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2014年12月21日 - 2014年12月27日

ほとんどのギークは最高の重役にはなれない。だが上のキャリアへと進ませる必要がある(ザ・グーグルウェイ/えんじゅ)

 ども、一部上場企業のシニアマネージャーのおぢさん、たいちろ~です。
 会社の役職というのは別の組織の人にはわかりにくいモンですが、一般的に言うと”シニアマネージャー”ってのは部長か副部長あたりの役職(*1)になります。”こんない~かげんなブログ書いてるのにうっそで~~”と思われるかもしれませんが、これはホントウ。世間ってのは分からないもんです(自分で言うな!) ポスト不足に悩む中堅社員の方には張り倒されそうですが、部長級でも同期の中では出世していない方ですから、身から出た錆というかなんというか・・・
 まあ、組織の中で出世するかどうかはその人の資質と組織の運営方針のありように関わってきます。
 ということで、今回ご紹介するのは世界有数の企業、グーグルに見る出世のお話”ザ・グーグルウェイ”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。川中島古戦場(八幡原史跡公園)にある逆槐(さかさえんじゅ)です。

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【本】ザ・グーグルウェイ(ベルナール・ジラール、ゴマブックス)
 サウブタイトルが”グーグルを成功へ導いた型破りな戦略”とあるように、IT企業としても後発(*2)であるグーグルがいかに世界的大企業に成長したかという戦略をまとめた本。”ウェイ(Way)”は日本語に訳すと”道”ではなく”やり方、流儀”の意味がしっくりきます
 実はこの本”How Google Works(*3)”と間違えて読んだんですが、これはこれでけっこう面白かったです。
【花】えんじゅ(槐)
 マメ科エンジュ属の落葉高木。”幸福の木”、”出世木”と呼ばれ庭に植えると幸福を呼ぶらしいです。えんじゅは大変丈夫な木で根や葉がなくなっても復活することから縁起木になったそうですが木へんに鬼で縁起がいいと言われてもなぁ
 写真の逆槐は、武田信玄が上杉軍狭撃の陣地を作るのに土塁の土どめに槐の杭を根を上にして打ち込んだところ、芽を出て巨木に成長したものと伝えられてるそうです。


 偉くなることが幸せかどうかは別として、その人が偉くなるかは一つには”その人の資質”、ぶっちゃけ”運と実力”によります。”運も実力のうち”ってまま言いますが、実力があってこその運。少なくとも私が見てる限り”なんでこの人はこんなにできるのに管理職にならなかったんだろう?”という人はままいますが、”なんでこの人はできんぼなのに幹部社員になったんだろう?”って人はまずいません。一般論として断言はしませんが(*4)、上の人の目はそれほど節穴ではないですし、運やおべんちゃらだけで出世できるほど会社は甘くありません、たぶん。あえて例外を上げるとしたら”私”ぐらいでしょうかねぇ

 この問題をさらにややこしくしているのが、現場のエースプレーヤーである資質と偉い人=管理職の資質が必ずしも一致するとは限らないこと。”一流の選手が一流の監督であるとは限らない”ってあれです。おおむね現場のエース級の人ってのは自分でちゃんと取りまわしのできる人なんですが、管理職になるとこれを”部下にやらせる”必要がてきます。まあ、この手の人にとっては自分でやった方が楽だし早いんでついつい自分でやっちゃうんですが、これは管理職がやっちゃうのはちょっとマズイって言われちゃうんですな。

 そこで出てくるのが”複線人事”、つまりジェネラリスト(管理職)とスペシャリスト(専門家)をそれぞれ評価、処遇しようってのですが、これはこれで難しい。なぜならトップが”一流のプレーヤー=一流の管理職”っていう幻想を捨てないといけないし、現場の人も専門家であることにモチベーションとステータスを感じないとうまくいかない。
 前置きが長くなりましたが、本書で印象に残ったのがグーグルの会長、”エリック・シュミット”の言葉。この人がノベル(*5)のヘッドだったころに”二重のキャリアの梯子(エグゼクティブのキャリアの梯子と、技術の梯子)”について語った話です。

  ギークたちを失いたくなければ、
  彼らをマネージャーにしないで昇進させる方法を見つけなければだめだ
  ほとんどのギークは最高の重役にはらならい ---
  正直に言えば、大半はひどいマネージャーになることだろう
  だが、彼らに上のキャリアへと進ませる必要はある
  こちらが彼らを認めていると知らせる必要がある
  彼らにもっと金を与える必要がある

