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2015年1月11日 - 2015年1月17日

”ヤマノススメ”はお勧めですが、この行為はお勧めできません(2)(ヤマノススメ/富士山)

 ども、最近ちょくちょく山登りしてるおぢさん、たいちろ~です。
 アニメ”ヤマノススメ”ですが、セカンドシーズンがDVDになりました。まあ、ファーストシーズンでちゃんと視聴率がとれたんでしょうね。良かったです。
 でも、古い山屋から見ると相変わらずNGシーン連発でそっちも楽しませていただいてます。というころで、今回のお話は”ヤマノススメ”セカンドシーズンのDVD版1巻と2巻から”この行為はお勧めできません”第二弾です


写真はたいちろ~さんの撮影。東海道新幹線から見た富士山です。

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【DVD】ヤマノススメ(原作 しろ、監督 山本裕介、アース・スターエンターテイメント)
 高校1年生”雪村あおい”に”倉上ひなた”。山登りの先輩の”斉藤楓”、天然系の中学生”青羽ここな”の4人組。ひなたさんちでテントで寝てみたり、富士山が見える三つ峠に登ったり山ライフを満喫してる”ゆるふわアウトドア”アニメです。
【旅行】富士山
 説明不要の日本一高い山(標高3,776m)。作中であおいさんが”飯能(埼玉県の南西部)からでも富士山が見えるんだ!”と言ってますが、三角錐状の単独峰という分かりやすさもあって、意外と遠くからでもわかります。私も東北新幹線で東京に向かう時に大宮の手前ではっきり見えたのでびっくりしたことあります。
 ちなみに日経新聞の記事(2013年6月9日)によると320Km以上離れた那智勝浦で撮影に成功した事例もあるそうです。


  星が降るあのコル グリセードで あの人は来るかしら 花をくわえて
  アルプスの恋歌 心ときめくよ 懐かしの岳人 やさし彼(か)の君

 劇中で4人娘が歌っている”岳人の歌(*1)”。いや~ 懐かしいですな~~ 何十年ぶりでしょうか、この歌を聴いたの。遭難しただの、非モテだの暗い歌が多い山岳ソングの中で珍しく明るい歌です。にもかかわらず、NG話をするのはなんなんですが、しばしお付き合いのほどを。

〔ペグは手で持って打ちましょう〕
 ひなたさんちでテントお泊りすることになったあおいさん。テント立てでフライシート(*2)を張るためにペグを打ってます。あおいさんは”杭なら杭って言いなさいよ!”と言ってますが、これは日本語で杭のこと(*3)。ペグを手で押さえずに金槌で打ってますがこれはNG。打つ角度が悪いとペグが跳ねちゃうことがありますので、必ず手を添えて抑えること。
 ちなみに、張ったフライシートにけっこうシワがよってますがこれも直した方が良いポイント。雨が降るとシワに水がたまります。

〔飯盒でご飯を炊く時は味見しましょう〕
 経験者のかえでさんが飯盒でご飯を炊いてくれてます。名前は”はんごう”ですが4合炊けます(つまらんシャレですいません)。手順としては、お米を研ぐ→時間を置いて水を吸わせる→火にかける→噴いてきたら重しを乗せる→炊けたらひっくり返して少しの間蒸す。飯盒は断熱されていないので扱う時は軍手をしたほうが良いでしょう。
 で、抜けているのが味見。だいたい水がなくなったころに蓋をあけて、中央付近の下のところをスプーン等ですくって炊けてるかどうかを食べてみますお米に芯があるようだともう少し炊かないといけません。この時点で水分がないようでしたらお湯を足します。そのまま炊くと焦げます(水でもいいんですが、これだと俗に”ゴム飯”という粘り気のあり過ぎるご飯になります)
 まあ、うまく炊けるかどうかは経験しないと分かりにくいですが、多少のお焦げはご愛嬌です。ご法度なのは炭状になるまで焦がすこと。食べられないほど焦げたご飯は食糧ではなく”ゴミ”。山ではごみの持ち帰りは鉄則ですのでいらん荷物を持って下山することになります。

〔肌の露出の多いファッションはいかがなものかと〕
 お家ではスポーツブラとスパッツ派のかえでさん。ひなたさんちでも同じファッションで回りのみんなをあわてさせてます。若いお嬢さんがこのカッコでうろちょろするのはどうなのよってお父さん的ツッコミ以前にこれはNG。野外は思いの外冷えるので、ある程度着こんでおいたほうが良いです。それに肌の露出が多いってことは虫さされに合いやすいです。蚊に刺されて寝不足とかになると翌日の行動に差し支えます

