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2012年10月

白雪姫って究極の待受女と思ってましたが、時代は変わったようです(スノーホワイト/リンゴ)

 ども、いい年こいてトワイライター(*1)やってるおぢさん、たいちろ~です。
 ”スノーホワイト”観ました。
 映画版”トワイライト”でヒロイン”ベラ・スワン”を演じていたクリステン・スチュワートがヒロインのスノーホワイトを演じてるというのでTSUTAYAで借りたんですが、まあ、21世紀のスノーホワイトってのはアクティブなんですねぇ。
 究極の待ち受け女とも言うべき”スノーホワイト”がジャンヌ・ダルク(*2)よろしく甲冑をまとって戦うシーンがあろうとは・・・
 ということで、今回ご紹介するのは21世紀の白雪姫、”スノーホワイト”であります。


Photo
写真はたいちろ~さんの撮影。山形県さくろんぼ東根温泉近くのリンゴです。


【DVD】スノーホワイト(原作 グリム兄弟、 主演 クリステン・スチュワート)
 邪悪な魔女である女王ラヴェンナは、王国を乗っ取り王の娘である美しいプリンセス”スノーホワイト”を塔に幽閉する。一瞬の隙をついて脱出したスノーホワイトは猟師のエリック、七人の小人たち、幼馴染のウィリアム王子とともに女王へ戦いを挑む・・
 日本では”白雪姫”と呼ばれる童話の定番。ディズニーアニメでも有名です。
【本】カツ婚(米沢りか、講談社)
 ”カツ婚!”とは、待受女と呼ばれる女たちが30代彼氏なしでも幸せな結婚をするために、男を自在に操るモテ女・野原蝶子が待受女たちの恋愛観に喝を入れ、恋愛・結婚の必勝法を伝授する漫画です(本書より)
【花】リンゴ(林檎)
 バラ科リンゴ属の落葉高木樹またはその果実。やっぱり、スノーホワイトといえばリンゴでしょう。映画の冒頭で、ウィリアム王子がスノーホワイトに花の咲くリンゴの木から実を採って渡すフリをするシーンがありますが、リンゴは晩春頃に白い花が咲き夏から秋にかけて結実するので、これってヘンでは??


 さて、”スノーホワイト”というか、白雪姫といえばディズニのこの曲。



  いつの日にか王子様がきてくれる その日を私は夢に見る
  夢に見るの 王子様が白い馬に乗って 迎えにきてくれるその日

 有名な”いつか王子様が(Some Day My Prince Will Come)”ですが、もろ待受女って感じです。原詩はもっとストレートで

  And wedding bells will ring
  (そして、結婚式の祝福の鐘が鳴るでしょう)

 と、結婚願望ありありです。

 ”カツ婚!”によると、出会いを待っている”待受女”ってのは3タイプあるそうです。彼氏がいれば今より自分が好きになれるかもしれないと期待する”自信喪失待受女”、恋愛をしたいけど、男性から傷つけられるのが怖くて男性に対してつい点が辛くなってしまう”過剰防衛身待受女”、恋愛に対してちょっとグータラな”運命待受女(*3)”。白雪のイメージって、3番目の”運命待受女”でしょうか?

 まあ、”白雪姫”にしても、”スノーホワイト”にしても、死ぬほどひどい目にはあってますが、たまたま7人の小人に助けられるとか、王子様に一目惚れされるとか偶然に支配されてる”白雪姫”と違って、”スノーホワイト”は領民を先導するは、先頭に立って戦いに臨むはと”運命待受女”とは言い難いなぁ。ま、時代の違いでしょうかねえ(*4)。

 映画のほうは、けっこう面白かったです。クリステン・スチュワートも綺麗だったし。”トワイライト ~初恋~”(映画版”トワイライト”の第一作)のころは、ちょっとかわいい普通の女の子って感じでしたが、最近は気品というか迫力が出てきてるし。
 でも、この人の演じる役って、どうしてこう人外のモノに好かれるんでしょうか? 
トワイライトでは吸血鬼と結婚するわ、狼男に言い寄られるわ。スノーホワイトではドワーフに忠誠を誓われるわ、トロールは襲ってこないは(*5)。何か霊媒体質みたいなのの持ち主なんでしょうかねぇ・・・

