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本好きなやつって、なんで必ず原作の方が面白いっていうんだろうね(ビブリア古書堂の事件手帖/今日の早川さん/紫陽花)

 ども、ビブリオマニア(愛書狂)のおじさん、たいちろ~です。
 TVで”ビブリア古書堂の事件手帖”が始まりました。いや~、原作を読んで舞台になっている北鎌倉まで聖地巡礼をしちゃったぐらいこの本を愛でております(*1)。
 主演の剛力彩芽がイメージ違うって賛否両論あったようですが、けっこう楽しみにしておりました。
 ということで、今回ご紹介するのは原作フリークのおぢさんが見たTV版”ビブリア古書堂の事件手帖”であります。

Photo

 写真はたいちろ~さんの撮影。
 あじさい寺こと北鎌倉の”明月院”に咲くヒメアジサイです。

【本】ビブリア古書堂の事件手帖(三上延 メディアワークス文庫)
【TV】ビブリア古書堂の事件手帖(原作 三上延 フジテレビ)
 就職先の会社が倒産して就職浪人となった”五浦大輔(AKIRA)”は、亡くなった祖母の本に書いてあった夏目漱石のサインの鑑定を頼みに”ビブリア古書堂”を訪ねた。そこには古書については人見知りで超絶的な博識を持つ人見知りの美女”篠川栞子(剛力彩芽)”がいた・・・
 北鎌倉を舞台にした推理小説にして、ちょっと大人なボーイ・ミーツー・ガールの物語。
 剛力彩芽が主演で2013年1月よりフジテレビでドラマ化されました。
【本】今日の早川さん(COCO 早川書房)
 SFオタクの早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ラノベ好きの延流ちゃん、希覯本収集家の国生さん。本をこよなく愛するお嬢さんたちを描いた4コママンガ。詳しくはこちらをどうぞ。
【花】紫陽花(あじさい)
 アジサイ科アジサイ属の植物の総称。
 あじさいは花の咲き方で小さい花が球状に固まって咲く”テマリ咲き”と、周りに装飾花(花ではなく萼(がく))が咲く”ガク咲き”の大きく2系統あります。
 栞子さんがTV版でで漱石全集の”それから”だけが別に購入されたと推理した根拠の蔵書印(*2)はテマリ咲きのようです。


 で、結論から言いますと、決して悪くない出来上がりです。上記の紫陽花の蔵書印を始め栞子さんの推理や基本的なプロットはわりと原作に忠実だし、ステンドグラスを配した古書店の雰囲気、ややセピアっぽい映像も好みに合ってます。おっさん臭さ満載のせどり屋(*3)の志田(高橋克実)もいい味出してるし。エンディング・テーマに”ネバーエンディング・ストーリー(*4)”を持ってくるところなんて、本好きのマニア心をくすぐりますし。 

 まあ、無駄に設定を変えすぎてる感じはありますけど。
 せどり屋の志田はビブリア古書堂に居候してることになってますが、原作では橋の下に住むホームレス。確かにTV的にホームレスはまずいんかもしれませんが、第二話で志田の本を返しに行く小菅奈緒とのエピソードなんて川べりのほうが雰囲気あったと思うんだけどなぁ。栞子さんの妹が何故だか弟に変わっているし(*5)。

 で、話題になった剛力彩芽演じる栞子さんですが、まったく別モノ。

〔原作の栞子さん〕
 ・黒髪の長髪に透き通るような肌をした美人。
 ・近眼で、普段は眼鏡を着用。
 ・服の上からでも分かる巨乳
 ・五浦大輔よりも年上のお姉さんキャラ
 ・他人と目を合わせることもできない、人見知り。
  ただし、本が絡む話になるとスイッチが入って饒舌。

〔TV版の栞子さん〕
 ・ベリーショートでやや茶髪の美人。
 ・眼鏡はかけてない。
 ・服の上からでも分かる○乳(自主規制)
 ・五浦大輔よりも年下の見えるキャラ(実際、剛力彩芽は今年二十歳だし)
 ・おとなしく、ゆっくりとしたしゃべり方。時々早口。
  あんまり人見知りではない感じです