 ギークてのは”技術オタク”ぐらいの意味(*6)。しかし、経営トップが”大半はひどいマネージャーになる”と断言しちゃうのもすごいな~~ 
 グーグルは、ギークを上のキャリアに進ませ、認めさせるために、仕事の20%を自分の選んだテーマを研究させる時間に割り振って、その成果を同僚に査定させるということをやってるそうです。ちょっと見るとうらやましそうなルールですが、実際これってきつそうだな~~ まず20%の時間やエネルギーをねん出するのに単純計算で20%分の人を追加で雇用してくれなければ、80%の時間で100%の成果をあげなきゃなんないし、仲間内での評価が得られなければ”人から認められない”わけですし。通常の仕事であれば周りから認められようが認められまいがまあ、済む訳ですが(済ましちゃいけないんですけど)、自分が好きでやってるテーマを認められないとへこみそうだしなぁ

 この手の本を”ノウハウ集”として読んでる人も多いと思いますが、この本は”あとがき”でおもいっしきちゃぶ台返し。

  しかし実際にこれらの方法を別の企業に適用するのは難しい
   (中略)
  グーグルの真似をするだけでは成功できないということだ

たしかに、普通の会社ではそうそうマネのできないでしょうねぇ

 本書には書いてませんが、出世をしたいな~と思ってる人(思ってない人にも)に一言。出世の前にまず”健康”。健康を害すると出世できないとは言いませんが、人生にとってプラスにならないのは確か。えんじゅ(槐)のごときタフネスがあればなあ、なんとかなるもんです。間違ってもえんじゅ(呪怨)(*6)にならないようにね

PS.
 実は本日をもちまして、役職離任、つまり管理職を定年になりました。ひと昔前ならこの時点で退職金を貰えたんですが。まあ、実際の定年退職までは雇用保障されますが給料下がってやることあんまし変わんないんだしなぁ


《脚注》
(*1)部長か副部長あたりの役職
 これとて組織によってはかなり違うもの。会社によっては部長が”役員”だったりしますが私はそんなに偉くはないです。ややこしい例の代表としては警察官。調べてみると警察組織で”部長”というと警視監(警視総監につぐ上から2番目)か警視長(上から3番目)が任じられるかなり偉い人ですが、”巡査部長”は上から8番目(下から2番目)。警部や警部補より下ですので、”こちら葛飾区亀有公園前派出所”に登場する”大原巡査部長”より”ルパン三世”の”銭形警部”や”相棒”の”杉下警部”、”古畑任三郎”の”古畑警部補”のが偉いってことになります。
(*2)IT企業としても後発
 名だたるIT企業を設立順に並べるとマイクロソフト(1975年)、オラクル(1977年)、Amazon.com(1994年)、Yahoo!(1995年)、グーグル(1998年)、フェイスブック(2004年)になります。
(*3)How Google Works(エリック・シュミット、日本経済新聞出版社) インターネット、モバイル、クラウドという環境激変が、企業から消費者へのパワーシフトを引き起こした。いま企業が成功するためには、考え方を全部変える必要がある。グーグル会長が新時代のビジネス成功術を伝授(amazon.comより)
(*4)一般論として断言はしませんが
 と書いてるハナから財閥会長の娘で副社長が引き起こした”ナッツリターン”で盛り上がってるからな~ 
(*5)ノベル
 おぢさん世代だと、MS-DOSの時代にネットワーク接続するのに”NetWare”なんか使ってたの覚えてますでしょうか? 最近はあんまし名前聞きませんなぁ なんせ、栄枯盛衰の激しい業界ですから
(*6)ギークてのは”技術オタク”ぐらいの意味
 wikipediaを見るとギーク(geek)は元々サーカスとかでヘビやニワトリを食いちぎったりする芸人、さらにさかのぼるとドイツ語で”愚者”、”嘲笑すべきもの”、”騙されやすい者”なんだとか。どっちにしても、褒め言葉じゃなさそうだな~~
(*7)えんじゅ(呪怨)
 ”高校鉄拳伝タフ”(猿渡哲也、集英社)に出てくる必殺ワザの一つ。この技ににかかると半身不随、失読症、記憶喪失、幻覚を起こすという怖いもの。
 最初に”えんじゅ”というのを聞いたのはこっちが先だったので、”槐”ってなんか怖い木ってイメージが染みついちゃって。なんせ木へんに鬼だからなぁ


