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2011年5月15日 - 2011年5月21日

今の若い人が聴いたら、ものすごい早婚だと思うんでしょうね(22才の別れ/花ろうそく)

 ども、結婚して22年になるおぢさん、たいちろ~です。
 先日、会社の男性Uさん(36才、独身)と結婚の話になりまして、なんでだか昔のフォークソング”22才の別れ”の話題が出ました。
 こっちは当たり前のように知ってるもんだと思ってましたが、意外にも”知りません”とのお返事。
 ということで、こんな曲です。

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写真はたいちろ~さんの撮影。福島県大内宿で見かけた花ロウソクです。


【CD】22才の別れ(風)
 ”かぐや姫(*1)”の伊勢正三と”猫(*2)”の大久保一久が結成したフォークグループ”風”のシングル。作詞・作曲は伊勢正三。おぢさん世代にはアコースティックギターの定番曲の一つです。1975年にリリースなので36才の人にとっては生まれたころの曲だもんなぁ。こっちは高校生だったのに・・・
 曲中の”そんなー”と、”気がして”の間に一呼吸おいてギターで”ちゃんちゃん”を入れるのが印象的です。
【花】花ろうそく
 四季の花を転写した絵ろうそくの一種。
 写真の6月のひめさゆり(姫小百合)は別名オトメユリ(乙女百合)、7月の立葵は”たちあおい”と読みます。
 ひめさゆりは日本特産のユリで、宮城県南部や飯豊連峰などにしか群生してないそうですが、立葵は1~3mぐらい真っ直ぐ伸びる茎に赤い大輪の花が6~8月ごろ咲きますので、けっこう街中でも見つけられます。


 まずは、お聞きください




 ところで、改めて聴くとこの曲に出てくる女性って、22才で彼氏と別れて別の男性と結婚するって内容なんですね。

  わたしには鏡に映ったあなたの姿を見つけられずに
  わたしの目の前にあった幸せにすがりついてしまった

  わたしの誕生日に22本のローソクをたて
  ひとつひとつがみんな君の人生だねって言って
  17本目からは一緒に火をつけたのが、昨日のことのように
  今はただ、五年の月日がながすぎた春といえるだけです
  あなたの知らないところへ嫁いでゆくわたしにとって

 つまり、高校生に付き合い始めた二人が大学卒業の時に別れて女性が別の男と結婚するぐらいの時間感覚です(*3)。今の基準でいくと相当に早婚って感じでしょうか。
 男性にとっては22才の大学卒業時点で、生活力が低い入社早々に結婚とか言われても、なかなかふんぎりがつかない点が問題。実際に私の友人にも高校時代に付き合っていた彼女と結婚した人もいますが、結婚できたかどうかは卒業のあと数年待てるかどうかにかかってました。
 ただ、75年ごろでいうと女性にとって、これはかなり難しい選択肢です。
 1980年だと、24才までの女性の累積初婚率が48.9%、75年の平均初婚年齢(*4)が24.7才って時代ですから、女性にとって2~3年待たされた上にふられたら、かなりやばい状況。ましてや、女性は高卒や短大卒で大学卒の男性より一歩先に社会人になる人が多いわけで、生活力のある大人からアプローチされたら、”大学時代の彼とこのまま付き合っていていいのかしら”と不安になるのも、まあわからなくはない状況ではあります。

 こういった時代背景がわかってこの曲を聴くと、女性側がムチャぶりをしているってわけではないんですが、まあ、男性にとってはきつい時代ではありました。
 実際のとこ、私が高校の時に付き合っていた彼女も、短大を卒業して22才で結婚しましたし・・・

 この曲には”風”のオリジナルの他に中森明菜(*5)のカバーバージョンってのがあります。




 オリジナルは”貴方と別れて違う男性と結婚してごめんなさい”っていう感じですが、中森明菜の低音でカバーすると”私と結婚してくれないから、他の男と結婚することになったじゃない。どうしてくれるのよ!”っていう恨み節っぽく聞こえます。
 同じ曲でも、これだけ違うってのも意外。

 まあ、結婚に関して言えば当時よりのんびりと構えられているという点では良い時代かもしれませんが、ロウソクみたいにじっと見てると長さがかわんないけど、いつのまにか短くなってるってこともあります。
 わかってますか、Uさん!

