合はまあ”両方楽しむ”ってとこでしょうか。原作者の映画監督へのスタンスの違い(脚本も含めてガチで関与する人から映画監督丸投げまで)もありますが、比較的原作に忠実な作品であっても映画化するとけっこう違いがあるもんで

 ひとつには映像表現と文章表現の違い。”アウトロー”の場合でも映画ではけっこう長時間でカーアクションやガンとナイフのバトルシーンやってますが、原作ではそんなのほとんどなし。確かにこの手のシーンって文章表現するの難しいんだろうなぁ。

 もうひとつはページ数にあまり制限のない小説に対して、映画は2時間程度に収めないといけないといけないというきつい縛りがあって、原作に比べるとかなり圧縮しないといけないから。だから原作にある要素をはなりはしょっちゃったりするんですな。”アウトロー”の場合でもリーチャーの側には弁護士ヘレンのほかにジェイムズ・バーの妹だのニュースキャスターだの調査員だのチームが出てきますが映画ではいっさいなし。映画見てから時間たってたんで、”あれ、こんな人出てきたっけ???” まあ、映画でこんなに人がでてたら確かに時間足りなくなるんだろ~な~
 まあ、人は一人の役に集約しちゃうって手もありますが、これが重要な伏線をさらっと流されちゃったりすると・・・

 

リーチャーという人は”物的証拠”よりも”状況証拠”を重視して推理するタイプ。なんたって、”バーにしては射撃の腕がうますぎる”だの”普通のスナイパーだとこんなところを射撃ポイントにしない”だのが推理の根拠ですから。ヘレンが困ってしまうのもあたりまえです。で、そんな推理手法の話を映像化するのってけっこう難しいのかも。”物的証拠”ってのはその”モノ”ずばりで映像化しやすいでしょうが、”状況証拠”ってのはセリフで説明しないといけないので映像を流してみているとわかりにくいのかも。実際初めてDVDを見た時はストーリーがすんなり頭に入んなかったんですが、原作を読んだ後再度DVDを見てみると、けっこうストンと頭に入ってくるんですな。そういう意味では原作を読んでからDVDを見るのに向いた作品かも

 原作、DVDの違いはあってもお気に入りのキャラってのもいます。本作の場合は射的場のオーナーの”キャッシュ”。なんたってリーチャーを気に入ったという理由だけでドンパチに参加するわ、狙撃の名手に”ナイフ1本で戦え!”とのたまうわ。ノ~テンキな上にムチャぶりのおっさん。DVDでは”ロバート・デュヴァル(*4)”がいい味出しています。

 ”ジャック・リーチャーシリーズ”はシリーズ内で前後の関係があまり強くないので途中から読んでも大丈夫みたい。原作、DVDとも面白いのでぜひご一読のほどを

《脚注》
(*1)読んでから見るか、見てから読むか
 メディアミックスの雄”角川映画”の第二作”人間の証明(原作 森村誠一、主演 松田優作、1977年公開)のキャッチコピー。本と映画をセットにして売るというビジネスモデルを大々的に広げたのが当時角川書店社長だった角川春樹です。
(*2)ススキノ探偵シリーズ(東直己、早川書房)
 ススキノのバー”ケラー・オオハタ”を事務所代わりにしている探偵兼便利屋の”俺”を主人公としたハードボイルドシリーズ。初登場時点では20代ですが、シリーズ後半では立派な中年男に・・・ けっこう面白いです
(*3)フレンドシップ・デー
 ”よこすか開国祭”に合わせて8月第一土曜日に開催される横須賀米軍基地が一部開放されるイベント。軍艦に乗せてくれるわ、アメリカ~ンな出店がいっぱいあるわと非日常的な空間。お勧めのイベントです。
(*4)ロバート・デュヴァル
 寡聞にして知らなかったんですが、”地獄の黙示録”のキルゴア中佐役でゴールデングローブ賞を受賞しアカデミー賞にノミネート、”ゴットファーザ”でもアカデミー賞にノミネート、他にも数々の映画賞を受賞している名優だとか。こんど”地獄の黙示録”も見てみよっと

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