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「女子」って今風なオタクかもしんないです(「女子」の時代!/アンスリューム)

 ども、女子とはとんと縁のない人生を送るおぢさん、たいちろ~です。
 昨年から私んとこの部署で”女性によるダイバーシティミーティング”ってのをやってます。”ダイバーシティ”というのは”多様性”という意味で、いろんな立場や考え方をもつ人が集まり尊重することで、環境変化への適応力を上げていきましょうみたいな考え方です(合ってるかな、この説明で?)。
 私んとこの部署ではだいたい女性が1~2割ぐらいですんで少数とは言いませんが、まあ少数派であることは確か。ただ、みんな優秀なんですね、これが(*1)。
 結婚、出産、育児といった女性ならではのライフスタイルとか、キャリアパス(*2)なんかのディスカッションをやってます。
 ところでこの会、コードネームを”女子会”と言ってます。別に他意はないんですが”女性による~”では長いんで・・・ 20代前半から50代近い女性までを括りで言う言葉って最近ではやっぱり”女子”でしょうか。
 ということで、今回ご紹介するのはこんな女性たちを扱った本”「女子」の時代!”であります


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 写真はたいちろ~さんの撮影。近所のアンスリウムです。


【本】「女子」の時代!(馬場 伸彦、池田 太臣 青弓社ライブラリー)
 いまなぜ、新聞・雑誌・ネットで「女子」に注目が集まっているのか。山ガールや女の子写真、女子会、鉄子、オタク女子=腐女子などの登場・活躍を雑誌やネットを素材につぶさに観察し、ファッション誌の女子やマンガの働く女子、Kポップにはまる女子なども取り上げて、「かわいい」や「萌え」をキーワードに「女の子」たちが飛躍する現代社会を読み解く(amazon.comより)
【花】アンスリウム(アンスリューム)
 サトイモ科の多年草。原産地は熱帯アメリカ、西インド諸島と見た目通り南国の花です。
 ピンク色で花に見えるところは実は仏炎苞(ぶつえんほう)という葉っぱ。花は真ん中に伸びている筒状の部分(茎頂)に小さく咲きます。
 花言葉は”可愛い、無垢な心”など。


 この本、読み始めてすぐに思ったんですが、「女子」っていうのっておたくのバリエーションじゃないかと。実際、内容も女子マンガとか鉄道女子とかおたく趣味的な話題も多いし、モロ”オタクならざる「オタク女子」の登場”なんていう章もあるし。ここでいう”オタク”とは”おたくの本(*3)”から引用されている”アニメやマンガのファンで、ファッションや恋愛に興味のない暗い青少年”といった原おたくじゃなく、修正されたオタクという意味で
 この”修正されたオタク”というのは本書では”イマジナリーの未成熟さを好む人”という言い方をしています。未成熟の要素としては”独身性”と”非世間性”が、現実的な成熟さに関係ないとい点で”イマジナリー(*4)”だそうです。
 ”独身性”というのは家族の匂いがしないといった内容で、まあ(実際に結婚してるかどうかに関係なく)男性がいないという点では独身的でしょうね。また、”非世間性”とは他者との関係が大人っぽさを伴わない、自分の価値観に忠実みたいな感じでしょうか。

 あと、○○女子とかかわいいという言葉の説明に”おたく”とか”萌え”みたいなのを当てはめると、意外なほどしっくりくるんですね。
 ”はじめに”に出てくる”○○女子”の説明文

  ここで使われている「○○女子(ガール)」という言葉は、
  グループを括る基本属性となるだけでなく、それぞれの嗜好対象を媒介にして
  「仲間意識」を滋養し、他者との関係性を構築する鍵概念となっているのである。

 この「○○女子(ガール)」を「オタク」に置き換えて、

  ここで使われている「オタク」という言葉は、
  グループを括る基本属性となるだけでなく、それぞれの嗜好対象を媒介にして
  「仲間意識」を滋養し
(*5)、他者との関係性を構築する鍵概念となっているのである。

 にしても、ちゃんと実態にあった文書になるんですね。

 また、”かわいい”と”萌え”

  なぜなら、「かわいい」は対象を感覚的に経験するものであり、したがって、
  様式化され、記号化された表現を直裁的に受容するものだからである。

 これを”萌え”に変えて

  なぜなら、「萌え」は対象を感覚的に経験するものであり、したがって、
  様式化され、記号化された表現を直裁的に受容するものだからである。

 にしても、ほとんど違和感ないです(*6)。

 ”オタクと一緒にされるなんてキモ~~イ”と言われるかも知れませんが、自分の価値観に忠実なことがオタクの要素だと思えば、今のお嬢さん方はみんなオタクの資質があるんじゃないかなぁ
 ま、所詮この世は男と女。”かわいい”が花言葉のアンスリウムも男性的な部分と女性的な部分でその美しさを形作ってます(*7)。だから一緒にいることもいいことあるんじゃないかと。お願いだから、じゃけんにしないでね!!

 上記の話は観念的で分かりにくいかもしれませんが、ご興味のある方は本書のほうをどうぞ。今日的なサブカルチャー論としても面白い本です。

《脚注》
(*1)みんな優秀なんですね、これが
 ここんとこ数名入ってくる新人のうち1人は女性です。就活の面接をした人が言ってましたが、男性より女性のほうがしっかりしてるんだそうです。ほっとくと女性ばっかの採用になりかねないので、バランスを考えてみたいな話が人事部からあったとか。
(*2)キャリアパス
 今の女性にとっての悩みは”女性の幹部社員が少ないのでロールモデルになってくれる人があんましいないこと”。増やす方針ではあるんですが・・・
 女性営業が登場したのは1986年から。幹部社員になる世代の人数自体が少なかったし退社した人も多く、こればっかりは一朝一夕にはいきません。
(*3)おたくの本(別冊宝島 104、宝島社)
 1989年の出版とオタク評論としては最初期にあたるんじゃないかと。
 表紙の写真は小太りメガネの男にパソコンにカメラ、美少女アニメにフィギュアと当時のおたく感が良く出てます。
 絶版みたいですが、もし古本屋で見つけたら買いの本。
(*4)イマジナリー(Imaginary)
 Yahoo!辞書だと”想像[仮想]上の,非実在的な,架空の”という意味。
 そういや、”東京都青少年の健全な育成に関する条例”に”非実在青少年”ってのもあったなぁ。
(*5)「仲間意識」を滋養し
 オタクって孤独なイメージがあるかもしれませんが、意外にコミュニケーションするんですね。ただ、会話の内容がディープすぎて一般人がついてこれないだけで・・・
(*6)ほとんど違和感ないです
 別に私は普段から”萌え~~”とか言ってる危ない人ではないです。
 むしろ”萌え”とか良くわなんない世代。このへんの話は本書でも引用されている”オタクはすでに死んでいる”(岡田 斗司夫、新潮新書)をどうぞ。
(*7)男性的な部分と女性的な部分で~
 フロイトじゃないですが、筒状の部分が男性的、仏炎苞は女性的なイメージしませんか?

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