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2015年6月

居酒屋料理の家呑み、正なりや邪なりや?!(ワカコ酒レシピブック/朴(ほお))

 ども、これでもけっこう料理もできるおぢさん、たいちろ~です。
 一昨年まで単身赴任をしておりまして、この時はけっこう自分でも料理を作っておりました。レシピ本なんかも持っていてその中には”居酒屋のXXレシピ”みたいのも入ってます。じゃあ、それ見て作ったかと言うとあんまし作んなかったですな~~ だってこれ面倒くさいんだモン。美味しく作ろうとするとそこそこ手間がかかるのも多くてね。でもまた買っちゃいました。なんとコミックに出てくる料理のレシピ本
 ということで今回ご紹介するのはコミック”ワカコ酒”に登場する料理を自分で作ってしまおうというレシピ本ワカコ酒レシピブック”であります。

写真はたいちろ~さんの撮影
東高根森林公園(神奈川県)のホオノキです

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【本】ワカコ酒(新久千映 徳間書店)
 村崎ワカコ26歳。酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに、今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。あなたの隣にいるかもしれない、おひとり様仕様の呑兵衛ショート♪(裏表紙より)
 ワカコさんが居酒屋でおひとりさま呑みするって単なるそんな漫画ですが、なんとも言えず味があるんですな~~ 単行本の出始めから読んでますが、いつのまにか武田梨奈(*1)主演でTVドラマ化するわ、沢城みゆき(*2)CVでアニメ化するわと人気出てました
【本】ワカコ酒レシピブック(朝日新聞出版編、朝日新聞出版)
 ”ワカコ酒”に登場する料理を”すぐ出るおつまみ”、”煮物・蒸し物”、”焼き物・炒め物”、”揚げ物”に分けて、美味しそうな写真とレシピ、原作のイラストに加えどこに登場したかまでを書いてくれている本。ちょっと作ってみようかという気になります
【花】朴(ほお)
 モクレン科の落葉高木。かなり大きくなる樹で30mぐらいになるんだとか。水滴状の大きな葉が特徴です。味噌にネギなどの薬味を加え肉や野菜などを朴の葉をフライパン代わりに焼く”朴葉味噌”は飛騨高山地方の郷土料理。このあたりに生える樹かと思ってましたが、かなり大きな公園に行けばたまに植えられていたりしますので探してみてください。


 以前にも書きましたが(*3)、会社で一緒に仕事をしているおひとり様女子でN子さんという方がいらっしゃいます。この方が”だれやみ”という”家呑み会”に誘ってもらっています。”だれやみ”というのは宮崎県地方の方言で晩酌のこと”だれ=疲れ”を”やみ=止み”から一日の疲れをいやすってことで晩酎のことなんだとか。N子さんの手料理&お酒は持ちより、7~8名で集まって女性は全員独身というシロモノ(*4)
 で、何ゆえにお呼ばれになっているかというと、突発的にN子さんが”鍋料理食べたい!”ってなってしまうのが理由の模様です。いや~、気持ちわかります。さきほど居酒屋料理をあまり家でしない理由が面倒くさといと書きましたが、実はあまり作らない最も大きな理由が”量のコントロールが難しい”もっとはっきり言うと”一人分作るのが難しい”からなんですね。

 料理をされる方ならおわかりかと思いますが、料理のレシピってのはだいたい”×人分”で書かれています。それに合わせてじゃがいも何個だとか牛肉××gだとか醤油大さじ×杯の分量になるんですが、これに合わせて食材を準備するのって意外とムダが多いんですね。最近はスーパーでジャガイモや玉ねぎって1ケ単位で買えますがちょっと割高。かといって袋で買うとあまっちゃうし。お肉もg単位で売ってくれるところもありますが、さすがにいい大人が”豚バラ肉 50g”って買うのもねぇ。調合済の調味料なんかもそうで、こっちは半分使っておいとくってのもなんとなく痛みそうだし。わかりやすい例だと、カレーなんかがそうで、最小単位が4皿分とかになっていて、これに合わせて人参だ肉だ買ってきて作りますが、そうすると2~3日カレーデーになっちゃいます。まあ、おかず系だとそれでもいいんですが、家呑みで3日続けて同じアテになるとちょっと・・

