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2012年12月30日 - 2013年1月5日

お風呂の文化ってのは古今東西おんなじようなモンみたいです(テルマエ・ロマエ/入浴の注意)

 あけましておめでとうございます、たいちろ~です。
 昨日は1月2日。1月2日は初風呂(初湯)の日。家風呂当たり前の世の中ですが、私の子供のころはお風呂と言えば銭湯。で、正月の2日は朝から銭湯が開いていて必ず行ったモンでした。
 ここ数年は仙台の秋保温泉にある旅館”緑水亭(*1)”の日帰り温泉に行ってます。理由は緑水亭が1月1~3日にロビーで”幸せ気分のコンサート”(無料)というのをやってまして、音楽を聴きながらまったりできるからです。
 まあ、”お風呂でまったり”というのは日本には限らないことのようで、今回ご紹介するのはそんなお風呂ネタ”テルマエ・ロマエ”であります。


Terumae10
 写真はたいちろ~さんの撮影。仙台作並温泉”一の坊(*2)”で見つけた入浴の注意。
 なぜか、登場人物がローマ人?!(クリックすると拡大して見れます)


【本】テルマエ・ロマエ(ヤマザキマリ、エンターブレイン)
【DVD】テルマエ・ロマエ(原作 ヤマザキマリ、監督 武内英樹、東宝)
 古代ローマのお風呂建築技師のルシウス・モデストゥスは悩んでいた。新しいお風呂(テルマエ)を作るにはどうすれば良いか? そんな彼がお風呂で溺れてしまう。気がついたのは現代日本(平たい顔族)のお風呂場。彼はここで見た物をローマのお風呂に反映させていく。
 やがて、漫画家志望で温泉旅館の娘”山越真実”と出会い、間違った方向に流れだした歴史を修正するために奮戦し始める(映画版あらすじ)
 2012年に阿部寛、上戸彩が主演で映画化。前半は勘違いルシウスの苦悩が笑える、後半は古代ローマの歴史?を描いたスペクタクル・バスロマン(*3)の映画です。


 さて、入浴の注意というと①服は脱いで入る、②湯船に入る前に汚れを落とす、③湯船にタオルを入れない、④浴室では走らない、⑤洗濯はしない、⑥湯船で体を洗わない などなど。上記の写真では、これが日本語、英語、中国語、ハングル語で書いてます。
 で、なんでこの絵の人物がローマ人かというと、これのオリジナルがテルマエ・ロマエに登場してました。いや~、映画見るまで知りませんでした。
 下が映画の中に登場する入浴の禁止事項の看板。絵の作者は映画版ヒロインで漫画化志望の山越真実さん(演じているのは上戸彩)。ちゃんと6種類揃っています(クリックすると拡大で見る事が出来ます)。それぞれアイコンになっていて、説明文はないですが、ちゃんと意味は通じているんでしょうね

Terumae121

 しかし、②、③、⑥はお湯を汚さないようにってのはわかるし、④は危険だからってので理解できますが、”服は脱いで入る”ってのは何なんでしょうか? こういう注意書きがあるってのは、服を着て風呂に入る人がいるからでしょうけど、風呂はまっぱでというのは日本人の文化でしょうかねぇ。それに”洗濯はしない”と言われても、昭和のおばちゃんじゃあるまいし(*4)、今時、そんな奴はいね~よと突っ込んでしまいそうです。

 ところでよくよく考えてみると、映画版では古代ローマ人の間で言葉(ラテン語)でコミュニケーションできてる平たい顔族(現代日本人)って、山越真実さんだけなんですね。あと同じくタイムスリップしたおっちゃんたちがしゃべれるとは思えないんで。ということは、けっこうわいわい騒ぎ合ってる人達って、言葉とか関係なくお友達になってる。でも、確かにお風呂ってそんな雰囲気ありますよねぇ。私も時々近所の銭湯に行きますが、ぜんぜん知らない近所のじ~さま方と世間話してるし。

 話は飛びますが、有名な草津温泉の”草津節”

