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2016年9月18日 - 2016年9月24日

京都は世界有数の観光地です。”はんなりギロリの頼子さん”片手に廻ってみるのも素敵かもしれませんね(はんなりギロリの頼子さん/鴨川べり・嵐山竹林)

 ども、旅行に行くのにどこでもドアがあると交通費が助かるな~~と思っているおぢさん、たいちろ~です。ドラえも~~ん!
 ミステリーの重要な要素に”アリバイ(現場不在証明)”ってのがあります。犯行推定時間に犯行現場にいなかった=その時間に別の場所にいて移動時間を考えると犯行を行うことは不可能ってやつです。この手のトリックで実在の場所をモデルにすると、その土地を知っているかどうかでリアリティがかわってくるんやないかと。犯罪ではないですが、京都を舞台にした”珈琲店タレーランの事件簿(*1)”に京都駅と伏見稲荷に同時に修学旅行生がいたって話がありますが(*2)、これってまずおかしいとピンとくるかどうかはジモッティさんとか実際に行ったことがある人じゃないかと。
 ということで、今回ご紹介するのは京都にみる移動時間と人出の考察”はんなりギロリの頼子さん”であります。


写真はたいちろ~さん撮影(2015年5月5日)
上は鴨川べりの風景。お店から張り出しているテラスのようなのが納涼床”川床(かわゆか)”です
下は嵐山野宮神社付近の竹林の風景。インバウンドの方いっぱいでした

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【本】はんなりギロリの頼子さん(あさのゆきこ、ノース・スターズ・ピクチャーズ)
 京都のとあるタバコ屋の看板娘?の頼子さん。目つきギロリで見た目は悪役っぽいけど、とてもシャイな女性です。ある日、京都大好きな写真家アヤコちゃんが友人のラノベ作家ナガレカワ★ショウくんを連れてきます。新作の下書きを見て京都人として意見を聞かせて欲しいとのこと。さっそく読んだ頼子さんですが、思いっきりダメ出しを・・・
【旅行】鴨川べり
 京都市街の東部を流れる川。特に四条あたりは京都有数の観光スポット(ただしカップル限定)本書の中でも出てきますが、川べりを見ていただくと”鴨川等間隔の法則”と言われるようにカップルが等間隔に座っているのがわかります
【旅行】嵐山の竹林
 京都嵐山の天竜寺・野宮神社の奥にある竹林。本来は閑静な竹林のはずなんですが、こちらも京都有数の観光地のため、けっこう人がいっぱいでした


 ”京都のとあるタバコ屋”と書きましたが、これってどのへんでしょう? 本書からキーワードをピックアップすると

 ・鳩に襲われてふらるら歩いてきたた女子高生を見て
  ”おおかた東本願寺の鳩にやられたんでしょ”と言ってる
 ・鴨川の河川敷まで東に歩いて15分ぐらい
 ・京都タワーの100均に行くまでに東本願寺を通る

とあるので、おそらく烏丸五条を下って西に入ったあたり。世界遺産から徒歩2分といっているのでこれは西本願寺と思われます。”今北軒のおはぎ”というネタがありましたが、これは今西軒(*3)のもじりっぽいので、ほぼほぼこのあたりかと。ピンポイントでこのあたりに行ったことはないですが、京都自体は何べんも行っているのでだいたい感じわかります。

 いわゆる”土地カンがある”って話ですが、これがまったくない人が話を書くと”あれ??”ってことになります。頼子さんがナガレカワ★ショウくんの下書きにをダメ出しをした内容がまさにこれ。
 ”4月の日曜日。修学就学旅行を途中でエスケープした2人の学生が夕方近くの鴨川から、夕陽が輝く嵐山の竹林でふたりっきりでいいムード”って内容ですが、これって確かにムリがあるな~~ 頼子さんのコメント

  日曜日!? しかも4月 正気か!?
  あのね・・ 出てきた鴨川も嵐山の竹林も円山公園も
  も~~~そりゃ 人いっぱいな訳
  さらに このシーン!
  鴨川から嵐山の竹林はどうがんばっても1.5時間はかかる
  だから、明るいままってのは不自然!

 京都に行ったことない人はピンとこないかもしれませんが、京都の観光スポットって意外と広いんですぜ! 本書にある”神宮丸太町→(京阪電鉄)→祇園四条→(徒歩)→河原町→(阪急電車)→大宮→乗換→四条大宮→(京福電鉄)→嵐山”と決して行きやすい移動じゃないんですな。嵐山にはJR、阪急、バスとかいろいろルートはありますが、駅to駅でも1時間程度、バスだと45分(混んでいなければですが)(Yahooで検索)。嵐山駅から竹林まで多少歩きもはいるんで、たしかに1.5時間ぐらいはかかりそう。ですんで、夕陽を2か所で見る設定ってちょっとムリがあるかな~~
 観光で行かれるんなら清水寺や三十三間堂などのある洛東エリアで1日、天竜寺や渡月橋のある洛西・嵐山エリアで1日は欲しいところポイントを絞れば廻れないことはないですが、けっこう弾丸ツアーになりそうです(*4)。

 あと、京都の混み方ってすごいんですぜ! 特にここ数年はインバウンドで中国や韓国の人が。観光地で写真撮影を頼もうとしても日本人だか中国人だかわかんないくらいです(*5)。嵐山の竹林もすいていればとっても閑静なとこなんでしょうが、今どきならみんなそろっての記念写真に自撮りがてんこ盛り。ふたりで手をつないで静かな雰囲気ではないですねぇ。まあ、愛し合う二人ならどこに行ってもロマンに酔えるんでしょけどね、ケッ!