 よく”鍋物はたくさん作った方がおいしい”と言われますが、確かに少量の鍋だと味付けは難しいし(1リットルの水に1gの塩の誤差は0.1%ですが、100ccだと1%ブレちゃいます)。鍋も料理のサイズにあわせていろいろ用意できるといいんですが、よくある”ひたひたになるまで水を入れて”なんてのも、鍋のサイズが材料の量にあっていないと水が多すぎになっちゃうし。それに小鍋で弱火って意外と難しいんですよね、すぐ吹きこぼれちゃうし。

 あと、食材の入手ってのもあります。N子さんは九州出身なので”醤油は甘いもの(*5)”らしいですが、ほかの土地でも売ってんでしたっけ?(ネットだと入手できるんでしょうけど)。味噌なんかも地域色がある食材で、地元の味を出そうとすると意外にバラエティ豊かにそろえないといろいろ作れないしな~~
 売ってるの見たことないのの代表格なのが”朴葉(ほおば)”。本書でも朴葉味噌焼きのレシピが出てますが、食材以上に朴の葉っぱって入手できるんでしたっけ?(*6) 拾ってくりゃタダなんですが(拾ってきていいかどうかはビミョ~ですけど) 

 鍋物以外でも事情は似たり寄ったりで、モノにもよりますがまあ1人分作るってのは難しいのはあんまし変わらないんではないかと。最近スーパーやコンビニで個食サイズのお惣菜ってよく売ってますが、こんだけ独身や単身世帯が増えてくるとけっこうニーズがあるんでしょうね

 結局のところ、居酒屋料理って”いろんな料理をちょっとずつ食べたい”のか”少ない料理をじっくり食べたい”と思うかによりそうです。ワカコさんはどっちかというと単品をじっくり食べる派(まあ、酒があればいいのかも)のようですが、私はどっちかっつ~とみんなでわいわいやりながらいろんなのを食べる方が好きです。まあ、好みの問題なのでどっちが正しくてどっちが邪というわけではないですが、私自身は家で居酒屋料理を作るのには向いていないのかも。オカズするのに大量に作ることはありますけどね

 本書に載っている料理はけっこう美味しそうですし、レシピもわかりやすいですし(自分で作ってないけど)、なんてったってそこここでワカコさんが”ぷしゅ~”してます。ワカコファンならお手元に置いときたい1冊です


《脚注》
(*1)武田梨奈
 セゾンカードのCMで頭突で瓦を割ってたあのお姉さんです。まあ、ギャップ萌えとでも言いましょうか。
(*2)沢城みゆき
 アニメ版はTOKYOMX他で2015年7月5日より放映予定。ワカコさん役は、峰不二子の3代目CVの沢城みゆきさん。ちょっと意外なキャスティングですがちょっと、楽しみにしています。
(*3)以前にも書きましたが
 ”酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに、今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。いるんですよね~~身近に!”より。登場する花や樹が出てますので、こちらもどうぞ
(*4)女性は全員独身というシロモノ
 こう書くと”うらやましい!”と思われるかもしれませんが、出席する男性陣は全員50代の既婚者という、な~んの展望もない呑み会です、はい。
(*5)N子さんは九州出身なので”醤油は甘いもの”
 九州や北陸では甘い醤油が一般的らしいですが、N子さんちにいって初めて食べさせてもらいました。ちなみに私は関西出身なので、実家には濃口醤油と薄口醤油の両方ありました。
(*6)朴の葉っぱって入手できるんでしたっけ?
 amazon.comで入手可能です。恐るべしネット通販!

