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きっといるのだ。絵本を大事にする書店には、粋な神様が(平台がおまちかね/豚)

 ども、昔は営業をやっていたおぢさん、たいちろ~です。
 営業といっても装置系でしたので買う人=使う人なので、小売系の営業ってのはやったことはありません。身近な小売というと食料品店や衣料なんかがありますが、私がよく使うのが本屋さん。どのような本を仕入れてどう売るかは本屋さんの裁量のようですが、当然本屋さんに本を売り込む営業の人もいるわけです。
 ということで、今回ご紹介するのはそんな本屋さんの営業を扱ったミステリー”平台がおまちかね”であります。


071315

 写真はたいちろ~さんの撮影。近所の畜産祭で見かけた豚です。


【本】平台がおまちかね(大崎梢、創元推理文庫他)
【本】平台がおまちかね(原作 大崎梢、絵 久世番子、新書館)
 中堅出版社”明林書房”の営業マン”井辻智紀(いつじともき)は初めて東北への出張にでかけた。前任者が写した写真を渡すために”ユキムラ書店”を訪れたがひと月前に閉店したとのこと。すると近所の蕎麦屋の親父が先日も同様にこの書店を訪れた若者がいるという・・・(”絵本の神さま”より)
 ”平台がおまちかね”は井辻智紀を主人公とした”出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ”の第一作。
 元本屋の店員”久世番子(*1)”によりコミック化。
【動物】
 哺乳綱ウシ目イノシシ科の動物で、イノシシを家畜化したもの。
 見た目はかわいいですが、意外と筋肉質で(体脂肪率は14~18%程度)でまともに攻撃されると大人でも数メートル飛っとばされるそうなのでご注意ください。


 ネタバレになりますが、謎解きのキーになるのが”ユキムラ書店”の看板に書かれている4匹の動物と、知り合いの営業マンから聞いた”5番目は子豚だった”という言葉。4匹の動物というのは駅ビルの階段で小さな女の子が歌っていた(*2)”のんたん、ばばーる、じょーじ、はりー”です。ちっちゃい子がいる(いた)親ならご存知でしょうが、これはメジャーな絵本の登場人物

〔ノンタン〕
 キヨノサチコの絵本のシリーズに登場するウサギ。
 フジテレビで放送された”ウゴウゴルーガ(*3)”の中でアニメ化されたのでそっちで見られた方もいらっしゃるかと。ちなみにノンタンの声はココリコの遠藤との離婚ネタでいじられまくっている”千秋”です。

〔ババール〕
 フランス人絵本作家ジャン・ド・ブリュノフの”ぞうのババール”に登場する点目のゾウ。すいません、これ読んだことないです。

〔ジョージ〕
 ハンス・アウグストとマーガレットのレイ夫妻による絵本のシリーズ”おさるのジョージ(ひとまねこざる)”に登場する猿。
 途中で絵が変わってるそうですが、私が見てたのはレイ夫妻のほう。

〔ハリー〕
 ジーン・ジオン(ジーク・ジオンではありません)マーガレット・ブロイ・グレアムによる”どろんこハリー”に登場する犬。 日本での出版は1964年とビミョ~に読み損ねたみたいです。

 こんな絵が看板に書かれているように、この本屋さんは絵本に力をいれています。本屋さんってみんな同じじゃなくてお店ごとに棚作りって店主の個性がでるんだそうで、しょっちゅう何軒かの本屋さんを回ってますけど、あんまり気にしたことなかったですねぇ。改めて言われてみると確かに会社の近くのビジネス街ではビジネス書っぽいのが多いし、近所だと一般書が多かったり、コミックが充実していたり。ショッピングモールだと子供向けのスペースが大きかったりもしています。まあ、見に行く棚が偏向してるからあんまし気付かなかったけど。で、お店の中でも一番目立つ入り口近くの棚とか平積みをしている平台に何を置くかはう店主と営業の腕の見せどことみたいです。

 ”絵本の神様さま”に出てくる5番目は子豚っていうのは店主の甥っ子だった人の書いた絵本のキャラクターですが、昔進学にからんですれ違ってしまった作家とその人と本屋さんの想いが絵本を通じてつながっていたというお話。ほろっとさせてくれます

 同じ大崎梢のミステリーで”成風堂書店事件メモ(*4)”というシリーズがありますが、こっちは本屋の店員さんのお話。”ときめきのポップスター”では設定がクロスしていて、このシリーズを読んでる人にはニヤッとしてしまうサービス編。同じ本屋さんの話でも本屋と営業の違いが楽しい一編。両シリーズとも気楽に読める本ですので、ぜひご一読のほどを。


《脚注》
(*1)久世番子(くぜばんこ)
 作者の大崎梢も漫画家の久世番子も元本屋で働いた経験のある人。
 こういった職業モノって、やっぱり働いた人のリアリティが違います。
 詳しくは”暴れん坊本屋さん”をどうぞ。
(*2)小さな女の子が歌っていた
 ”わらべ歌”などを使った見たて殺人というのは推理小説の定番。
 横溝正史の”悪魔の手毬唄”やマザー・グースをテーマにしたヴァン・ダイン”僧正殺人事件”なんかがお約束。でも井辻智紀のシリーズではそんなおどろおどろなのは出ませんのでご安心を。
(*3)ウゴウゴルーガ
 1992年から94年まで放送された子供向けバラエティ番組。子供向けとは思えないシュールなネタでけっこう気にいってました。またやんないかな~~ みかん星人とかのキャラや笑いって絶対今ウケしそうなんだけど。
(*4)成風堂書店事件メモ(創元推理文庫 他)
 本屋のバイトの大学生店員”多絵さん”をホームズ役に店員の”杏子さん”をワトスン役にした本屋を舞台にしたユーモアミステリー。こちらも久世番子がコミック化しています。詳しくはこちらをどうぞ。お勧めです。

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