 ”スノーホワイト”は、白馬に乗った王子様じゃなくて、白馬を駆って戦うプリンセスもありかな~と思う人にはおすすめ。”私はやっぱり運命の出会いを待ち続けるわ!”という人にはちょっとムリ筋かも。
 でも、スノーホワイトがウィリアム王子と結婚したら、王子は奥様の尻に引かれそうだなぁ。

《脚注》
(*1)トワイライター
 ステファニー・メイヤーの小説/映画”トワイライト”のファンのこと。
 雨と霧の町フォークスへ引っ越してきた高校性ベラ・スワンは、美しい青年エドワード・カレンと出会う。彼との恋に落ちたベラだったが、彼はヴァンパイアだった。許されざる恋に悩むベラに想いを寄せる幼馴染のジェイコブ・ブラック。彼もまた人狼だった・・・
 桜庭一樹が書評で面白いと書いてたので読んだんですが、いや~~ハマりました。
 アメリカ版ライトノベルのノリです。
(*2)ジャンヌ・ダルク
 百年戦争当時、大天使ミカエルの声によりオルレアンを解放に導いたフランスの国民的英雄。甲冑の美少女と言えばやはりこの人でしょう。
(*3)運命待受女
 もっっとも、本書によると”自分ひとり食べていくのに困らない収入”、”独身の女友達が多い”など運命を待ち受けらるだけの条件も持っているとのこと。だんだん”負け犬の遠吠え(酒井順子 講談社)”っぽくなって来たなぁ・・
(*4)時代の違いでしょうかねえ
 ”白雪姫”はディズニーによる世界初のカラー長編アニメーション映画で、公開は1937年となんと第二次世界大戦前。ナチスドイツが政権を執り、フランクリン・ルーズベルトが大統領をやってた時代です。日本でのこの頃の30~34歳の女性未婚率は4%程度。
 ”スノーホワイト”の公開は2012年6月ですが、2010年の同未婚率は34.5%(国勢調査より)。
(*5)ドワーフに忠誠を誓われるわ、トロールは襲ってこないは
 日本語では”7人の小人”と訳されていますが、ディズニー映画の原題”Snow White and the Seven Dwarfs”のDwarf(ドワーフ)小人の妖精さんです。ディズニー映画ではかわいい小人さんのイメージですが、”スノーホワイト”では単なるちっちゃいおっさんの集団でした。
 ”トロール”は巨大な体、怪力、醜悪な容姿の森の妖精。映画ではほとんど怪物扱いですが、どうしても”ムーミントロール”を連想しちゃうんですねぇ、おぢさん世代としては・・・

谷山浩子っぽいライトノベルって感じです(人類は衰退しました/クスノキ)

 ども、日々知能も体力も衰退しているおぢさん、たいちろ~です。
 以前、”人類が消えた世界(*1)”という本を読みました。突然、人類が全部いなくなったらどうかるかを描いたノンフィクションですが、人類の築いたモノってのは意外と持たないんだそうです。家なんかはあっというまに腐り始めるは、草に覆われるわ、コンクリートだらけの都会でも地下水やなんやでぼろぼろになってくわ、原子力発電所なんかは制御を失ってけっこうやばい状態になるわ(*2) etc、etc。 
 ”法隆寺(*3)なんかは1300年以上建ってるやん?!”という反論もあるでしょうが、これは人間がメンテナンスをし続けているからで、ほったらかしにしてるわけじゃないんですね。つまり建物と人間の共生関係があってこその長期間保存
 じゃあ、人間が徐々にへってったらどんな世界になるか? といった話題が今回ご紹介する”人類は衰退しました”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。旧芝離宮恩賜庭園のクスノキです。


【本】人類は衰退しました(田中ロミオ ガガガ文庫)
【DVD】人類は衰退しました(原作 田中ロミオ、 出演 中原麻衣、ポニーキャニオン)
 現人類が衰退を迎えて数世紀。いまや地球で人類といえば”妖精さん”のことです。外見は身長10センチで3頭身というかわいい人形みたいですが、高い知能を持ち天然ボケをかます存在です。私はそんな妖精さんと人類との間を取り持つクスノキの里の“調停官”です・・・
 衰退した人類社会という重たい舞台設定ですが、ファンシーな妖精さんが引き起こすドタバタにシュールなツッコミをかます私を主人公にしたライトノベル。2012年にアニメ化されました。
【花】クスノキ(楠)
 クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。幹の太さが10m以上の巨樹になることもあるらしいです。
 ”人類は衰退しました”の舞台は”クスノキの里”なんでたぶんこの木の森が近くにあるんでしょう。鎮守の森なんかでよく植えられているそうなので、クスノキの里も意外と神社の近くだったりして。だったら、妖精さんは”ホルモー”のオニか?!(*4)


