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美術品として見ると明王部と天部のほうが面白いかも(仏像に恋して/空海と美術展)

 ども、そろそろ仏さんとの付き合いも考えんといけない歳になったな~と感じるおぢさん、たいちろ~です。
 先日、たまたまB○○K○FFで”仏像に恋して”という本を買いました。ほとんど神信心と縁のない生活を送っているですが、たまにはそんなこともあります。
 で、これもたまたまですが、駅で”空海と密教美術展”のポスターを見かけて、”単身赴任 することも無し 三連休”ということもあって、行ってきました。

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 写真はたいちろ~さんの撮影。東京国立博物館 平成館の入り口にて、”空海と密教美術展”の大看板です。

【本】仏像に恋して(真船 きょうこ 新人物往来社)
 静岡出身、京都で美大に通っていたお嬢さんが仏像にハマっていくというまったり系コミックエッセイ。
 地のマンガはまるっこい系4コママンガ風ですが、仏像に関しては気合でけっこう写実的というのがユニーク。”ちょっと仏像でも見に行ってみるか”という気になります。
【旅行】空海と密教美術展
 弘法大師空海(こうぼうだいし くうかい)は密教の奥儀を唐から持ち帰りますが、この美術展では空海の歴史と影響を受けた密教芸術や空海の書(筆の誤りはなさそうですが)を展示。
 出品作品は99点のうち98.9%が国宝または重要文化財というともさることながら、仏像の後ろ姿が見れるというのも貴重な体験です。
 東京国立博物館 平成館にて2011年9月25日まで開催。公式HPはこちらから。

 ”仏像に恋して”の冒頭で、京都の東寺(*1)にある立体曼陀羅を見て仏像にハマっていくエピソードが出てきますが、”空海と密教美術展”では東寺にある21体から8体の仏像が展示されています。
 でも、8体だけでも充分な迫力。この展示会のハイライトです!

 東寺では真ん中に大日如来を中心とした”五仏”、右に金剛波羅密菩薩を中心とした”五菩薩”、左に不動明王を中心とした”五大明王”を配し、その外側に帝釈天梵天四天王が設置されています。

 すこし補足すると、仏像は4つのグループに分類されるそうで(*2)

如来部:真の悟りを得た者。ここでは五仏
菩薩部:悟りを求めて修行中の者。ここでは五菩薩
明王部:救い難い人々を恐ろしい姿で屈服させて導く者。ここでは五大明王
天部 :仏や仏法、仏法を信仰する人々を外敵から守護する神々。
     ここでは帝釈天、梵天

 今風に言うと、如来部がカリスマ性のある最高指導者、菩薩部が幹部クラス、明王部と天部が戦士属性といったところでしょうか。意外とヒエラルキーのはっきりした組織です(バチあたりな表現かなあ・・)

 で、美術として見ると、個人的には明王部、天部の仏像が好きですね。
 凛とした表情の帝釈天像⑤、梵天像③、燃える炎の光背(*3)をまとった持国天立像④、増長天立像②、さらに多面、多腕の降三世明王立像⑥、大威徳明王牛像⑧。
 ”闘う”という意思を表す憤怒の表情とか躍動感ってのがわかりやすくて素人向きなのかも。
 ※○の数字はポスターの仏像の時計回りの順番です。それぞれの拡大図は”空海と密教美術展”のHPをご確認ください。

 ”空海と密教美術展”のHPで人気投票をやってますが、”帝釈天騎象像”が1868票と2位の”持国天立像”を2倍以上引き離してぶっちぎりの1位(2011年9月18日現在)。
 ”金剛業菩薩坐像”は2体設置されていますが、足しても5位の”増長天立像”に届かない状況。意外と如来部や菩薩部って静的なのでわかりにくいのかも。ちなみに私は”持国天立像”に1票入れました。

 まあ、仏像をこんな目で見ていいかというと人それぞれということで。
 ”仏像に恋して”に出てくるお嬢さん方も帝釈天が男前heartという面喰い派、千年の時空を超えた出会いに感動する歴史ロマン派、体のラインや細部にこだわる芸術派などさまざま。
 まあ、金剛力士像に”たくましい肉体美っていいよねheart”までは許容範囲かな。
 とはいえ、真船さんの彼氏のように鎌倉の長谷寺にある”十一面観音菩薩立像”を見て”ガンダムみたいだな!(*4)”っていうのはちょっと・・・

 実際の仏像は信仰の対象ですので、”仏像に恋して”に出てくる恋人を亡くした真船さんの友人のように”ただ本能的に手を合わせ、仏さまを拝する”ってのが正しい接し方なんでしょうね。そろそろそういう風にしないといけない歳だし。

 ”空海と密教美術展”は、京都でしか見れない仏像を東京で堪能するには良いイベントです。あと一週間しかありませんが、お時間のあるのはぜひどうぞ。

《脚注》
(*1)東寺(とうじ)
 京都市南区九条町にある東寺真言宗総本山の寺院。別名”教王護国寺(きょうおうごこくじ)”。このお寺を嵯峨天皇より下賜され、講堂(僧侶が経典の講義や説教をする堂)にある立体曼陀羅をプロデュースした(原文ママ)のが空海です。
(*2)仏像は4つのグループに分類されるそうで
 解説は”仏像はじめませんか”(曜名 PHP研究所)より。こちらもコミックエッセイですが、素人には仏像の体系が良く分かる本です。
 ちなみに、天部には帝釈天、梵天や四天王の他に八部衆、十二神将、金剛力士などが含まれます。
(*3)光背(こうはい)
 仏様から放たれる光を表すものなんだそうです。
 全身を覆うもの、頭だけのもの、形も丸、二重丸、炎形とさまざま。
(*4)ガンダムみたいだな!
 十一面観音菩薩立像は高さ9.18メートル。ガンダム(RX-78-2)は18.0mですので、実際は身長で倍の差があります。
 私自身、十一面観音菩薩立像も、お台場1/1ガンダムもみましたが、ガンダムのほうがかなり巨大な印象を受けました。

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コメント

なんと我が家では初詣に奈良の薬師寺に行っているんですな!とはいっても私は今年初めてで、母と兄が毎年行っているんですけどね。家の仏壇の宗派と薬師寺の・・・ちょっと違うけど、まぁいいか!
薬師寺の薬師如来とその左右の日光・月光、落ち着いた感じのいかにも仏様な感じもいいですよ。
興福寺にある薬師如来を守護する十二神将の、真逆の戦闘的な感じも結構好きだなぁ!
誰かが十二神将のことを12レンジャーと呼んでたけど、まぁあながち外れているとは言えないか?

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