 まあ、剛力彩芽は元気美少女のキャラなので、スイッチ入った時はもっとはっちゃけたキャラに変身するぐらいの演出があってもよさそうなのにねぇ。


  本好きなやつって、なんで必ず原作の方が面白いっていうんだろうね

 これは”今日の早川さん”の中で本好きの早川さんが、本をあまり読まない友達から映画の話を振られた時に”映画より原作のほうがずっと面白い”と反論した時に、その友人が言った言葉。
 まあ、本好きってのは往々にしてTV化とか映画化とかされる前に原作を読んじゃってるケースが多く、自分なりの原作のイメージができあがってるのでそれと違うと”原作のほうが面白かった”って言っちゃうんですよね~~
 まあ、ビジュアルに関しては表紙のイラストなんかはあるものの(*6)、文字よりも映像化されたがほう圧倒的に情報量が多いので、原作の文字情報を脳内補完しちゃうんです。なので、映像化された瞬間に別のイメージが固定されちゃうので”う~ん、違和感あるなぁ”となっちゃうわけです。

 ”今日の早川さん”では、作者がこの発言に対して

  決して優越感からではなく、二粒だから当然二度美味しいという
  実りある方向で話をしたいのもですが・・・

 というツッコミをいれていますが、まさにそのとおりです。

 TV版の”ビブリア古書堂の事件手帖”は単体で見ても充分面白いですし、剛力彩芽も高橋克実もなかなか好演しています。で、本好きとしてはできれば原作も読んで欲しいな~~と思うのであります。


《脚注》
(*1)北鎌倉まで聖地巡礼をしちゃったぐらい~
 12年6月にこの本の舞台とあじさいを見に北鎌倉まで行っちゃいました。
 詳しくは「聖地巡礼 ”ビブリア古書堂”の近所に咲くあじさいを見に行きました」(前編後編)をご参照ください。
(*2)蔵書印
 本の所有者が捺印して所有を宣言するためのハンコ。センスの良い物は芸術的な価値があって、蔵書印のコレクションってのもあるようです。
(*3)せどり屋
 掘り出し物のある古本を転売して利ざやを稼ぐ人のこと。最近はBOOKOFFの半額セールの日にスマホとバーコードリーダー使って本買いまくっている人がいますが、どうもネットで転売しているんだそうです。
 せどり屋の世界もハイテク化されているようです。
(*4)ネバーエンディング・ストーリー
 元々は1985年に公開された映画”ネバーエンディング・ストーリー”(原作はミヒャエル・エンデの”はてしない物語”)のテーマソング。
 主人公のバスチアンがコレアンダー書店で見つけた不思議な本”ネバーエンディングストーリー”と出会い、本の世界を冒険するというお話。観たな~、昔。
(*5)栞子さんの妹が何故だか弟に変わっているし
 原作では文香さんという元気印の高校生。上記の小菅奈緒の友達という設定。後から出てくるエピソードで話をしてるのが出てきますが、どうするんだろう?
(*6)表紙のイラストなんかはあるものの
 実際にライトノベルなんかだと、表紙の萌え絵によって売上が左右されるんだとか。まあ、おぢさんが電車の中で読むにはちょっとナニなのですぐにカバーかけちゃいますが・・・

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コメント

去年からどうゆうわけか京極夏彦の初期の作品から順に読み始めたけど、これがまた大変!
デビュー作の”姑獲鳥の夏”はまだいいとして、そこから1000ページクラスが連続・・・・・!!!
ブックオフで文庫版を買ってるのだけど、分冊版は1冊ものの倍以上高くつくから1冊ものを。
文庫サイズで厚さ5センチ超え、重いわ読みにくいわ、ちょっとバッグに掘り込んで電車移動中に読むというには無理がある。内容的にキリがいいところまで読むとしても、大体が100ページ単位だし、初期の京極堂シリーズは登場人物も多いし設定も複雑かつ変化が激しい!一気に読まないと途中でついていけなくなるし。
先日ようやく5作目の”絡新婦の理”を読破!ところがこのあとに控えている”塗仏の宴”が、宴の支度・宴の始末の2つにわかれていて、あわせて2000ページ!!!
手を出すのに躊躇している今日この頃。

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