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”「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるリア充”かな?(サラダ記念日/とれたての短歌です/お正月のリース)

 あけましておめでとうございます、たいちろ~です。
 本年もよろしくお願いいたします。
 正月早々ブログを書いてます。年末はせっせと年賀状書いてました。
 私んちの年賀状はデザインと写真を奥様が担当、文章と住所録のメンテナンスを私が担当と、分業体制で作成をしております。
 50歳を超えてくると、年賀状が時候の挨拶と言うより知人の生死確認の様相を呈してきまして、まあ、pingを打っているようなモンです(*1)。
 今のメールやSNSに慣れてる人から見れば、数日かかるコミュニケーションなんてなんとのんびりと思うかもしれませんが、ちっと前まではこれが当たり前なんだったんだよ~~
 ということで、今回ご紹介するのはちょっと前のコミュニケーションツール”お手紙”の話を俵万智の短歌からであります。


2013
 写真は奥様の作成&撮影。今年(2013年度)の年賀状に使ったお正月リースです。


【本】サラダ記念日(俵万智、河出書房新社)
 一世を風靡した俵万智の第一短歌集。俵万智の第1歌集。1987年の発行ともう四半世紀になるんですねぇ。

  「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
  「嫁さんになれよ」だなんて カンチューハイ二本で言ってしまっていいの

は当時の若い人に大流行しました。
【本】とれたての 短歌です(短歌 俵万智、写真 浅井慎平、角川書店)
 俵万智の短歌と写真家浅井慎平とのコラボレーション。発行は1987年(原本は”月間カドカワ”に連載)。
【花】奥様作成のリース
 奥様は仙台市でフラワークラフト作家というものをやっておりまして、クリスマスなどに使うリースを作って販売したり、教えたりするお仕事をしています。
 写真はお正月に使うしめ縄をイメージした和のリース。ここ何年か、私んちの年賀状はこのシリーズになってます。
 詳しくは奥様ブログフラワークラフト作家”Ann”のひとりごとをどうぞ。


 さて、昨今の電子メールやfacebook、LINEと違い(*2)、手紙が届くには数日の時間がかかります。まあ、このまったりした時間感覚ってのも良いようで

  書き終えて 切手を貼ればたちまちに 返事を待って時流れ出す
                    (サラダ記念日)

  手紙には 愛あふれたりその愛は 消印の日のそのときの愛

                    (サラダ記念日)

と、待っている間の期待感や不安感みたいなのがありましたね。片道数日の手紙のやりとりって往復だと約1週間ぐらい。この時代だから電話はありましたが、この短歌の詠まれた1980年代後半ってのはまだ家電の時代(*3)。恋人からの電話を親に聞かれないかとか、長電話はお金がかかるとか気にしないといけなかったんですね。だから手紙のやりとりなんかもありです。今や携帯電話でメールだから、若い人はあんまり感じないかもしれませんが、当時はこの短歌もリアリティあったんですよね。

 今年も年賀状をたくさんいただきましたが、ほとんどパソコンで作成されたもの。昭和の時代だと版画を作ったり、プリントゴッコ(*4)したりした人もいましたが、今では皆無ですねぇ・・・
 昭和の時代だと”活字だけでは温かみがない”とかなんとか言われてて、宛先さえ手書きをしてましたが、今時そんなこと言う人はいません。

  ワープロの文字にて届く「悪いね」は 気持ちよさそうにあやまっている
                    (とれたての 短歌です)

  ワープロの文字美しき春の夜 「酔っています」とかかれておりぬ
                    (とれたての 短歌です)

ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ(*5)。ちょうどワープロがパーソナルユースで手が届くようになった時代の話です。
 今では、パソコンにしろスマホにしろフォントが当然になってますが、こういった活字にも独特の感性があったんですね。
 とはいっても手書きってやっぱ、温かさがあると感じちゃうのはおぢさん世代なんでしょうか。年賀状に何か一言書き添えてくれている人も多いですが、こういうのに喜ぶのって古い感覚なんでしょうか・・・

 あと、年賀状に増えたのが写真付き。奥様やお子さんたちの写真がついてると”へぇ~、あんなに小さかった子がもう大学生!?”みたいな驚きがあります。以前は写真付きとなるとフジカラーのお世話になってましたが(*6)、今ではパソコンで簡単に作れちゃいます。まあ、その分昔あったのが旅先からの絵葉書。

  絵葉書のわさび畑を見ていれば つんとあなたに会いたい心 
                    (とれたての 短歌です)

 今なら、写メとってメールで送ってOKなんでしょうが、今の若い人も絵葉書なんて送るんでしょうか?

 なんで正月から四半世紀も前の”サラダ記念日”引っ張り出して来て、ぢぢいの昔話みたいなのをしてるかというと、先日娘と今風なコミュニケーションみたいな話をしてた時に、

 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ
                    (サラダ記念日)

って、SNS時代のリア充だよね~~ってのが出てきたから。
 ショートメールやツイッターみたいな短い言葉と”あたたかさ”みたいなリア充が両立したらいいねみたいな内容です。
 ”もともと短歌って洗練されたツイッターみたいなもんだったりして?!”にも書いたんですが、元々、短歌って昔の人のツイッターみたいな、短い文章の中にいろんな思いを詰め込んだような文学今の時代にマッチしてるのかもしれません。

 ということで、本年もよろしくお願いいたします!

《脚注》
(*1)pingを打っているようなモンです
 コンッピュータ用語。簡単に言うとネットワークがつながっているかどうかを確認するようなもんだと思って下さい。
 映画やマンガに出てくる潜水艦が自分側から音波(ping)を出して相手を探る(アクティブソナー)ことに由来するんだとか。
(*2)電子メールやfacebook、LINEと違い
 若い人だとたっつーまに返事が来るのは当たり前みたいですが、おぢさん世代だと返事に数日かかことも。まあ、メディアのせいだけではなさそうですが・・・
(*3)1980年代後半ってのはまだ家電の時代
 携帯電話が急速に普及しだしたのは1990年代の後半で、このころはまだ有線電話が1家に一台、しかも距離と時間による従量課金の時代でした。

  百円で一分話せぬ距離にいる この青空が見えないと言う 
                        (とれたての短歌です)
(*4)プリントゴッコ
 理想科学工業が販売していた家庭用の小型印刷器。簡単な操作で多色刷りの葉書が印刷できるということで、一時期は年賀状といえばこれでした。
 2008年に本体の販売を終了、2012年12月28日でインク、フラッシュランプなどの消耗品の販売も終了。テクノロジーの発展とともにその歴史的使命を終えた商品の代表であります。
(*5)ワープロソフトではなく”ワープロ”ですよ、ええ。
 当時はまだ個人が使うには”ワードブロセッサ”という専用機の時代。でも、当時個人向けに販売されていた富士通の”OASYS Lite”(1984年)が22万円、シャープの”ミニ書院”(1984年)が33万円、NECの”文豪ミニ”(1985年)が20万円ぐらいとまだまだ高値の花。
 パソコンをワープロとして使うためには第一水準漢字ROMボードというハードが必要な時代でした。
(*6)フジカラーのお世話になってましたが
 写真入り年賀状と言えば、フジカラーのお店に写真を持ってって作るのが定番。ただ、けっこういいお値段がかかっていたので枚数出せないのが難点。綺麗に作るんだったら今でもこっちのがいいんですけど。

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