 さて、”人類は衰退しました”ですが、生活水準は中世という雰囲気ですが過去の人類の科学文明の遺物はあり~の、妖精さんの超科学があり~のとなんでもあり~の世界。そんなかで、妖精さんのスーパーテクノロジー(ほとんど魔法)が引き起こす事件のドタバタと、それにクールに対応する(巻き込まれる)私の語りがメインストーリー。
 文庫本はファンシーなイメージの表紙のとおりほとんどファンタジーですが、失われた人類の科学技術が中途半端に伝承されてるってとこではSFかもしれません。

 たとえば科学だったら第三巻の”妖精さんたち、すかいはい”。
 崖から人間が空を飛ぶという”鳥人間コンテスト(*5)”の話ですが、レオナルド・ダ・ヴィンチ仕様のヘリコプターあり、ジュール・ヴェルヌの大砲方式あり、熱気球あり、オーニソプターあり、ジェット機あり、重水素プラズマ利用の空飛ぶ円盤ありと科学史上の玉石混交。
 対する妖精さんの秘密道具は”花コプター”(*6)。頭の上に植えると二重に咲いた花びらが回転することで空を飛ぶというシロモノ。ド○ラえもんか!

 文化だったら同じく第三巻の”妖精さんたちの、さぶかる”(アニメ版は第二巻)
 私の学友でボーイズラブ大好きの”Y”が発見したコピー機とMOにはBLマンガの原稿。これを元にYはコピー本を出すわ、同類誌の一大派閥を作るわ、ボーイミーツーボーイ本の即売会を主催するわ・・・
 まんま、コミックマーケット(*7)のノリです。
 Yと、私との会話

  Y  :萌える話はまだあるさ。そう、私はどこまでも腐っていける・・・
       (中略)
      そう、今、私は限りなく神に近いほどに文化的な存在。
      それもお高くとまったハイカルチャーなんかじゃない。
      怪しくも淫らなサブカルチャーさ

       (中略)
  わたし:要するに。彼女はハマったのです。
      何に?
      たくましき妄想を自在に強烈に奔放できてしまう・・ マンガというメディアに。

 アニメ版ではYの声を沢城みゆき(*8)がやってますが、いい味だしています。

 まあ、冗談かと思われるかもしれませんが、何らかの事件により文化が消失する時、文化ジャンルの残留と本の残存冊数に相関関係があると仮定した場合、ランダムに本が残っているとすると雑誌と書籍の販売部数26億8983万冊のうち、コミック系が9億6819万冊と36%を占めるので(2011年度統計)、その本は1/3の確率でマンガということ。ひょっとして未来の歴史研究家(人類衰退後)が現代を研究したら、20世紀前後は男と男がチョメチョメした時代と思われるかも。まあ、源氏物語だって読みようによっちゃ不倫ドロドロの世界なので、意外と残ったモン勝ちかも。

 なにはともあれ、”人類は衰退しました”は面白い小説です。読後感で言うと谷山浩子(*9)の曲を聴いてるって感じ。メルヘンチックでちょっと残酷みたいな。アニメ版のエンディングテーマは矢野顕子(*10)してますが・・・
 するするっと読めるので、ご興味のある方はどうぞ。