〔行き先を内緒にしてはいけない〕
 あおいさんを行き先サプライズで山登りに誘ったひなたさん。気持ちは分かりますがこれは絶対やってはいけません。
①遭難した時探せません
 山に行く時は家族や知り合いに必ず行き先を伝えましょう。遭難した時に行き先不明ではどこを探せばいいか分かりません
②コースも分からないとペース配分ができません
 山に行く前は必ず地図を見て状況をイメージしましょう。どの程度アップダウンがあるのか、どの辺で休憩をとって何時頃に目的地に着くか? ぶっつけで登山するとばてたりへたすると事故の元になります(あおいさん、きっちりバテてますし)
③適切な準備ができません
 日帰りとはいえ、コースによって準備するものが多少は変わります。水や行動食(おやつ)の量とか防寒具の種類(セーターかダウンジャケットか)などなど
 基本的には荷物は全て自分で持つことになりますので、無駄なものは持って行きたくありません。装備の適正化は基本中の基本です

〔足元だけ見てガケを歩くのは最初だけに〕

 片方が切り立った崖になっている道にビビりまくるあおいさん。”足元だけ見て歩くように(*4)”とのアドバイスで乗り切ってますが、まあこれは慣れるしかないですね。足元だけ見てると全体が見えなくなりますし、第一足元ばっかり見てては山登りの楽しみが半減です。あおいさんも下山では平気になってますから、場数を踏めばなんとかなるもんです

〔下りで走ってはいけません〕

 下りの道のおり方のアドバイスを求めるあおいさんに対し”流れに任せてすいすい下りてったほうが良いわよ”とお返事のかえでさん。体力勝負の登りに対し、バランスとリズムが重要なのが下り。かえでさんのアドバイスはokですがその後がダメ。道を駆け下りてますがこれはNG。コケます。浮き石を踏むとコケます粘土質の土で水分が多い状況だとコケます。まあ、尻もちをつくぐらいならいいですが、ねんざや最悪骨折とかするとシャレなりません。それに下りはけっこうヒザにきますので、あまり飛ばすと途中でヒザがガクガクになります

〔お風呂に入ったら着替えましょう〕

”帰りにひとっ風呂浴びてくのも、登山の楽しみの一つよね~”とおっさんライクな発言のかえでさんです。でも、下山後の温泉って捨てがたいんですよね~~
 日帰りですが、ちゃんと着替えを持って行ってるあおいさん。でも風呂上がりに着替えてないんですな~~ 山登りって結構ハードな運動なのでかなり汗をかきます。せっかく温泉に入ったんなら着替えましょう汗で濡れた服を着てると風邪の元ですし、第一着替えた方が気持ちい良いです

 まあ、楽しんでこその登山ですし、それ以前に家まで無事に帰ってこそです。ぜひ、ケガのない様にしましょうね

《脚注》
(*1)岳人の歌(作詞・作曲不詳)
 歌の中の”コル”は鞍部(あんぶ)、峠のこと。”グリセード”は雪の上をピッケルを使って斜面を滑り降りるワザのことです(上級者向き?)。
 ちなみに、山で勝手に花を採取するのはやめましょう。場所や種類によっては違法行為になる場合があります。って、無粋なツッコミだなぁ・・・
(*2)フライシート
 テントの上に張る雨よけシートのこと。昔は帆布製のテントで防水性能が良くなかったから必須でしたが、今でも使うんでしょうか?
 正しい使い方としては、フライシートの下に溝を掘って雨がテント側に流れてこないようにするんですが、人んちの芝生の庭でそんなことしたら怒られるんでこれはまあ良しとしましょう。
(*3)日本語で杭のこと
 登山用語はほとんど外来語ですが、調べてみると英語とドイツ語が混在しています。
 同じ杭でもロッククライミングで岩の割れ目に打ち込む杭のことを”ハーケン”と言いますが、これはドイツ語。”ハーケンクロイツ(鉤十字)”のあれです
 他にドイツ語のものだと、”ザイル”(英語ではロープ)、”シェラフ”(寝袋。シュラーフザックの略。英語ではスリーピングバッグ)、”コッヘル”(なべ・やかん・食器などをまとめた炊事用具)などがあります。
(*4)足元だけ見て歩くように
 これに似たアドバイスで橋の渡り方があります。川に渡してある木の橋を渡る時は”足元を見る”のではなくて”少し先を見て歩く”のがよろしいかと。ちゃんと前を見て歩いてる分にはそうそう落っこちるモンでもありません


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