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私が面白いと思った映画こそが最高に面白い映画なのよ!!(木根さんの1人でキネマ/ステレオスコープ)

 ども、オタクではありません、趣味が読書なだけのおぢさん、たいちろ~です。
 同好の志とでも言いましょうか、人が付き合うきっかけに”同じ趣味”ってのがあります。男女のお付き合い以外にも就活に役に立つことも(*1)。
 その中でありふれている趣味の一つが”読書”(*2)。ところがこれも蓋を開けてみるとぐちゃぐちゃなんですな。お堅い所では経済書や歴史モノや技術書、エンタメではSFに推理小説に恋愛小説、一大ムーブメントのライトノベル、これにマンガを加えりゃ魑魅魍魎の世界なんですな~ これが人によってかなり濃淡あって。私はわりと手あたり次第に読む派ですがファンタジー系は苦手とか。
 ことほど左様に”読書”とひとくくりにすると大外しするリスクもあるんですが、同様なのが同じくありふれた趣味の”映画鑑賞”。”スターウォーズ”みたいに社会現象みたいのもありますが、ホラー系なんかだとかなりマニアック?。
 ということで、今回ご紹介するのは映画マニアの苦悩を描いたマンガ”木根さんの1人でキネマ”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。
明治村に展示されていたステレオスコープ(ホームズ型ビューアー)

1050433


【本】木根さんの1人でキネマ(アサイ、白泉社)
 木根真知子、三十(バキューン)歳、独身。趣味 映画鑑賞&映画ブログの作成。会社では美人で有能な課長さんですが、その実態は映画愛をこじらせちゃってる残念な人。彼女の元に映画を見ない同僚の佐藤さんが転がり込んできて・・・
【道具】ステレオスコープ
 1枚の写真を右目で、もう1枚を左目で見ることで1つの映像が立体的に浮き上がってもせるという秘密道具。写真のステレオスコープは1910年頃のものだそうですが、原理的には現在の”3D映画”と同じです。


 はっきり言いますが、木根さんの苦悩はよくわかります。映画であれ読書であれ一つの趣味でくくれるほど簡単じゃないんですな~ ”映画観に行こうか?”といって恋愛映画を観に行くか、SFを観に行くかではぜんぜん違うし。ましてや同居人が映画に興味のない人だったらそうとうイラっとくるんだろうなぁ ましてや木根さんけっこうマニアックなネタをふってくるし。ということで本書からそんなネタを

〔ターミネーターは何作目が面白いか?〕
 第一話で”ターミネーター”をブログにアップした木根さん。”ターミネーター3”に星4つをつけたらリツイートが”ターミネーター2のが面白いですよ”。”ターミネーター1の方が好き”と返せば

  1の方がいいってババァの思い出補正www

い~じゃね~かよ~ 若き日のシュワちゃん不気味~~ とか、サラ・コナーがんばれ! とか言ってもよ~~ そりゃ今のCGに比べりゃSFXは荒いかもしんないけど、30年前にそんなこと期待すんな! ジェームズ・キャメロン監督がこの映画でブレイクしなけりゃ”タイタニック”も”アバター”も”エイリアン2”もなかったんだぜ!!


〔スターウォーズはどの順番で観るか?〕
 商談中にいきなりスターウォーズ7のネタバラシ話を始めたお客さんと部長。予告編を観ないと心に決めた木根さんが、暗黒面に堕ちてまで振ったネタが”スターウォーズはどの順番で観るか?”。”フォースの覚醒”が公開されるまで6つのエピソードだったスターウォーズですが(*3)、エピソード4から始めるという異例な構成のため、ストーリーの時系列で観るか、公開順に見るかは確かに話題です(作中ではなんと5からというおっさんも)。このおっさんたちがノリノリで、書類を丸めてライトセーバーにして、しかも擬音の”ブォン”付きで!
 まあ、私もリアルタイム世代なんで気持ちはよくわかります
 ちなみにこの部長、12月18日はお休みをとりました(*4)


〔なぜマニアって生き物は自分の趣味をアピールしたがるのか?〕
 中学時代を思い出して恥ずかしさのあまりピクピクしてしまう木根さん。なんたって読んでる雑誌が”スターログ”。”キネマ旬報”だってけっこうマニアックなのによりによって”スターログ”ですか?! 
 ”スターログ(Starlog)”ってのはアメリカの月刊SF映画雑誌の日本版。1978年にツルモトルームより出版され87年に休刊。99年に竹書房から再度発売されたけど2006年に再度休刊。なので、読んだことある人はけっこうなオールドSFファンでしょうなぁ。(ちなみに木根さんは竹書房版と思われます)。
 こちらから表紙をごらんいただけますが、ツルモトルーム版だと表紙がダースベーダーにスポックに(レナード・ニモイのファーストシーズンのほう)にスーパーマン(クリストファー・リーヴのほう)だもんな~ 回を重ねるごとにどんどんマニアックになってくし。竹書房版だと”スターウォーズ エピソード4”や”ハリーポッター”の時代なんでツルモトルーム版よりは目立たなかったとは思いますが、それでも友達から後ろでひそひそされてます。い~じゃね~かよ~ 別に”映画の友”読んでるわけじゃないんだからよ~(*5)


〔ゾンビ映画の大半はゴミ?〕 
 夏風邪のために棚ぼた休日になった木根さん。溜まりまくったゾンビ映画を一気に観ることに。観たいと思わないものNo.1の死体が人類最大のタブー、カニバリズムするという

  この圧倒的 見たらいかんもの感!!