《脚注》
(*1)人類が消えた世界(アラン・ワイズマン 早川書房)
 人類がある日突然いなくなったら世界はどうなるかをシミュレーションしたノンフィクション。淡々とした語り口の本ですが、中身はかなりシュールな内容です。
 SFでは滅亡の淵に立たされた人類がどのように生き残っってくかというテーマがありますが、この本は”誰~~れも生き残っていない世界”という点では異色。
(*2)原子力発電所なんかは制御を失って~
 福島原発のように制御を失っていきなりドカンというわけではないですが、長期的に見るとやはりメンテナンスをしてないと危なっかしくなるのは確かなようです。手元に本がないので記憶で書いててすいません。
(*3)法隆寺
 聖徳太子が建立した聖徳宗の総本山。世界最古の木造建築物です。法隆寺自体は607年の建立ですが、火災による焼失で600年代後半ごろに再建されたらしいです。それでも世界最古であることはかわりません。
(*4)”ホルモー”のオニか?!
 ”鴨川ホルモー(万城目学、角川文庫)”に出てくる式神。ちっちゃいオニがわらわらしてるのはちょっと妖精さんぽいかも。ちなみに、こっちにも楠木(くすのき)さんというヒロインが出てきます。
(*5)鳥人間コンテスト
 読売テレビ主催する人力飛行機の滞空距離及び飛行時間を競うホントにやってる競技会。人力飛行機といっても、最長記録は2008年に東北大学Windnautsがマークした36kmとかなりの水準に達しています。
(*6)花コプター
 花びらが二重になっているのは左右反対側に回転することでカウンタートルクを打ち消すためとのこと。そんなところだけみょ~に科学せんでも。著作権の問題でしょうか?
 ほかにも海岸の岩をこんにゃく化する”ほんにゃくこんやくー”ってものあったし。
(*7)コミックマーケット
 年2回開催される世界最大規模の同人誌即売会。
 2012年夏は東京ビッグサイトの3日間開催で56万人、3万5千サークルが参加したそうです。会社の後輩にこれに行ってる女性がいて、行ってみたらどうですかと言われてますが、50歳すぎのおぢさんが行くにはちっと・・・
(*8)沢城みゆき
 この人自身も本好きらしく、そのせいか”図書館戦争(有川浩)”の図書館員”柴崎麻子”とか、ドラマCD版”今日の早川さん(COCO)”のレア本マニア”国生寛子”とか本がらみの役もいくつかやってます。
 まあ、3代目峰不二子のほうがメジャーですけど。
(*9)谷山浩子
 メルヘンチックな曲を得意とするシンガーソングライター。”カントリーガール”、”お早ようございますの帽子屋さん”など多数。中学高校ぐらいではまりましたねぇ、おぢさん世代としては。
 最近だと映画”コクリコ坂から”の挿入歌”朝ごはんの歌”の作詞作曲やってます。
(*10)矢野顕子
 独特な声と歌い方のシンガーソングライター。”春咲小紅”がメジャーですが、スタジオジブリ”ホーホケキョ となりの山田くん”の主題歌なんかも歌っています。
 アニメ版のエンディングテーマを初めて聴いた時は絶対矢野顕子だと思ったんですが・・・

まあ、イベ鉄とでも申しましょうか(駅弁ひとり旅/鉄娘な3姉妹/ゆりてつ/東京駅プロジェクションマッピング)

 ども、出張はどちらかというと飛行機より電車を使うおぢさん、たいちろ~です。
 娘が学校でプロジェクションマッピングという学問をやっております。簡単に言うと”立体的なものに映像を投影することでリアルとバーチャルの組み合わせを表現するコンピューターグラフィックスの一種”だそうです(*1)。
 ”この前、東京駅でやってたやつ?”と聞くとその通りとのこと。
 まあ、東京駅の復元プロジェクトって鉄オタならずとも盛り上がっているからな~~
 ということで、今回ご紹介するの鉄ヲタをネタとした漫画をいくつか。


写真はYouTubeに投稿されていたmatogrossoTVさんの映像。
東京駅プロジェクションマッピングです。


【本】駅弁ひとり旅(監修 櫻井寛、作画 はやせ淳、双葉社)
 弁当屋の中年オヤジ”中原大介”が鉄道による日本一周駅弁食べまくり旅をするという漫画。鉄道のウンチクも満載です。
 ”ひとり旅”といいながら、行きずりの美女と二人旅してます。出張でけっこう電車にも乗りましたが、こんな好い目にあったこたありませんが・・・
【本】鉄娘な3姉妹(松山せいじ サンデーGXコミックス)
 伝説の鉄道オタクである父”福音寺国鐵”を探すため、”福音寺美章(長女)”、”美唄(次女)”、”備後(三女)”3姉妹が日本中の鉄道に乗りまくるという漫画。
【本】ゆりてつ(松山せいじ サンデーGXコミックス)
 私立百合ヶ咲女子高校に通う鉄道部の4人、”日野はつね”、”能登まみこ”、”石塚まろん”、”鶴見はくつる”のクラブ活動を描いた漫画。不思議なのは勝田から百合ヶ咲女子高前まで毎日3時間以上かけて通っている非テツのはつねさんがなぜ鉄道に乗りたがるのか?(*2) まだ電車に乗り足りないのか??
 ほとんど中学生としか見えない仲良し4人組ですが、”百合モノ”ではありません。念のため。
【旅行】東京駅プロジェクションマッピング
 正式名称は”TOKYO STATION VISION”。
 東京駅丸の内駅舎の復原工事完成イベントとして、2012年9月22日に開催。
 見に行こうかと思ってたんですが、あまりにも人が集まりすぎて初日のみで中止に。う~~、残念!!


