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2014年5月25日 - 2014年5月31日

バブル×男女雇用機会均等法×情報誌=Hanako族かな?(銀座Hanako物語/銀座高級ブランド三連発)

 ども、ファッションにも高級ブランドにもま~ったく縁も興味もないおぢさん、たいちろ~です。
 ですんで、”Hanako(*1)”という雑誌は知ってるんですが、読んだことはまあほとんど無いんです。じゃあなぜゆえに今回ご紹介する”銀座Hanako物語”を読む気になったかというと、広告に載っているキャッチコピーが実に印象的なんですな、これが。
 ということで今回ご紹介するのはバブルと寝た雑誌”Hanako”(*2)の創刊時代の編集者達のお話”銀座Hanako物語”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。
銀座2丁目交差点付近、手前からルイ・ヴィトン、ブルガリ、ティファニーのお店です

5239305


【本】銀座Hanako物語(椎根和、紀伊國屋書店)
 サブタイトルに”バブルを駆けた雑誌の2000日”とあるように、まさにバブル時代を象徴した雑誌”Hanako”の初代編集長”椎根和”と”柿内扶仁子”ら個性的な編集者を扱ったルポタージュ。椎根和が第三者の目線で自分を記載するというなかなかユニークな構成になっています。
【旅行】銀座高級ブランド三連発
 今も昔も高級ブランドの街”銀座でありますが写真はそんなお店が並んでる一角
  ルイ・ヴィトン:女子大生御用達のバック屋さん。
          でもニセブランドが摘発されると必ずあるんだよな~
  ブルガリ   :時計屋さんだと思ってましたが、高級宝飾店でした。
          だって、バブリ~であやしげな紳士って
          必ずこの時計してそうなんだもん
  ティファニー :オープンハートのペンダントが贈り物の定番でしたねぇ
          まあオードリー・ヘプバーンの”ティファニーで朝食を”
          名前を知ったんですけど
 高級ブランドと言っても、おぢさんにはこの程度の認識です
 (あくまで個人の感想です。間違ってたらごめんなさい)


 ”銀座Hanako物語”には創刊当時の目次が載っているんですが、今見ても斬新ですね。なれなれしさの中にも私だけが知ってる感があって、それでいて脅迫的というか
 クリスマスネタのだと

  銀座は予約しなければ、食事も買い物もできない リザーブ銀座大情報 全236軒
  大混乱が予想されるXmasの休日。でも、銀座で宿泊可能なホテルを発見

みたいな(90.10.18号)。
 まあこの年はクリサマス・イブ一晩で20万円ほど、椎根をして”歴史上最高にお金のかかる聖夜になったにちがいない(*3)”と言わしめてますが。そういやHanakoに連載されてた吉田秋生の”ハナコ月記(*4)”で彼氏のイチローさんが

  おまえらフツーの男がいったいいくら稼げると思ってやがんだ!

と怒ってましたねぇ

 まあ、私自身はバブル時代もお金には縁がなかったし、美味しい思いをしたこともなかったので本書に出てくるようなエピソートって”マジっすか?!”って感じですが、確かに時代の空気としてはあったんでしょうなぁ。
 ”Hanako”(Hanako族)が流行語大賞銀賞をとったのは前年の1989年(*5)。”Hanako”のコンセプトにあわせた”結婚にも、仕事にも、レジャーにも徹底して楽しむ新しいタイプの女性”の登場というのは、”バブル”&”男女雇用機会均等法”の影響が大きいんではないかと。

 バブルってのは、実体経済成長以上に資産価格膨らむ、まあ”今持ってる土地や株を売れば金は手に入る(はず)だし、先行きもっと金が手に入る(はずの)”という経済的な側面と、”みんなお金使ってるんだから、自分がつかっても良いかな?”みたいな時代のユーフォリア的な雰囲気の両面あるんでしょうね。
 それに”男女雇用機会均等法(*6)”の施行により女性の社会進出と男性並みに収入があって、女性もお金を使える環境が整ってきたのがあるのかも(どんだけ貯金してたかは知りませんが・・・)
 で、そんな女性の背中を押したのが”Hanako”かな。女性の消費行動に一定の方向性を与え流行を生み出すパワーみたいのが確かにあの時代にはありましたねぇ グルメに海外旅行に高級ブランドにと。

  いま シャネルブティックから商品がすぐ消えている
  <ホノルル・香港・シンガポール> 都市別賢くシャネルを買う方法

   (88.7.21掲載)

 まあ、こんなコピーが載ってるんだけど信じられんノリです

 本書はある意味”バブルを駆け抜けた女性達”の一瞬の光芒の話でもあります。
 あの時代を懐かしいと思う昔のお嬢様方だけでなく、今のお嬢様方にとってもお母さん達が若かりし頃に見た一夜の夢を知るにもいいかも。ブランドをまったく知らないおぢさんでもけっこう面白く読めました。


《脚注》
(*1)Hanako
 マガジンハウスが首都圏在住の27歳女性をターゲットに1988年に創刊した情報誌。マガジンハウスは女性向けの”an・an”や”オリーブ”、”クロワッサン”、男性向けの”BRUTUS”、”POPEYE ”なんつ~オシャレげな雑誌を出版しています。まあ、ご年配のおぢさんには”平凡パンチ”を出してた平凡出版といったほうがわかりがいいかも。
(*2)バブルと寝た雑誌”Hanako”
 ”XXと寝た○○”の元ネタは1970年代後半に圧倒的な人気を誇ったアイドル”山口百恵”を写真家篠山紀信(か作詞家の阿久悠)が評した言葉”時代と寝た女
 2014年に講談社から”隔週刊 山口百恵「赤いシリーズ」DVDマガジン”が出版されるほど伝説的な女優でもありますが、意外なことに人気絶頂期の1980年に結婚・引退したのは21歳と当時でもけっこう早婚。活動期間8年間とまさに時代を駆け抜けた人でした。
(*3)歴史上最高にお金のかかる聖夜になったにちがいない
 内訳はディナー2万円×2人+ホテル4万円+ブランド品のプレゼント。
 国税庁の”民間給与実態統計調査結果(平成24年分)”によると正規従業員男性の平均年収は520万円、非正規雇用では225万円としてますので、今の感覚だと半月分とか1ケ月分の給料が一晩で吹っ飛ぶ計算になります。
(*4)ハナコ月記(吉田秋生 ちくま文庫)
 1988年6月9日号から94年9月29日号まで「Hanako」に連載された吉田秋生のエッセイ風漫画。27才のサラリーマン”イチロー君”と26才でフリーのイラストレーター”ハナコさん”(同棲中)が主人公ですが、時まさにバブルの絶頂期だけあって、バブリーなネタがいっぱい出てきます。詳しくはこちらをどうぞ
(*5)1989年
 この年の流行語大賞に選定されたのは
  セクシャル・ハラスメント:女性に対する性的ないやがらせ
  オバタリアン:傍若無人なおばちゃん(堀田かつひこの漫画より)
  濡れ落葉  :仕事も趣味も仲間もなく、妻に頼りきってる定年退職後の男
など。弱体化する男性と元気のある女性の対比がよくわかります。
(*6)男女雇用機会均等法
 正式名称は”雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律”というもっちゃりしたもの。ここでは1986年施行のものを指します。ただし、男性と同等の雇用だったのは”総合職”と呼ばれる分野で、一般業務を担当する”一般職”というのも別にありましたが。
 就職戦線は完全な学生の売り手市場。今ではファーストフードなどでアルバイトが集まらないなんて話題をやってますが、当時は正規雇用でその状態でしたから今の若い人には信じられん状況でしょうなぁ

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