  草津よいとこ 一度はおいで ア ドッコイショ
  お湯の中にも コーリャ 花が咲くヨ チョイナ チョイナ

実は草津温泉のパンフレットにこのドイツ語版ってのがのってます(訳は草津温泉を世界に紹介したベルツ博士

S_2
 ”チョイナ、チョイナ”が日本語まんまというのが笑えます。まあ、訳せと言われても困るんでしょうが・・・

 まあ、お風呂ってのは体を治し、英気を養い、リラックスさせるってのは万国共通のようです。映画の中でもローマに勝利をもたらしたのは”お風呂”ってことになってますし。
 まあ、お風呂の中でケンカする奴ってのもそうそういないわけで、世の中お風呂だらけなら世界も平和なんだろうなぁ。竹島や尖閣あたりに温泉作って、ひと風呂浴びながら首脳会談でもやれば、あんなに角突きあわせずうまくやっていけそうな気もするんですが・・・ まあ、そんな初夢ということで。

 ”テルマエ・ロマエ”は、原作の漫画も映画も肩ひじ張らずに見れる娯楽作品。
 ひと風呂浴びに行くのにはおススメです。

〔おまけ〕
Photo
 緑水亭の”幸せ気分のコンサート”の様子。
 今年の演目は”メヌエット(アルルの女)”、”君の瞳に恋してる”、”花は咲く”、”凱旋行進曲(アイーダ)”、”ディズニー ファンティリュージョン”とかでした。


《脚注》
(*1)緑水亭
 ”篝火(かがりび)の湯”として秋保温泉では有名な旅館。でっかい露天風呂があります。
 ここの若女将は武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業でピアノ講師をしていたというというなかなか異色の経歴の持ち主で、ロビーコンサートを始めたのもこの方だとか。
 ちなみに13年度のコンサートの開演は昼の部1月1~3日(13:30~)、夜の部1~2日(20:30~)でした。
(*2)一の坊
 仙台の作並温泉にある名門旅館。川沿いにある露天風呂がお気に入りで、通常はこちらにもよく行ってます。
(*3)スペクタクル・バスロマン
 ”バスロマン”はアース製薬の入浴剤のブランド。かつては、細川ふみえ藤原紀香がCMがしてました(入浴剤のCMに男を出すんじゃない!)。
 書きながら思ったんですが、なんでこのフレーズでコラボしなったんかなぁ。やっぱし温泉に入浴剤ぶち込んでた事件の影響でしょうか?
(*4)昭和のおばちゃんじゃあるまいし・・・
 今や全自動洗濯機に給湯機が当たり前ですが、昔は水に洗濯板(死語?)で洗ってました。なので、ふんだんにお湯が使える銭湯で洗濯してたおばちゃんていたような・・・

”「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるリア充”かな?(サラダ記念日/とれたての短歌です/お正月のリース)

 あけましておめでとうございます、たいちろ~です。
 本年もよろしくお願いいたします。
 正月早々ブログを書いてます。年末はせっせと年賀状書いてました。
 私んちの年賀状はデザインと写真を奥様が担当、文章と住所録のメンテナンスを私が担当と、分業体制で作成をしております。
 50歳を超えてくると、年賀状が時候の挨拶と言うより知人の生死確認の様相を呈してきまして、まあ、pingを打っているようなモンです(*1)。
 今のメールやSNSに慣れてる人から見れば、数日かかるコミュニケーションなんてなんとのんびりと思うかもしれませんが、ちっと前まではこれが当たり前なんだったんだよ~~
 ということで、今回ご紹介するのはちょっと前のコミュニケーションツール”お手紙”の話を俵万智の短歌からであります。


2013
 写真は奥様の作成&撮影。今年(2013年度)の年賀状に使ったお正月リースです。


【本】サラダ記念日(俵万智、河出書房新社)
 一世を風靡した俵万智の第一短歌集。俵万智の第1歌集。1987年の発行ともう四半世紀になるんですねぇ。

  「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
  「嫁さんになれよ」だなんて カンチューハイ二本で言ってしまっていいの

は当時の若い人に大流行しました。
【本】とれたての 短歌です(短歌 俵万智、写真 浅井慎平、角川書店)
 俵万智の短歌と写真家浅井慎平とのコラボレーション。発行は1987年(原本は”月間カドカワ”に連載)。
【花】奥様作成のリース
 奥様は仙台市でフラワークラフト作家というものをやっておりまして、クリスマスなどに使うリースを作って販売したり、教えたりするお仕事をしています。
 写真はお正月に使うしめ縄をイメージした和のリース。ここ何年か、私んちの年賀状はこのシリーズになってます。
 詳しくは奥様ブログフラワークラフト作家”Ann”のひとりごとをどうぞ。


