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潜水艦モノの魅力って、制約の多い中で頭脳戦を孤高に戦う艦長の魅力でしょうか(ファントム 開戦前夜/カナリア)

 ども、潜水艦というと金沢明子の”イエロー・サブマリン音頭(*1)”を思い出しちゃうおぢさん、たいちろ~です。
 閉所恐怖症(*2)ぎみでありますのであまり乗ろうとは思いませんが、けっこう潜水艦モノが好きです。小説だとジュール・ヴェルヌの”海底二万里”から始まって”終戦のローレライ”や”レッド・オクトーバーを追え”、”海の底”、コミックだと”沈黙の艦隊”、”潜水艦スーパー99”、”ブルーシティー”、DVDだと上記の映画版や渋いところでは”眼下の敵”なんかも見ましたな~~(*3)
 そういや最近潜水艦の出てくるDVD見てなかったんですが新作がありましたね。ということで、今回ご紹介するのは名優エド・ハリス主演の”ファントム 開戦前夜”であります。


Photo
写真は”ファントム”の1シーン。潜水艦に積み込まれるカナリアです。


【DVD】ファントム 開戦前夜(主演 エド・ハリス、 監督 トッド・ロビンソン、角川書店)
 冷戦時代、核ミサイルを搭載したソビエトの潜水艦が消息を絶った。この潜水艦をめぐりアメリカとソ連は情報戦を展開した。果たして消えた核ミサイル搭載艦は南太平洋で何をしていたのか? そしてデミトリ艦長(エド・ハリス)のとった行動とは?
【動物】カナリア
 アトリ科に分類される小鳥。昔は”炭鉱のカナリア”といって炭鉱でメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として使われていました。ご年配の方だとオウム真理教事件で上九一色村の第7サティアン強制捜査の時に警察がカナリアを持ってたのを覚えているかと思いますが、これは毒ガス検知のためのものでまさにこれです。


 なんで、潜水艦モノが好きかというと非常に制約の多い中で、頭脳戦を孤高に行うってとこでしょうか。

〔制約の多い戦い〕
 潜水艦の最大の強みってのは発見されにくい(ステルス性)です。まあ、見つかっちまうと魚雷一発でおしまいみたいなとこがあるんで、火力の強弱よりもいかに相手に見つからないか、あるいは索敵能力の向上をさせるかに重点が置かれます。前者の例が”ファントム”に出てくる敵をごまかす秘密兵器だったり、レッド・オクトーバーみたく音がほとんどしない推進装置だったり、潜水艦スーパー99の撃沈されたふりをする機能だったりします。後者の例は”ローレライ”に登場する超能力による索敵能力なんかが代表。
 まあ、このあたりのテクノロジーの持って行き方が面白いところです。

〔頭脳戦が重点〕
 上記のように”見つかったら終わり”だもんですから、いかに相手を出し抜くかがポイント。”眼下の敵”なんかが代表例でしょうか。見えない敵がどう行動するかの読み、アクティブソナー(*4)一発打つにも細心の注意を払い、補給のままならない魚雷をいかに有効に使うかってのはチェスでもやっているような緊迫感があります。
 また、原子力潜水艦以前のディーゼルタイプだと酸素補強のために浮上せねばならず、それをどこに設定するかも知恵の見せ所。”ファントム”でもどこで浮上するだ、あと何分動かせるだの会話をやってす。

〔孤高の戦い〕
 潜水艦の戦いってのはだいたいが1対1か1対n。もちろん潜水艦側が”1”です。潜水艦同士の艦隊決戦ってのはまずないですね。中には”沈黙の艦隊”に出てくるニューヨーク沖海戦みたくアメリカ米大西洋艦隊40艦対”やまと”1艦”みたいなのもあります。もっとも”ファントム”みたいに索敵メインでドンパチほとんどなしってのも珍しいですが。
 まあ、外部からの指示もなく単騎で戦うとなるとその優劣は艦長の能力というかキャラクターに依存するのも当たり前。”ファントム”の見どころもそんな感じです。

 ところで、このDVDを見た理由が実は艦長役が”エド・ハリス”だったから。この人が演じた”ザ・ロック(*5)”のハメル准将や”アポロ13(*6)”のジーン・クランツ主席飛行管制官がまたカッコイイんだ! 沈着冷静にして明晰な頭脳、目的を達成する鉄の意志の持ち主なんて役をやらせるとこの人に匹敵する人はなかなかいません。”ザ・ロック”ではショーン・コネリーの風格にタメはるにはエド・ハリスぐらいの威厳のある人じゃないとダメだし、”アポロ13”では現場でがんばるトム・ハンクスより管制センターで指揮をとるエド・ハリスのほうが”すんごいですね~”とか思っちゃいました。
 洋画版”理想の上司”みたいなのがあったら絶対投票するんですがねぇ。

