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2017年11月12日 - 2017年11月18日

旅に終わりはない、Oh! Our trip would never end(深夜特急6/横浜港大さん橋 国際客船ターミナル)

 ども、最近旅といったら温泉かな~ななおぢさん、たいちろ~です。
 今の日本で”帰るべき場所”のない人ってのは少数派でしょうか。確かに”家を失くした人”ってのはいますが、それは”住所不定”というロマンもなんもない言い方で、”旅をしているのとはちょっと意味合いが違うかも。
 つまり、ほとんどの人にとって”旅”とは終りのあるものです
 ということで、今回ご紹介するのは1年を超えた貧乏旅行の終わり”深夜特急”の最終巻であります

写真はたいちろ~さんの撮影。横浜港大さん橋ビルです

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【本】深夜特急 第6巻(沢木耕太郎、新潮文庫)
 沢木耕太郎がインドのデリーから、イギリスのロンドンまでバスだけ使って旅行するという紀行小説。最終巻の第6巻では沢木ははたしてロンドンに到着して日本に到着の電報は打てたのか?
【旅行】横浜港大さん橋 国際客船ターミナル
 横浜港にある外航客船に対応する客船ターミナル。1964年に東京オリンピック開催に合わせて、外航客船に対応した客船ターミナルの新設など大改造、2002FIFAワールドカップサッカー大会に合わせて現在の”横浜港大さん橋国際客船ターミナル”をオープンしたとのこと(横浜市hpより抜粋)。

 ”深夜特急”は全6巻からなりますが、最終巻ではいよいよヨーロッパの中心へ。第五巻トルコあたりからずいぶん雰囲気も変わってきた印象。それはアジア大陸の貧しくもどこか熱っぽい後進国から、ヨーロッパの洗練されたクールな先進国へ来たこともあるかもしれませんが、大きくは”旅の終わり”に近づいてきたからでしょうか。

 沢木の旅というのはかなりいいかげんで、ゴールがロンドンと決まっている以外はフリーダム。ひとところにかなり滞在してたかと思うと、有名な観光地であってもおもいっきりすっとばしたり。でも、あまり”帰る”という選択肢はなかったような。それが、ゴールに近づくにつれて、帰ることを意識し始めたのかも。リスボンの港で見つけた英字新聞で見つけたケープタウン回りで横浜に帰る船の記事に心動いた様子。もし、ここでこの船に乗っていたら、横浜大さん橋に戻ってきたんでしょうか?
 でも、結局乗らずに前に進むことに

  確かにリスボンかわ船に乗って帰ることはできる
  リスボンでもロンドンでも大して変わらない。
  しかし、やはり、同じではないのだ。
  それに、私はこのリスボンが最後の地になることに納得していない
  ここではないのだ

 旅の終わりというか”終わる”ことに対する達成感と同時に寂寥感みたいなのがあるんでしょうかね。イランのヒッピーバスに乗っていた若者が長い旅から故郷に帰るバスを指さして別れ際に投げかけてきた言葉

  From Youth to Death!(青春発墓場行)

を書いていいるのって、こんなむちゃな旅は若いからこそできるからとか、旅が終わり日常という大人の世界へ戻ることへの認めがたいなにかがあるのかとか、いろいろ考えちゃいます。

 なんだかんだでロンドンにたどりついた沢木ですが、こんな感想を

  日本に帰ることはできる。だが帰ることに現実感がない
  喜びも湧いてこなければ寂しさがあるわけでもない
  妙に無感動なのだ

 きっとベクトルが反対の両方の感情が引っ張り合って無感動になるのかな~
それとも第三の感情があったなのかな~とか・・・
こんな気持ちの沢木がとった行動はなんだっかのか?
 そこは本書でお楽しみください

 本書を読み終わって、ふと思い出したのがこの曲

  旅に終わりはない
  Oh! Our trip would never end
  友と旅立とう
  The trip with all my friends
  There’s no end

   ”飛翔 NEVER END”(作詞 藤原月彦、作曲/歌 西松一博)

 1983年に公開された”クラッシャージョウ”(*1)という映画のエンディングテーマ。もう35年近く前なんですが、この本の雰囲気に合ってるのかふと聞きたくなっちゃって・・・あ
 (曲はこちらからどうぞ)