  ※すいません、今回はセクハラっぽい内容でした m(_ _;)m

《脚注》
(*1)かぐや姫
 1970年代に活躍した南こうせつ、伊勢正三、山田パンダによるフォークグループ。”神田川”、”赤ちょうちん”、”妹”など名曲が多数。”時をかける少女(2010年度版)”の中で銭湯帰りのカップルに仲里依紗が”リアル神田川!”といってるのがこれです。
(*2)猫
 1970年代に活躍したフォークグループ。代表曲は”雪”、”地下鉄にのって”など。このグループの紹介が”ニューミュージック”の語源になったとの説があるそうです。
(*3)大学卒業に合わせて結婚するぐらいの~
 もっとも、1975年の女性の短期大学進学率は20.2%(2010年 10.8%)年、大学は12.7%(同 45.2%)、男性の大学進学率は41.0%(同 56.4%)なので、短大進学や高校卒業して就職するほうが女性にとっては多数派
(*4)平均初婚年齢
 実はこの数字がかなりくせものです。かつては平均初婚年齢をピークにかなり尖った山を描いてます(最近はかなりなだらかな山)。つまり、現在だと平均初婚年齢をかなり超えても結婚してない人が相当数いるのに比べ、当時はこれを超えると急速に未婚者が少なくなるということになります。

Photo グラフは”平成20年版 少子化社会白書”より
(*5)中森明菜
 1982年にデビューしたアイドル歌手。代表曲は”スローモーション”や”少女A"、”飾りじゃないのよ涙は”など。
 最近では”CR中森明菜 歌姫伝説”としてパチンコ屋さんの看板で見かけますが、誰の趣味なんだ???

東日本大震災に思う”国民の理解なんか得なくていいから、やるべきことをちゃっちゃとやるべきだと思うんだが・・・”(復活の地/ハナズオウ)

 ども、宮城県民のおぢさん、たいちろ~です(これは本当)。
 東日本大震災から、早くも2ケ月経ちました。
 世の中の関心がだんだん復興に移っていく中、出てきているのがやはりお金の話。復興の資金の話やら、東京電力の保障問題とか難しい問題山積みであいかわらず右往左往といった感じです。
 で、以前これに似たような話を読んだ気がするなぁということで、今回ご紹介するのはSFというよりポリティカルフィクション(*1)の”復活の地”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所のハナズオウです。


【本】復活の地(小川 一水 ハヤカワ文庫)
 帝都トレンカを襲った大地震は、一瞬にして市民数十万の生命を奪った。植民地総督府参事のセイオ・ランカベリーは、レンカ帝国 復興院総裁として政府との軋轢の中、帝都復興を進める。その時、再度の震災が再び帝都を襲うとの情報が・・・
【花】ハナズオウ(花蘇芳)
 中国原産のジャケツイバラ科の落葉低木。春に蘇芳色(黒味を帯びた色)の花が咲きます。イスカリオテのユダ(*2)がこの木で首を吊ったという伝説から”ユダの木”とも呼ばれてるそうです。
 花言葉は”裏切り、疑惑、不信”など。


 思うんですが、最近の政治家って人気というかなんというか、国民の目を気にしすぎじゃないかと。そりゃ落選すればただの人ですが(*3)、万人に喜ばれるような政策なんかありゃしないんだから、多少強引でも良い意味で”悪役”を買って出るような政治家ってのがいるんでしょうかね(この辺は”首都消失”の時にも書きましたが)