 一言で鉄道オタクといっても、さまざまなバリエーションがあるようで、”XX鉄”と呼ばれている人たち。上記の作品で上げてくと、

[乗り鉄]
 電車に乗ることを趣味とするオタク。まあ、旅行好きのバリエーションなんでしょうが、移動手段である”電車”に乗ることが目的化してる点でやっぱりオタク的なんでしょうなぁ。
 鉄娘な3姉妹の美唄さんは時刻表の全データを覚えているという記憶力の持ち主。”時刻表オタク”とも言えます。金のない高校生の鉄研(鉄道研究部)部員は時刻表抱えて乗った気になってましたが、財力があればこうなってたかも。ひとつ間違えると西村京太郎マニア(*3)になります。
 今風なのがゆりてつの鶴見はくつるさん。情報はAPPLEのiPad(*4)から入手するというIT娘。まあ、モバイルデバイスであるiPadの正しい使い方ともいえます。
 ちなみに、私の同僚の鉄オタが大阪から青森までの出張に電車を使ってましたが(*5)、こやつは単なるアホの子です。

[駅弁鉄]
 駅弁ひとり旅の中原大介、ゆりてつの石塚まろんさんがこれ。単なる食いしん坊だけかもしれません。
 名物駅弁を買うのに予約するってネタが出てきますが、好きとなるとそこまでするんですねぇ。私にはマネできません。ほとんど運動しない電車旅で駅弁食べまくると太りそうですし・・

[撮り鉄]
 電車の写真を撮りまくるオタク。電車の種類にやたら詳しい人でもありそう。
 鉄娘な3姉妹の美章さんや、ゆりてつ能登まみこさんがこれ。高級そうなデジカメに超ロングな望遠レンズがトレードマーク。高そ~~~
 ホームの端っことか、線路の近くの田んぼのあぜ道とかでカメラを構えているので、もっとも分かりやすいオタクとも言えます。事故には気をつけてね~~

[模型鉄]
 いわゆる鉄道模型を趣味とするオタク。
 鉄娘な3姉妹の備後さんがこれ。電車模型を集めてる分にはいいんですが、このオタクが困ったチャン化するのは、ジオラマ作成にはまること。これ作りだすとけっこう場所をとるんですね。私んとこの高校の鉄研の連中は部室(=教室)を占拠してで~~かいジオラマ作ってました。
 ちなみに、模型に使われるNゲージは縮尺1/150(日本の場合)、ガンプラ(*6)が1/144ですので、一緒に並べてジオラマ作成が可能です。まあ、やってることは変わんないわけですし・・・

 今後増えてきそうなのが、”イベ鉄”とでも申しましょうか、”鉄道(駅)イベントのオタク”。上記の”TOKYO STATION VISION”みたいに駅が主催のイベントを見に来る人や駅ナカの店で買い物する人。
 上野駅や仙台駅もコンサートやってるみたいだし、大阪駅の”時空(とき)の広場”なんか完全にイベントスポット仕様になってるし。東京駅も”赤煉瓦コンサート(*7)”なんか復活するのかなぁ。
 東京駅や品川駅なんかだと、駅ナカがそれこそちょっとした百貨店やデパ地下並みだし、”駅ナカ限定 AKB48パステルサンド”も売ってたし(現在は販売終了)。

 まあ、”イベントによる乗客数の増加”というビジネスモデル自体は別にいまさら始まったことではなくて、これの開祖的なのが阪急電鉄(現阪急阪神ホールディングスの子会社)の創業者小林一三(*8)。当時田舎電車だった箕面有馬電気軌道(現阪急宝塚本線)にお客を集めるために創設したのが宝塚歌劇団、駅に乗降するお客を対象にしたのが阪急百貨店とのこと。

 鉄オタって他のオタクに比べて世間様から比較的冷たい目で見られないオタクかも。旅に出ること自体は見聞を広げるには良いことだし、部屋の中にこもってこんなブログを書いてるよりよっぽど健全なんでしょうなぁ・・・

