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2010年8月8日 - 2010年8月14日

課長さんになりたいという幻想(7割は課長にさえなれません/アネモネ)

 ども、万年課長のおぢさん、たいちろ~です。
 今年も、会社に新人が入ってきました。ここ数年新人のお世話係みたいなことをやっていますが、最近の新人は優秀な人も多く将来が楽しみです。
 というイントロを裏切って申し訳ありませんが、今回ご紹介するのは身も蓋もない会社生活のお話、”7割は課長にさえなれません”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所のアネモネです。


【本】7割は課長にさえなれません(城 繁幸 PHP新書)
 40歳でも係長止まりの正社員、生活不安の派遣社員、二人目が産めない女性社員、窓際族の部長さん・・・ 
 閉塞する日本経済のなか、終身雇用に呪縛された雇用の問題点をまとめた本。
 著者は元富士通の人事部門にいた人で”内部から見た富士通「成果主義」の崩壊”を書いた人でもあります。
【花】アネモネ
 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。美少年アドニスが流した血より産まれたとする伝説もあるきれいな花です。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)などこちらも華麗。


 さて、この本それなりに売れているようで、会社経営のカテゴリで14位、総務・人事・労務管理のカテゴリで6位(2010年8月14日現在)。この分野では何冊も本を出している人ですが、やっぱり売れているのは”課長にさえなれません”という題名でしょうか。でもこの言葉の暗黙の了解として”せめて課長にぐらいはなりたい、なれそう、なったらいいことありそう”っていうのがあるんでしょうか。
 まあ、出世の第一歩みたいな扱いですが、なったからといっていいことばっかじゃないです、はい。なっていない人から見れば”何を贅沢な!”と言われそうですが、これは別に課長に限ったことじゃないと思います。

 さて、本書の中で登場する例として

  ・正社員になれない派遣社員(30歳)
  ・キャリアも収入もあきらめないと二人目の子供が産めない女性一般職(37歳)
  ・窓際族扱いの元やり手の営業部長(54歳)
  ・高学歴ワーキングプアーのポスドク(30歳)
  ・日本企業を見限るエリート留学生(28歳)

 などが出てきます。三者三様に不幸なのはその元凶が終身雇用や年功序列給与体系というのが、著者の主張と見受けられます。
 本書の中で”フレクシキュリティ(flexicurity)”というのが出てきますが、これは雇用や賃下げを柔軟に認め、労働市場の流動性を高めつつ、失業給付や職業訓練などのセーフティネットを整備するというもの。たぶん著者の提示する解決策はこれが一番近そうです。そのために会社は年功序列をやめて職能給に移行するというもの(*1)。
 職能給への期待の典型が本書に出てくる中国のエリート、李さんの発言です。

  十年以上も先の口約束を信じて働けというのですか? それはむちゃくちゃですね
  そもそも企業と労働者は対等なはずです
  私を評価しているのなら、明確な基準や適正な報酬を用意すべきでしょう

 まあ、おぢさんたちが就職したころはまだ経済成長のなごりがあったので(実際バブルに突入しましたが)、あながち先々の給与UPが期待できなかった訳ではありませんが、今では初手から空手形の可能性が高いので、今の若い人は納得しがたいでしょうね。

 じゃあ、本書の言っているように雇用流動性と職能給への移行が進めば問題が解決するかといえば、それもちょっと違和感があります。極論すれば、年功序列の”世代間格差”が”仕事間格差”に変わるだけの可能性もあります(*2)。
 あまり議論されることはありませんが”みんなが幸せだった時代”なんて今までは存在しないし、これからもあるとは思えません。

 今のおじいさんたちは戦争で生きるか死ぬかだったし、2007年前後に定年した人たちは”団塊の世代”といわれて同世代間の競争にさらされていたし(*3)、今は割をくってる代表のようなバブル世代だって、今の新人から見ればチョ~楽勝な就活だし、就職氷河期の世代でも、大学入試で二浪のおぢさんからはラッキーな世代に見えます。
 要は、経済面で少子化を防止できる程度のセーフティネットを整備した上で、みんながちょっとずつ痛みを分かち合うことで(*4)、多少ましな時代にしましょうぐいらいに考えたほうがいいんじゃないかなぁ。あんまし過度の期待を持たずに・・・