 私自身、怖いの苦手なんでゾンビ映画って”ワールドウォーZ”ぐらいしか見たことないですがちょっとジャンル的にはとっつきにくいのも確か。日本の妖怪って水木御大のおかげか異形ではあってもどっか愛嬌があるし、モンスターでも吸血鬼なんてドラキュラはハンサムだし、トワイライトサーガはイケメンのお兄ちゃんお姉ちゃんだし、ベイオウルフはかっこいいし、まあフランケンシュタインの怪物はあれだけど。ところがゾンビって一部の例外を除くとほとんどグロいしな~~ まあ、デートに誘って観に行く映画ではないわな~
 ちなみに木根さんの評価は大半が”信じられないクソ!”で更に苦悩が深まったとさ。


〔なんでわざわざ映画館行くの?〕
 これは同居人の佐藤さんの質問。で、木根さんの答えは

  映画を観るってことはね「鑑賞」ではなく「体験」なのよ!!

本人的には”私、今 いい事言わなかった!?”と高評価ですが、佐藤さんはいまいちピンと来ていない様子。私自身、お金がないのでDVD借りてきてみる派ですが、お金あったら映画館行きたいな~~ ”黒部の太陽”に限らず(*6)、迫力ある大画面で観たい映画もあるし、3D映画なんてまだまだ映画館じゃないと観れないし・・・
 で、木根さんの結論

  そこに宝があるからよ!!
  宝探しは 伊達や酔狂でやるもんだよ!!

映画って、結局観てみないとわかんないし、観るんだったら最高の環境で観たい。私もお金があればな~~~


 でもって、本書のネタで最大の話題は”面白い映画ってなに?”。
 結局のところ、映画って観てみて初めて宝かクソかがわかるもの。それが自分のテイストに合ってりゃ、他人が”なんじゃこりゃ~!”とか思っても関係ないし。個人が面白いかどうかなんて多数決じゃないんだし

  私が面白いと思った映画こそが最高に面白い映画なのよ!!

本だって同じ。いいじゃん、自分が読んで面白いと思ったんだからよ~~ ビブリオマニアなおぢさんは考えるのであります

 ”木根さんの1人でキネマ”は、各話のタイトルがスターウォーズやターミネーター、インディージョーンズとかメジャーな映画なのにその中身にほとんど触れていないという本。でも、ある種の方にとってはと~っても面白ろそうです、はい。


《脚注》
(*1)就活に役に立つことも
 マイナビのhp”履歴書の書き方”にも”面接などで、趣味や特技から話が弾むこともあるので、なるべく記入します”と書いてあります。ただし、あんまり書き過ぎると趣味優先の生活と思われるのでマイナス、ギャンブル系はNGとかありますのでご注意を。
(*2)ありふれている趣味の一つが”読書”
 ちょっと古いデーターですが総務省の”平成23年社会生活基本調査”によると自由時間についやした趣味・娯楽(総数)では
 1)趣味としての読書               39.5%
 2)映画鑑賞(テレビ・ビデオ・DVDなど除く)  35.1%
 3)映画鑑賞(DVD・ビデオなど。TV録画除く) 40.5%

2)は映画館で、3)はレンタルビデオ等を指すようです。面白いのは、読書に使った時間が年10~19日から年200日以上の人までほぼ15~18%程度で変わらないのに対し、映画館派は年1~4日が63%程度、年に19日以下の合計が95%程度を占めます。。まあ、年200日以上映画見てる人が0.3%いるってのも驚きですが。
(*3)6つのエピソードだったスターウォーズですが
 エピソード4が公開された頃は9つのエピソードって言ってたような気がするんだけどな~ 気のせいかな~
(*4)12月18日はお休みをとりました
 ”フォースの覚醒”が公開された日です。部長に対する木根さんのリアクションは蛍光灯をかかえて”ブォン”。
(*5)別に”映画の友”読んでるわけじゃないんだからよ~
 ”映画の友”は近代映画社がかつて出版していた映画雑誌。映画は映画でも”ポルノ映画(死語)”ですが。
(*6)”黒部の太陽”に限らず
 石原裕次郎の代表作で観たかったんですが、生前の石原裕次郎自身が”こういった作品は映画館の大迫力の画面・音声で見て欲しい”と言い残したことから(wikipediaより)長い間DVD化されませんでした。2013年にDVDが出たんで喜んで借りましたよ!。

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