 ところで”ファントム”って、ソ連の潜水艦が行方不明ってことで”レッド・オクトーバーを追え”みたいな話かと思ってましたが(*7)、ずいぶんテイストが違いますね。前半のシーンで潜水艦にカナリアが積み込まれるシーンがありますが、これ見た瞬間に”ひょっとしてこの潜水艦、窒息するような事故が起こるんじゃね?”とか考えましたがそのとうりになっちゃいました。

 まあ、”ファントム”って潜水艦同士の戦いってよりソ連内部の内輪もめのとばっちりをデミトリ艦長がまきこまれたってとこでしょうか。 潜水艦モノってより人生に後悔を抱えた老艦長を演じたエド・ハリスをお楽しみいただくDVDかと。


《脚注》
(*1)イエロー・サブマリン音頭
 ビートルズの”イエロー・サブマリン”を音頭にアレンジした金沢明子の曲。
 当然ながら作詞・作曲はジョン・レノン&ポール・マッカートニーですがプロデュースが大滝詠一、日本語訳詞が松本隆というビックネームが手掛けた曲でもあります。
 お聴きになりたい方はこちらからどうぞ。
(*2)閉所恐怖症
 暗いよ~ 狭いよ~ 怖いよ~(面堂終太郎)
(*3)小説だとジュール・ヴェルヌの”海底二万里”から始まって
・海底二万里:小説、ジュール・ヴェルヌ、福音館古典童話シリーズ他
・終戦のローレライ:小説、福井晴敏、講談社文庫
          映画(題名”ローレライ)、監督 樋口真嗣、ポニーキャニオン
・レッド・オクトーバーを追え
      :小説、トム・クランシー、文春文庫
      :映画、主演 ショーン・コネリー、CICビクター
・海の底  :小説、有川浩、角川文庫
・沈黙の艦隊:漫画、かわぐちかいじ、講談社
・潜水艦スーパー99:漫画、松本零士、秋田文庫
・ブルーシティー:漫画、星野之宣、光文社コミック叢書
・眼下の敵 :映画、主演 ロバート・ミッチャム、20世紀フォックス
 あれを潜水艦と呼ぶか?ってのも入れると、”海底軍艦(監督 円谷英二、東宝)、”マイティジャック (円谷プロ、ビクター)”なんかもありましたね
(*4)アクティブソナー
 自ら音波を出し、反射してくる音波を調べて敵の位置を知るモノ。当然ながら自分で音を出すんで、敵に発見される危険性が高くなります
(*5)ザ・ロック(主演 ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、ブエナ・ビスタ)
  脱獄不可能の元刑務所のアルカトラズ島”ザ・ロック”に、毒ガスを奪ったハメル准将(エド・ハリス)らがテロリストが人質にしてたてこもった。その解決のためにFBIBIは化学兵器のスペシャリスト(ニコラス・ケイジ)と、アルカトラズ島を唯一脱獄したメイソン(ショーン・コネリー)を送り込む。
(*6)アポロ13(主演 トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ジェネオン)
 月へ打ち上げられたアポロ13号で爆発事故が発生。酸素や電気などが不足する中”、乗組員を生きて地球に返す”ミッションのためにジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)らと地球の管制センターの主席飛行管制官ジーン・クランツ(エド・ハリス)のとぎりぎりの戦いが始まる。
(*7)”レッド・オクトーバーを追え”みたいな話かと思ってましたが
 冷戦時代に最新鋭潜水艦”レッド・オクトーバー”をマルコ・ラミウス艦長(ショーン・コネリー)が奪取、亡命を企てるというお話。もうすぐ公開になる”エージェント:ライアン”の主人公ジャック・ライアンによるシリーズの第一作。

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コメント

今の潜水艦は、移動式のミサイルサイトみたいな感じがする。今後もし本気で国家間の戦争が起きても、戦略拠点を潜水艦からトマホークとかで攻撃して”さあ、どうする?おとなしく降伏しなさい”てなことになるんじゃないかな?
ところで、”青の6号”をお忘れでないかい?

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