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幼少のころに本書を読んだことでお嬢様方の料理魂を覚醒させ、”酒呑みの舌”につながってったとしたらとか考えるとちょっとワクワクします(大どろぼうホッツェンプロッツ/ソーセージ&ザワークラウト)

 ども、大人になっても児童文学も読むおぢさん、たいちろ~です。
 先日会社の人と山登りにいきました。で、泊まったペンションでなぜだか子供のころに読んだ本の話になりましで、お嬢様方2人(*1)が”ホッツェンプロッツが面白かった”と。お嬢様の一人は

 ツワッケルマンがじゃがいもをむいている姿がかわいい!

となかなかマニアックなポイントを突いておりました。私自身、本の名前は聞いたことありましたが読んだことなかったんで、今回図書館の児童コーナーで借りてきました
 ということで、今回ご紹介するのは、ドイツの児童文学”大どろぼうホッツェンプロッツ”であります
 あと、山登りにお嬢様方2人が参加しているのは奥様公認ですので、文春ネタにはなりません、はい


写真はたいちろ~さんの撮影。
横浜赤レンガ倉庫で開催されたフリューリングスフェスト(*1)で食べたフィッシャーマンズプレートです(右下がソーセージ、その上の白いのがザワークラウト

5050101


【本】大どろぼうホッツェンプロッツ(オトフリート・プロイスラー、偕成社文庫)
 大どろぼうホッツェンプロッツを捕まえようとしたカスパールと友人のゼッペル、警察官アロイス・ディンペルモーザー氏。逆にホッツェンプロッツに囚われたカスパール達ははゼッペルは悪い魔法使い”ペトロジリウス・ツワッケルマン”をやっつけたり、カエルに変えられて7年間も閉じ込められていた妖精アマリリスを助けたり、最後はホッツェンプロッツを逮捕したりと大活躍!
 留置場所からホッツェンプロッツが脱走し、カスパール達に復讐する”大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる”、改心したホッツェンプロッツのためにカスパール達が奮闘する”大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる”とあわせた三部作。
【料理】ソーセージ&ザワークラウト
 ともにドイツを代表する料理。ソーセージは日本では要冷蔵のものが多いですが、湯煮や燻製してあるので保存食なのが多いそうです。ザワークラウトはドイツのキャベツの漬物。”すっぱいキャベツ”という意味ですが、これは酢漬けではなくて乳酸発酵によるものだそうです。

 さて、”大どろぼうホッツェンプロッツ”ですが思いのほか大人が読んでも面白かったんですね。思わず3冊一気読みしました。
 ボスキャラの”ホッツェンプロッツ”は大どろぼう。”あなたの心”なんかは盗みませんが、カスパールのおばあさんからコーヒーひきを強奪したり(以外のせこい?)、カスパールとゼッペルを捕まえて召使にしたり、魔法使いツワッケルマンに売りとばしたり。そんなホッツェンプロッツを捕まえるためにカスパールは友人のゼッペルと協力して知恵を絞って対決するワクワク感! それに、ちょっと間抜けな巡査部長”アロイス・ディンペルモーザー氏”、美しい妖精”アマリリス”に千里眼師の”シュロッターベック夫人”、魔法の失敗でワニの姿になっているダックスフンドの”バスティ”と魅力的なキャラが満載!! 大人た読んでもそうなんだから、子供ゴゴロに楽しかったんでしょうね

 で、もうひとつのワクワクがこの本、けっこうたくさんドイツの料理が出てるんですな。お嬢様方がこの本を読んでたのは1970年代の後半か80年代の前半を推定されますので(そこ、年齢計算しないように!)、ドイツ料理なんて子供には珍しかったんじゃないでしょうか? 今見たくドイツ料理をアテにビールを呑んだくれていなかったはずですし。ですから、この本を読んでドイツ料理に憧れたんじゃないかな~~
 登場する主だった料理はこんなの

〔焼きソーセージとザワークラウト〕
 ホッツェンプロッツがカスパールのおばあさんの家に押し入って食べたのがこれ
 写真のようにザワークラウトは付け合わせに添えるものらしく、おばあさんも最初に出す時にはソーセージ1本にザワークラウトひとさじのっけてますが、ホッツェンプロッツはひと鍋まるごと食べています。いかにお腹がすいてそうとはいえ、そんなにがばがば食べるものではなさそう?

