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世の中には知るべきでないこともあるのですよ、知ってても何の役にも立たない知識もあるけど・・・後編(ダンタリアンの書架/ヒース)

 ども、活字中毒者のおぢさん、たいちろ~です。
 ”ダンタリアンの書架”、2回でも終わんなくて、とうとう3回目、本ブログ史上(そんな大層なモンか?)のネタです。
 注:かなりネタバレですので、本書を読んでからこのブログを読まれることをお勧めします。

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写真はたいちろ~さんの撮影。近所の園芸店のジャノメエリカ(ヒース)です。


【本】ダンタリアンの書架(三雲岳斗、イラスト Gユウスケ、角川スニーカー文庫)
 ヒューイは蒐書狂の祖父から古ぼけた屋敷とその蔵書を引き継いだ。そして、その屋敷で本を読む少女に出会った。胸に大きな錠前をつけたダリアン。彼女こそ禁断の本”幻書”を納めた”ダンタリアンの書架”への入り口だった・・・
 文庫で6巻、阿倍野ちゃこによるコミカライズ他が発売中。
【花】ヒース
 本来はイギリス北部、アイルランドなどにおける荒地のこと。植物の名前としてはジャノメエリカなど。
 ヒースといえばエミリー・ブロンテの”嵐が丘”の主人公、ヒースクリフなんてのがありますが、今回は関係なさそうです。


 それそれのエピソードからオリジナルを拾うシリーズ、5巻からです

〔時刻表〕第5巻第1話
 時を運行する電車といえば、”仮面ライダー 電王(*1)”なんかもありますが、時を超える脱線しそうな電車というんでは、”バック・トゥ・ザ・フューチャー3(*2)”かな。

〔猫と読姫〕第5巻第2話
 園芸本がテーマのエピソード。オリジナルってのはなさそうですが、ネコの名前が雑草(ヒース)ということで、ガーデナー的に取り上げてみました。

〔航海日誌〕第5巻第3話
 幽霊船モノも山ほどありますが、イントロの”船には船長と乗務員が必要だ”から連想するのは、やはり”パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(*3)”かな。
 ブラックパール号の船長、ジャック・スパロウのおねえ言葉が印象的。おわかり?

〔つながりの書〕第5巻第4話
 意識を共有して一個の生命体になるってネタもいろいろありますが、メジャーな所では”エヴァンゲリオン(*4)”に登場した、完全な単体生物へと人工進化させる”人類補完計画”。もちっとさかのぼると、諸星大二郎の”生物都市(*5)”なんてのもあります。
 ちなみに、諸星大二郎には”壺中天(*6)”というそのものズバリの題名のものも。
 このエピソードには白い衣装を着た”教授”と呼ばれるマッド・サイエンティストが登場しますが、ここからの連想が”灼眼のシャナ(*7)”に登場する”探耽求究(たんたんきゅうきゅう) ダンタリオン”。まんまです。
 ”灼眼のシャナ”からは、主人公のシャナがメロンパンへの偏愛がダリアンの揚げパンとして乗り移っています。

〔雛型の書〕第6巻第1話
 命を別のものに移した不死性というとこでは”ドリアン・グレイの肖像(*8)”あたりを連想しました。

〔棺の書〕第6巻第2話
 ゲストキャラで”オルリック”ってのが出てきますが、名前の連想では”超人ロック(*9)”のエピソードに出てくる”オーリック家の書”あたり。
 変な建物を作る建築家としては”館シリーズ(*10)”の中村青司なんかも思い出されますが、まあ、包帯少女のほうがインパクトあるか・・・

〔人化の書〕第6巻第3話
 声をなくした人魚は童話作家アンデルセンの”人魚姫(*11)”から。
 人魚姫役のリーシアがかわういので、そういうことで。
 だから、”クトゥルフ(*12)”なんて無粋なツッコミはやめましょうね!

 3回にわたってお送りしました”ダンタリアンの書架”のモトネタ探しですが、たぶん知らないだけでもっとあるんだろうな~~。
 ”物語”にはマザーモデルと呼ばれる源流みたいなものがあります。シェイクスピアの”ロミオとジュリエット”が原型となって、いろいろな”恋愛物語”が生み出されてきたように、過去の遺産=本が、新しい本を紡ぎ出していくんでしょうね。
 だから、別にパクリだなんだ言うつもりは一切なくて、こういった楽しみ方もあるってことです。

 ”ダンタリアンの書架”は最初の1冊を読んで、その日のうちに残り5冊を大人買い。こんなことやってっから、本がたまる一方なんですが・・・

《脚注》
(*1)仮面ライダー 電王
 オレ様系キャラが一部のマニアに大受けした2007年放映の”平成仮面ライダーシリーズ”第8作。
(*2)バック・トゥ・ザ・フューチャー3
 ロバート・ゼメキス監督、マイケル・J・フォックス主演の”バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ”第三作。1990年公開。
(*3)パイレーツ・オブ・カリビアン
 ゴア・ヴァービンスキー監督、ジョニー・デップ主演。2007年公開。
(*4)エヴァンゲリオン
 1995年放映のアニメ。原作はガイナックス、監督は庵野秀明。
(*5)生物都市
 1974年の手塚賞作が。リアルタイムで読みましたが、諸星のあのぐねぐね感がインパクトありました。
 彼方より―諸星大二郎自選短編集(集英社文庫)に収蔵
(*6)壺中天
 諸怪志異(第2巻) アクションコミックス
(*7)灼眼のシャナ
 高橋弥七郎、イラスト いとうのいぢ、電撃文庫
 ダンタリオン(Dantalion またはダンタリアン Dantalian)はソロモン72柱の魔神の1柱という正当?な悪魔なので名前かぶりはありですが、こうも似た人になるとは・・・
(*8)ドリアン・グレイの肖像
 オスカー ワイルド 岩波文庫、新潮文庫他
 最近では”リーグ・オブ・レジェンド(主演 ショーン・コネリー、監督: スティーブン・ノリントン)にも登場。
(*9)超人ロック
 聖 悠紀 少年画報社
(*10)館シリーズ
 ”館シリーズ”は綾辻行人の推理小説。講談社。
 中村青司は、この小説の舞台になる家設計した建築家です。
(*11)人魚姫
 アンデルセン、新潮文庫他 多数
(*12)クトゥルフ
 ラヴクラフトのクトゥルフ神話体系から。ラヴクラフト全集(創元推理文庫)など。
 ”ネクロノミコン”を始め魔導書てんこもりですが、怖いの苦手なので読んでません。

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