 それに、職能給が中心の社会ってのは年間億単位の金を稼ぐトレーダーと、数百万円以下の単純作業の人が同じ会社の中にいることを良しとする制度なので、単一の採用活動で会社に入ってからこんな振り分けをやったら暴動になります。はなから別の採用枠にするとかから手をつけないと問題は解決しないです。
 上記の李さんにしたところで、”自分の価値を主張できる”エリートだからであって、なんの実績もない新卒者がそんなこと主張したって聞けないし、馬齢だけを重ねたおぢさん(私のことです)はそんなこと言えません。

 まあ、経済的な側面としての雇用(収入)の安定ってのが大前提になるので、職能給の導入でも雇用流動化でも有効な手は打たないといけないでしょうが、ある程度以上は生き方をどう考えるかっていう哲学的な問題になるのかも。出世を目指す人生を否定するわけではないですが、私生活を金銭以外で充実させることを考えるとか。最近は”ワーク・ライフ・バランス”なんて便利な言葉もあるしね。

 ということで、新人ささげる花は”アネモネ”。
 花言葉は”期待”と”薄れゆく希望”だけどどっちやねん!
 そういえば、美少年好きっぽい女の子もいたけど、この子が一番人生楽しそうでしたね。”趣味が多すぎてお金が足りません”と言ってましたが。

《脚注》
(*1)年功序列をやめて職務給に移行するというもの
 年功序列のように職能や年齢があがると給料があがるのが職能給。従事する仕事の内容や職務の価値で給料が上がるのが職務給。
 一般的には職務給は説明性、客観性が高いことになっていますが、個人単位で実際にやるとなると難しいのが成果主義の失敗の原因でもあります。
(*2)年功序列の”世代間格差”が”仕事間格差”に~
 ほかの本で読んだんですが、格差論で難しいのは”どこまでの格差を許容するか”の社会的なコンセンサスを形成することだそうです。初任給と課長さんの年収が2倍ならOKで3倍はNGとかを決めろと言われてもねえ。
 それにおぢさんの”年収”ではなく”純粋可処分所得=おこづかい”と考えると若い人のほうが高所得なんてこともありそうだし。
(*3)2007年前後に定年した人たちは~
 戦後第一次ベビーブーム(1947年~1949年)に生まれた”団塊の世代”が大量に定年を迎えたのがこの年。この世代の持つ技術の継承ができなくなるんじゃないかと懸念されたのが”2007年問題”です。
(*4)みんながちょっとずつ痛みを分かち合うことで
 自分の給料が下がる覚悟をしろということです。
(*5)ワーク・ライフ・バランス (Work life balance)
 日本語では”仕事と生活の調和”。
 「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」(内閣府 仕事と生活の調和推進室のHPより)

ツイッターに謎なんかないと思うぞ(ウェブはバカと暇人のもの/熱帯雨林)

 ども、相変わらず暇つぶしにブログを書くおぢさん、たいちろ~です。
 ハマコーこと元衆院議員の浜田幸一(*1)が背任容疑で逮捕されました。
 ニュースで見ている限りだと、融資で担保としていた株券を無断で売却したという経済犯罪とすらいえないようなアバウトなものですが、それ以上に話題になっていたのがこのおぢいさんがツイッターをやっていたこと。でも、そんなに話題になるようなことかな~~
 ということで、今回ご紹介するのはネットの真相に迫る一冊”ウェブはバカと暇人のもの”であります。


Photo


写真はたいちろ~さんの撮影。オーストラリア、ケアンズ近郊にあるキュランダ高原駅です。キュランダは世界自然遺産に登録されている熱帯雨林を気軽に楽しめる観光スポット。行ったことあるのでちょっと自慢げにのっけてみました。