 京都は世界有数の観光地ですんで、見るとこはいっぱいあります。本書をガイドブック代わりに廻ってみるのも素敵かもしれません

《脚注》
(*1)珈琲店タレーランの事件簿(岡崎琢磨、宝島社文庫)
 京都の一角にある珈琲店”タレーラン”の女性バリスタ”切間美星”を名探偵役にした日常系ミステリー。まだ2巻までしか読んでませんが、けっこう面白いです。
(*2)京都駅と伏見稲荷に同時に~
 JR京都駅~伏見大社前までバスで14分、JR京都駅~奈良線稲荷まで電車で5分。車で7分(距離にして3.3Km)(Yahoo地図他より)。すぐ近くのようですがこれは駅までの時間。実際の”伏見稲荷大社”ってのはおっそろしく広大な敷地を持っていて、奥にある一の峰まで往復すると2~3時間はかかります。
(*3)今西軒
 京都にある和菓子屋さん、いったことないけど。住所は京都府 京都市下京区 烏丸 五条西入ル一筋目下ル横諏訪町312。詳しくは”食べログ”でどうぞ
(*4)けっこう弾丸ツアーになりそうです
 ”海街diary”(吉田秋生、フラワーコミックス)の7巻で主人公のすずちゃんたちが京都の修学旅行の自由行動で、清水寺(地主神社、三年坂)→清明神社→嵐山(野宮神社、竹林、渡月橋)というパワースポットめぐりをやっています。1日で回れないことはないですが、かなりせわしないだろ~な~と読んだ時思いましたね。
(*5)日本人だか中国人だかわかんないくらいです
 ニュースで”中国人らしいXXが”みたいなのが出てきますが、あれって偏見混じっていないかな~~って心配になるぐらい。最近の中国人観光客の人はしゃべらなければほとんど日本人と区別つかない人多いですよ。

結局”住む家”を何のために買うかです。”資産”として考えれば勝ち負けでるんでしょう。たとえそれが”ウサギ小屋”であっても(マンション格差/ウサギ)

 ども、児孫のために美田を買えない(*1)おぢさん、たいちろ~です。
 人間、定年も近くなってきますと、老後はどうすんだっけ?みたいな話が出てきます。で、その先になると子供のために財産を残せるかどうかとか。まあ、棺桶にお金を入れて彼の世に持ってくワケにもいなんので、使いきれなかった分は残るンでしょうが、実際は借金残さないだけで精一杯なんでしょうかね・・・ まあ、”お金”であれば残してもらっても邪魔にはなんないでしょうが、一昔前と違って”不動産”ってのは残してもらって困る財産になるケースも多々あるとか。俗に言う”負動産”です。
 ということで、今回ご紹介するのは不動産の中でもマンションを”住む場所”ではなく”資産”という観点で語った本”マンション格差”であります。


写真はたいちろ~さん撮影。
神戸南京町にあったウサギさんの石像です

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【本】マンション格差(榊淳司、講談社現代新書)
 住むべき場所である”マンション”を”資産”という観点で観た時に、そこで生まれる”格差”がどのようなメカニズムで発生し、その格差を縮小するためにできることは何かということを解説した本。まあ、”立地が9割”と言われると身も蓋もないんですがねぇ・・
【動物】ウサギ
 狭義にはウサギ目ウサギ科ウサギ亜科かノウサギ亜科の総称。
 ストレスには非常に弱く、絶えず周囲を警戒し、家で飼っても机の下や部屋の隅っこなどに陣取る事が多いとか。引きこもり体質ですか?
 耳(耳介)が大きいのが特徴。ここからの連想で”どんな遠くの物件情報も逃さない耳”を持つ”うさぎのラビーちゃん”が全日本不動産協会のマスコットキャラに採用されています。協会のhpによると趣味は”トランプ”だそうですが、これって不動産王”ドナルド・トランプ”にあやかってのこと??


