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2013年1月6日 - 2013年1月12日

おひとり様のためのチョ~いいかげん七草粥の作り方(ひだまりスケッチ/春の七草)

 ども、自炊派単身赴任のおぢさん、たいちろ~です。
 先日、”ひだまりスケッチ”を読んでましたら、天真爛漫ハラぺこ少女の宮子さんが
  七草粥が食べたい!!
とのご発言。七草って何? と聞くと

  

たんぽぽ、水菜、クローバー、ほうれんそう、春菊、小松菜、バジル(*1)

とのこと。そんなわけないやろ~とツッコミながらも、七草粥なんて久しく食べてないな~、でも、時間かかりそうだし、面倒くさそうと思いながらも、スーパーで七草セットが安売りしてたので(*2)、作ってみました。


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 写真はたいちろ~さんの撮影。舎人公園に植わっていた春の七草です。


【本】ひだまりスケッチ(蒼樹うめ、芳文社)
 やまぶき高校美術科に通う2年生”ゆの”は学校が家から遠いため”ひだまり荘”に下宿することに。そこには同級生の宮子さん、先輩の小説家沙英さん、料理上手のヒロさんがいました。内気ななずなさん、パソコン少女の乃莉さんが後輩として入学してきて・・・
 女子高生6人組みのほのぼの下宿ライフを描いた4コママンガ。
 七草粥のエピソードは7巻に収録。
【花】春の七草
 七草は1月7日の朝に、7種の野菜が入った粥を食べる風習のこと。
 正しい七種は以下のとおり
  せり(芹)   :セリ科
  なずな(薺)  :ぺんぺん草。アブラナ科
  ごぎょう(御形):ハハコグサ(母子草)。キク科
  はこべら(繁縷):ハコベ。ナデシコ科
  ほとけのざ(仏の座):コオニタビラコ(小鬼田平子)。キク科
  すずな(菘)  :カブ(蕪)。アブラナ科
  すずしろ(蘿蔔):ダイコン(大根)。アブラナ科
 ぜんぶ漢字で書けたらすごいです。


さて、用意する材料から(1人分)
  ①お米    :ひとりなら1/2~2/3カップ。おひとり様なら絶対無洗米
  ②七草パック :1ケ。すずな(蕪)とすずしろ(大根)以外は区別つきません。
          おひとり様が植物図鑑(*3)するわけでもないので気にしないこと
  ③鶏がらスープ:風味付け。かつおだしでもいいみたい。なきゃ塩だけでも可。
  ④昆布の佃煮 :私は山椒入りにしましたが、香り付けにもなって良かです。
 ネットで見てると、まあ、塩味であればなんでもいいみたい。
 あと100均で売ってる土鍋があれば、鍋兼用なので楽チンです。

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※写真はスーパーで売っていた七草パック

 レシピですが、特におひとり様であればこんな感じです。
お米の準備
 玄関開けたら、着替える前に土鍋にお米とお水を入れます。水の量は食べたい量ぐらい。だいたいお粥なんてお米の量にかかわらず水の量まで膨らむのであまり気にしないこと。私の場合は土鍋のふたを置く淵の下ぐらいまで入れました。
七草の準備
 着替え終わったら、別の小鍋にお湯を沸かします。
 お湯が沸く間に七草の準備。すずな(蕪)は葉を落として皮をむいていちょう切り。薄めのほうが火が早く通ります。葉も食べられるのでとっときましょう。大根は輪切り、以外で根のついてるものは切り落とし(食べられるのかなぁ)。あとは軽く水洗い。
七草をゆでる
 そうこうしている間にお湯が沸くので、野菜を茹でます。
 まずはすずなから。柔らかくなってきたら残りの野菜をいれてざるにあけます。
 ざるにあけで、すずなをお茶碗に移ます。残りは軽く水を絞ってざく切りにしてお茶碗に。
お米を煮る
 土鍋を蓋をせずにそのまま火にかけます。お米はだいたい30~1時間ぐらい水に浸しておくといいそうですが、だいたい③までやってりゃ30分ぐらいたってます。
 お湯が沸騰したら、弱火にしてそのままぐるぐつ、重湯状になるまで火を通します。待ってる間、暇だったらビールでも飲んでましょう。
 硬さはお好みしだい。別に病人に食べさせるわけではないので、柔らかさにこだわる必要はないです。だいたい、お米なんつ~のは芯がなければ美味しく食べられるモンですし、おおむね30分ぐらいみときゃ大丈夫です。その間に子鍋、ザル、包丁などを洗っとけば後片付けが楽。昆布の佃煮は小皿に出しときましょう。
 お湯が少ないようなら足してください。焦げ付かせると匂いが悪くなるし、鍋洗いが大変になります。
味付け
 お粥ができたら、鶏がらスープなどで味付け(袋に適量書いてますので水加減にあわせて)。昆布の佃煮から塩味が出ますので、薄味でも大丈夫です。
 七草より先に味付けをするのは、味付けでまぜるので見た目が悪くなるから。
仕上げ
 味がきまったら、七草をお粥の上にトッピングしてできあがり。
 お粥が熱いので、七草が冷めてるとか気にしなくても大丈夫。火加減とかにもよりますが、大体ここまで1時間ちょっとぐらい。思ってたより楽勝で完成です