【本】ウェブはバカと暇人のもの(中川淳一郎 光文社新書)
 ニュースサイトの編集者をやっている著者から見たネットのダークサイドのレポート。誹謗中傷、罵詈雑言、無意味、無理解、クレーマーとネット上の気持ち悪い人たち満載です。
 ウェブが暇人の暇つぶしであることには同意します、はい。
【花】熱帯雨林
 年間を通じて温暖で雨量の多い地域に形成される植生、またはその地域のこと。
 現在の地表に占める割合が14%から6%まで減少していて、このまま進むと40年で地球上から消滅するという予測だそうです。

 ニュースでは、”御歳80を超えるおぢいさんがツイッターをやっていた”、”フォロアーが20万人以上いた”という驚きと、”あの書き込みの意味はなんなんだ?”という謎ときが取り上げられていましたが、よくよく考えてみるとこれは変な話です。

 まず、お年寄りがツイッターを知っていたというのが変。仮にも政界にいた人がこんだけネットの選挙への扱いで盛り上がっているのに(*2)、知らないはずがないです。それに街中のおじいちゃんやおばあちゃんがインタビューに対して”ツイッター、何それ?”みたいなことを答えてますが、別に万人が森羅万象に興味を持って知っている必要なんてな~んもないはず。試しに新橋駅前のSL広場でおぢさんつかまえて”AKB48のメンバーの名前を3人答えてください(*3)”と聞いたらほとんどの人は答えられないと思いますよ。
 暴論を承知でいうなら、お年寄りがツイッターなんかにハマんないほうがいいんじゃないかなぁ。それでなくてもお年寄りは足腰が弱りがちなんだから、部屋にこもってツイッターをやっている時間があったら公園に散歩にでもいったほうがいいんじゃないかと。まあ、公園で短歌や俳句でもひねって、句帳のかわりに携帯電話からネットにアップするとかだったらありでしょうが。ただし、どんなコメントがついてもスルーする根性が必要です。

 ハマコー先生に20万人以上のフォロアーがいたってのも驚きをもって取り上げられていますがこれもなんなんでしょう? 本書の中でネットで受けるものを10ケあげていますが、ハマコー先生の場合はそのうち

  ①話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
  ⑥芸能人関係のもの

でしょうか。
 ニュースで取り上げられた”金は汚く稼いで、きれいに使う”なんて①の典型。この言葉は昔からある別にオリジナリティーのあるものではありませんが、あのキャラで言ってるってのが突っ込みどころでしょう。逮捕の理由もあいまって後付けながらニュース性もでてきたし。
 ハマコー先生って、もう政界引退して15年以上経つんですね。今だにテレビにでてるんですが、完全にタレントです。(元)政治家としての存在感っていう意味でいえば、この人とタメはれるのは田中角栄とか小泉純一郎とかぐらいしかいない出色のキャラです。 でも、フォロアーがこの人に期待しているのは政治家としてではなくやっぱりタレント性なんじゃないかなあ。そういう意味では「おバカキャラ」で売った上地雄輔と似たようなもんかも。

 さらに変なのはツイッターへの最後の書き込みの意味さがし

  熱帯夜、熱帯魚、熱帯雨林、渡り廊下走り隊

 よっぽど暑かった日に思いついた”タイ”でそろえただけの言葉遊びと思うんだが。まあ”およげ!たいやきくん”じゃなくて”渡り廊下走り隊(*4)”を持ってくるとこなんか気持ちの若さは感じるけど。
 J-CASTニュース
  ”熱3→熱三→ねつぞう→捏造”+”タイ4→タイフォー→逮捕”で”捏造逮捕”
  渡り廊下走り隊のメンバーが5人なので”ごにん→誤認”
ってのが出てましたが、推理ごっことしては面白いけど、あんまし真面目に考えるようなこっちゃないんじゃないかと
 本書を読んでると、ネットの書き込みってのは確かに役に立つ情報発信っていうのはあるけど、多くは暇人が感じたことをうだうだ書いているのが大半ってことがわかります(このブログもそうですが)。バッシングやクレーマーは論外としても、そんなに深読みするようなモンを期待されてもねぇ。