 この手の本を何冊か読んだんですが、かつては不動産(土地・建物)=資産ってけっこう当たり前の感覚だったんですが、今や勝ち組、負け組の出てくる資産になちゃってますね、確かに。この原因て、ミクロ的に見ると就職先が広域化することで、子供の世代が親の世代の家を必ずしも引き継がなくなったこと。マクロ的には少子化にともなって長期的には住宅需要が縮小する、にもかかわらず新築物件が供給し続けられている。本書で引用されている野村総研のレポートでは2013年時点で13.5%、820万戸の住宅が余っていて、2023年には空き家率21.0%、約1,394戸が空き家になるとか(*2)。まあ、供給過剰になる傾向は間違いなさそう
 不動産ってのは、マクロとしては市場の需給バランスによって価格が決まるんで供給過剰になれば当然価格は下落傾向に動きます。さらにやっかいなのはミクロとしてのその物件の状況(立地だの距離だの痛み方だの)により変動するので、思った以上に勝ち負けでそうなんですな。
 不動産がさらにやっかいな問題ってのは、一般的には時間がたつほど資産価値が下がる(老朽化等)上に、住む住まないにかかわらず持っているだけでお金がかかること(固定資産税、メンテナンスコスト等)。これに相続なんかがからむとさらにやっかいで、私の友人の土地持ちの息子の名言”ストック(不動産)があっても、フロー(相続税を払うお金)がないんで、親には長生きしてもらわんと困る”。複数人で相続するのって、どうやんだっけ??

 私んとこでも、老後の=終の住処で家買うかみたいな話がありましたが、住むという機能にも増して、将来的に売り払える(資産価値があんまし落ちなくて、しかも売りやすそうな場所)ことを念頭に検討いったいなにやってんだか・・・・

 本書はマンションを中心に勝ち組・負け組をまとめてますが印象的なノウハウをいくつか

・マンションのブランドの賞味期限は10年ほど
・重要なのは管理組合によりメンテナンスがちゃんとされているかどうか
・市場が低迷している時に優良物件を値引きで買うのが賢いやり方
  町のあちこちで通りが血に染まっている時こそ、買いの絶好のチャンスだ
   (サイネン・ロスチャイルド ロスチャイルド財閥の祖)

・小学校の通学区は意外と重要(*3)
・豪華な設備を売りにするのはほかに売りがないから。
 管理費や修繕積立金がかさむので、中古だと買い手がつかない理由になりえる
・郊外や湾岸に開発された新興住宅街のマンションは避けた方が無難
 中長期的には街が衰退する可能性が高いから
・その沿線の先に都市がある(都市間の連続性)沿線は資産価値が落ちにくい
・タワーマンションに住むなら眺望のよい20階以上。

 それ以外なら普通のマンションでも同じ(*4)
・重要なのは駅からの距離。最低でも10分以内。将来それ以上だとスルーされる
・建物寿命の点ではちゃんと管理される”賃貸”の方が”分譲”より上

この手の話は断片的に切り出すと誤解を招くこともあるので(上げ足とって炎上などさせないように)、なぜこうなるかという話は本書でご確認ください。まあ、”住む家”を”資産”として考えれば勝ち負けでるんでしょう。たとえそれが”ウサギ小屋”であってもです(*5)。

 資産自体を持っていないおぢさんとしては今ンとこ無関係な話ですが、またぞろ買うとか言う話が出てくると切実になるんだろ~な~、遺産化するのが早くなる分・・


《脚注》
(*1)児孫のために美田を買えない
 オリジナルは”児孫のために美田を買わず”で、子孫のために財産を残せば仕事もせずにのんきな生活を送ることになり、かえって子孫のためにはよくないという意味。元々は西郷隆盛大久保利通に寄せた詩『偶成』の一節「一家の遺事人知るや否や、児孫の為に美田を買わず」からだそうです。こういうのって西郷隆盛が言うから名言になるのであって、貧乏人が言っても単なる負け惜しみです、はい。
(*2)野村総研のレポートでは~
 2033年には空き家率30.2%、空き家数約2,147万戸になるそうです。この統計でもっとも古い1978年時点だと7.6%、約268万戸。家族形態が多様化しているので一律に比較はできませんが、空き家率約4倍、戸数ベースで約8.3倍ってのはねぇ・・・
 野村総研のレポートはこちらからどうぞ
(*3)小学校の通学区は意外と重要
 これは不動産屋さんに言われましたね。駅までの距離に差がなくてもこの影響で価格差が出るケースってあるそうです。
(*4)タワーマンションに住むなら~
 東日本大震災の時には、電気や水道、エレベーターの停止で上の方の人は苦労しましたみたいな話がいっぱい出てたんだけどな~~ のど元過ぎればなんとやら
(*5)たとえそれがウサギ小屋であってもですが
 1979年にECが出した”対日経済戦略報告書”の中で日本の住居が”うさぎ小屋(Rabbit hutch)”と書かれていたことから。原文はフランス語で狭くて画一的な都市型集合住宅”を表す”cage a lapins(うさぎの檻、かご)”語源由来辞典より抜粋
 自虐ネタとして流行したんでご年配の方なら覚えていらっしゃるかと。逆に言えば妙に納得したとこあるからネタになったんでしょうけどね。

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