〔マッシュポテト〕
〔じゃがいもだんごをタマネギソースにひたしたの〕

 お嬢様のツボだった悪い魔法使い”ツワッケルマン”が食したのがじゃがいも
 じゃがいもの皮をむいて湯がいて潰したのがマッシュポテトで、これに小麦粉を混ぜて丸めたものがじゃがいもだんごです
 ツワッケルマンがゼッペルを召使にしたのは、なぜだか魔法でジャガイモの皮むきができないからという理由から。確かにじゃがいもの皮むきってけっこうたいへんです

〔タマネギ、ベーコン、ニンニクどっさりの炒め物〕
 ホッツェンプロッツがカスパールとゼッペルにふるまったもの。カスパールのおばあさんが作る料理を上回るごちそうとはカスパールの弁。考えてみると、どろぼうの森で一人暮らしのホッツェンプロッツですから自炊派のはず。腕前もそうとうなもののようです

〔太ったガチョウの丸焼〕
 ホッツェンプロッツが捕まえてきて、毛をむしって串刺しにして丸焼にしたの。美味しそう!
 ドイツではガチョウの丸焼ってのはクリスマス料理だそうです。

〔ロートカッペのスープ〕
 ホッツェンプロッツがカスパールとゼッペルを拉致して帰る途中で見つけたロートカッペ(食用キノコ)を使ったスープ。犯行中にキノコ狩りをするとは意外に余裕かましてます。ロートカッペは毒キノコのクナルピルツに似ているので注意が必要。
 とはいっても、ロートカッペもクナルピルツもググってもそれらしいのありませんでした。どんなキノコなんだろ?

〔紅茶とパンにソーセージをはさんだの〕
 シュロッターベック夫人がカスパールとゼッペルをもてなすのにだしたの
 食べざかりの子供相手なので、けっこうガッツリ系?

〔塩漬けのキュウリ〕
 菜食主義のダックスフンド・ワニのバスティの好物がこれ。日本のキュウリの浅漬けみたいなもんでしょうか? 制服を盗まれたアロイス・ディンペルモーザー氏が移動するのに八百屋から借りてきたキュウリの漬物樽にはいるって話が出てますが、わりとありふれてんですかね、キュウリの漬物って。

〔生クリームのかかったプラムケーキ〕
 カスパールのおばあさんがカスパールとゼッペルのための作ってくれたお菓子
 クックパッドを見てるとドイツ風はプラム(プルーン)を使ったちょっと固めのケーキみたいです

ウイキョウ入りソーセージに、外側はスイスチーズ&内側酢漬けニシン巻きの味のするカボチャ、、シュトロイゼルクーヘンチョコレートドーナッツといっかお菓子、ハタンキョウのお酒ポンスなどおいしそうなのてんこ盛り!(*5)

 しかもまた、悪役たちの食べっぷりが見事なことといったら! ホッツェンプロッツは焼きソーセージ9本と鍋いっぱいザワークラウトとかガチョウの丸焼とか。レシピを見てるとガチョウって5~6Kgぐらいあるんで一人で食べるとけっこうな量
 ツワッケルマンは昼はマッシュポテト7皿、夜は六ダース半のじゃがいもだんご。こんだけ食べるならバケツ単位で皮むきもいるんでしょうね。まったくこの魔法使いはどんだげジャガイモ好きやネン!

 幼少のころに本書を読んだことで、お嬢様方の料理魂を覚醒させ、”酒呑みの舌”につながってったとしたらとか考えるとちょっとワクワクします!

 今回は料理ネタメインでしたが、お話自体もとっても面白い本。子供のみならず大人の方もぜひどうぞ


《脚注》
(*1)フリューリングスフェスト
 ドイツで開催される”春祭り”。”乾杯の歌”を歌いながら”ブロースト!(乾杯)”とビール呑んで、ドイツ料理食ってするお祭りです。日本でも各地でやっています。これが秋になると”オクトーバーフェスト(10月の祭り)”になって、”乾杯の歌”を歌いながら”ブロースト!(乾杯)”とビール呑んで、ドイツ料理食ってするお祭りです。日本でも各地でやっています。要は呑めりゃいいんです、呑めりゃ!
(*2)ウイキョウ入りソーセージに~
ウイキョウ:別名フェンネル。ピクルスなどに入れる甘い香りのするハーブ
シュトロイゼルクーヘン:表面がそぼろ状(シュトロイゼル)になっているケーキ
ハタンキョウ:別名アーモンド調べたらちゃんとレシピもありました。
ポンス:ラム酒にレモン、砂糖を混ぜた熱い飲み物

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