 余談ですが、お仕事で”ツイッター風受注情報”っていう社内のブログを運営しています。これは、”どこそこのお客様でこんな商談を受注しました”というのを数行でまとめて社内のブログにのっけたもの。ところがどこでどんな話になったのか”たいちろ~さんは仕事でツイッターを利用していると聞いたので内容を教えて欲しい”とこられた人がいました。ぶっちゃけ”ツイッター風”とつけたのは、単に長い文章をレポートにまとるのが大変だけど、短いと文句がでそうなので”ツイッター”とつけてごまかしただけ。一応IT企業ではあるんですが、実態はそんなもんです。

 明るいネット論が跳梁跋扈する中、”ウェブはバカと暇人のもの”は反対のベクトルがあることを知る意味では良い本。光があるところには、闇もあるもんです(*5)

《脚注》
(*1)浜田幸一
 1928年生まれの自由民主党の元衆議院議員。当選は通算7回というベテランながら閣僚経験はなしとのこと。まあ、あのキャラだからわからんでもないけど。
 1993年に政界を引退。
(*2)こんだけネットの選挙への扱いで~
 公職選挙法でネットの扱いを改定するとか、オバマ大統領がインターネットで少額献金を集めたとか(実際は200ドル以下は1/4ぐらいしかなかったそうですが)。
(*3)AKB48のメンバーの名前を3人答えてください
 ちなみに、20年前に会社のおぢさんに”おニャン子クラブのメンバーの名前が3人言えますか”という質問に答えられた人はほとんどいませんでした。世間なんてそんなもんです。
 ちなみにSL広場はテレビのニュース番組などのサラリーマンへの街頭インタビューがよく行われるおぢさんの聖地です。
(*4)渡り廊下走り隊
 AKB48から結成された5人組のアイドルユニット。
 一度、雑誌のグラビアで見たことあるぐらいで良く知りません。ま、おぢさんなんてそんなもんです。
(*5)光があるところには、闇もあるもんです
 白土三平原作の忍者アニメ”サスケ”のオープニングです。画像はYouTubeでどうぞ。

聖地巡礼、横須賀に”海の底”の舞台を見に行く―後編(海の底/ヘリコプター SH-60/護衛艦 きりしま、たかなみ 他)

 ども、飛行機ヲタの知人を持つおぢさん、たいちろ~です。
 8月7日に横須賀の開国花火大会に行ってきました。でも本命はこっち、海上自衛隊横須賀地方総監部の基地解放”ヨコスカサマーフェスタ”とアメリカ軍横須賀基地の”ネイビーフレンドシップデー(*1)”。ということで、今回は前回に引き続き聖地巡礼シリーズ「横須賀に”海の底”の舞台を見に行く」の後編です。


【本】海の底(海の底 メディアワークス)
 桜祭りで開放されたアメリカ軍横須賀基地に、突如巨大な赤い甲殻類(レガリス)の大群が上陸した。遊びに来ていた子供たちを救助した為に、実習幹部の夏木、冬原は潜水艦”きりしお”に閉じ込められる。
 一方、状況を打開すべく奔走する警視庁の烏丸参事官、神奈川県警の明石警部、レガリス研究者の芹沢のとった行動とは・・・


 潜水艦ネタは”前編”に書きましたので、今回はそれ以外に登場するメカや場所を中心に。

【ヘリコプター SH-60】

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 夏木、冬原、そして子供たちがとじこめられた潜水艦”きりしお”から脱出するのに使われたのがヘリコプター。
 今回、ヨコスカサマーフェスタで展示、実演されたのは”SH-60J”、”SH-60K”(*2)。海難救助のデモンストレーションもやっていましたが本来は”哨戒ヘリコプター”というカテゴリーになります。
 で、一回目の救出作戦に登場するのは救難ヘリ”UH-60J(*3)”という別の機体。まっ、いいか、同じヘリコプターだし。(こういうこと書くと飛行機ヲタの知人に怒られそうですが)
 救助活動のために空中停止(ホバリング)できるのがヘリコプターのメリットですが、構造上真下に強烈な風が吹くことになります。これがダウンウォッシュ(吹き降ろし)で、本書でも”当機にダウンウォッシュに気をつけられたし”という会話をしています。どれぐらい強いのかは体験したことありませんが、写真を見ると相当な風で波が立っています。左は駆逐艦フィッツジェラルドの甲板から。後方のオレンジ色の船は砕氷艦しらせです。
(携帯電話のカメラなので望遠するとちょっとボケちゃってます。すいません)