この本の主張を一言で言うと”貧すれば鈍する”でしょうか(いつも「時間がない」あなたに/サラセニア)

 ども、最近写真の撮り方が林家ペーさん化(*1)しているおぢさん、たいちろ~です。
 この20年近くで大きく変わったものの一つに”写真の撮り方”があります。昔の写真の撮り方というと、被写体を決めて、アングルを決めて、ピントを合わせて、絞りとシャッタースピードを決めて、息を止めておもむろにシャッターを押すというそれなりに緊張感のあったもの。それが今では被写体やアングルこそ考えるものの、オートフォーカスだわ、同一の対象を平気で2~3枚撮るわ、手ぶれしたって”まっ、いいかもう一枚”てな感じでとってもいいかげん。まあ、考えてみりゃ写真の単価って8千分の1ぐらいに下がってるんですな(*2)。先日北海道に2泊3日で旅行に行ったんですが、この時に撮った写真が460枚。これを従来のスチルカメラで撮ったら31,000円以上かかりますが、これがデジカメだと4.4円。まあ、貧乏人が一気に金持ちになったようなモンかと。
 ということで、今回ご紹介するのは貧乏人の行動を行動経済学の観点から分析した本”いつも「時間がない」あなたに”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。
食虫植物のサラセニアです
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【本】いつも「時間がない」あなたに
   (センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール、早川書房)
 サブタイトルが”欠乏の行動経済学”とあるように、経済学のムッライナタン教授と心理学のシャフィール教授が行動経済学の観点からお金や時間が足りない人がどのような行動をとるかを分析した本。
 お金であれ時間であれ、それが足りなくてテンパってるとロクなことにならないという内容。身につまされます・・・
【花】サラセニア
 葉が筒状になっていて、そこで虫を捕らえる落とし穴として使う食虫植物。
 食虫植物ってのは一般に窒素やリン等が不足してる痩せた=貧乏な土地に生息しているため、虫とか捕まえて養分を補っているだんとか。でも、貧乏な土地の犠牲になる虫の立場って・・・


 お金が足りない=貧乏とか、時間が足りない=忙しいってのは悪いことばかりじゃなくて、多少は良いこともあります。写真の撮り方をご参考に本書からいくつかのキーワードを

〔集中ボーナス〕
 そんなに写真の枚数が撮れなかった昔、写真1枚で70円近くだから数枚撮るだけで100円玉がチャリンチャリン状態です。それにフィルムだと1本で24枚とか36枚撮りだもんで、そんなにフィルム自体を持っているわけじゃない。こんなんですから、写真1枚撮るのに集中するはずです。これが、欠乏による”集中ボーナス”ってやつです。
 まあ、貧乏でいいことこれぐらいですが・・・

〔トンネリング(tunneling)〕
 集中ボーナスと表裏一体なのがこれ。いわゆる”トンネル”の中に入ってしまって外の状態が見えない状態。正確に言うと見えていても注意が払われていないので意識が行かないということでしょうか? サラセニアの筒状の罠にとらえられた虫よろしく出口=助かる場所しか見えなくなっちゃうってのはわかります。
 写真撮影も集中するとフレーム以外に意識が行かなくなるもの。これは枚数に関係なく写真撮影の常かも。昨今の自撮棒も周りの人の迷惑に気がつかないぐらい盛り上がっているカップルもいるしなぁ・・・ 

〔欠乏による処理能力の低下〕
 お金がない、時間がないって状態は他のことが考えられなくなる、つまりテンパってる状況に陥りがちです。これはそこに意識が集中しちゃって=頭の処理能力のほとんどがそちらに使われちゃうので、他のことに処理能力が回らなくなるからだそうです。なるほど。写真も熱中しちゃうと、ついつい旅行の集合時間に遅れそうになっちゃうし・・・
 実際、気持ちやお金に余裕のない状態で知能テストを受けさせると成績は悪くなるという結果がでるそうです。ですんで、私の成績が悪いのも気持ちに余裕がなかったからだということにしときませう・・・

〔スラック(slack)〕
 辞書で引くと”余剰資源”になりますが、簡単に言うと”ゆとり”のこと。本書では旅行に行く時に大きなカバンだと何を持っていくかをあんまし考えなくていいけど、小さいカバンだと入りきらないので、何を持っていくかをチョイスしないといけないって例をいっています。
 私は趣味で花の写真をよくとってますが、アップで撮るならマクロレンズがいるし、高い木の花なら望遠レンズも持っていきたいし、でもたくさん持っていくとかさばるし重いしって状況のことでしょうか。もっとも私はコンパクトデジカメしか持っていないので、悩むこともありませんが・・・
 スラックがないことの問題は”ショック”に対する余力がないこと。忙しくてテンパってる時に”これもやっといて!”とか言われてパニクリまくるようなもんでしょうか?