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※写真は出来上がりの七草粥

 食べる時は土鍋から先ほど使ったお茶碗によそって、昆布の佃煮をトッピングします。別に土鍋からそのまま食べてもいいですが、さすがに土鍋から直接ってのはおひとり様とはいえ品がないですし、佃煮を入れると茶色くなるので見た目もあんまし良くないです。

 おひとり様料理のコツはオーバーラップオペレーション洗い物を少なくすること。
 お米を浸している間に七草の準備をするとかしていると早くできるし、土鍋を使うと洗い物が減るとか。あとは味付けにそんなにこだわんないことでしょうか。別に”まずい”とか文句を言う人がいるわけでもないですし(*4)、塩味が薄ければ食べる時に足せばいいだけの話です。
 ま、これでもめんどくさいようでしたら、お米の代わりに冷凍ご飯をチンしてお粥になったら七草をそのままぶち込むって手もありますが・・・

 七草粥は、ゆのさんいわく(*5)

  

お正月の食べ過ぎをリセットするためのごはんだしね♪

 と言っているように、胃を休めるための食べ物。あんましごたごたするよりシンプルに作っても大丈夫なご飯であります。ぜひお試しのほどを。


《脚注》
(*1)たんぽぽ、水菜、クローバー、ほうれんそう、春菊、小松菜、バジル
 調べてみたところ、たんぽぽもクローバーも食用にはなるとのこと。西洋たんぽぽの葉はサラダに根はコーヒーの代用に、クローバーは茹でればいいそうです。
 そういえば、レイ・ブラッドベリの小説に”たんぽぽのお酒”ってのがありますが、飲んでみたいなぁ。
(*2)スーパーで七草セットが安売りしてたので
 1月7日朝というピンポイントな食材なので、7日の19時過ぎにスーパーに行くと半額の100円程度。まあ、すずな(蕪)とすずしろ(大根)以外は日持ちする食材でもないしなぁ。
(*3)植物図鑑(有川浩 幻冬舎)
 お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です――。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。(amazon.comより)
 有川浩の”道草”恋愛小説詳しくはこちらをどうぞ。
(*4)別に”まずい”とか文句を言う人が~
 というか、”美味しい!”と言ってくれる人がいないことのほうが問題なんですが・・・
(*5)七草粥は、ゆのさんいわく
 そのせいか、料理上手のヒロさんではなく、お願いされてゆのさんが作っています。
 どうも、ヒロさんはお正月食べ過ぎたようです。

目指せ、偏屈ぢぢい道!!(海賊とよばれた男/タンカー)

 ども、偏屈ぢぢいにあこがれるおぢさん、たいちろ~です。
 年末の衆議院総選挙も終わり、安部新政権がど~したこ~したってニュースが出始めいている今日この頃です。
 まあ、危機突破内閣とか民主党の経済政策の見直しとか好きなこと言ってますが、別に危機そのものが民主党の責任だけってわけでもなかろうになぁと偏屈な思いで聞いております(*1)。
 で、気になるのが原発政策。長期戦になりそうですが、なんだかなぁ。エネルギー政策って、国家経済と密接に結びついてるってのに、原発を一斉停止させたり、活断層がどうしたとか、やること自体が悪いとはいいませんが、目的設定がどうなっているのかなぁと感じちゃいます
 やっぱり、この手の話ってのは先読みのできる偏屈なヤツがいないとだめなのかなぁと思いつつ、今回ご紹介するのは石油政策に異議を唱え続けた男の話”海賊とよばれた男”であります。


071336
 写真はたいちろ~さんの撮影。
 川崎港のマリエンから見た東燃ゼネラル石油のタンカー”GASSAN(月山)


【本】海賊とよばれた男(百田尚樹、講談社)
「20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは(内容紹介より)
 出光興産の創業者”出光佐三”(作中では国岡商店の店主”国岡鐵造(くにおかてつぞう))をモデルにした歴史経済小説。
【乗り物】タンカー
 上記の”GASSAN”はVLCC(*2)と呼ばれる大型原油タンカー。載荷重量 30万8200トン、全長333mと東京タワーに匹敵する世界最大クラスのタンカーです(*3)
 本書に出てくる終戦後に建造された”日章丸(2代目)”が、1万8000トンクラスで当時の世界最大クラスですから、いかにタンカーが大型化したかがわかります。


 さて、本書の中の国岡鐵造のお言葉。

  本来、日本人は『和』を何よりも尊ぶ民族です。
  先の戦争(注 第二次世界大戦)では、不幸な戦いが起きましたが、
  これからは日本とアメリカが互いに手を取り合って生きていきましょう。

