« 2014年10月26日 - 2014年11月1日 | トップページ | 2014年11月9日 - 2014年11月15日 »

2014年11月2日 - 2014年11月8日

究極のアームチェア・ディテクティブなんでしょうね、猟奇事件専門だけど(ハンニバル・レクター博士シリーズ/独房)

 ども、グルメでもカニバリズム(人肉嗜食)の趣味もないおぢさん、たいちろ~です。(てか、頼まれてもお断りしたいところです)
 先日”REDリターンズ(*1)”を見てましたらなんとアンソニー・ホプキンスが32年間牢獄に閉じこめられていた”ベイリー博士”役で登場。オペラを聞きながら壁いっぱいに方程式を書きまくり、レーニンを読み、しかもグルメな兵器開発の天才学者という役どころ。どっかで観たなと思ったら、これってレクター博士そっくりじゃん! ということで久しぶりに観ました、アンソニー・ホプキンス演じる”ハンニバル・レクター博士シリーズ”三本立てであります


写真はたいちろ~さんの撮影。
明治村に移築されている金沢監獄の独房です。

Photo


【DVD】羊たちの沈黙(原作 トマス・ハリス、監督 ジョナサン・デミ、20世紀フォックス)
 女性を誘拐し皮を剥ぐという連続殺人事件が発生した。FBI訓練生のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)はかつて自分の患者を惨殺して食べて監獄に閉じ込められている天才精神科医”ハンニバル・レクター博士”(アンソニー・ホプキンス)に操作協力を依頼する・・・
 アンソニー・ホプキンスによる映画版”ハンニバル・レクター博士シリーズ”の第一作(時系列では2番目)
【DVD】ハンニバル(原作 トマス・ハリス、監督 リドリー・スコット、東宝)
 ハンニバル・レクターが脱走してから10年後。FBIのベテラン捜査官となった”
クラリス・スターリング”(ジュリアン・ムーア)だが、ある事件で苦しい立場に追い込まれていた。そんな時、名前を変えイタリアで司書となってレクター博士からクラリスへ一通の手紙が届く・・・
 ”ハンニバル・レクター博士シリーズ”の第二作(時系列では3番目)
【DVD】レッド・ドラゴン(原作 トマス・ハリス、監督 ブレット・ラトナー、ユニバーサル・ピクチャーズ)
 FBI捜査官”ウィル・グレアム”(エドワード・ノートン)は精神科医レクター博士の助言を受けながら連続人食殺人事件を捜査していた。そして真犯人がレクター博士であることを突き止め逮捕したものの重傷を負い引退する。
 それから数年後、再び発生した連続猟奇殺人事件を捜査するため元上司”ジャック・クロフォード”(ハーヴェイ・カイテル)から依頼があった。そして捜査に協力してもらうため、精神病院の監獄に閉じ込められてるレクター博士に再び助言を求めることになる・・・
 ”ハンニバル・レクター博士シリーズ”の第三作(時系列では3番目)
【旅行】独房
 受刑者を一人だけ入れておく監獄のこと。明治村のはだいたい2畳ぐらいでしょうか。レクター博士の居房は少なくとも四畳半か六畳ぐらいはありそう
 快適かどうかは入ったことないのでわかりません


 さて、本3作に登場するレクター博士、一番凄みがあるという意味では”羊たちの沈黙”でしょうか。いわゆるマッド・サイエンティストの系譜なんでしょうが、趣味が”人食”というのはかなり異色。日本でも芹沢博士(*2)なんてものいますが単なる変人の域。生理的な異形という点でここまで突き抜けたのはなかなかいないですねぇ。

 で、レクター博士ですが”食人趣味”を除けば超人的と言えるほどのスキルの高い人です。上げて見るとこんな感じ

〔プロファイリング能力〕
 FBIをして高く評価されているのがプロファイリング能力。おかげで捜査官のクラリス・スターリングやウィル・グレアムが事件にまきこまれるはめになります。”羊たちの沈黙”や”レッド・ドラゴン”では捜査資料や捜査官との会話だけで犯人を特定するほど。
 現場に行かずに犯人を特定するという意味ではアームチェア・ディテクティブの系譜(*3)。もっとも猟奇事件専門ですが。どうもテレビとか本とかは観ているようですが、独房という静かでひとりきりの環境、思索する時間だけはたっぷりありそうです