〔トレードオフ(trade-off)〕
 あちらを立てればこちらが立たずみたいな、複数の条件を同時にみたすことのできないような関係。まあ、人間無尽蔵にリソース(お金や時間)があるわけじゃないんで、何かをするとなると何かをあきらめないといけないわけで。
 昔ってフィルムは1本24枚とか36枚、お小遣いも限られてるから買えるのも1~2本。となれば何を撮って何を撮らないかを真剣に考えざるをえなかったんですが・・
 今だったら16GBのSDカード(安いのだと1,000円しないです!)で8,000枚以上撮れるんで、枚数に関して言えばほとんど考える必要がなくなりました。これもお金持ち効果でしょうか。

〔近視眼〕
 とにかく目先の状態をなんとかしないといけないことに意識が集中しちゃうってこと。給料日前にお金が足りなくなるとついついキャッシングしちゃって、その金利分で更に翌月が厳しくなるのはわかっちゃいるんだけど、とりあえず今日の昼飯代がないとか。別に今が良ければ後はどうだっていいという刹那的ってより、単に先のことが考えられなくなってるだけです、はい。
 目の前に綺麗な被写体があるとついつい撮っちゃうんですが、これ撮ってると後のスケジュールがきつくなるのはわかってるんですがねぇ・・・

〔ジャグリング(juggling)〕
 大道芸で玉とかナイフとかを空中に投げ上げて受け止めてまた投げ上げてっていうアレです。つまり、落っこちてくる玉をなんとかしないと失敗ですから、これをなんとかするのが最優先課題になります。この状態に陥るともうその場しのぎの悪循環
 あぁ、写真の整理しなくちゃいけない、でもまだ前回のが終わっていない、でもまた来週写真撮りに行かないといけないし(以下前の文書に戻る)

 言われることはいちいちごもっとも。実につまされる話も多々あります。じゃあどうすればいいかと言うと、お金のある時に贅沢せずに蓄えておくとか、計画的に余裕をもってスケジュールを進めるとかがあるんですが、それができれば苦労はしません。そもそも近視眼的になっている人にそんなこと考える余力はありませんて。
 ですんで、外部から圧力をかけるような制度・仕組み(給与天引きで貯金をする、〆切を細かく設定して実行させる、申請書をさぼると強制的に締結される契約など)が有効だとか。これだとあまり考えずに実行する(させられる)から。まあ、期末にまとめて大きなテストをやる(もちろん一夜漬け)より、毎月毎月小テストをやるほうが成績が上がるようなもんです。それはそれで大変ですが・・・

 本書の主張は一言で言うと”貧すれば鈍する”、つまり貧乏すると、生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になるということ。”行動経済学”の本ということで読んでみたんですが、そういう点ではむしろ生活の仕方ってことで読んだ方が面白いかも。ぜひご一読を


《脚注》
(*1)林家ペーさん化
 林家ペーさんはパーさんと夫婦の芸人。まっピンクな衣装に身をつつんで所かまわず写真を撮りまくる人。職業は漫談家だそうですが、漫談しなくてもその場がにぎやかになるというよくわからん芸風ですが、けっこう面白いです。
(*2)写真の単価って8千分の1ぐらいに~
 機材(カメラ、PCなど)や電気代を無視して媒体代だけで460枚の写真代を比較すると
スチルカメラ:合計 31,130円
 36枚フィルム @400円× 13本= 5,200円
 フィルム現像代 @650円× 13本= 8,450円
 写真印刷代    @38円×460枚=17,480円 
デジタルカメラ:合計 4.4円(印刷しない場合)
 2テラバイトに保存できる枚数(1枚2MB換算) 104.8万枚
 2テラバイトのハードディスクが1万円とすると1枚当たり単価 0.0095円
 0.0095円×460枚=4.39円

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