 この文章が出てきた時に”お前が言うか!”と思わず突っ込んじゃいました。ここだけ読むと聖徳太子もかくやという人物のようですが、とんでもない。この国岡鐵造という人物は、政府から、セブン・シスターズ(*4)から石油連盟からとまわりのほとんどの勢力にケンカを売りまくったぢぢいです。
 まあ、よく言うと”筋の通らん話にはとことん抵抗する明治の漢”ってとこでしょうか。
 石油小売地区の区分けに逆らって海上で石油を売るから始まって、冤罪で公職追放になるところをGHQに堂々と文句を言いに行って撤回させるわ、石油の統制経済政策にまっこうから反対するわ、戦後の日本の石油産業を牛耳ろうとするセブン・シスターズと戦うわ、英国の裏をかいてイランから石油を運ぶわとなんでもやる人。まあ、利権や既得権益がらみで筋の通らんことをやる人や、近視眼的な利益に振り回されている人には煙たい存在なわけで、いろいろ妨害をするワケです。

 ただ、こういった人は敵も多いかわりに強烈な味方も現れていて、このへんの運命のめぐりあわせってのがまた面白いんですね。もっとも、当時のGHQをして”サムライ”と言わしめる肝の据わりかたがあってこそでしょうが。この手の人物って”思いっきり偉くなるか、途中で刺されるか”みたいなスリリングなドラマがあるんで、読んでても面白いです。偉くなれば立志伝中の人物だし、失敗すれば単なる”偏屈なぢぢい”と言われるだけだしみたいな。

 昨今の世の中を見ると、こういう”偏屈なぢぢい”って見かけなくなりましたね。というか、松下幸之助や本田宗一郎、ソニーの井深大と盛田昭夫みたいなユニークな経営者が少なくなったというか。戦後起業して大企業を興した経営者って、信念と危機に対する一発逆転のドラマがあったりと面白いんですが、最近は伝記を読んでみたいと思う人がいないですねぇ。せいぜい、孫正義ぐらいでしょうか。成熟期に入った時代のせいといえばそれまでなんですが、アメリカにはスティーブ・ジョブスとか、ビル・ゲイツみたいなのがいるわけで、あながちそれだけでもなさそう。こういう人達って、多かれ少なかれ(大概は多いですが)”偏屈”なところがあって、それを評価されるかどうかが成功か否かの分かれ道みたいなとこを感じます(それだけではないんでしょうが)。

 ”国岡鐵造”という人はこの偏屈さのよって立つどころが”国家の繁栄”であり”社員”でありするようです。なので、上記の『和』っていうのが普通の人と範囲が違うんでしょうね。普通の人だと仲間内で仲良くみたいに考えちゃったり、”長いものにはまかれてしまえ 泣く子と資本家にゃ勝たれない♪(*5)”とあきらめちゃったり。
 国岡鐵造にとって、エネルギー(石油)ってのが経済の根幹だという世界認識と、自分の心の中にある『和』が世界レベルの捉え方なので、セブン・シスターズや統制経済はその『和』を乱す存在だから徹底的に戦う。だからこそ、たとえそれが偏屈に見えても”やるときゃ、やるぜ!”みたいなぢぢい道を通せたんじゃないでしょうかねぇ。

 ”海賊とよばれた男”は前半(戦前)は歴史小説、後半(戦後)は経済小説として面白い本です。ご一読のほどを。


《脚注》
(*1)民主党の責任だけってわけでもなかろうになぁ
 現状の経済危機って、自民党政権時代の問題が噴出したって感じもせんでもないですがねぇ。かといって民主党の対応が良かったってことも言いませんが。
(*2)VLCC
 VLCCは積載重量20~30万トンクラスの大型タンカーのクラス。”Very Large Crude Oil Carrier”の略。”Very Large”は半導体のVLSI (Very Large Scale Integration) と同じく、”たいへん大型の”、Crude”は形容詞で”未完成の、天然のままの、未加工の”で、”crude oil”で原油という意味になります。
 センター試験の役に立ちそうですか?
(*3)世界最大クラスのタンカーです
 ”VLCC”の上に30万トン以上の”ULCC(Ultra Large Crude Oil Carrier)”と言うクラスがありますが、現在はこのクラスのタンカーはほとんどないんだとか。主な理由はでか過ぎて、マラッカ・シンガポール海峡が通れないから。過ぎたるは及ばざるが如しの例です。
(*4)セブン・シスターズ(Seven Sisters)
 第二次世界大戦後~1960年代にほぼ市場を独占した国際石油資本7社のこと。
なぜか”七人の姉妹”ではなく”七人の魔女”と訳されます
 ちなみに北欧神話に出てくる”3人の魔女たち(Three Weird Sisters)”のウルズ、ヴェルザンディ、スクルド女神さまです、はい。
(*5)長いものにはまかれてしまえ 
 詞 亞蝉坊・高田渡、曲 高田渡の”あきらめ節”より。
 全曲はこちらでどうぞ。名曲です。

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