 本書は日常に飽き足らず旅に出ようかなと思ってる若者にはお勧めの本。1974年ごろの旅行なので現在とはずいぶん事情は違うでしょうし、ここまでダイナミックな旅がいいとは言いませんが、”旅”が一つの成長の糧、あるいは成長儀礼になるんじゃないかと思える本です。

《脚注》
(*1)”クラッシャージョウ”(原作 高千穂遙、バップ)
 恒星間飛行が可能となった宇宙時代、クラッシャーと呼ばれる惑星改造を始めとする宇宙の何でも屋”クラッシャー”という職業集団が登場した・・
 ジョーをリーダーとする”クラッシャージョウ”チームの活躍を描く日本のスペースオペラ。原作の小説は高千穂遙&イラスト 安彦良和(ハヤカワ文庫JA)。映画版は監督&キャラクターデザイン 安彦良和、メカデザイン 河森正治、原画 板野一郎、CVは主役の竹村拓、佐々木るんに加え、脇を固めるのが小林清志、小原乃梨子、納谷悟朗と結構豪華メンバーでした。

アニメ版と実写版”破裏拳ポリマー”の違いって、肉弾戦に対する美意識の違いかも(破裏拳ポリマー/蟹の甲殻)

 ども、子供のころは”あちょ~~”をやってたおぢさん、たいちろ~です。
 時は1974年、”カンフーブーム”に沸いておりました。もちろん火付け役となったのはブルース・リー主演の”燃えよドラゴン(*1)”であります。日本中の男の子はこぞって”あちょ~~”を叫びながらリーのまねっこを。中には手製のヌンチャク振り回すのもいました。
 そして同じ1974年、タツノコプロによって作成されたアニメが”破裏拳ポリマー(*2)”。カンフー・アクションばりの”破裏拳”を駆使し、高分子重化合物”ポリマー”でできたポリマースーツで”破裏拳ポリマー”に転身するヒーロー。いや~、けっこう当時は入れ込みましたね~~
 ということで、今回ご紹介するのは40数年の時を超え実写化された”破裏拳ポリマー”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。新千歳空港で売ってたカニです

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【DVD】破裏拳ポリマー(主演 溝端淳平、 監督 坂本浩一、KADOKAWA)
 激増の一途をたどり過激化する組織犯罪に対抗するため、警視庁と防衛省は単体での攻撃力、機動力を兼ね備えた特殊装甲スーツ”ポリマースーツ”を開発した。しかし軍隊をも破壊できる力を危険視した警視総監は、開発を中止し完成していたポリマースーツを封印した。
 数年後、ポリマースーツの開発が再開されるがテスト版ポリマースーツのうち3体が盗まれ、犯罪に利用される。彼らに対抗できるのは、封印されしオリジナル版ポリマースーツを使える破裏拳の唯一の継承者”鎧武士(溝端淳平)”だけだった・・・
【動物】蟹の甲殻
 ”ポリマー(重合体 polymer)”というのは複数のモノマー(単量体)が重合する(結合して鎖状や網状になる)ことによってできた化合物のこと。接頭語”poly”は”たくさん”を意味します。身近なところではナイロン、ポリエチレンなどの合成樹脂。自然界ではカニ(甲殻類)の外骨格(殻)を形成する”チキン”で、これはN-アセチルグルコサミンの重合体。
 すいません、書いてる本人がよくわかっていません。


 で、観た感想ですが”なんか、思ってたのとちょっと違う?”。まあ、原作派のお約束のセリフなんで気にしていただかなくてもいいんですが、なんか当時と入れ込み度合いが違うな~と。厨房と60歳前のおぢさんが同じ入れ込みってのもなんなんですが、なんでかな~~

 主演の”溝端淳平”は思ってた以上にアクションしてるし、ストーリーは大人が見ても楽しめるし。まあ、アニメ版に比べて”車探偵長”みたいなギャグの要素が減ってるとか、どっか間抜けなとこのあるタツノコアニメの悪役に対して実写版は真面目すぎるとかいろいろ突っ込みどころはあるんですが・・・
 つらつら考えると、どうもこれは

