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国際ロボット展,イングラムはいるわ、萌え~なロボットはいるわで1日遊んじゃいました!(2015国際ロボット展/機動警察パトレイバー/ボッコちゃん/南極点のピアピア動画)

ども、長らくブログをさぼっていたおぢさん、たいちろ~です。
 今見たら最後に更新したのが8月14日と3ケ月近くやってなったんですなぁ・・
8月以降、プライベートでは引っ越しがあったり、会社では爆発的に仕事が増えたりと、まあ、本を読んでなかったわけではないんですがブログかくまで時間がなくってという次第。ここんとこやっと落ち着いたんで改めてよろしく!
 ということで、時間もできたことで東京ビックサイトまでちょっとお出かけ。”2015国際ロボット展(*1)”を見てきました。で、そっから本ネタ絡みそうなお気に入りをいくつかであります。

HRP-2改 災害救助用ロボット(*2)〕
写真はたいちろ~さんの撮影。
上はデモンストレーションの様子。中はバストアップの写真、下は実写版”THE NEXT GENERATION パトレイバー”に登場の警察用レイバー”98式AVイングラム

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【本】機動警察パトレイバー(漫画 ゆうきまさみ、監督 押井守、小学館他)
 ハイパーテクノロジーの急速な発展とともに、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械”レイバー”。しかしそれは、レイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両2課を創設してこれに対抗した。通称”特車2課パトロールレイバー中隊”、パトレイバーの誕生である(初期OAV オープニングより)

 さて、最初はもっともロボットらしいということで等身大二足歩行のヒューマノイド”HRP-2改”。経済産業省所管の”NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)”のプロジェクトである”人間協調・共存型ロボットシステム研究開発”で開発されたロボットHRP-2をベースに、DRCという災害救助用ロボット大会用に改造されたもの。こう書くととってもいかめしそうですが、見た目の第一印象は”おおっ、パトレイバーに出てくる98式AVイングラムではないか!” と、思ってたら実際にこのロボットをデザインしたのはイングラムのメカニックデザインを担当した出渕裕とのこと。開発の科学者曰くイングラムっぽい耳(レーダー)はデザインだけで、特に機能はないそうです。さすが、ロボット科学者! これぐらいの茶目っ気がないとね

 デモでは不整地歩行(上記写真)や一本橋渡りドアを開けたり刺さってるポールを抜いたりとなかなかに芸の細かいことをやっていますが、この科学者の人がMCから”課題はなんですか?”と聞かれて”倒れると故障の原因になる”とベタなお返事。なんでも体重65キロ(wikipediaより)の機体ながらこけると1トンもの衝撃がかかるんだとか。漫画版パトレイバーではオートバランサーで倒れないようになってる設定ですが、実現するとなると難しいんでしょうなぁ・・

〔アクトロイド 人間のまねっこロボット〕
写真はたいちろ~さんの撮影。おしゃべりするアクトロイドです

【本】ボッコちゃん(星新一、新潮文庫)
 バーのマスターが趣味で作った精巧な美女アンドロイド”ボッコちゃん”。マスターはロボットであることを内緒にして接客に使っていた。お客様との受け答えができる程度の知能を持つこのロボットに一人の青年が恋をした・・・
 ショートショートの神様”星新一”の代表作の一つ。全文はこちらからどうぞ

 本人?も言ってるように、かなり人間に近い感じですね。”不気味の谷(*3)”もクリアしてるっぽいですし。アクトロイドというのはactor(俳優)とアンドロイド(android)を合成した造語(*4)。イメージしやすいのは、”マツコとマツコ”に登場したマツコそっくりのアンドロイド”マツコロイド”でしょうか。マツコロイドは、ロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒浩教授監修という本格的なシロモノで、ご本人も自分とまったく同じロボットを作ったという人。この人の本を読んだことがありますが(*5)、けっこう面白かったです。年とる本人と年とらないまねっこ(ロボット)の悩みとか。

 しかし、彼女をみていると”ボッコちゃん”を思い出しちゃうのは、昭和のSFファンだからですかねぇ。星新一が”ボッコちゃん”を発表したのは1958年のことだそうですが、半世紀を経て現実がSFにおいついてきたんじゃないかと・・・

〔プリメイドAI あなただけの卓上アイドルロボット〕
上は写真はたいちろ~さんの撮影、
下はDMM.make ROBOTSのHPより”アイドリング!!! with プリメイドAI「サマーライオン」”のPV。自分で撮った動画もあるんですが、こっちのほうが迫力あるんで、リンクしました
Ai2015055621