 さて、昨今の電子メールやfacebook、LINEと違い(*2)、手紙が届くには数日の時間がかかります。まあ、このまったりした時間感覚ってのも良いようで

  書き終えて 切手を貼ればたちまちに 返事を待って時流れ出す
                    (サラダ記念日)

  手紙には 愛あふれたりその愛は 消印の日のそのときの愛

                    (サラダ記念日)

と、待っている間の期待感や不安感みたいなのがありましたね。片道数日の手紙のやりとりって往復だと約1週間ぐらい。この時代だから電話はありましたが、この短歌の詠まれた1980年代後半ってのはまだ家電の時代(*3)。恋人からの電話を親に聞かれないかとか、長電話はお金がかかるとか気にしないといけなかったんですね。だから手紙のやりとりなんかもありです。今や携帯電話でメールだから、若い人はあんまり感じないかもしれませんが、当時はこの短歌もリアリティあったんですよね。

 今年も年賀状をたくさんいただきましたが、ほとんどパソコンで作成されたもの。昭和の時代だと版画を作ったり、プリントゴッコ(*4)したりした人もいましたが、今では皆無ですねぇ・・・
 昭和の時代だと”活字だけでは温かみがない”とかなんとか言われてて、宛先さえ手書きをしてましたが、今時そんなこと言う人はいません。

  ワープロの文字にて届く「悪いね」は 気持ちよさそうにあやまっている
                    (とれたての 短歌です)

  ワープロの文字美しき春の夜 「酔っています」とかかれておりぬ
                    (とれたての 短歌です)

ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ(*5)。ちょうどワープロがパーソナルユースで手が届くようになった時代の話です。
 今では、パソコンにしろスマホにしろフォントが当然になってますが、こういった活字にも独特の感性があったんですね。
 とはいっても手書きってやっぱ、温かさがあると感じちゃうのはおぢさん世代なんでしょうか。年賀状に何か一言書き添えてくれている人も多いですが、こういうのに喜ぶのって古い感覚なんでしょうか・・・

 あと、年賀状に増えたのが写真付き。奥様やお子さんたちの写真がついてると”へぇ~、あんなに小さかった子がもう大学生!?”みたいな驚きがあります。以前は写真付きとなるとフジカラーのお世話になってましたが(*6)、今ではパソコンで簡単に作れちゃいます。まあ、その分昔あったのが旅先からの絵葉書。

  絵葉書のわさび畑を見ていれば つんとあなたに会いたい心 
                    (とれたての 短歌です)

 今なら、写メとってメールで送ってOKなんでしょうが、今の若い人も絵葉書なんて送るんでしょうか?

 なんで正月から四半世紀も前の”サラダ記念日”引っ張り出して来て、ぢぢいの昔話みたいなのをしてるかというと、先日娘と今風なコミュニケーションみたいな話をしてた時に、

 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ
                    (サラダ記念日)

って、SNS時代のリア充だよね~~ってのが出てきたから。
 ショートメールやツイッターみたいな短い言葉と”あたたかさ”みたいなリア充が両立したらいいねみたいな内容です。
 ”もともと短歌って洗練されたツイッターみたいなもんだったりして?!”にも書いたんですが、元々、短歌って昔の人のツイッターみたいな、短い文章の中にいろんな思いを詰め込んだような文学今の時代にマッチしてるのかもしれません。

 ということで、本年もよろしくお願いいたします!

