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こんな異形かわういなら、まあいいか(異形たちによると世界は…/異形花)

 ども、けっこうホラー系はオールドSFファンのおぢさん、たいちろ~です
 B○○K○FFの雑学のコーナーに行くと、時々”萌え萌えXXX(*1)”という本を見かけます。基本的には見開きの右側にいわゆる萌え絵のイラスト、左側に解説といったフォーマットなんですが、ここで扱っているジャンルが”何で萌え絵にする必要があるんや?!”というほどぶっ飛んでいます。
 まあ、女神だ妖精だと言っている分にはわからんでもないですが、武器(銃器、刀、空想上の物)といった剣呑なものから、悪魔、妖怪、幻獣といった、ど~すればこれをかわうい女の子の絵にしようなんて考えるんだ? といったシロモノ。
 ようは、どんなものでもかわうく描こうとすればできるもんだということで、今回ご紹介するのはおどろおどろ系の代表なクトゥルフ神話(*2)をかわいく描いてる”異形たちによると世界は…”であります。

0401

 写真はたいちろ~さんの撮影。六義園(*3)のガクアジサイの変種の甘茶(あまちゃ)です。

【本】異形たちによると世界は…(coco 早川書房)
 ビブリオマニアの聖典”今日の早川さん”(*4)の作者、cocoによる、クトゥルフ神話のキャラクターを女の子化した4コマ漫画。
 ”人知や時空を超越した宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)”たるクトゥルフがこうもかわいくなるとは・・・
【花】異形花
 ”いぎょうか”ではなく”いけいか”と読みます。
 同じ種類の植物に2通り以上の形態の花があるとき、その花を異形花と呼びます。
 写真のガクアジサイの場合、中央に密集しているのが両性花、周囲についているのは装飾花と2種類の花が咲いているのがわかります。


 さて主人公のクトゥルフですが、知らない方向けに簡単に説明すると、”かつて地上を支配していた太古の神々(旧支配者)の一柱。タコに似た頭部、イカのような触腕を無数に生やした顔、巨大な鉤爪のある手足、ぬらぬらした鱗に覆われた山のように大きなゴム状の身体、背にはコウモリのような細い翼を持つ。”となります。(wikipediaより抜粋)。


 で、coco版のくとぅるー様(*5)だとこんな感じ。


Cococover


 おばちゃんパーマっぽい髪型(これでパンチができる)、背中の羽にぷっくりしたお腹胸に星をつけた(*6)メガネっ娘になります。性格的にはわがままで最強の暴君ながら、けっこう他のキャラと仲良くもしています。


 これがオリジナルに近くなるとこんな感じ。(wikipediaより転載)


Cthulhu


 ビジュアル的に近いのは、パイレーツ・オブ・カリビアンのデイヴィ・ジョーンズ(*7)ってとこでしょうか。
 まあ、はっきり言ってお友達にはなりたくないビジュアルではあります。


 そのほかにも、
〔ティンダロス〕
 オリジナルでは時間や次元を超えて永久に獲物を追い続ける猟犬。
 coco版では、ホラーマニアの帆掛さんに召喚されててペット扱いされてました。
〔ナイアルラトホテップ〕
 オリジナルでは旧支配者の一柱にして千もの異なる姿を持つ神様。
 coco版では、雑誌”ルル家”の黒人作家。通称 ニャル。
〔ダゴン〕
 巨大で下半身は退化して魚のような鰭がある半魚人。クトゥルフに仕える小神。
 イラストを見る限り、ウルトラマンに出てきた”ラゴン”に近いイメージ。
 coco版では、ケメコデラックス(*8)してます。

 実は、ラヴクラフト版の原典って読んでないんだよな~~
 高校の時、創元推理文庫の”ラヴクラフト全集”買ったんだけど読まずじまいで。まだ家にあるかなあ。
 まあ、かわいいモン好きな人は無理して原典読まないほうがいいかも。
 同じ異形でも、あじさい眺めてるほうが人生幸せかもね。

《脚注》
(*1)萌え萌えXXX
 イーグルパブリシングより出版されている雑学書。
 内容は上記のとおりですが、かわういイラストからは想像できないほど、解説はディープでまじな内容、いやホントに。内容の濃さでは”もしドラ”を遥かにしのぎます
 特定ジャンルの雑学を増やすには役に立ちますが、電車の中でおぢさんが読むにはちょっと・・・
 ちなみに今回のテーマまんまの”萌え萌えクトゥルー神話事典”ってのもあります。
(*2)クトゥルフ神話
 アメリカの小説家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの描いた小説世界をもとに作られた架空の神話体系=SF的なホラー小説。旧支配者とか外なる神とかのおどろおどろしい異形の神様に、ネクロノミコンなどのガジェットとか、海底に沈んだルルイエとかマニアがそそるアイコンがてんこ盛り。
(*3)六義園
 文京区本駒込にある風光明美な庭園。”ろくぎえん”ではなく”りくぎえん”と読みます。元々は5代将軍徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の屋敷を造営したという由緒ある庭園。
 JR駒込駅から徒歩7分とアクセスも便利なのでお暇な時にどうぞ。
(*4)ビブリオマニアの聖典”今日の早川さん”
 SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さんなど愛すべきビブリオマニア(愛書狂)のエピソードを描いた4コマ漫画。詳しくはこちらをどうぞ
(*5)くとぅるー様
 元々の設定が”人間には発音不能な呼称を便宜的に表記”した上、英語を日本語に直しているので、クトゥルー、ク・リトル・リトル、クルウルウなど乱立状態です。
 本でいうと東京創元社は”クトゥルフ”、国書刊行会では”ク・リトル・リトル”、上記の萌え萌えシリーズでは”クトゥルー”とけっこういい加減です。
(*6)胸に星をつけた
 ”星辰が適切な位置に近づいた期間だけ、クトゥルフの夢がテレパシーによって外界へ漏れる”という設定からでしょうか。
 こういうマニアックなデザインがまた魅力的です。
(*7)デイヴィ・ジョーンズ
 タコのようなぬとぬとの髭を持つフライング・ダッチマン号の船長。
 海の女神カリプソに失恋した上、カリプソの命令を断ったらあの姿に変えられたという見ようによってはかわいそうな人です。
(*8)ケメコデラックス
 いわさきまさかずによる漫画”ケメコデラックス”のヒロイン?。2頭身の謎の人型ロボットにして中には謎の美少女入り。
 ちなみに、奥様に”ケメコデラックスは知っているが、マツコデラックスは知らん”といったら変だと言われました。そうかなぁ~

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