【護衛艦”きりしま”、”たかなみ”】

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 本書の終盤でレガリス掃討作戦に登場するのが護衛艦隊。艦名は出てませんが今回体験乗艦ができた護衛艦がこの2艦。
 左の”きりしま”は”亡国のイージス”や”ジパング”で有名になったイージスシステム搭載艦(*5)。ブリッジ下方にとりつけられているSPY-1D多機能レーダーが、”あっ、イージス”って感じです。
 右の”たかなみ”(写真右側、奥は補給艦ときわ)は上記のヘリコプター”SH-60K”を搭載するために後方にヘリコプター用の格納庫がついています。

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 作中で”護衛艦から次々と対潜兵器が発射された”との記載がありますが、それがこれ。護衛艦きりしまの後方ミサイル垂直発射装置です。平常時は単なるハッチの集まりみたいですが、いざ発射されると隣のパネルのようななかなかに剣呑なシロモノです。
 こんなミサイルをくらったら、レガリスなんてイチコロでしょうねぇ。


【ヴェルニー公園、汐留ダイエー】

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 ここで横須賀地方総監部を離れてアメリカ軍横須賀基地へ。その途中にあるのがヴェルニー公園です。ばらが数多く植えられている美しい公園ですが、今は時期外れで咲いている花はちょっとだけ。自衛隊のレガリスへの攻撃でぼろぼろにされますが、もったいないな~
 その向こうにあるのが物語前半で民間人が避難する汐留ダイエー。自称”ウルトラ警備隊”こと神奈川県警第一機動隊第一中隊が向かう建物です。


【アメリカ軍横須賀基地、三笠公園】

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 左はアメリカ軍横須賀基地にて。設定では桜祭りの日なので、こんな光景があったんでしょう。屋台で売っている食べ物はアメリカ仕様なので、みんなビックサイズ。それをビックサイズのお兄さん達が焼いています。常々思うんですが、こんな山ほど肉喰ってるガタイのいいに~ちゃんと戦争なんかしちゃいけません。平和がなによりです。
 もう1枚がアメリカ軍基地から見る三笠公園。左側にある十字が付いているのが戦艦三笠。ここもレガリスに襲撃されます。
 この場所は開国花火祭のおすすめスポット。ちょうどま正面に花火が上がりますし、なにより喫煙場所の少ない基地内ですぐ近くでタバコが吸える場所があります。入口からはかなり奥のほうで、フードコートの先にあるポストオフィスの裏あたりです。


 本当は、桟橋の艦船見学にも行きたかったんでが、時間切れ。
 前の週(2010年7月31日)の”出没!アド街ック天国”が横須賀特集だったせいか、昨年とは比較にならないぐらいの人出。艦船見学は時間制限があるので桟橋までも行けませんでした。
 あと、神奈川県警側の舞台となっている横須賀アリーナや不入斗(いりやまず)公園にも行きたかったんですが、それはまた別の機会に。

 ”海の底”は掛け値なしに面白い小説。今回は登場しませんでしたが、烏丸参事官、明石警部の配役さえツボを外さなければ実写化しても面白いかも。自衛隊も協力してくれそうだし(神奈川県警はわかんないけど)。
 ぜひ、ご一読のほどを。

