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2015年7月5日 - 2015年7月11日

あと何年で年金貰えるか数えてるじじいにイノベーションなんか考えさせちゃいけないんじゃいかと・・・(How Google Works/月見草)

 ども、かれこれ20年近く企画・拡販セクションで仕事しているおぢさん、たいちろ~です。
 こんなテキト~なブログ書いてる人なんで”うっそ~”と思われるかもしれませんが、これは本当。さすがに今は企画の支援みたいことやっていますが、これでも昔はホントに企画やってたんですぜ! 最近、企画つ~よりもイノベーション(*1)なうんぬん。横文字にするとカッコよさげに聞こえますが、要は今までにないビジネスでひと山当てようぜ!ってことかも。なんだかうさんくせ~
 まあ、世の中にはイノベーティブな企業ってのは確かにあるわけでその代表のひとつがに”Google”があります。ということで今回ご紹介するのはそんなGoogleがどんなふうに仕事しているかを紹介した本”How Google Works”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影
近所の月見草です
0520

【本】How Google Works
(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル 日本経済新聞出版社)
 グーグル現会長の”エリック・シュミット”、前プロダクト担当シニア・バイスプレジデント”ジョナサン・ローゼンバーグ”によるGoogleの仕事というより企業文化を紹介した本。サブタイトルは”私たちの働き方とマネジメント”。
【花】月見草
 アカバナ科マツヨイグサ属に属する多年草。夕方に花が咲き始め、朝にはしぼんでしまう夜咲きの一日花お月見するので”月見草”です。待宵草(マツヨイグサ)も月見草と呼ばれますが、花が白いのが”月見草”、花が黄色いのが”待宵草”だそうです。
 花言葉は”打ち明けられない恋、自由な心、移り気な人”など


 本書を読んで感じたのは、Googleの依って立つ所って、”プロダクトの優位性”なんですね。それを維持するために企業文化のべクトルをそっちにもっていくってこと。その中心にあるのが”スマート・クリエイティブ”という人材なんですな。意外に思われるかもしれませんが、イノベーティブな企業ってそのプロダクト・サービスを発明したわけではないんですな(*2)。むしろそのプロダクトの優位性でマーケットを作り変えたのがイノベーティブな企業。まあ、イノベーションの意味から言えば必ずしも”発明”する必要はないんですが。

 ただこの”プロダクトの優位性”というのがくせもん。ぶっちゃけ、これを思いつくか、組織としてやるという意思決定ができるか、実際に作れるか、マーケットに受け入れられるか、収益を上げられるか、さらに言うなら他社の追随を許さず優位性を保ち続けられるか、という膨大なブロセスをちゃんと回し続ける必要があります。で、これの中核をなすのが”スマート・クリエイティブ”ってことのようです。

 Googleって会社の組織は彼らがうまく機能できるように企業文化が設計されてるんですな。詳しくは本書を読んでいただきたいんですが、簡単にいうといかに”スマート・クリエイティブ”を集めて、モチベーションを持って働けるようにするか、そのためにいかに自由な環境を与えるかってとこです。

 長らく企画・拡販セクションにいて思うんですが、企画・拡販をうまくやってる人って、”自由な心、移り気な若手”が多いようです。
 ”自由な心”ってのは、発想が柔軟で、私が信じたことを自由にやるぜ!みないなフリーダムな気持ち(実際にやっちゃうんですが)のがうまくいってるっぽいから。当然組織なんで全て勝手にできるってわけではないですが、そんな人のほうが上からの指示に合わせて動くより、嬉々として上を説得して、了解貰ったらあとは自分で考えて好きにやるとかしちゃいます。
 ”移り気な”というのはちょっと語弊があるかもしれませんが、要はあまり現状のやり方にこだわらないってこと。”これでダメなら別のこと考えようぜ!”みたいな頭の切替ができる人。サンク・コストを気にしない(*3)割り切りができるってことです。
 ”若手”ってのは、この手の仕事をうまくこなすのは30~40代ぐらいの活きの良い若手なんですな、あくまで経験則ですけど。誤解を恐れずに言うと、イノベーションを起こすのには基礎的な能力(知識)も必要ですが”センス(発想)”、”パワー(実行力)”、”モチベーション(やる気)”のが重要ではないかと推察します。やっぱりこれって若者の属性だよな~
 だいたい、モノゴゴロついた時にはインターネットだ携帯電話だスマホだがあったネットワークジェネレーション相手のイノベーティブなビジネスを、あと何年で年金貰えるか数えてるじじいに考えさせちゃいけないんじゃいかと。 それは若手に任せてぢぢいは大まかな方向性を与えて、後は好き勝手にやらせるぐらいの度量が欲しいものです

 じゃあ、ぢぢいが何をするかというと、”スマート・クリエイティブ”を集めて、自由に動ける環境を用意すること、今までの経験を提示し、それを捨て去ること、ってことでしょうか。本書より

  私たちは創業者や同僚がすばらしい会社をつくりあげるのに協力しながら
  その様子を最前列で見守った
  いわば手品師のパフォーマンスをかぶりつきで見ていたようなものだ
  その経験を通じて、それまで身に着けたと思い込んでいた経営の経験をすべて捨て去り
  一から学び直した

 まあ、すべて捨て去るは極端にしても、それに拘泥してるのも間違いの元(*4)なのかもしれません。この”一から学び直した”というすがすがしさは見習うべきなんでしょうね。

 本書の題名にある”How”は、”How to”(手引き)のそれなんでしょうが、実用書ではないですな。なぜなら凡百の企業がおいそれと真似のできるシロモノではないから。むしろぢぢいの世代が自戒をこめて読んで欲しい本であります。

《脚注》
(*1)イノベーション
 イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと(wikipediaより)。
(*2)プロダクト・サービスを発明したわけではないんですな
 ネット検索を可能にするという点ではYahoo!が企業としてサービスを開始したのは1995年と、Googleの1998年より先。ネット通販のamazonにしても、カタログ販売であれば19世紀後半には開始されてましたし、ネット化したのも別にamazonが初めてってわけじゃないです。マイクロソフトに至っては、パソコン史に輝く”MS-DOS”なんて開発者込みの外部調達だし・・
(*3)サンク・コストを気にしない
 ”サンク・コスト (sunk cost 埋没費用)”ってのはプロジェクトが縮小/撤退により回収できなくなる費用のこと。平たく言うと”今止めたら、今までの費用がムダになる”ってことです。これにこだわると回収の見込めないプロジェクトに更にコストをかけて傷口を広げることになります。たとえば(以下自主規制)
(*4)それに拘泥してるのも間違いの元
 危険なのが”成功体験”。昔こうやったらうまく行ったから、今回も同じでやればうまくいくはずだみたいな。環境が激変してるんだから、そんなことありませんって。むしろ昔は失敗したけど、今回はこう変えりゃなんとかなるんじゃね? みたいな方向に経験を活かしたいものです


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