《脚注》
(*1)立体的なものに映像を投影することで~
 会社で液晶プロジェクターなんかを操作したことがある人にはわかりやすいと思いますが、垂直に立てたスクリーンに対して下から四角の映像を投影すると逆台形になります。ちゃんと四角にみせようとすると下側を広げるなどの補正が必要になります。上記の東京駅のようなでこぼこのある面に、かつ、建物の形とシンクロさせたコンテンツを投影するとなると映像のセンスに加え膨大な計算量が必要ではないかと。
(*2)毎日3時間以上かけて通っている~
 はつねさんの通う百合ヶ咲女子高前は架空の駅ですが、立川と豊田の間ですので、実在の駅にあてはめると中央本線日野駅になります。
 勝田~日野の電車賃は片道2,940円。2割引きの学割を使っても1年間の定期代は約63万円と、国公立大学の年間授業料53万5800円よりも高額。ひょっとして親は金持ち?
(*3)西村京太郎マニア
 西村京太郎は電車を使ったトリックを得意とするトラベルミステリー作家。十津川警部シリーズなど多数。
 電車を使ったトリックってのは”電車はダイヤに正確に運行される”というのが大前提遅れなどが出るだけで破たんするというけっこうリスキーなトリックなんだそうで、ある意味、日本ならではなのかも。
(*4)iPad
 持ってるとカッコイイんですが、個人で何に使うかと聞かれると意外と困るモバイルデバイス。画面が大きいので電子ブックとして使うにはよさげですが、電車の中でこれでマンガ読んでる人はちょっとカッコ悪かったです、はい。
(*5)大阪から青森までの出張に電車を使ってましたが
 新青森まで新幹線が通じた現在でさえ、新幹線を使っても6時間半ほどかかります。こやつは特急で行ってたので、たぶんその倍以上かかってたはず。まともな社会人のやるこっちゃありません。
(*6)ガンプラ
 オモチャ史上最大のヒット作である”機動戦士ガンダム”のプラモデル。初期に発売された300円のシリーズが1/144スケールですが、これは航空機の縮尺に準拠したものだとか。
(*7)赤煉瓦コンサート
 復元工事前に丸の内側の改札前ではクラシック系のミニコンサートをやっていて、昼休みとかちょこっと聞いたりしてました。ドーム型の建物なんで、けっこう音響効果良かったんだよな~~
(*8)小林一三
 阪急電車、宝塚歌劇団、東宝グループの創業者。関西では伝説的な経営者です。
 ご興味のある方は”小林一三 逸翁自叙伝(日本図書センター)”、”宝塚戦略―小林一三の生活文化論 (講談社現代新書) ”などでどうぞ。

わたしもきっと、瓜野くんとつきあっててそう思ってた。この子、他愛ないって(秋限定栗きんとん事件/栗)

 ども、天津甘栗をつまみに酒を呑むおぢさん、たいちろ~です。
 会社で3連休にどこに行くかという話題になりました。で、同僚の女性は”栗拾いに行く”とのこと。すると、別の同僚の女性がすかさずこんなツッコミを。

料理もできないのに、拾ってきた栗をどうするつもり?!

 そう、栗拾いに行くといった女性は”料理はハサミでするものだ!”と豪語する家事には残念な人です。栗の皮むき器をネットで買ったから大丈夫(*1)と言ってましたが、間違っても栗きんとんやマロングラッセなんか作んないだろうな~~~(*2)
 ということで、今回ご紹介するのは栗きんとんの出てくる話”秋限定栗きんとん事件”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所の公園に落ちていた栗です。


【本】秋限定栗きんとん事件(米澤 穂信 創元推理文庫)
 新聞部の瓜野君は学校新聞”月報船戸”をみんなにもっと読んでもらえるようにと学外で発生した連続放火事件のナゾを記事にする。小市民を目指す小鳩常悟朗君は、元互恵関係にあった小佐内ゆきさんがこの事件に関係しているんじゃないかと心配になり・・・
 米澤穂信による”小市民シリーズ”の第三作。
【花】
 ブナ科クリ属の木。とげとげのある皮の中にさらに鬼皮に包まれた実があるのが特徴。縄文時代人がすでに主食として栽培されていたそうです。
 栗の花の香りはヒトの精液の臭いに似てますが、これは花に”スペルミン”を含むため。しかし、このネーミングセンスは何なんだ?!