PS.写真については、著作権を主張しませんので、その道でお好きな方はご自由にお使いください。

《脚注》
(*1)ネイビーフレンドシップデー
 日本の海外、アメリカ軍横須賀基地に入れるというおいしいイベント。
 アメリカン屋台やフードコートで本場アメリカのステーキやピザなどが食べられます。味もアメリカ仕様なので大雑把ですけど。
 2010年度の体験乗艦はアーレイバーク級ミサイル駆逐艦”ラッセン”海上自衛隊護衛艦”はるさめ”。09年度は第7艦隊旗艦”ブルーリッジ”が来ていたのに乗り損ねました。返す返すも残念!!
(*2)”SH-60J”、”SH-60K”
 シコルスキー・エアクラフト社製”SH-60 シーホーク”をベースに開発されたのが”SH-60J”。wikipediaによると1機の製造価格は約50億円とのこと。哨戒能力の向上させた後継機種が”SH-60K”。
(*3)UH-60J
 シコルスキー・エアクラフトのが開発した”UH-60 ブラックホーク”を改良した救難ヘリコプター。航空自衛隊小松基地の小松救難隊の活躍を描いたアニメ”よみがえる空 -RESCUE WINGS-”に登場するのもこの機体。
 上記の知人にこのDVDを借りてくるよう頼まれて、お礼に貸してもらったのが”エリア88(*4)”。筋金入りです。
(*4)エリア88
 激しい内戦の続く遠く中東のアスラン王国のパイロット傭兵部隊の活躍と苦悩を描いた新谷かおるの漫画。のちにアニメ化。マニア垂涎の航空機オンパレードです。
(*5)”亡国のイージス”や”ジパング”で~
 ”イージスシステム”とは多数の飛行機やミサイルに対処するためにコンピュータにより高度に自動化された対空戦闘システムのこと。
 ”亡国のイージス(福井晴敏)”に登場するミサイル護衛艦”いそかぜ”や、”ジパング(かわぐちかいじ)”のイージス護衛艦”みらい”に搭載されているのがこれ。

聖地巡礼、横須賀に”海の底”の舞台を見に行く―前編(海の底/潜水艦おやしお)

 ども、軍事ヲタではありませんが、潜水艦好きのおぢさん、たいちろ~です。
 8月7日に横須賀の開国花火大会(*1)がありまして、朝から行ってきました。横須賀と言えば基地の街、そして有川浩の名作”海の底”の舞台になった街でもあります。
 ということで、今回は聖地巡礼シリーズ「横須賀に”海の底”の舞台を見に行く」であります。ぜひ、本書を読んでからお読みください。


【本】海の底(海の底 メディアワークス)
 桜祭りで開放されたアメリカ軍横須賀基地に、突如巨大な赤い甲殻類(レガリス)の大群が上陸した。遊びに来ていた子供たちを救助した為に、実習幹部の夏木、冬原は潜水艦”きりしお”に閉じ込められる。
 一方、状況を打開すべく奔走する警視庁の烏丸参事官、神奈川県警の明石警部、レガリス研究者の芹沢のとった行動とは・・・


 前編は夏木、冬原の乗艦する潜水艦”きりしお”をメインに。
 8月7日のよこすか開国祭とあわせて、海上自衛隊横須賀地方総監部の基地を解放するという”ヨコスカサマーフェスタ(*2)”が開催されます。普段は民間人が立ち入ることのできない場所ですが、この日は潜水艦”おやしお”目当てに朝から訪問いたしました。


【潜水艦”おやしお” 全景】

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 夏木、冬原、そして子供たちが乗艦する潜水艦”きりしお”潜水艦おやしお級の十一番艦という設定です。潜水艦というのは、船体の大部分が水の底に潜っているので、大きさの感覚は分かりにくいんですが、おやしお(=きりしお)のスペックは
  排水量 2,750t、全長     82m、全幅 7.4m
と、けっこう大きいんですね。
 形態が違うので一概には比較できませんが、全長だけでいうと東京ベイクルージングで使われている”モデルナ(*3)”とほぼ同じぐらいあります。桟橋上の人間と比べてみると、やはり大きいことがわかります。
 潜水艦ってどうしても”狭い”っていうイメージがありますが、それは葉巻状の筺体の中に居住スペースからエンジンから燃料からバッテリーからと船舶以上につめこまないといけないからでしょうからそうなるのであって、実際の大きさは思っている以上のものがあります。
 ちなみに、”海の底”ではほとんどアメリカ軍横須賀基地に停泊しているきりしおですが、物語の最後に横須賀地方総監部の吉倉桟橋に停泊するので、その時はこんな感じでしょうか。