ねむりぐすりはうわごと謂うと申すから、それが怖くってなりません(儚い羊たちの祝宴/外科室/ケシ)

 ども、自分の寝言って聞いたことはないおぢさん、たいちろ~です。当たり前です。
 学生時代ですが、テントで泊まっていた時に”夜中にいきなり笑い出してましたが、どうしたんですか?”って聞かれたことがあります。夢を見てた(んでしょうが)記憶もないし、身に覚えがなかったんですが、どうも”寝る”という行為は人を無防備にするようです。
 まあ、夜中に笑いだすぐらいは”不気味だ”ぐらいで済みますが(まあ、ハタ迷惑ではありますが)、これが犯罪行為や浮気の告白となると話は別。
 ということで、今回ご紹介するのはそんな寝るとヤバイ人のお話”儚い羊たちの祝宴”&”外科室”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。清水公園で見かけたポピーです

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【本】儚い羊たちの祝宴(米澤穂信、新潮文庫)
 孤児だった”村里夕子”は丹沢家の令嬢”丹沢吹子”に仕えるメイドとなった。長じて美貌、教養にあふれる娘となった吹子は大学で”バベルの会”という読書会に入会する。まもなく夏合宿を控えたある日、勘当となった丹沢家の長男が狂乱し惨殺するという事件が発生した。その翌年、また翌年と長男の命日に親類の女性が惨殺されという事件が起こるにおよび、夕子はある疑問を持つ。ひょっとして私が夢遊病で寝ている間に二人を殺してしまったのではないかと・・・ (身内に不幸がありまして)
 2015年度”満願(*1)”でミステリ3冠を獲得した米澤穂信の短編集
【本】外科室(泉鏡花、岩波文庫他)
 貴船伯爵夫人。秀麗な夫人は病をえて手術を受けることとなった。外科室の手術台に横たわる彼女は麻酔をかけられることを頑として拒否する。執刀医の高峰は麻酔をかけずに執刀を始める。夫人が麻酔を恐れたその訳は・・・
 幻想文学作家”泉鏡花”によるロマンティシズム初期の短編。
【花】けし(芥子)
 ケシ科ケシ属に属する一年草。ケシでややこしいのは英語で”poppy(ポピー)”というとヒナゲシ(Corn poppy)のことで、日本でいうケシは”Opium poppy アヘンケシ”。Opium poppyからは麻薬のアヘン(阿片)が生産できますが、あへん法で栽培が禁止されてますので、かなりヤバイ系の植物です。
 花言葉は”慰め”、”妄想”、”忘却”、”眠り”など


 推理小説やドラマなんかを見てますと、夢にうなされる犯人ってのが出てきます。”俺の空 刑事編(*3)”では、夢うつつでうなされる犯人に対し、殺された刑事のそっくりさんを使って自供に追い込むなんてネタもありましたねぇ。
 ことほどさように、寝てる時ってのは精神的にも無防備になるようです。で、心に秘密がある人は”寝言でなんか言っちゃうとヤバイ!”って心理があるようで。この秘密が”殺人”だったり”浮気”だったりするとちょっと厄介なことになります。
 まずは殺人ネタということで”儚い羊たちの祝宴”から。犯人の殺人の動機が”寝言で私の秘密を口走ってしまわないか? それを防ぐには寝言を聞かれない状況を作るしかない”ってもの。まあ、動機としてはかなりユニークな部類に入るでしょうな。で、その秘密ってのはひとつは殺人、もうひとつは”秘密の本棚を知られたくない”ってのです。しかも殺人ってほうが副次的で本棚の方がメインってのもすごいです。
 よく”本棚は人格を表す”的なことを言いますが、確かにその人の本棚を見るとまあ傾向(性癖?)がわかるかと。犯人の読書が横溝正史や江戸川乱歩、谷崎潤一郎に志賀直哉で、これで”悪趣味”あつかいですがら、BLを隠す腐女子とはレベルが違います

 この犯人が恐れているのが毎日訪れる茫然自失の時間、すなわち”眠り”です。眠ってるうちに途方もないことや、本心を口走ってしまわないか、起きだして取り返しのつかないことをしてしまわないかと恐れてます。
 で、この犯人の恐怖の原因を教えたのが泉鏡花の”外科室”