【本】南極点のピアピア動画(野尻抱介、早川書房)
 日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え恋人の奈美までが彼のもとを去った。省一はただ、奈美への愛をボーカロイドの小隅レイに歌わせ、ピアピア動画にアップロードするしかなかった。しかし、月からの放出物が地球に双極ジェットを形成することが判明、ピアピア技術部による“宇宙男プロジェクト”が開始される(amazon.comより)
 バーチャルアイドル”初音ミク”へのオマージュとでも申しましょうか。表紙からしてそっくりだもんな~~

 最後は”萌え系アイドルロボット”としか言いようのない”プリメイドAI”です。てか、このフォルムに”萌え”を感じてる私ってなんなんでしょうね・・・ ”踊る”というエンタインメントに徹したロボットだけあって、ダンスのキレは相当なもの。動画で見られるとわかりますが、ホンモノのアイドルのダンスに引けをとらないクオリティです。 かつて”ロボットダンス”という幾何学的でカクカクしたダンスが流行ったことがありますが、隔世の感がありますな。コーナーでデモの人が”撮影自由ですので、SNSとかYouTubeでアップロードしてください!”と言ってましたが、この手のマニアックな商品ってTVコマーシャル打つよりバズマーケティングする方が効果あんだろうな~

 このロボットがなんといっても凄いのが、138,000円というコンシューマーに手の届く価格でありながら(初代AIBOのほぼ半額)、ダンスデータを作成できる環境が提供されるとのこと。ちょっと前に発売された”初音ミク”という単なる歌を歌わせるためのボーカロイドというソフトが、映像を自由に動かす動画ソフトなんかと組み合わさって、才能あるクリエイターと一大マーケットを生み出したように、このロボットを踊らせた画像をYouTubeとかにアップして、とんでもないボリュームのコンテンツやロボット工学者の卵を生み出しかねんと思うのは私だけでしょうかね?

 ”プリメイドAI”の衣装の型紙とか頭部は3Dモデリングデータを公開するそうですが、そのうちこのロボットの外装をフルスクラッチで作成するヤツも出てきそうだな~ この前読んだ”南極点のピアピア動画”に”オープンソース・ハードウェア”というネットにアップされてるCADデータをダウンロードして3Dプリンタ使って個人が自由に造形できるってネタが出てきますが、やっぱり同じことやるんでしょうな~~(*6)

 アクトロイドとプリメイドAIで共通して言えるのは、動きが思った以上になめらかなことでしょうか。今までのロボット臭さって、どうしても動きが直線的だったり、ピッと動いてピッタっと止まるみたいなとこありますが、今回みたのはかなり動きがまろやかで、そのあたりが親近感をアップさせてる要因かと思いましたね。

 それ以外にもすごいテクノロジーのロボットがてんこ盛り。昼過ぎぐらい回りきれるかな~と思って行ったんですがほとんど1日遊んでましたとさ

《脚注》
(*1)2015国際ロボット展
 日本ロボット工業会と日本工業新聞社主催によるロボットの展示会。2015年度は12月2~5日に東京ビックサイトで開催。446社・団体の参加は世界最大規模だそうです。公式HPはこちら
(*2)災害救助用ロボット
 正確にいうと、”DARPA Robotics Challenge(CRD)”、アメリカ国防総省の機関である国防高等研究計画局(DARPA)が主催する災害救助用のロボット競技大会に出場するためのロボットとのこと(wikipediaより)
(*3)不気味の谷
 ロボットの外見や動作を人間に近づけていくと、ある所で親密感から嫌悪感に変わり、更に見分けがつかないほど似てくると再び好感がV字回復するという仮説。仮説というのはあんまし人間に近すぎると嫌悪感になるのは感覚的にはわかりますが、そこから先で反転するかどうかはそこまで人間に近いロボットがまだ出てていないので証明できないっっぽいからみたいです。
(4)造語
 ”アクトロイド”ロボット製造会社”株式会社ココロ”の登録商標です。
詳しくはココロのHPをどうぞ
(*5)この人の本を読んだことがありますが
 ”どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私”(石黒浩、新潮文庫)
まじめなロボット工学の本ですが、どっかおまぬけ感があるとこが楽しめます。
(*6)”オープンソース・ハードウェア”という
 今だと当たり前のようですが、”南極点のピアピア動画”がSFマガジンに掲載されたのは2008年4~5月号だそうで、方や3Dプリンタの劇的な低価格化は2009年頃、日本で話題になりだしたのは2013年頃からなので、なかなか先見の明のある小説です(”バーチャルプリンタの歴史”HPより)


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