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2010年11月14日 - 2010年11月20日

己の腕と腰のドスに誇りをかけた男たちの物語(機動戦士ガンダム MS-IGLOO/木枯らし紋次郎/お台場ガンダム)

 ども、ファーストガンダム世代のおぢさん、たいちろ~です。
 先日、知人から”機動戦士ガンダム MS-IGLOO”を借りました。あるのは知ってましたがリアルCG系(*1)ってあんまり好みではないので今まで観てませんでしたが、けっこうハマりましたね~。一気に9本観ました。
 最初は銀河英伝説っぽいのかな~(*2)と思ってましたが、観ていて意外なのを連想しました。それは1970年代の名作時代劇”木枯らし紋次郎”。ということで今回ご紹介するのはおぢさん的”MS-IGLOO”鑑賞法であります。


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 写真はたいちろ~さんの撮影。お台場ガンダムのバストアップです。


【DVD】機動戦士ガンダム MS-IGLOO(監督:今西隆志、制作:サンライズ) ジオン軍の兵器開発の最終評価試験を行う第603技術試験隊の活動を描いたフル3DCGアニメ。ガンダムシリーズの外伝的な作品です。
 オリヴァー・マイ技術中尉、キャディラック特務大尉といった若者の他にプロホノウ艦長、兵器のテストパイロットのヘンメ大尉、ソンネン少佐といったナイスな中年のオヤジが登場。
【DVD】木枯らし紋次郎(原作:笹沢左保、主演:中村敦夫、監修:市川崑)
 他人との関わりを極力避け、己の腕一本で生きようとする渡世人”木枯らし紋次郎”を描いた1970年代を代表する時代劇。フジテレビで放映。
 ニヒルでクールな、そのくせ結局しがらみをもってしまうキャラクターは新しいヒーロー像として大人気を博しました。
【旅行】お台場ガンダム
 お台場1/1ガンダムを見た時思ったんですが、モビルスーツの関節部分って意外と隙間が空いています。セルアニメ版で見てるとあまり解りませんが、確かに外殻構造でぎちぎちに詰めると稼働できないんでしょうね。1/1ザクってのはないので、ガンダムで代わりに。


  孤独を癒してさすらう旅か 愛を求めて彷徨う旅か
  頼れるものはただひとつ 己の腕と 腰のドス
  後姿が泣いている あいつが木枯らし紋次郎

 おそらく40代後半以上の方でしたら、芥川隆行の名調子を覚えておられる方もいらっしゃるかと(まぁ、MS-IGLOOを見る世代とはずれてるでしょうが・・・)
 同じ時代劇でも、いわゆる松平健なんかの”斬る”っていうような様式美ではなく、”叩き切る”といえそうな荒々しい殺陣、自分の技量と武器にのみ信頼を置く強さがありながら、どこか虚無的で滅びを予感させるような人生観、これが木枯らし紋次郎が見る人を引き付ける魅力かと。
 これって、MS-IGLOOの新兵器のテストパイロットたちとなんとなくダブってみえたんでしょうかねえ。大砲屋としての技量と誇りを持ちながら、モビルスーツの時代を予見しつつ、それに殉じたヘンメ大尉。若者がモビルスーツへ転換していく中、戦車乗りとしての己の矜持と信念を持ち続けたソンネン少佐。
 渡世人として名刀を持っているわけではない紋次郎と、素人目にも失敗作っぽい新兵器(*3)。それを使いこなせるという、おのれの技術への絶対的な信頼は”頼れるものはただひとつ 己の腕と 腰のドス”っていう言葉に共通している魂かも。

 後から気が付いたんですが、各エピソードのサブタイトルってなんとなく木枯らし紋次郎に似てる気がします。

  【MS-IGLOO】            【木枯らし紋次郎】
 ・大蛇はルウムに消えた       地蔵峠の雨に消える
 ・遠吠えは落日に染まった      夜泣き石は霧に濡れた
 ・軌道上に幻影は疾(はし)る     大江戸の夜を走れ
 ・ジャブロー上空に海原を見た    無縁仏に明日を見た
 ・光芒の峠を越えろ          三途の川は独りで渡れ
 ・雷鳴に魂は還る           流れ舟は帰らず

 おぢさん世代の言語感覚と言ってしまえばそれまででしょうが、なんとなく気になります。でも、この作品のメインスタッフって私(1959年生まれ)とほとんど同世代なんだよな~。監督の今西隆志(1957年生まれ)、脚本の大熊朝秀(1957年生まれ)、大野木寛(1959年生まれ)、スーパーバイザーの出渕裕(1958年生まれ)、デザインワークスのカトキハジメ(1963年生まれ)と、み~んな1960年前後の生まれ。きっと子供のころ木枯らし紋次郎を見てたんじゃないかな。

 MS-IGLOOは作品としては、3Dコンピュータグラフィックスを採用したのは正解でしょうね。モビルスーツの駆動部分の隙間とか、アクチュエーターの動きなんか。メカ描写におけるリアリティの面ではセルアニメと比較にはなりませんねぇ。かといってセルアニメとCGの組み合わせだとそれはそれで不整合が目につくし(過去、それをやったアニメもありましたが)。人物をCG化する不利を承知でやってるならたいしたもんです。

PS.このDVDを借りたお礼にガンダムセンチュリー(*4)をお貸ししてます。

《脚注》
(*1)リアルCG系
 今の若い人ってファイナルファンタジーとかやってるので違和感がないのかもしれませんが、おぢさん的には不気味の谷(ロボットの外観や動作がより人間に近づくと、ある時点で嫌悪感に変わるという現象)にはまっちゃってだめです。
(*2)銀河英伝説っぽいのかな~
 MS-IGLOOのロゴタイプは銀河英雄伝説とよく似ているし、ヨルムンガンドやヨーツンヘイムっていう北欧神話からのネーミングは、銀河英雄伝説でもブリュンヒルト、ワルキューレなんかで使われています。
(*3)素人目にも失敗作っぽい新兵器
 たとえば試作艦隊決戦砲”ヨルムンガンド”の場合。
 超長距離からでも艦隊勢力の数10%を殲滅できるソーラ・システムやソーラ・レイ(コロニーレーザ)ならいざ知らず、用兵的には局地戦兵器の”ヨルムンガンド”を現場での組み立て方式で、砲術手を宇宙空間でノーマルスーツ着せて操作させるってのはいかがなものかと。
 本来なら、軽巡洋艦ムサイからコムサイ発着用ユニットをとっぱらって、代わりにヨルムンガンドくくりつけて(全長はムサイ234m、ヨルムンガンド231mとほぼ同じ)、ブリッジで”ターゲットスコープ、オープン”とか”エネルギー充填120%”とか”耐ショック、耐閃光防御”とか気分出すべきじゃないかなあ・・・
(*4)ガンダムセンチュリー
 ミフスキー物理学などの設定を作った(載せたのではない)伝説の本。オリジナルは月刊OUTの増刊号として1981年9月に発刊。オリジナル版はまだ自宅にあるはずですが、一時期10万円を超える値段がついたとか。貸したのは復刻版のほうですが”4000円もする本を2冊も持ってるんですか!?”と驚かれました。まあ、たまにはそんなこともあります。

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