  それをわたしに教えたのは、一冊の本。一篇の、短編だった
  一言一句を諳んじることもできる。泉鏡花の『外科室』
  自失の内に漏れ出るかもしれないうわごとを、死よりも恐れる婦人の心性は、
  わたしにとってただの観念ではなかった。
  あれを読んだその日から、わたしは、夜の自分を誰にも見られない場所に
  閉じ込めることを希求した。壁に厚みを、部屋に鍵を望んだのだ

 ここまでくると強迫神経症(*4)じゃないかと思っちゃいますが、なんだか眠りと妄想のお題ってケシみたいだな~と(外科室の方は麻酔薬の話だし)

 ということで”外科室”も読んでみました。
 ストーリーは上記の通りですが、なんとも鬼気迫るものがあるんですな。手術を受けるのに麻酔薬を使おうとする看護婦に対する夫人の描写

  このとき夫人の眉は動き、口は曲がみて、瞬間苦痛に堪えざるごとくなりし。
  半ば目をみひらきて
  「そんなに強いるなら仕方がない。私はね、心に一つの秘密がある。
  痲酔剤(ねむりぐすり)は贍言(うわごと)を謂うと申すから、
  それがこわくってなりません
  どうぞもう、眠らずにお治療ができなようなら、
  もう快らんでもいい、よしてください

言っときますが、これって胸部切開手術ですよ!
 夫人の決意も大したものですが、執刀医の高峰も大したもの。夫人の要望にこたえてホントに麻酔なしで手術をしちゃいます。手術でメスが骨に達した時

  夫人は俄然器機のごとく、その半身を跳ね起きつつ、刀取れる高峰が右手の腕に両手をしかと取り縋りぬ
  「痛みますか」
  「いいえ、あなただから、あなただから」

    (中略)
  医学士は真蒼になりて戦きつつ「忘れません」
  その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿
  伯爵夫人はうれしげに、いとあどけなき微笑を含みて高峰の手より手をはなし、
  ばったり、枕に伏すとぞ見えし、唇の色変わりたり
   そのときの二人が状(さま)、あたかも二人の身辺には、
  天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとくなりし

 別に二人がドロドロの不倫関係って書いてあるわけじゃないんですよ。むしろ9年前に公園で見かけたとかしか書いてないんですが、それでもこのプラトニック。現代の小説ならこっちも神経症扱いされそうですが、そこは明治28年の小説。泉鏡花の手によってロマンチシズムあふれるお話になってます。
 深窓のご令嬢(死語?)ならはまっちゃうんでしょうなぁ


《脚注》
(*1)満願(米澤穂信、新潮社)
 主人を殺した妻の動機、交番勤務の警官が発砲したわけ、取材に来たフリ-ライターを襲った不幸・・・ 6つの殺人事件を巡る短編集。
 ”このミステリーがすごい!”、”週刊文春ミステリーベスト10”、”ミステリーが読みたい!”で第1位。他にも山本周五郎賞受賞、直木三十五賞候補、”本格ミステリ・ベスト10”で第2位と受賞だらけの本。
 この前読んだとこだけど、時間がなくてブログ書けなかったんだなぁ。書いてりゃアクセス数が稼げたかもしれんのだが・・
(*2)夢
 FFJのhpによると、花言葉が”夢”なのは他にアメリカデイコ、ヒョウタン、ゼンマイ、シダなんってのが載っています。花言葉に合理性を求めるのはなんですが、このバリエーションはいったいなんなんだ?!
(*3)俺の空 刑事編(本宮ひろ志、集英社)
 日本最大の財閥”安田グループ”の跡取り息子”安田一平”が知恵と財力を使って犯人を追いつめるという漫画。筒井康隆の”富豪刑事”(新潮文庫)や、”謎解きはディナーのあとで”(小学館文庫)”といった金持ち刑事の系譜の1冊。さすがに大財閥の息子だけあって死体発見のためだけにアメリカの超高層ビルを買っちゃうわ、私財で私設警察を作っちゃうわとハンパない金使い。社員はたまらんだろうなぁ
(*4)強迫神経症
 同じ行為を繰り返してしまう”強迫行為”と、同じ思考を繰り返してしまう”強迫観念”を併発すると”強迫性障害(強迫神経症)”と診断されるそうです。強迫症状はストレスにより悪化する傾向にあるそうで、犯人の場合は”良い子”でいることを強いられて発症してます。


だって本棚買う金で 一体 何冊の本が買えると・・・(レモネードBOOKS/レモン)

