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2011年4月

東日本大震災に思う”誰か- 各党とも強力な悪役はいませんかね”(国会議事堂/首都消失)

 ども、本部震災対策本部担当のたいちろ~です(これは本当)。
 東日本大震災により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。
 この春はなんとか回避できそうな計画停電ですが、節電は喫緊の課題ではあります。3月時点で計画停電への情報収集が必要ということで、メーリングリスト(*1)を作成しようということになりました。で、どんな名前をつけようかということで”tokyoblackout(*2)”というのを考えたんですが、いらんちゃちゃがはいりそうなので断念。実はこれ、映画”首都消失”の英語の題名なんですね。
 ということで、今回ご紹介するのは日本SFの巨匠、小松左京の”首都消失”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。国会議事堂です。


【本】首都消失(小松 左京 ハルキ文庫)
 都心を中心に、半径30Km、高さ1000mの正体不明の巨大な”雲”が発生。通信、交通などあらゆる連絡手段が途絶してしまった。政治、外交、防衛、マスコミと日本の中枢機能を失った日本の対応とは・・・
 1983~84年に東京新聞等に連載、85年に第6回日本SF大賞を受賞(*3)。
【旅行】国会議事堂
 国会が開催される建物。日本の政治の中枢の一つ。現在の建物は1936年(*4)に帝国議会議事堂として建設されたものです。


 震災対策本部担当として感じたんですが、本社・本部というのはどんな事態でも程度の差こそあれ機能するというのが、暗黙のお約束なんですね、根拠はないんですが。でも、今回の大震災では本部が被災して機能を一時的であれ失ったお客様というのはありました。本部機能とは情報を収集し、適切な指示と情報を現場に出し、必要なリソースを状況に応じて再配分すること。これが失われると現場の判断で最適と思われる行動を独自の判断でとることになります。

 では、日本全体を見回すとどうだかというとシロウトながら本部機能があんまりうまくいっているような気がしません。個人的な感想を言わせてもらえば、これは管首相の個人的な力量とか資質とかというレベルの問題ではないんじゃないかと。与野党の対立とか与党内の足の引っ張り合いとかやってる場合じゃなかろうに。まあ、それをまとめるのがリーダーシップと言えば言えますが、それでもねぇ。思うに、今の政治家ってのはみんな”良い人”を目指しすぎるんじゃないかなあと、”首都消失”を読んで思いました。

 表題の”誰か- 各党とも強力な悪役はいませんかね”ってのは、この小説で臨時国政代行機関の小室知事と、フィクサーの植木老人が臨時政府の首班を誰にするかを話し合う場面で出てきます。

 小室知事:誰か- 各党とも強力な悪役はいませんかね
       (中略)
       当選した連中のめんどうを見、アメと鞭で、
       強力にまとめてひっぱって行く力のある連中が・・・
 植木老人:政治家というのは、一種の闘争集団だ。
       (中略)
      派閥のボスは、長い間の”力”の闘いの中で、おのずと頭角をあらわし、
      軍団も形成され、序列も決まってくる。
      政治家というものは、一朝一夕に育ち上がってくるものじゃない。
       (中略)
      それがごっそり、失った事が一番痛い・・・

 確かに、今の政治家で良い意味で悪役ができる人っていなさそうですね。確かに小沢一郎とか、亀井静香とか、悪役顔の人(失礼)はいますが、いわゆる昔の自民党的なるもの的(*5)な悪役を望んでいるわけではありません。要は”ケンカ上等!”ができるような悪役が必要ってこと。古くは、戦勝国アメリカと渡り合った吉田茂とか、最近では自民党の反対勢力ごと切って捨てた小泉純一郎みたいな。
 菅直人首相は”薬害エイズ事件(*6)”での正義の味方みたいなイメージが強すぎるし、かといって、谷垣自民党総裁はというと、この人も顔だけ見てりゃ菅首相以上に善人顔だし・・・
 これからイヤなことをいっぱい言ったりやったりしないといけないんだから(*7)、割り切ってもっと悪役やってもいいんじゃないかなぁ。

 あと、二世議員が多いのも。力ずくの闘争をせず、血脈で序列を決めてるんだから、ここ一番でのパワーみたいなのがねえ。良くも悪くも田中角栄(*8)みたいな切った張ったが出来るような感じがしません。
 多少ごたごたがあっても時間をかければなんとかなる平和な時代ならまだそれでも廻ってくんでしょうが、一瞬一瞬で決断をしていかないといけない、ほとんど戦争状態に近い所で悪役をやってでも物事を進めていくような役者が(まわりの人も含め)あんまし見受けられないのが、なんとなく”首都消失”を彷彿とさせるのかも。