  肉弾戦に対する美意識の違い

じゃないかと。
 アニメ版の”破裏拳ポリマー”がブルース・リーへのオマージュって感じなのに対して、実写版の”破裏拳ポリマー”は洗練された仮面ライダーや戦隊モノ、宇宙刑事シリーズ(*3)ってイメージかな、これが。アニメ版の”破裏拳ポリマー”って造形的には全身タイツみないた素材で”肉体”そのものをイメージさせる作りなのに対し、実写版のはまさに”プロテクター”。柔軟な素材に甲殻っぽいプロテクトパーツの組み合わせは”肉体感覚”が希薄になってるって感じ。確かにアニメ版の造形をそのまま実写化したらおそらくチープなもんになったのはわかりますが・・・(*4)
 逆説的かもしれませんが、肉体の露出度が高く”ポリマースーツ”としては最も脆弱性が高そうな”ポリマーアルテミス”が一番”肉弾戦”ってことではオリジナルの雰囲気に近いのかも。決しておっぱいの谷間見えてるとか、フトモト綺麗とか、二の腕が・・・ とかじゃないですから(笑)

 もうひとつあるとしたら、カンフーブームに沸いていた1974年という時代性でしょうか。当時の”燃えよドラゴン”というフォーマットが”裸の肉体の戦闘力”というのに信仰的ともいえる熱を与えていたんですが、今はそういうのないかな。そんな中で”カンフーアクション”を持ってくると、”肉体が強いのか、ポリマースーツが優秀なのか”がビミョ~な感じに。ましてや”ポリメットに学習機能を付けて、データをAIに記録させて、技を盗む”とか言われるとポリマースーツが優秀って側に寄っちゃいそうだしねぇ

 実写版”破裏拳ポリマー”はアクションは結構切れてるし、SFXも良くできていて作品としては面白いです。おぢさん世代のノスタルジーなんか気にせず、若い人が素直に見りゃ面白いでしょうね。おぢさん世代だって上記のようなひねくれた観方しなけりゃ楽しめると思いますよ

《脚注》
(*1)燃えよドラゴン(監督 ロバート・クローズ、主演 ブルース・リー、ワーナー)
 1973年12月に公開、世界中で大ヒットしてカンフーブームを巻き起こした記念碑的映画。国際情報局から犯罪組織の疑いがあるハンの島の内偵を依頼され、これを単身壊滅させるというスッキリなストーリーなんですが、ここで繰り広げられるカンフーアクションが圧倒的に魅力的超人的な強さとオリエンタルな精神性を兼ね備えたブルース・リーがたまらんかったです
(*2)破裏拳ポリマー
 1974~75年にNETテレビ(現・テレビ朝日)で放映されたアニメ。
 ワシンキョウ市に三流ヘボ探偵”車錠(CV 青野武)”を探偵長とする車探偵事務所があった。メンバーは探偵長に新米助手の”鎧武士(CV 曽我部 和恭)”、探偵事務所があるビルのオーナーで美少女の”南波テル(CV 落合美穂)”、車の飼い犬”男爵(CV 立壁和也)”。車探偵事務所は”鬼河原長官(CV 雨森雅司)”率いる国際警視庁を出し抜いて事件解決を図ろうとする。
 そして鎧武士は実は破裏拳の使い手で、ポリメットを使って6つの形態に転身する”破裏拳ポリマー”としてひそかに犯罪者たちと戦うのだった・・
 今気がついたんですが、南波テルの中の人を除いて全員物故されてるんですね。時代が流れているワケだ・・・
(*3)宇宙刑事シリーズ
 1982年~85年に東映が制作した特撮テレビドラマ”宇宙刑事ギャバン”、”宇宙刑事シャリバン”、”宇宙刑事シャイダー”の総称。赤いコンバットスーツだから”宇宙刑事シャリバン”かな?!
(*4)おそらくチープなもんになったのはわかりますが
 その好例が”バットマン”。私が子供のころ見てたのは1966年のTVシリーズですが、このころのバットマンはほとんど全身タイツ状態。現在映画に登場する腹筋割れてるプロテクターから見ると隔世の感があります
 ”GOISBLOG” でその変遷がわかるのあったのでご参考にしてください

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