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ずっと昔からあったものが、突然消えてしまうってのは意外に衝撃的なものです(ビブリア古書堂の事件手帖3/鶴岡八幡宮の銀杏)

 ども、古書好きのおぢさん、たいちろ~です。
 主にお金がないせいで古本屋ってのをよく利用します(*1)。新刊の本屋と違ってかつて話題になった本とか若いころ読んだ本がヘコっとあったりしてそれはそれで面白いモンです。
 で、行ってみたい古本屋さんといえばコミック系だったら”金魚屋古書店(*2)”、文学系だったら”ビブリア古書堂”でしょうか。
 ということで今回ご紹介するのは先日出版された”ビブリア古書堂の事件手帖3”であります。あっ、これは新刊本屋さんで買いました。


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 写真はたいちろ~さんの撮影。鶴岡八幡宮の銀杏。
 上は元生えていた所に出たひこばえ(*3)、下は元の木から出ている新芽です。


【本】ビブリア古書堂の事件手帖3(三上延 メディアワークス文庫)
 就職浪人の五浦大輔は、亡くなった祖母の夏目漱石の本が縁での篠川栞子の経営する古本屋”ビブリア古書堂”でアルバイトをすることになった。栞子は極度の人見知りながらで古書については超絶的な博識を持つ美女。その知識でさまざまな謎を解明していく。
 3巻のサブタイトルは”栞子さんと消えない絆”。
【花】鶴岡八幡宮の銀杏
 鶴岡八幡宮の大石段の横に立っていた大銀杏。1219年に源頼家の子の公暁がこの木に隠れて待ち伏せし源実朝を殺害したといういわれのある木でしたが、2010年3月の強風のために倒れました
 元の場所の根を保全し、元の木を移植して現在は小さいながらも次の世代の木が育っています。
 ありし日の大銀杏はこちらでどうぞ。


 3巻の扉絵にあるのが、鶴岡八幡宮の大石段。この本が出る直前に行った「聖地巡礼 ”ビブリア古書堂”の近所に咲くあじさいを見に行きました(*4)」で鎌倉に行った時に撮った写真ですが、まさか3巻の扉になるとはなぁ。
 でも、この銀杏ってストーリーにほとんど関係してないんですね、今のところ。
 五浦大輔が高校の同級生と初詣に行った話で出てきます。

  俺は拝殿よりも大銀杏の根っこの前で長く立ち止っていた。
  樹齢何百年の巨木が春の大風で倒れたことはもちろん知っていたが、
  自分で見るのは初めてだった。
  ずっと昔からあったものが、突然前触れもなく消えてしまう---
  自分とあまり関わりのないものでも、意外に衝撃を受けるものだと思った。
  いや、別になにかのたとえ話、というわけではなく。

 でも、なんか気になるネタフリだな~

 栞子さんのお母さんの千恵子っていう人は、栞子さんを上回る古書の知識のある人ですが、理由はわかりませんが栞子さんが高校のころに突然いなくなって、今は音信不通状態。”突然前触れもなく消えてしまう”人です。
 大輔君のお父さんは大輔君が生まれる前に他界しています(その分お母さんが男前な性格ですが)
 サブキャラのセドリ屋(*5)の志田さんはホームレスで家族がいません。

 この小説のメインキャラってなにかしら家族に恵まれてない人が多いんですね。その他のゲストキャラも家族がいても仲悪い人が多いし。
 特に栞子さんの場合。およそ古書に関しては超人的な知識と推理力を誇る栞子さんですが、お母さんはそれを上回る人だったようです。栞子さんと違って押しの強い人だったみたいだし(人格的にはちょっと問題ある人だったようですが)。まあ、栞子さんにとっては目の前に立つ巨木みたいな人だったんじゃないかと。
 2巻の第三話から3巻にかけてはお母さんネタの話が続いてますが、けっこう確執があるみたいで今後の展開が楽しみです。

 話はかわりますが、”本”ってのもある意味ほとんどがいつの間にか消えてってる存在なんですね。大輔君がビブリア古書堂にかかわるきっかけになった夏目漱石みたく繰り返し全集が出るような”古典”はともかく、一時べストセラーになった本でもいつの間にか絶版になってるのが山ほどあります。まあ、図書館を探せば見つかる場合も多いですし、B○○k○FFあたりでマメに探すとあったりなんかしますが。まあその分、”今買わないと次にいつ見つかるか分からない”と思って買っちゃうので、余計にお金がかかるんですが・・・

 ブログなんかを書いてて、”この本あるかな”と思ってamazonで調べてみると”出品者からお求めいただけます=絶版”になってたりすると、あんなに売れてなのにな~~~ なんて思っちゃいます。
 上記の大銀杏も見たのは3年ちょっと前ですが、久しぶりに見に行って改めてなくなってるのを見ると”ほえ~~”っていう感じと似てるかななぁ。まあ、木も本もまた新しい芽が出てくるんで、そっちも感動的ではあるんですが。

 ”ビブリア古書堂の事件簿”は先日3巻が発売。コミック版も出ましたので(*6)、本好きにはお勧め。特にまじめな古書派には楽しめる本です。


《脚注》
(*1)主にお金がないせいで
 ”本は一期一会”と申しましょうか、見つけた時が買い時なので実は古本屋通いの方がお金使うんですね~~~
 月に数万円使う本代を節約しないと、そろそろ老後の生活に困るのはわかってるんですが・・・
(*2)金魚屋古書店
 芳崎せいむの漫画”金魚屋古書店”に登場する古本屋さん。
 この作品でのマニアックな知識の持ち主はアルバイトの斯波 尚顕(しば なおあき)で、店長代理のヒロイン鏑木 菜月(かぶらぎ なつき)はあんまり漫画のことを知らないと”ビブリア古書堂”と立ち位置は逆です。
(*3)ひこばえ
 樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。漢字で書くと”
 鶴岡八幡宮の説明のプレートに漢字で書かれてましたが、その場では読めませんでした。頼むからふりがなふってください。
(*4)聖地巡礼 ”ビブリア古書堂”の近所に咲くあじさいを見に行きました
 まあ北鎌倉の円覚寺、明月院、建長寺あたりのあじさいを見に行ったんですが。
 ご興味のある方はこちこちらからどうぞ(前編後編
(*5)セドリ屋
 古書店等で安く売っている本を買い、他の古書店等に高く売って利ざやを稼ぐ人のこと(wikipediaより)。”高く売れる本”を見抜く知識がないとできない仕事かと思ってましたが、最近B○○k○FFの半額フェアの日に、朝からiPhoneみたいなので片っ端からバーコードスキャンして山ほど本を買っている人がいますがあれもそうでしょうか。意外な所にIT化が進んでいます。
(*6)コミック版も出ましたので
 ”カドカワコミックス・エース”(角川書店)より。漫画化はナカノ。
 栞子さんがとってもかわういです。ロングヘアー、眼鏡っ子ジャストミートだし。
 意外かもしれませんが、原作版の表紙の栞子さんはなぜかみんな横向きで、正面から栞子さんがアップで出てくるのは漫画版が初めて

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