 ”首都消失”はニューメディア(*9)っぽいガジェットはあるものの、内容はポリティカルフィクション。米ソ冷戦とか時代背景は違いますが、今読んでも面白い本。ぜひご一読のほどを。

《脚注》
(*1)メーリングリスト
 複数の人に一斉にメールを送ることができるしかけ。うまく使えばとっても便利ですが、へたをすると迷惑メールを大量発生させることになるので要注意。
(*2)tokyoblackout
 正確に言うと
  電力の停電 :a power failure [outage]
  明かりの停電:a blackout
(*3)1983~84年に東京新聞等に連載~
 1983年 任天堂が”ファミリーコンピュータ”を発売
 1984年 アップルコンピュータが”マッキントッシュ”を発表
 1985年 日本電信電話公社が民営化され、日本電信電話株式会社(NTT)に
       携帯電話の元祖”ショルダーフォン(車外兼用型自動車電話)”を発売
 と、現在の高度ネットワーク社会の転換点となった時代です。
(*4)1936年
 この年は、一時的に首都機能を失ったクーデター未遂事件である「二・二六事件」の起こった年でもあります。
 始めて知ったんですが、反乱兵士の原隊復帰が29日とすぐに解決したように思ってたんですが、これに伴う戒厳(法律の一部の効力を停止し、軍隊の権力下に移行すること)は2月27日~7月16日と5ケ月近く続いてました。
(*5)自民党的なるもの
 地元への利益誘導、金権、派閥の論理みたいな。
(*6)薬害エイズ事件
、1980年代に起こった、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件。血液凝固因子製剤を承認した厚生省への民事訴訟に対し謝罪と和解をしたのが当時の厚生大臣の菅直人。
(*7)いやなことをいっぱい言ったりやったり
 宮城県人なのであえて言わしてもらいますが、元々過疎地域や、限界集落状態の地区にいくらお金をかけても元には戻らないと思います。住んでいた人の気持ちはわかりますが、税金の適切な配分が政治の基本機能である以上、選択と集中はやむおえないことと考えるべきではないかと
(*8)田中角栄
 ”今太閤”の異名を持つ叩き上げ型政治家。いわゆる自民党的なるもを代表するような政治家ですが、なぜか今でも人気があるんですな。
(*9)ニューメディア
 INS(Infomation Network System 高度情報通信システム)を中心に新型端末を使って情報を得たり、発信したりということができるというもの。はっきり言って今のインターネット社会のほうがよっぽどSFです。

節電に協力を。ヤシマ作戦実行中(ハナキリン/ヤシマ作戦)

 ども、たいちろ~です。
 東日本大震災により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。
 今回の地震で私の家族も仙台で被災しました。幸い怪我もなく自宅も無事でしたが、大事をとって、奥様と息子は奥様の実家に避難しておりましたおりましたが、本日仙台に戻りました。
 私のほうはというと、計画停電と通勤に悩んでいる毎日であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。北海道大学植物園のハナキリンです。


【DVD】ヤシマ作戦(”新世紀エヴァンゲリオン”より)
 SFアニメ”新世紀エヴァンゲリオン”で、使徒と呼ばれる敵を長距離射撃で倒すため日本中から電力を集めて実行された作戦(*1)。
 ここから、東日本大震災による節電活動の名前として流用された。
 ってか、まさま真面目にニュースで取り上げられるとは思いませんでしたが・・・
【花】ハナキリン
 トウダイグサ科ユーフォルビア属の半耐寒性常緑低木。ピンク色の部分が花に見えますがこれは苞(ほう つぼみを包んでいた葉)で、花は中心部の黄色い所です。
 トウダイグサ(灯台草)の名前の由来は形が燭台に似ることからだそうです。


 不幸中の幸いというか、今のところ私んちはまだ停電していません。昔は山登りをやっていたので電気が多少止まってもなんとかなるとは思ってましたが、正直なとここんなに混乱するとは思ってませんでした。
 まあ、明かりは消えてしまえば寝ればいいし、パンであれば温めなくても食べるのはなますが、困りものは通勤。さすがに最近は落ち着いてきましたが、14日の週はめちゃ混みだわ、予測不能の大停電の可能性とかで早期帰宅の指示が出るわ・・・
 もっとも、ほんとに大停電になっていきなり止まるのよりははるかにマシ、と考えた方がいいんでしょう。東京電力を責めても状況は好転するはずもなく、現場で頑張ってる担当者や、私のような中間管理職の苦労を思えば、まあ、協力できる所は協力するって姿勢が大切だと思います。

 ”計画停電という名の無計画”なんて悪口言われてますが、要はみんなが節電に協力して、電気が足りているから停電しなくて済むってことで、感謝すべきなのでしょうね

  暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう(*2)