《脚注》
(*1)pingを打っているようなモンです
 コンッピュータ用語。簡単に言うとネットワークがつながっているかどうかを確認するようなもんだと思って下さい。
 映画やマンガに出てくる潜水艦が自分側から音波(ping)を出して相手を探る(アクティブソナー)ことに由来するんだとか。
(*2)電子メールやfacebook、LINEと違い
 若い人だとたっつーまに返事が来るのは当たり前みたいですが、おぢさん世代だと返事に数日かかことも。まあ、メディアのせいだけではなさそうですが・・・
(*3)1980年代後半ってのはまだ家電の時代
 携帯電話が急速に普及しだしたのは1990年代の後半で、このころはまだ有線電話が1家に一台、しかも距離と時間による従量課金の時代でした。

  百円で一分話せぬ距離にいる この青空が見えないと言う 
                        (とれたての短歌です)
(*4)プリントゴッコ
 理想科学工業が販売していた家庭用の小型印刷器。簡単な操作で多色刷りの葉書が印刷できるということで、一時期は年賀状といえばこれでした。
 2008年に本体の販売を終了、2012年12月28日でインク、フラッシュランプなどの消耗品の販売も終了。テクノロジーの発展とともにその歴史的使命を終えた商品の代表であります。
(*5)ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ。
 当時はまだ個人が使うには”ワードブロセッサ”という専用機の時代。でも、当時個人向けに販売されていた富士通の”OASYS Lite”(1984年)が22万円、シャープの”ミニ書院”(1984年)が33万円、NECの”文豪ミニ”(1985年)が20万円ぐらいとまだまだ高値の花。
 パソコンをワープロとして使うためには第一水準漢字ROMボードというハードが必要な時代でした。
(*6)フジカラーのお世話になってましたが
 写真入り年賀状と言えば、フジカラーのお店に写真を持ってって作るのが定番。ただ、けっこういいお値段がかかっていたので枚数出せないのが難点。綺麗に作るんだったら今でもこっちのがいいんですけど。

ジョブズならどうするかとか考えるな。正しいことをすればいい(インサイド・アップル/銀河英雄伝説/銀座アップルストア)

 ども、iPhone5を買っちゃったおぢさん、たいちろ~です。
 未だに電話、メール、カメラぐらいしか使ってません。かろうじてLINE(*1)ぐらいです。facebookは使い方がよくわかりません。でも、カッコイイんですよね、これが
 娘がiPhone4ユーザで、奥様から”何が良いの?”と聞かれて”iPhoneだからとしか言いようがない”と答えてました。で、家電のお店に見に行ったんですが、帰ってきて”どうだった?”と聞いたら”やっぱり、iPhoneだよね~~”とのお言葉。まあ、そうとしか言いようがないのかも。
 で、今回ご紹介するのはiPhoneを作った会社の本”インサイド・アップル”であります


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 写真はたいちろ~さんの撮影。銀座のアップルストア。
 iPhone5の発売日(2012年9月21日)にて。
 この日に予約しましたが、来るまで1ケ月以上かかりました。


【本】インサイド・アップル(アダム・ラシンスキー 早川書房)
 秘密主義に守られてきたアップルの組織体制はどうなっているかを元幹部・社員らの証言をもとに明らかにしたノンフィクション。ジョブズ無きあとのアップルがどう変わっていくのかを大胆に予想したベストセラー。
【本】銀河英雄伝説(田中芳樹 創元SF文庫他)
 宇宙暦796年(帝国暦487年)、銀河帝国と自由惑星同盟は長きにわたる戦争を続けていた。そんな中、帝国の上級大将”常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟の“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは相まみえる。この二人を中心に銀河の歴史が大きく廻り始める・・・
 星雲賞を受賞した宇宙SFの最高傑作。
【旅行】銀座のアップルストアApple Store 銀座
 東京都中央区銀座にあるアップルストアの旗艦店。iPhoneの販売とかイベントがあるとTVなんかで出てくるのがココ。
 白を基調にした店舗では、1階は”アップル製品を自由に触れる”ことをメインに説明書きすらほとんどない店構えはさすがアップルというクールさです。


 ”インサイド・アップル”の興味の中心は、アップルの創業者にして再生者、稀代の天才であるスティーブ・ジョブズを支えた組織がどうなのかということと、この天才無き後のアップルがどうなっていくかということ。組織論でいえば、アップルという会社はジョブズのイメージを具体化するために最適化されているように思われます。読後感でいうとジョブズという芸術家=マイスターを中心とした工房に近いんじゃないかと。で、この類まれなる天才を失ったアップルがどうなるかというと、かなり変質していうんではないかというのが著者であるラシンスキーの意見のようです。