〔知的能力〕
 ”ハンニバル”では外国人でありながら、イタリア人を感心させるほどのダンテ”神曲”の講義ができるほどのインテリジェンスを見せ、”羊たちの沈黙”では同じ囚人を言葉だけで自殺に追い込み、”ハンニバル”では無茶ぶりの雇い主を口先三寸で殺させちゃう弁舌の持ち主
 さらには記憶だけで名画さながらの絵を描くなど、天才の名を恣にする人。あこがれちゃいます。

〔お料理能力〕
 ”レッド・ドラゴン”では、へたくそなフルート奏者を料理して楽団関係者にパーティでご賞味させるとか、”ハンニバル”では気にいらない捜査官を生かしたまま脳みそを取り出してソテーにするとか、単なるグルメじゃなくお料理もできる人、美味しそう!
 狂気のクッキング・パパ(*4)とでも言いましょうか・・・

〔身体的能力〕
 頭脳労働の人かと思いきや、”ハンニバル”では自分を襲いに来た男の喉を一気にかき切るとか、スリの腹をすれ違いざまに殺傷するなど並々ならぬ近接戦闘能力を発揮しています。
 また、匂いを嗅ぐだけでいろいろわかっちゃう犬並みの嗅覚の持ち主でもあります。

 そのほかにも、ハンサムだしセンスも良さそうだし、お金持ちっぽいし、言ってみれば完璧超人なナイス・ミドル。リアルにいれば女性たちはほっとかんでしょうなぁ。美味しいディナーなんかにも誘ってくれそう。でも、何食べさせられるかわからんし、最悪食べられるリスクもありそうだけど・・・

 ”ハンニバル・レクター博士シリーズ”はそれぞれで観るなら結構面白い映画です。ただ、3本立て続けに観るのはちょっと精神が歪んじゃうかも・・・

PS.
 wikipediaによると”羊たちの沈黙”のテレビ朝日版、”ハンニバル”のDV版、”レッド・ドラゴン”のテレビ東京版でレクター博士の日本語吹き替えを演じたのは石田太郎。”クラリスつながり(*5)”でキャスティングだったらなかなかシャレの効いたチョイスです。


《脚注》
(*1)REDリターンズ
 主人公は、元CIAの腕利きのエージェント”フランク”(ブルース・ウィリス)は今は引退して妻の”サラ”(メアリー=ルイーズ・パーカー)の尻にひかれつつも平和な毎日。ところが過去ミッションで死なせたはずの”ベイリー博士”(アンソニー・ホプキンス)が生きていることがわかり、世界中の諜報機関から狙われるはめになる・・・
 2010年に公開された”RED/レッド”の続編として2013年に公開されたアクションコメディ映画。
(*2)芹沢博士
 1954年に公開された”ゴジラ”に登場。演じるのは”平田昭彦”。作中に登場する”オキシジェン・デストロイヤー”やアイパッチなんかいまだにSFモノにパロディが出てくるという、日本映画のマッド・サイエンティスト像を決定づけたひとりです。
(*3)アームチェア・ディテクティブの系譜
 日本語では”安楽椅子探偵”。刑事や記者の話などだけで犯人を特定しちゃうという探偵小説です。バロネス・オルツィの”隅の老人”や、東川篤哉の”謎解きはディナーのあとで”、次に読む予定の”ボーン・コレクター”(ジェフリー・ディーヴァー)かんかがこれ。猟奇事件にどこまで有効かは謎ですが。
(*4)クッキング・パパ(うえやまとち、講談社)
 サラリーマン”荒岩一味”が家族や友人のために玄人はだしの料理を作るという漫画。奥様としてはとっても助かりそうですが、リアルにこんなのが亭主だと奥様としては相当なプレッシャーではないかと思われますが、いかがでしょうか?
(*5)クラリスつながり
 ”ルパン三世 カリオストロの城”(監督 宮崎駿、原作 モンキー・パンチ)で悪役”カリオストロ伯爵”の声を演じたのが”石田太郎”。で、お宝目当てに結婚しようとしたのがヒロイン”クラリス・ド・カリオストロ”。マニアックなネタですいません

« 2014年10月26日 - 2014年11月1日 | トップページ | 2014年11月9日 - 2014年11月15日 »

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