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やっと出ました”R.O.D”12巻! 長かったよ~ 長かったよ~~よ(R.O.D/折り紙飛行機)

 ども、大英図書館特殊工作部のエージェントのおぢさん、たいちろ~です。(ウソです)
 小説やコミックとかで未完に終わる作品ってのがままあります。作者がお亡くなりになったとか(引き続き誰かが書くこともありますが(*1))、掲載誌や出版社がつぶれちゃったとか(掲載誌を変えて続きを書くこともありますが(*2))、人気がなくなって打ち切りになったりとか、作家がやる気をなくしちゃったのかな~とか。
 まあ、読む方からすると復活に一縷の望みをかけて続編を待ってたりなんかしちゃう訳です。しかも10年以上も・・・
 ということで、今回ご紹介するのは前回の発刊から10年間の刻を超え、やっと続編が出版された小説版”R.O.D”12巻であります。


写真はたいちろ~さん撮影。シンプルな折り紙飛行機であります。

090209


【本】R.O.D(倉田英之、羽音たらく、集英社スーパーダッシュ文庫)
 大英図書館特殊工作部のエージェントで”ザ・ペーパー”の異名を持つ紙使い”読子・リードマン”を主人公に、不老不死の秘法が書かれている”グーテンベルク・ペーパー”と解読可能な人間”ファウスト”を奪取せんとする西洋世界の裏の支配者”ジェントルメン”と読子の上司”ジョーカー”、それを阻止せんとする東洋世界の裏の支配者”おばあちゃん”と”読仙社”の戦いを描いた壮大なSFアクションビブリオマニア小説?
 小説版の正式名称は「R.O.D  READ OR DIE YOMIKO READMAN ”THE PAPER”」(読むか、死ぬか)
【道具】折り紙飛行機
 折り紙の一種で、紙を折って作った飛行機。意外と長く滑空可能で、ギネス・ワールドレコードでは室内の最長飛行距離が69.14m、最長飛行時間29.2秒も飛んだそうです。最大の紙飛行機は全長5.16m、羽幅10.2mで実際に約18m飛行したんだとか(HPはこちらから)。
 もっとも本書のように人間2人も乗せて大空高く舞いががるってのムリがありそうですけど・・・

 やっと出ました”R.O.D”12巻! 11巻の発売が2006年2月と10年半前長かったよ~ 長かったよ~~
 前回の終わりが裏の支配者”ジェントルメン”が若返って、”グーテンベルク・ペーパー”とファウストを求めて中国に上陸、それを迎え撃つ”おばあちゃん”と”読仙社”。ジェントルメンとおばあちゃん達を殲滅するために核攻撃を企むジョーカーにそれを止めるべく戦いの場に急行する読子・リードマンにと、ドラマはクライマックスに向けて大いに盛り上がる! この状態で10年半もほたっとくかよ~~

 でも、待っちゃうのって、やっぱり好きなんだよな~ この小説。特に主人公の読子・リードマンって私のお気に入りキャラのベスト3に入る人。紙を自由に操れる最強の超能力者なんですが、本以外のこととなるとまったくのダメ人間。亡くなった恋人のドニー・ナカジマを思い続ける純情乙女ながら、ムダに巨乳(同僚のナンシー・幕張 談)。
 本書でも、ジェントルメン VS おばあちゃんという人類の存亡をかけた戦い(まあ、壮大な夫婦喧嘩でもありますが)の真っ只中に、緊張感をぶち壊す登場。ま~ったく空気を読まない”皆さんっ! ケンカはやめましょうっ!”というおまぬけな発言。こういう完璧超人に程遠いアンバランスさって好きなんでよね。

 なにより好きなポイントは、この人超のつく重度なビブリオマニア(愛書狂)本を保管するためだけにビルやらアパートやらを借りているとか、本屋さんの本を丸ごと一軒分大人買いとか(*3)。なんせ第1巻が出たのが2000年と”Amazon Kindle”出る7年も前だしな~~(*4) まあ、本読みにとってはあこがれの人、こんな生活がしてみたい! と思わせるヒロイン?であります。

 12巻の内容って、上記のように、ジェントルメン VS おばあちゃんの因縁の決着とか、ファウストの持つ”グーテンベルク・ペーパー”の謎ときとか、迫りくる核ミサイルの危機とか、10年半前に盛り上げるだけ盛り上げてぶん投げ状態だった物語のクライマックス編。嫌が上にも増す緊張感の中、核ミサイルの迎撃に向かうのはなんと紙飛行機?! というジェットコースター状態

  冗談だろ・・? そんなミッション、ハリウッドのバカ映画でも見たことねぇぞ?
  まあ、普通は脚本段階でボツにするよな

とツッコまれてますが、これが通っちゃうのが読子・リードマン! まあ、それ以前に対外天然系やらかしている人ですから。書いてる原作者の倉田英之がアニメ脚本家ってのがまた笑えます。

 12巻あるシリーズですがけっこうサクっと読めますし絶版にもなっていないので、まだの方はぜひご一読いただきたいシリーズです。ビブリオマニアでなくとも楽しめること請け合いです。

 ところで本シリーズ、この12巻で終わりかと思ってましたら、13巻目が出るそうです。著者紹介に

  次巻を必ず1年以内にお届け・・・。本当。たぶん

とありますが、今度こそお約束守ってくださいね! せめてダッシュエックス文庫があるうちに・・・(*6)


《脚注》
(*1)引き続き誰かが書くこともありますが
 先日読んだ”屍者の帝国(河出文庫)”がこのタイプ。34歳で早逝したSF作家の伊藤計劃が残した草稿を、生前親交の深かったSF作家の円城塔が遺族の了解を得て完成させたSF小説。詳しくはこちらからどうぞ
(*2)掲載誌を変えて続きを書くこともありますが
 私が読んだ中での代表例はSFコミック”強殖装甲ガイバー”。1985年の”少年キャプテン(徳間書店)”創刊号から連載開始、同誌が97年に休刊後、1999年創刊の”エースネクスト(角川書店)”で再開するも2002年に同誌もまた休刊。2007年の”少年エース(角川書店)で連載再開。高校生の深町晶が偶然拾った”殖装体”でガイバーに変身するというヒーロー物がいつの間にやら人類創生の謎までいっちゃってる大風呂敷。ぜひたたむまで突っ走っていただきたいものです。
(*3)本屋さんの本を丸ごと一軒分大人買いとか
 先日読んだ”ひまわりさん”(菅野マナミ、メディアファクトリー)の7巻で本屋さんをやってるひまわりさんに”店ごと全部の本 買ってもいいわよ”という作家に対し”読子さんか”とツッコミ入れるシーンがあります。この作品も面白いですよ
(*4)”Amazon Kindle”出る7年も前だしな~~
 電子書籍が一般化する大きなトレンドとなった”Amazon Kindle”の第一世代が出たのが2007年。新刊を含め全ての本が電子化されてるわけではないですが、旧作・名作のたぐいも電子化されつつあるので、収納スペースに苦しむ本読みにはとってもありがたい存在です。
(*5)せめてダッシュエックス文庫があるうちに・・・
 ”R.O.D”は元々”スーパーダッシュ文庫”という2000年に始まった集英社のライトノベル系レーベルから出てましたが(創刊第一号!)、このレーベルって14年で事実上廃止このレーベルを引き継いだのがダッシュエックス文庫
 ”R.O.D”はというと消滅しているスーパーダッシュ文庫をこの本だけのために復活させて、公式hpはダッシュエックス文庫に載ってます。あぁ、ややこしい・・
 公式hpはこちらからどうぞ

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