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2010年9月5日 - 2010年9月11日

人生リセット症候群ってわけでもなさそうです(ネトゲ廃人/キショウブ)

 ども、ゲームはまったくやらないおぢさん、たいちろ~です。
 先日、よく行く本屋さんで”タワー オブ アイオン(*1)”というゲームのお試し版を配布してました。ゲーム自体はまったくやらないんですが、パッケージの絵がきれいだったので、貰って帰りましたが、いや~、実際にやったらはまりそうですね、これ
 ということで、今回ご紹介するのは実際にはまっちゃった人たちのお話”ネトゲ廃人”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所の園芸店のキショウブです


【本】 ネトゲ廃人(芦崎治 リーダーズノート)
 「ネトゲ廃人」、ネットゲームに膨大な時間を費やしてバーチャルな世界に生きる者。ネットゲームを遊んでいた人がいかにネトゲ廃人になったのか、どうしてリアルの世界に生還できたのかを描いたルポタージュ。
【花】 キショウブ(黄菖蒲)
 アヤメ科アヤメ属の多年草。外花被片(がく)が大型の広卵形で先が下に垂れ、内花被片(花びら)が小型で直立した黄色の花を咲かせるという組み合わせ。まあ、パーティぽいっちゃパーティぽい花ではあります。
 花言葉は、”幸せをつかむ、信じる者の幸福、私は燃えている”など。
 鬼勝負(きしょうぶ)で、燃えてゲームに挑んだら、幸せをつかむことができるでしょうか??


 本書に登場する人たちにはどうも共通点があるようで

  1)ゲームをするのは面白い
  2)ゲームが強くなればもっと面白い(リーダーになれる、尊敬される、もてる)
  3)ゲームは時間を費やせば費やすほど強くなる
  4)だからリアルな生活時間を削ってゲームをするし、その分リアルな人間関係も
   希薄になる
  5)でも、私にはゲームの中での人間関係がある

という思考パターンになっているみたい。でも、こうやって書いてみると4)の真ん中あたりまではめちゃくちゃヘンって訳でもないんですね。まあ程度問題ではありますが。

 話は飛びますが、私の息子が中学時代に野球をやっておりました。私自身は野球をやらないので、クールに比較をしてみると行動パターン自体は同じに見えます
 だいたい高校時代にもてるのは勉強ができるとか、スポーツができるとか、音楽ができるとか一芸に秀でたヤツでした(*2)。そういう意味では野球では2)は正しいと考えられますし、3)も少なくとも時間をかけなければうまくならない(時間をかければ必ずうまくなるわけではないですが・・・)。で、野球部としては休みの日も朝から晩までやれ練習だ試合だと出ずっぱりになるわけです。親としては”ちゃんと勉強しとるんかい!”と小言の一つも言いたくなるわけですが、まあちゃんと高校進学したので良しとしましょう。
 人間関係でいうと野球チームは協調性=社交性が必要なので、あんまり人間関係が希薄になることはなかったみたいです。

 じゃあ何が問題かというと”時間の使い方”。本書の中でも”毎日20時間、ゲームをやっていた”なんてエピソードがでてきますが、こんだけやってりゃリアルな生活なんて無いに等しくなるでしょうね。スポーツ一般で言えば20時間もぶっとおしでできる試合なんてないし、部活でこんだけ拘束したらPTAがだまっちゃいません。つまり肉体的、社会的になんらかのリミッターがある。ところがゲームってリアルな生活を無視してかかるとそういうリミッターが弱いといえそうです。

 じゃあ、なんでこんなに時間がかかるものにハマるかというと、人生をリセットするというより、別の価値のある自分をそこで生み出したい、さらにゲームの中では時間をかければ強く=ヒーローになれる可能性が高そうだからみたいです(*3)。

 これを書いててふと思ったんですが、オンラインゲームが野球並みにリアルな世界で価値体系を構築できたらどうなるんでしょうね。ずいぶん昔に藤本義一の講演で”高校野球のすごいのは、大学受験という価値と別の所に価値体系を築いているところ”といった話を聞いたことがありますが、ゲームでこれができたらということ。野球って、高校野球のテレビ中継があって、プロ野球があって億円単位の契約金を稼げるスタープレーヤーがいますが、もし、日本でもネットゲームの中継があって億円単位のお金が稼げるとしたら親だって言うことが変わったりするんじゃないかな、意外と(*4)。

 ”ネトゲ廃人”の人が一様に言ってるのは”膨大な時間をゲームに費やして得られたものと失ったもの”のバランスの悪さ。普通の生活とか人間関係とか、失うものが多すぎるのが問題みたい。ゲーム上のヒーロー性とリアルのギャップもありすぎです(原因か結果かは別として)。今のところ、ゲームのヒーローがリアルの世界でもスタープレーヤーにすぐになることはなさそうなので、リアルな生活を壊さない程度にほどほどにやるしかなさそうです。
 もっとも、これはゲームに限ったことではなくて、野球でも星飛雄馬がオズマに”野球以外に何も知らない野球人形”(*5)といわれて苦悩するなんてのもありましたし・・・

《脚注》
(*1)タワー オブ アイオン(The Tower of AION)
 天族と魔族の2つの種族による戦争型オンラインゲームらしいです(こっちの素養がほとんどないので・・・)
 ”MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)”というアイオンの場合は1ワールド(戦場みたいなものらしい)に4000人超えることもあるとか。
(*2)一芸に秀でたヤツでした
 不思議とイケメン(当時そんな言葉がなかったですが)だけでもてるってのはいなくて、野球部の選手とか、ギターがうまいとかの合わせワザでしたね。そういう意味では何らか努力をしてたとも言えます。
(*3)強く=ヒーローになれる可能性が高そう~
 自分ではややらないので、あくまで印象ですが、少なくともリアルの世界でスタープレーヤーになるより可能性が高そう。
 たとえば2010年に高校野球選手は約168,500名いますが(高校野球連盟HPより)、プロ野球のベンチ入りできるのはたった300名しかいません。(1チーム25名×12チーム)
(*4)日本でもネットゲームの中継があって~
 本書によると、韓国ではケーブルテレビに専用チャンネルや12のプロチームがあります。チャンピオンの年棒は約2億ウォン(物価等を勘案すると日本円で約4000万円程度の価値)だそうです。
(*5)星飛雄馬がオズマに~
 不滅のスポコン野球マンガ”巨人の星”(原作:梶原一騎,作画:川崎のぼる)のエピソード。ちなみに、ライバルのオズマも野球漬けの”野球ロボット”ではあります。

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