 民主主義の世の中なので、なんでもやっていいとは言いませんが”民意”にばかりおもねってると最悪の結果を招きかねません
 ”復活の地”の中で、再度の災害に対応するやり方の会話からちょっと長いけど引用を

 セイオ:首相はこの件を公表しない。抜本的な対策もとらない。
     だが、その日が来るにつれて信じはする。そして土壇場になってから、
     極めてまずいやり方でこれをきりぬけようとするだろう。
 サルカンド:なぜそう思うんです?
 セイオ:彼は民意とともに動くからだ。
     彼が民意を誘導し、それによって醸成された世論に乗るという循環的な形だが
     とにかく彼は民意の意に反した行動はとらない。

     (中略)
     最後の時になれば、その力と意思のある者だけが帝都から脱出し、
     残された者は自分だけは助かるようにと神に祈りながら
     破滅に吞みこまれるだろう
     (中略)
 ベレルクス:そんなお粗末な最後を、サイテン(政府首相)が
     甘んじて受け入れるというのか
 セイオ:奴が第一次震災の時の後にやったことを思い出せ
 ベレルクス:・・・どんなことだ?
 セイオ:何もしなかった

 実はこの前、知人の家の片づけの手伝いで石巻市の被災地に行ってきました。まだがれきの残っている中、驚いたのは、壁ごと壊れた家とかなり無事であった家がすぐ近くに混在していること。行政としては、復興や今後の災害対策を考えれば”区画”として取り扱うことにならざるを得ないんでしょうが、取り壊して更地にせざるを得ない人と、多少修理すれば住み続けられる人が同じ場所にいて”民意だから”と一人一人の意見を聞いてたらお金も時間もいくらあっても足んないでしょう
 本書の中でも、土地の強制収用のエピソードで

  これはもう災害だ、法災だ。震災よりひどい!

 ってな意見が書かれていますが、まあ何やったって何か言われるんだから”金融機関の債権放棄なしで東京電力の支援の国民理解が得られない(*4)”とか気にしてないで、中長期的観点からやるべきことをちゃっちゃとやった方がいいんじゃないかねぇ。

 ユダだって、キリストから

しようとしていることを、今すぐ、しなさい(*5)

 と言われてるんだし。

 ”復活の地”は政治家、官僚の人を始め多くの人に読んどいて欲しい本。震災対応に当たって出てくる課題への心構えになります。

《脚注》
(*1)ポリティカルフィクション(political fiction)
 いろいろな状況(災害など)に対し社会・政治的な側面に重きを置いて書かれた小説。小松左京の”日本沈没”のようなSF色の強いものや、戦争(内乱)を扱った福井晴敏の”亡国のイージス”など。
(*2)イスカリオテのユダ
 イエス・キリストを裏切ったことから、”裏切り者”の代名詞として扱われることが多いですが、イエスへのアンチテーゼを体現する役回りの人でもあります。
 萩尾望都のSFマンガ”百億の昼と千億の夜”(原作 光瀬龍)なんかがお勧め。
(*3)落選すればただの人ですが
  「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ」
 元自民党副総裁の”大野伴睦”の言葉。
(*4)金融機関の債権放棄なしで~
 枝野官房長官は5月13日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所事故の賠償の枠組みについて、公的資金注入は「(銀行から)債権放棄がなされない場合でも国民の理解を得られると思うか」との問いに対して、「国民の理解の得られるかといったら、得られることはないだろう」と回答。その上で、金融機関の一部債権放棄などがなければ賠償枠組みの見直しもあり得るとの考えを示唆した。
(*5)しようとしていることを、今すぐ、しなさい
   イエスは「わたしがパン切れを浸して与えるのがその人(裏切り者)だ」と答えられた。それから、パン切れを浸して取り、ユダにお与えになった。ユダがパン切れを受け取ると、サタンが彼の中に入った。そこでイエスは、「しようとしていることを、今すぐ、しなさい」と彼に言われた。
 最後の晩餐 ヨハネによる福音書 第13章24~27節より

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