 ”秋限定栗きんとん事件”には何人かキーとなる登場人物がいます。それぞれに特徴のある人たちですが、これがなかなか秀逸なキャラクター設定。

[小鳩常悟朗]
 本編の主人公にして語り手。属性は”狐”
 卓越した推理力を持ちながら、中学生の時にその能力で痛い目にあったトラウマから”小市民”を目指す高校生。
 でも、結局事件のナゾを解いちゃうという優秀な人。

[仲丸十希子]
 小鳩常悟朗の恋人。常悟朗いわく”気立てのいい子”だが、二股かけるなどちょっとズルイ側面も。属性は”普通の人”
 一年近くつきあっても常悟朗の本気を引き出せず、”きみも最低だった”の言葉を残して破局。

[堂島健吾]
 常悟朗の友人(というか協力者)にして新聞部部長(後半で引退)。属性は”人格者”
 リーダーシップといい行動力といい、本書の中ではもっとも頼れる人ですが、物語の主人公にはなれないんだろうなぁ、まともすぎて。

[小佐内ゆき]
 本編のもう一人の主人公。小学生と間違えられるような小柄でかわいいスイーツ好きな高校性ですが、その属性は”復讐者”
 自分を小市民に変えるために瓜野君と付き合うが失敗。協力者から一変、復讐者に。

[瓜野高彦]
 本編の表の主人公。情熱と行動力にかけては本編随一だが推理力はいまいち。
 属性は常悟朗いわく”糠に釘”。上昇志向が強いのに実力が伴わないタイプなのが彼の不幸の根源です。

 まあ、常悟朗とゆきってのが天賦の才を与えられた人なので、仲丸さんや瓜野君じゃあ恋人として役不足なのは否めませんが、かわいそうなのは瓜野君。ゆきの復讐の対象になった瓜野君は推理の間違いをゆきに指摘されて、プライドをずたずたにされて、ふられてとさんざん。ゆきにやり込められた後は登場もしないという作者にも見捨てられ感が・・・
 ゆきさんの瓜野君に対する評価

  ちょっと、聡明さが足りないかな。それと狡猾さも。
  人の動かし方も、もう少しだけ上手でもいいかなって思ってた。
  あと、ちょっとだけ猜疑心も必要。

 自分がリーダーシップのある人間だと思っている人が、面と向かってこの酷評ですから言われたほうはきついでしょうなぁ

  すごいって思ったところもあるの。
  自分の手で放火魔を捕まえるためなら、被害が出てもいいって思ってたでしょう。
  誰が火をつけれれてもかまうもんか、って。
  その身勝手さは秘密を暴くひとにふさわしいと思う。

 って、評価ポイントはそこですか、ゆきさん。さすがに”復讐者”の人です。
 で、常悟朗に語るゆきさんの最終評価。

  糠に釘。そうね、わたしもきっと、瓜野くんとつきあっててそう思ってた。
  この子、他愛ないって

 不憫な子です。

 ゆきさんが瓜野君とつきあっった理由っていうのは、恋愛をすることで自分の中の復讐者の属性を変えられないかと考えたから。栗のえぐみを抜くために砂糖でコーティングして栗そのものを甘くしていくマロングラッセみたいに。でも、ぐちゃぐちゃに潰して味付けしないといけない栗きんとんでないとダメみたいだったようです。
 だから題名が”栗きんとん事件”。ネタバレですいません。

 じゃあ、なぜゆきさんが復讐者になったか?
 それは本書でお楽しみください。

《脚注》
(*1)栗の皮むき器をネットで買ったから大丈夫
 栗の皮むき器は栗の鬼皮をむくための専用のハサミ。やっぱりハサミじゃないか!
(*2)栗きんとんやマロングラッセなんか~
 栗きんとんは、サツマイモをゆでて裏ごしして弱火にかけながら練って、栗は鬼皮をとってアク抜きしてゆでて甘露煮にして、これらを合わせて茶巾に絞って形を整えるとけっこう面倒。
 マロングラッセは栗の鬼皮をとっって、渋川をはがして一ケづつガーゼにくるんで、毎日濃度の異なる砂糖水で1週間とろ火でゆでるという、と~~~っても面倒なお菓子。
 レシピはクックパッドを見るから大丈夫と言ってましたが、間違ってもこ奴が作るとは思えん。

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