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旅に終わりはない、Oh! Our trip would never end(深夜特急6/横浜港大さん橋 国際客船ターミナル)

 ども、最近旅といったら温泉かな~ななおぢさん、たいちろ~です。
 今の日本で”帰るべき場所”のない人ってのは少数派でしょうか。確かに”家を失くした人”ってのはいますが、それは”住所不定”というロマンもなんもない言い方で、”旅をしているのとはちょっと意味合いが違うかも。
 つまり、ほとんどの人にとって”旅”とは終りのあるものです
 ということで、今回ご紹介するのは1年を超えた貧乏旅行の終わり”深夜特急”の最終巻であります

写真はたいちろ~さんの撮影。横浜港大さん橋ビルです

250457
 
【本】深夜特急 第6巻(沢木耕太郎、新潮文庫)
 沢木耕太郎がインドのデリーから、イギリスのロンドンまでバスだけ使って旅行するという紀行小説。最終巻の第6巻では沢木ははたしてロンドンに到着して日本に到着の電報は打てたのか?
【旅行】横浜港大さん橋 国際客船ターミナル
 横浜港にある外航客船に対応する客船ターミナル。1964年に東京オリンピック開催に合わせて、外航客船に対応した客船ターミナルの新設など大改造、2002FIFAワールドカップサッカー大会に合わせて現在の”横浜港大さん橋国際客船ターミナル”をオープンしたとのこと(横浜市hpより抜粋)。

 ”深夜特急”は全6巻からなりますが、最終巻ではいよいよヨーロッパの中心へ。第五巻トルコあたりからずいぶん雰囲気も変わってきた印象。それはアジア大陸の貧しくもどこか熱っぽい後進国から、ヨーロッパの洗練されたクールな先進国へ来たこともあるかもしれませんが、大きくは”旅の終わり”に近づいてきたからでしょうか。

 沢木の旅というのはかなりいいかげんで、ゴールがロンドンと決まっている以外はフリーダム。ひとところにかなり滞在してたかと思うと、有名な観光地であってもおもいっきりすっとばしたり。でも、あまり”帰る”という選択肢はなかったような。それが、ゴールに近づくにつれて、帰ることを意識し始めたのかも。リスボンの港で見つけた英字新聞で見つけたケープタウン回りで横浜に帰る船の記事に心動いた様子。もし、ここでこの船に乗っていたら、横浜大さん橋に戻ってきたんでしょうか?
 でも、結局乗らずに前に進むことに

  確かにリスボンかわ船に乗って帰ることはできる
  リスボンでもロンドンでも大して変わらない。
  しかし、やはり、同じではないのだ。
  それに、私はこのリスボンが最後の地になることに納得していない
  ここではないのだ

 旅の終わりというか”終わる”ことに対する達成感と同時に寂寥感みたいなのがあるんでしょうかね。イランのヒッピーバスに乗っていた若者が長い旅から故郷に帰るバスを指さして別れ際に投げかけてきた言葉

  From Youth to Death!(青春発墓場行)

を書いていいるのって、こんなむちゃな旅は若いからこそできるからとか、旅が終わり日常という大人の世界へ戻ることへの認めがたいなにかがあるのかとか、いろいろ考えちゃいます。

 なんだかんだでロンドンにたどりついた沢木ですが、こんな感想を

  日本に帰ることはできる。だが帰ることに現実感がない
  喜びも湧いてこなければ寂しさがあるわけでもない
  妙に無感動なのだ

 きっとベクトルが反対の両方の感情が引っ張り合って無感動になるのかな~
それとも第三の感情があったなのかな~とか・・・
こんな気持ちの沢木がとった行動はなんだっかのか?
 そこは本書でお楽しみください

 本書を読み終わって、ふと思い出したのがこの曲

  旅に終わりはない
  Oh! Our trip would never end
  友と旅立とう
  The trip with all my friends
  There’s no end

   ”飛翔 NEVER END”(作詞 藤原月彦、作曲/歌 西松一博)

 1983年に公開された”クラッシャージョウ”(*1)という映画のエンディングテーマ。もう35年近く前なんですが、この本の雰囲気に合ってるのかふと聞きたくなっちゃって・・・あ
 (曲はこちらからどうぞ)

 本書は日常に飽き足らず旅に出ようかなと思ってる若者にはお勧めの本。1974年ごろの旅行なので現在とはずいぶん事情は違うでしょうし、ここまでダイナミックな旅がいいとは言いませんが、”旅”が一つの成長の糧、あるいは成長儀礼になるんじゃないかと思える本です。

《脚注》
(*1)”クラッシャージョウ”(原作 高千穂遙、バップ)
 恒星間飛行が可能となった宇宙時代、クラッシャーと呼ばれる惑星改造を始めとする宇宙の何でも屋”クラッシャー”という職業集団が登場した・・
 ジョーをリーダーとする”クラッシャージョウ”チームの活躍を描く日本のスペースオペラ。原作の小説は高千穂遙&イラスト 安彦良和(ハヤカワ文庫JA)。映画版は監督&キャラクターデザイン 安彦良和、メカデザイン 河森正治、原画 板野一郎、CVは主役の竹村拓、佐々木るんに加え、脇を固めるのが小林清志、小原乃梨子、納谷悟朗と結構豪華メンバーでした。

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