 ってのがありましたが、今だったら

  暗いと不平を言うよりも、すすんであかりを消しましょう

 っていうことでしょうか

 ただ、病院や鉄道、工場とか止められない所もあるのでそういった所に優先的に電気を配分するとか工夫する所は工夫するなどは必要かと。

 上に載ってるハナキリンの花言葉は”逆境に耐える”。
 みんなでちょっとずつ逆境に耐えることで、全体をうまく回せるのならそうすべきです。

 ということで、今回はおまけ画像を。


Photo

 

ヤシマ作戦のポスターってのを作ってみました。
 会社で見せたら(一部の人だけですが)受けたので公開してみました。
 本来なら著作権があーだ、こーだありますが、時節がらなので、関係者の方のおめこぼしをいただけたら幸いです。

《脚注》
(*1)使徒と呼ばれる敵を長距離射撃で倒すため~
 原作     GAINAX、監督 庵野秀明。TV版の6話、”ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序”登場するエピソード。
 戦略自衛隊の”大出力陽電子自走砲”を利用するというものですが、未完成とはいえ日本中の電気を必要とするような兵器の実用性は不明。
(*2)暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう
 ”心のともしび”っていうカトリック系布教番組で流れてたスローガン。私が聞いてたのは受験時代でしたのでラジオ版。今でもやってるんでしょうか?

どんな大変な状況でも、それでも春は来るのだから

 ども、たいちろ~です。
 東日本大震災により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。
 ほぼ、1ケ月ぶりのブログ投稿です。
 と言いますのも、今回の地震で私の家族も仙台で被災しました幸い怪我もなく自宅も無事でしたが、無事だという第一報があって以来、何日も連絡もとれないなど、とても心配な日々でした。

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写真はたいちろ~さんの撮影。今日、近所に咲いていたこぶしです。

【CD】北国の春(千昌夫 作詞: いではく、作曲: 遠藤実)
 1977年4月に発売された千昌夫の名曲。
 オリコンの週間ヒットチャート100位以内初登場~ミリオンセラー達成までの週数が通算92週目で、歴代2位という昭和を代表するロングヒットです(*1)
【花】こぶし(辛夷)
 モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。春にこぶし状の大輪の白い花が咲きます
 私の家の近所で春に大きな白い花が咲いていたら、大体こぶしかハクモクレンです。(*2)

 携帯電話も家の固定電話もつながらず、公衆電話を並んでやっと声を聞けた時はさすがにほっとしました。家のほうはお皿が何枚か割れた程度ですみましたが(*3)、それでも水の配給は4時間待ちだったとのこと。電気もほどなく復旧しましたが、食糧の問題もあり学校もお休みなので、とりあえず奥様方の実家に急きょ里帰りすることになりました。
 仙台~山形間のバスが通じたこともあり、仙台→山形→新潟→東京を14~5時間かけて移動し、翌日実家まで新幹線で移動。移動しながら携帯電話で次にどこまで行くかという、ほとんど行き当たりばったりでした、無事に東京までたどりついて顔を見た時は嬉しかったです

 実は会社でも、私の所属する本部は仙台、福島に事務所があって、そっちの災害対策本部も担当してたとか、同じ部署で地震が発生した日に仙台に行ってる女性と連絡がとれないとか(実際は行ってなかったと後でわかりましたが)、公私にわたってどたばたでありました。

 それでも、私のところなどかなりマシなほうで、石巻に住んでいる子供の友人の家は1階が津波に襲われ、無事だったものの家族は3ケ所ばらばらで被災するなどたいへんだったそうです。

 今でも被災地で大変な状況の方に。励ましなんて僭越なことは言いませんが、あえて一言。

  破壊するのも自然なら、花を咲かせるのも自然。
  どんな大変な状況でも、それでも春は来ます。





  白樺、青空、南風
  こぶし咲くあの丘 北国の あゝ北国の春

 千昌夫の”北国の春”の一節です。桜や梅ほどメジャーではありませんが、こぶしも春に咲く花。私の家の近所でも咲き始めました。地震や原発など暗いニュースが多いですが、そればかりに目をやるのではなく、外を歩けば春の息吹はそこまで来ています。
 上を向けば、花が咲くのを見ることができます。
 ぜひ、前向きに進んでいきましょう

《脚注》
(*1)オリコンの週間ヒットチャート~
 実際には連続ではないので、もっとかかっているとのこと。ちなみに第一位は中島みゆきの「地上の星/ヘッドライト・テールライト」(wikipediaより)
(*2)こぶしかハクモクレン
 たいへんよく似ていますが、花の根元に小さい葉がついているのがコブシ、葉がなくて上向きに花がついているのがハクモクレンです。
(*3)家のほうはお皿が何枚か割れた程度で
 マンションの施工会社が免震構造をセールスポイントにしていただけあって、大したもんですが、それでも基礎部分のコンクリートが割れるなど相当ストレスはかかっているようです。

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