 まあ、このあたりはジョブズも思うところがあったらしく、ティム・クック(現アップルCIO)が別れに臨んでのジョブズのアドバイスとして

  ジョブズならどうするかと考えるな。正しい事をするだけでいい

 だったと話しています。
 で、これを読んで思い出したのが”銀河英雄伝説”の一節。
 下級貴族の息子から実力を持って銀河帝国皇帝の座を手に入れた天才”ラインハルト”が近侍の少年”エミール”に語った言葉。

  エミール、私に学ぼうと思うな。
  私の模倣は誰にもできぬ。かえって有害になる。
  だがヤン・ウエンリーのような男に学べば、
  少なくとも愚将にはならずにすむだろう。

 ここで出てくる”ヤン・ウエンリー”というのは天才的というより戦略史の知識と心理学的な洞察力で勝利を収める敵側の知将。本来は歴史家という学究の徒になりたかった人です。面白いのが、ヤン・ウエンリーの後継者であるユリアン・ミンツ(*2)が絶えず”ヤン提督ならどうなさっただろう”を思考の中心にしてること。けっこう上手くやっています。
 どうも後継者が天才の模倣をしていくのは現実には難しいことのようで、ラシンスキーが失敗の例として挙げているのがウォルト・ディズニー(*3)。ディズニーの後継者たちが”ウォルトならどうする?”と問い続けたことがディズニーの会社が傾いた原因としています。天才の属性を卓越した能力やカリスマ性、運の強さに求めるならこれらはあくまで個人に属する資質であって、模倣が可能ではないスキルかもしれません。


 さて、もう一つアップルの組織論として面白かったのが”DRI”というやつ。
 これは

  直接責任のある個人
   Directory Responsible Individual

   (ディレクトリー・レスポンシブル・インディビジュアル)

の略です。
 ”銀河英雄伝説”のメインキャラクターは軍隊組織なので、責任体制(信賞必罰)がはっきりしてるんですが、民間企業って意外と責任がはっきりしないケースが多いんですね。実際に”このプロジェクトの責任者は誰ですか?”と聞いたら”社長です!”と答えたヤツがいましたが、この答えは論外だと思います。
 で、アップルでは”責任”の概念がとりわけ重視されているそうで、その象徴が”DRI”。また定義がユニークで、普通だと意思決定者とか成功したときに褒められる人の筆頭ぐらいに考えちゃいそうですが、アップルでは逆。

 ある仕事で何かがうまくいかなかったときに、呼び出されて叱られる社員(*4)

だそうです。これはジョブズ復帰前から使われていたそうですが、こういったところは普通の会社でも見習いたいところです。

 ”インサイド・アップル”はジョブズではなく”アップル”という会社そのものを扱った本。卓越した個人とそれを取り巻く”会社”を考えるビジネス書としては面白かったです。ま、社長が天才って会社はそんなにはないですけどね。


《脚注》
(*1)LINE
 NAVERが提供するスマホ・パソコン用のインスタントメッセンジャー。
 ”スタンプ”というイラストが添付できるのが特徴で世界で8000万人のユーザがいるとのこと(2012年12月現在)。娘に教えてもらって始めましたが、いや~、ハマりました。
(*2)ユリアン・ミンツ
 ヤンが被保護者となった戦争孤児。ヤン・ウェンリーが死亡後に後継者として革命軍司令官に就任。最終的にはラインハルトに勝利しますが、この資質を持ってしても後見人のキャゼルヌに
  先人に対する嫉妬心がないのは後継者としては得がたい資質だが、
  進取の気風を忘れて退嬰にすすみかねない

と心配されてるので、なかなか難しいモンです。
(*3)ウォルト・ディズニー
 ”ミッキー・マウス”の生みの親にしてウォルト・ディズニー・カンパニーの設立者。2006年にウォルト・ディズニー・カンパニーが買収した”ピクサー”は元々スティーブ・ジョブズらが買収した会社で、これによりジョブズはディズニーの筆頭株主兼役員になりました。
(*4)ある仕事で何かがうまくいかなかったときに~
 以前、責任者がはっきりしないプロジェクトがあったんで、担当者に
  このプロジェクトが失敗した時に飛ぶのは誰の首ですか?
  あなたが、最初に思い浮かんだ人がプロジェクトの実質的な責任者です

と言ったら、ヤナ顔されました。当たり前です。

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