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2013年4月14日 - 2013年4月20日

ミュシャの素晴らしさって”曲線の魅力”とでも言いましょうか(ミュシャ展/シュロ)

 ども、意外に世紀末美術の好きなおぢさん、たいちろ~です。
 先日の土曜日に急きょ用事ができて会社に行ってました。で、思いのほか早く仕事が終わってしまいました。まあ、このまま帰ってもヒマなので、以前から行こう行こうとしてたミュシャ展を見に行きました(*1)。

Img_0165

 写真はたいちろ~さんの撮影。ミュシャ展の入り口ポスターです。


【旅行】ミュシャ展
 ミュシャ財団秘蔵の作品を展示した日本テレビ開局60周年特別美術展。サブタイトルは”パリの夢 モラヴィアの祈り”。ミュシャ展の公式ホームページはこちらから。
 2013年 3月 9日~5月19日まで森アーツセンターで開催。しかし、テレビ朝日の真横の六本木ヒルズで日テレの展示会をやるとはいい度胸かも。
【花】シュロ(棕櫚)
 ヤシ目ヤシ科ヤシ属の総称
 ヤシというとヤシの実のなる”ココヤシ”を想像しますが、キリスト教でシュロ(ヤシ)というと”ナツメヤシ”のことなんだとか。中国食材で出てくる”なつめ(棗)”とは果実が似ているんだそうですがクロウメモドキ科なのでまったく別物。ああ、ややこしい。


 おぢさんにミュシャはまったく似合わないという自覚はあるんですが、好きなんですねぇ、やっぱり。奥様がフラワークラフト教室を始めるので(*2)案内用のポストカードを作成してくれと頼まれた時には、”これはミュシャでしょ!”とフレームに使ったのが黄道十二宮。自分でいうのもなんですが、まあ良い出来だったかと。ミュシャの魅力って花のモチーフとか丸っこい文字のロゴも良いですが、なんといってもあの曲線がいいんですね~~~。 髪の毛のうねうねとか、ペーズリーっぽいつるの意匠とか、フレームに使われてるデザインとか
 ということで会場で見たいくつかの作品から。

 まずはミュシャの出世作となった”ジスモンダ”。女優”サラ・ベルナール”の芝居のポスターとして作成されたものですが、サラ・ベルナールがいたく気に入って自分のブランド化を若き日のミュシャに託したんだそうです(*3)。手に持っているのがナツメヤシ。なんとなく日本人の思っているヤシのイメージとは違いますが、葉っぱの優しげな曲線が洋服のつるの模様なんかが今後の成熟を予見されます。

Photo


 次は、この展示会のポスターや図録の表紙で使われている”夢想”。上のタイトル部分で使われている曲線のモチーフとかカズラっぽい花の意匠、ドレスのふわっとした広がりなんかって、なんかすごいですよね~~

Photo_2


 四芸術より”ダンス”。ミュシャという人は組曲というか同じモチーフでいくつかの連作を作るのが好きなようで、これも”ダンス”、”絵画”、”詩”、”音楽”の4作品で構成されています。下の切れた二重円で間にはスラヴ的様式、上の左右のコーナーには花をあしらった文様。下左右には流れるような糸があしらってあるのは4作品共通。特に好きなのは”ダンス”で、長く伸びた髪が丸くまとまってたりとか、透明感のある布が腰から脚元に流れてたりとか、ダンスを象徴する女性のボディーラインとか、曲線美の極致です。

Photo_3


 以前、ピカソ館でピカソのデッサンを見たんですが(*4)、こういった曲線が引けるってのはやっぱし天賦の才なんでしょうか。そういえば、プラハ聖ヴィート大聖堂のステンド・グラスや”スラヴ叙事詩”のような超大作もピカソっぽいかなぁ(*5)。ミュシャって上のようなポスターのイメージが強いんで、こういった作品があるのってちょっと意外でした。

 油絵だったら娘のヤロスラヴァを描いた2点。ポームページのトップに出てくる大きくなった”ヤロスラヴァの肖像”もいいですが、幼少期の”人形を抱くヤロスラヴァ”もお勧め。絵の前で思わず”かわい~~”とつぶやいちゃいました(別にロリコンってわけではありませんので・・・)

Photo_4


 ところで帰りがけに気が付いたんですが、この美術展って圧倒的に女性が多かったんですね。数えたわけじゃないですが8割方女性じゃないかと。男性はといえばカップルの連れか初老のご夫婦(*6)。男性一人は少数派で、ましてやおぢさん一人なんて皆無に近い状態です。ミュシャって男性が見てもけっこう面白いと思うんですがね~~。もったいない話ではあります。


《脚注》
(*1)以前から行こう行こうとしてた~
 単身赴任も長くなると、どうも”デブ症”もとい”出不精”になります。医者からは痩せろといわれてるんですがねぇ・・・
(*2)歴奥様がフラワークラフト教室を始めるので
 奥様は仙台市でフラワークラフトの教室をやっております。教室は随時生徒募集をしてますので、ご興味のある方は「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」をご覧ください。ちなみに”黄道十二宮”はこちらをどうぞ。
(*3)自分のブランド化を若き日のミュシャに~
 ブランドイメージの向上ってのは経営の重要課題なんですが、やっぱり作る人と選ぶ人の両方のセンスが必要なんだろうなぁ・・・
(*4)ピカソ館でピカソのデッサンを見たんですが
 箱根彫刻の森美術館のピカソコレクションです。キュビスムみたいな子供の落書きと紙一重な絵を描く人かと思われてるかもしれませんが、抜群にデッサンの上手い人です。機会があればぜひご覧になってください。
(*5)”スラヴ叙事詩”のような超大作もピカソっぽいかなぁ
 ”スラヴ叙事詩”の完成が1926年、ピカソのゲルニカが完成したのが1937年ですので、ミュシャのほうが先。印象で書いててすいません。
(*6)初老のご夫婦
 このご夫婦、なぜだかご主人のほうがとっても詳しくて思わず一緒に解説聞いてました。

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