 ども、本の増殖に畳直置きで対応しているおぢさん、たいちろ~です。
 一般論ですが、趣味が”読書”ってのはそんなに後ろ指さされるモンではないかと思います。が、読書好きな人と一緒に暮らすとなると話は別。ってのは、本ってけっこう場所取るんですね~~ 本棚に収まるなんてのは序の口、押し入れの中に入れるのは当たり前(*1)、畳に直置きしてなんぼの世界です。
 ”じゃあ、本棚買えばいいじゃない”と思われるかもしれませんが、本好きが本棚買おうと思うタイミングって、すでに畳直置きで耐えられなくなる状態でその本を本棚に収納した時点ですでにいっぱいいっぱい状態ではないかと・・・
 ということで、本好きな彼氏が本棚を買おうと決心するお話”レモネードBOOKS”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。近所で見かけたレモンの花です

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【本】レモネードBOOKS(山名沢湖、バンブーコミックス)
 無類の本好きの”岩田勘治”、あまり本に興味のない”森沢可菜”。こんな二人は恋人同士。ある日、岩田君は決心する。”本棚を買おう!”と。で、本を整理することになった二人の結末は?! (”片付けない作家と西の天狗”より)
 読書好きには理想的なカップルを描くハートフルな漫画。
【花】レモン(檸檬)
 ミカン科ミカン属の常緑低木。ビタミンCを豊富に含んでて酸っぱい物の代名詞です
 ”レモネード(lemonade)”はレモンにはちみつ等を加えて水で割った飲み物、炭酸で割ると”レモンスカッシュ(lemon squash)”になります。日本で流通しているレモンはレモンティーやレモネードなどに使われることが多いので、ティーカップに入る大きさのを選んでんだそうで、実際には短径が10cmを超える大型の果実なんだそうです(wikipediaより)


 さて、本好きな岩田君が本棚を買う決心をした理由ってのが部屋から同じ本が3冊出てきたから(*2)。本好きでない人なら”なんで読んだことのある本を何冊も買ってしまうんだ?”と思われるかもしれませんが、実はこれ、私も良くやるんですな~ 積ん読状態ってのもあるんですが、本って特に連載モノなんかだと次回作が出版されるまで時間がかかるンで”あれ、何巻まで読んだっけ?”状態になって、”次に来たらないかもしれんから買っといた方がいいか!(*3)”状態になります。特にB○○KOFFでは顕著。”普通の本屋さんだったらいつでも買えるでしょ”と言われるかもしれませんが、何カ月も置いてある本なんて一握りのベストセラーのみで、よっぽど大きい本屋さんならいざ知らず、ほかの本なんてあっつ~まに無くなっちゃうと考えた方が無難です。”注文すりゃいいじゃん!”てのも問題ありで、発注するとすんごい時間かかるんですね。最近は改善されてはいるようですが、一昔前は平気で”2~3週間かかります(*3)”といわれてましたねぇ。”Amazonのせいで中小の本屋さんが危機的状態になった”的な議論がありましたが、翌日には届くサービスを提供するお店と競争になりゃこの差は大きいです。だいたい、モノを買いに行くのはその商品が欲しいからで、ましてや”続きがすぐ読みたい!”人種の本好き、待つ身は辛いモンです。

 話は戻って、本棚を買うと決めた時の岩田君と森沢さんの会話

  森沢さん:てゆーかさー
       あれだけ本持ってて本棚買いたさないほうが不思議だったよ
  岩田君 :だって本棚買う金で 一体 何冊の本が買えると・・・
  森沢さん:また出た

 いや~、貧乏人の本好きとしては、この気持ちよくわかります。大型の本棚ってだいたい7~8千円ぐらいするんで、こんだけ金あったら新刊で10~20冊は買えるんだよな~とか ダンボール箱だとタダだし・・・
 ちなみに森沢さんの友達の朝霞ちゃんは衣類用の収納ボックスに入れる派。実はこれやったことあんるですが、これはこれでけっこう割高。本って重たい(実際に本書中でも閉じるのに”すっごい重い”と言ってます)んでフレームのがっしりした物を選ぶとその部分がかさばって、収納効率が悪くなるし・・・ ダンボール箱だとタダだし・・・(*4)