【潜水艦”おやしお” 後部ハッチ】

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 物語の冒頭で、河邊艦長が子供たちを守るために命を落としたのがここ。後部ハッチとは書いてませんが”前部ハッチから回り込んで救出する”とうい下りがあるので、後部ハッチとしました。
 喫水線の高さや、装甲の傾きからレガリスがそんなに簡単に上がってくるようには見えませんが、小説の中では簡単に上がってきちゃいます。
 ちなみに、甲板上に人がいるのは特別公開で中に入れてくれるから。ただし、小学校4年生から高校生までが対象で事前申し込みが必要です。50歳すぎのおぢさんが学生服を着てもごまかせないので(非実在青少年か!?(*4))、中を見るのは断念です(*5)。


【潜水艦”おやしお” セイル】

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 潜水艦がでてくる物語では重要なポイントの一つ。
 子供たちが携帯電話をかけたり、ヘリからの救出に使っている場所です。潜舵の上に人が立っているので比べてもらうとわかりますが、けっこう大きいもんです。
 この人の後ろの部分に甲板から上がってくる取っ手があって、それをつたって潜舵に上がり、この人の前にある扉(写真からではわかりにくいですが)から中に入ってました。
 喫水線からでいうと、セイルまで7~8mあるそうで、子供たちが怖がるの怖がるのもわかります(上の写真を見ると確かに結構高い!)
 本書の中でレガリスが協調してセイルの上まで上がってくるシーンが何度か出てきますが、組み体操みたいにしたんでしょうか? だとしたら、かなり知能があると言えそうです。


 実は潜水艦ってけっこう好きなのかも。映画だけでも高校生の望ちゃんが見ていて”渋いもん観てるな”と夏木につっこまれている”眼下の敵”も観てるし、”ローレライ”も観たし、”真夏のオリオン”も借りてきています。(*6)
 思うに、潜水艦ってのは戦車と並んで民間人が一生乗ることがない乗り物で、そのステルス性とか、特殊な戦法とかミステリアスなイメージが面白いからかも。
 レゴリスに襲われたなんてシチュエーションでなければ一度は乗ってみたいものです。
 その他のシーンについては、後編で

PS.写真については、著作権を主張しませんので、その道でお好きな方はご自由にお使いください。

《脚注》
(*1)横須賀の開国花火大会
 2010年度は8月7日に開催。1万発の花火を打ち上げるというなかなか盛大なもの。HPはこちらから
(*2)ヨコスカサマーフェスタ
 今年見学可能だった艦艇は”護衛艦きりしま”、”護衛艦たかなみ”、”補給艦ときわ”、”駆逐艦フィッツジェラルド(アメリカ海軍)”,”砕氷艦しらせ”の5艦。その他にPAC-3(特殊軍事車輛)なども展示されいていて、軍事ヲタにはたまらないイベントです。
 2010年度のHPはこちらから。
(*3)モデルナ
 東京湾の日の出埠頭から出発するレストランシップ。一度はデートに使ってみたいものです。公式HPはこちらから。
 全長 83.2m、全幅 13.0m。一般的には、潜水艦は船に比べて全幅が小さいようです。
(*4)非実在青少年か!?
 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの。
  ”東京都条例”に出てくるんで、ちゃんとした法律用語なんでしょうが・・・
(*5)中を見るのは断念です
 どうしても見たい方は、呉市にある海上自衛隊呉資料館”てつのくじら館”がおすすめ。展示してある本物のゆうしお型潜水艦”あしきお”に入ることができます。
(*6)”眼下の敵”も観てるし、
 眼下の敵:1957年の西ドイツ映画。監督 ディック・パウエル
      出演 ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス
      戦う男の魅力満載のお勧め映画です。
 ローレライ:福井晴敏の小説”終戦のローレライ”を原作とする日本映画。
      パウラ・A・エブナーの香椎・仮面ライダー妻・由宇がミステリアス
      原作は間違いなくお勧め。ぜひお読みください
 真夏のオリオン:2009年公開の日本映画。これから観ます。

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