 もうひとつの本棚の問題は、量が増えると壁ふさぎだし危険なんですんな~ 本書でも岩田君ちの壁という壁が本棚に。

  森沢さん:地震があったら死ぬね(*5)
  岩田君 :本望です 本だけに・・・

 まあ、気持ちはと~っても分かります。でも、家族からはと~っても不評ではありますが・・

 まあ、本を減らずには”買わない、借りろ、読んだら売れ!”ってのがありますが、なかなか実行できないんですよね~ まあ、最近だと”電子書籍”って手もあります。奥様から”とにかく本を減らせ”と言われてまして、”代わりにKindle買ってあげるから(*6)”とのご提案。申し訳ありませんが、きっぱりお断りしました。だって、”これを買ったら劇的に本が減るぞオーラ”満載だったので・・・ はっきりいって”電子書籍”で本の量は劇的には減りません
 一つ目には、本好きといっても全部が全部買ってる訳ではないんですね。そんなことやってた日にゃ財布がいくつあってもたりませので、節約のためにけっこうな量は図書館で借りてます。でも、もっと切実なのは”図書館でないと入手できない”本ってけっこうあります。いわゆる”絶版本”。古書店やネットで中古品を探せばいいんですが、図書館だとけっこう古い本もあるのでそっちのほうが手っ取り早いし。
 二つ目には、欲しい本の全部が全部”電子書籍”になってるんじゃないんですね。出版社にもよりますが、電子書籍化されてる本は出版される本の全部ってわけじゃないですし、新刊でも電子書籍化にはタイムラグがあるものも多いです。欲しい新刊は出たらすぐに読みたいもの。まだ電子化されてなきゃ紙の本で買っちゃいます。
 まあ、長い目で見れば物理的な本の量は減るんでしょうが(*7)、そんなにすぐに削減効果を期待されてもねぇ・・・

 とはいいながら、欲しいのは欲しいのが”電子書籍”。ということで、ボーナスも出たことですし、”Kindle Fire HDX 7”買っちゃいました! だってその日限定4,000円引きだったんだもん。奥様にちゃちゃ入れられないように自腹ですが。
 今後ますます読む量(と本代)が増えるんだろうなぁ・・・

《脚注》
(*1)押し入れの中に入れるのは当たり前
 本好きで困るのは本って積んどくと陽焼けはするわ、ホコリは溜まるわと直置きするのってあんましよろしくないんですな。で、まずは押し入れの中に突っ込むんですがこれが限界にくるとしょうことなしに畳直置きに。あんまりホコリがたまるンでビニールシートかけてましたが・・・
(*2)部屋から同じ本が3冊出てきたから
 ”読む用、保存用、人にあげる用?”と言ってますが、岩田君は太っ腹の人のようです。これがヲタクの人になると”読む用、保存用、布教用”、エッチな本になると”読む用、保存用、実用”(何が実用?)になったりなんかします。
(*3)2~3週間かかります
 最近は”取次会社が業務中(休日とか夜間以外)”、”取次会社に在庫がある”と数日で届くこともあるようです。
 逆に本屋さんから見ると注文して取りに来ないのが困るんだそうで、この辺の話は本屋さんネタの本にはよく出てきます。ちゃんと取りにいきましょうね、時間たって忘れちゃうのはわかるけど。
(*4)ダンボール箱だとタダだし・・・
 コスト的にが一番安いですが、このやり方の最大の問題点は本を引っ張り出すのに体力がいること。いちおう分類して箱詰めしてはあるんですがその箱を出すためにその何倍も箱を動かさないといけない(しかも、この箱が重い!)んで、あるのがわかってても”買っちゃった方が楽か?!”なんて気になっちゃいます、はい
(*5)地震があったら死ぬね
 実際に、地震で落ちてきた本の下敷きになって圧死したってニュースがありました
 この人は本望だったんでしょうか? 
(*6)Kindle
 Amazonの提供する電子書籍。カラー版のFireシリーズとモノクロのPaperwhiteシリーズとVoyageシリーズがあります。活字だけの人ならバッテリーの持ちが長く、軽量、リーズナブルなPaperwhiteやVoyageのほうがいいんですが、コミックとかも読みたいんで、Fireに目が行っちゃうんだよな~~
(*7)物理的な本の量は減るんでしょうが
 逆に論理的な本の量は間違いなく増えます。だって、欲しい本がクリック一つでソッコー手に入り、しかもお金は後払いとなりゃ、本好きにとっては猫にマタタビ状態。リミッター効かなくなるのが恐いです・・・


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