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2010年5月23日 - 2010年5月29日

損得を度外視して熱中しちゃうのがオタク、ただし隠蔽体質だけど(星間商事株式会社社史編纂室/東京ビックサイト)

 ども、たまには勘違いして本を読んでしまうおぢさん、たいちろ~です。
 先日、”まほろ駅前多田便利軒(*1)”を読みまして面白かったので、”星間商事株式会社社史編纂室”も読んでみました。実はこの本、SFだと思ってたんですよね。宇宙を股にかける商社の話を予想してたんですが、でんでん違いました。
 ま、三浦しをん自体を何の根拠もなくキリスト教系の宗教系作家だと考えたぐらいだからしょうがないか・・・


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写真はたいちろ~さんの撮影。オタクの聖地、東京ビックサイトです。


【本】星間商事株式会社社史編纂室(三浦 しをん 筑摩書房)
 29歳、独身の川田幸代は社内の閑職、社史編纂室勤務に勤務するOL。隠れ腐女子(しかもボーイズラブ系(*2))。社内のコピー機で密かに同人誌を作っているところを上司の本間課長に見つかり、ひょんなことから会社の過去の秘密を調査することになり・・・
 ”星間”は”せいかん”ではなく”ほしま”です。
【旅行】東京ビックサイト
 日本最大のコンベンションセンター。正式名称が”東京国際展示場”で運営会社が”株式会社東京ビッグサイト”(ややこしい)
 夏コミも冬コミも行ったことはありませんが、あの広大な展示スペースに無慮数十万のオタクが結集してる光景は感動モン(何が?)だと推察します(*3)。


 さすがに同人誌を作ったことはありませんが(*4)、ブログを書くという行為もまた”誰かに私の思いを知って欲しい”というのがベースにあります。で、そのために労力を惜しまないのがオタク。川田幸代さんの場合も、寝る間を惜しんで原稿を書いて、製本して、東京ビックサイトのコミケで売ってと、大忙し。売ってる同人誌の内容はといえば、”男同士で組んずほぐれつ(幸代さんの恋人談)”。幸代さんいわく

  損得を度外視して熱中しちゃうのが、オタクの特徴ですから。

 私のブログの場合、本を読む->ブログのネタを考える->ネタの裏をとる(*6)->写真を探す->原稿を書く->ブログにうPする、という手順をとりますが、1ネタ書くのに本を読んでいる時間を除いても2~3時間かかるので、けっこうな時間を費やしていることになります。ブログを初めて1年半ほどになりますが、この時間にアルバイトをしてたとすると海外旅行に2~3回行けるぐらいの収入になってたはずなんですが・・・

 話は戻って、幸代さんはこの情熱で会社の黒歴史を穿り返しちゃいます。まあ正義感もあるでしょうが、”わかんないことは知りたい、知っちゃったことは発表してみたい”というオタクの性だったんじゃないでしょうかねぇ。それを同人誌にして社史にまぎれて作っちゃうという本間課長もマニアックといえばマニアックです。

 ところで、オタクのもうひとつの特徴というのは”同好の士にはたくさん読んで欲しいけど、それ以外(特に身近な人)には知られたくない”ってのがあります。幸代さんの友人にして人妻、英理子さんのような例もありますが、むしろ一般人と結婚を悩む実咲さんのような反応が一般的かもしれません(男同士で組んずほぐれつだし)。
 本間課長に自分の同人誌を読まれた幸代さん、

  夏に引きつづき、冬コミの新刊まで本間課長に読まれてしまうとは。
  こんな屈辱と羞恥プレイがあるだろうか。

 今、会社で社内ブログの管理人をやっていますが、アクセス率UPのために”個人でやってるブログのURLを教えてください”とお願いしたところ、比較的すんなり教えてくれる人と、頑なに教えてくれない人と極端に反応が分かれました。中には”誰から私がブログを書いていることを聞いたんですか!”と詰め寄る人も。こやつは一体どんなブログを書いてるんだ?!

 こういったアンビバレントな行動様式こそが、オタクをしてオタクたらしめてるんでしょうかね。英理子さんのように自分の本質をあけすけに出せる人ってのは勇者なのかも。竹宮恵子の”地球へ(*7)”の中で、心を読むことができるテレパスの中で、それをシールドできないジョミーに対し、導き手たるフィシスが

  うわさはお聞きしています
  そうやって 心をオープンにしたまま 読まれていることを知っていてなお
  かくれもせず人前に立てる勇者だと

 てなことを言ってますし。
 もっともジョミーはこれに対し”ものには言いようがあるもんだ”と答えていますが。

 ”星間商事株式会社社史編纂室”は、身に覚えのあるオタクの方々には楽しんでお読みになれるのではないかと思います。

《脚注》
(*1)まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん 文春文庫)
  多田啓介はまほろ駅前で”多田便利軒”というラーメン屋もとい、便利屋を営んでいる三十半ばの男。ふとしたきっかけで高校時代の同級生、行天春彦と生活をともにすることになり・・・
 2006年に、直木賞を受賞しました。詳しくは、こちらのhpでどうぞ。
(*2)ボーイズラブ系
 ♂と♂のラブゲーム。おぢさんの想像の域を超えています(想像したくないけど)。
 川田幸代さんの場合はおぢさんと若者というシチュをお好みのようですが、リアルであったらきっとどん引きしちゃいそうです。
(*3)夏コミも冬コミも行ったことはありませんが~
 コミックマーケットは世界最大規模の同人誌即売会のこと。8月に開催されるのが”夏コミ”、12月が”冬コミ”。2009年の夏コミは3日間で参加サークル3.5万、一般参加者数は延べ56万人と鳥取県民(約61万人)にほぼ匹敵する人数です。
(*4)同人誌を作ったことはありませんが
 企画拡販という仕事をやっているので解説資料なんかは作ります。
 かつて、”猿でもわかる経営管理入門”という社内向けの小冊子を作ったことはありますが、ゆうこりんは出て来るわ、EVA(*5)は出て来るわとオタクテイスト満載でありました。
(*5)EVA(Economic Value Added)
 経済的付加価値のこと。株主に対する収益還元に重点を置いた経営指標です。
  経済的付加価値=税引後利益-資本コスト
         =税引後利益-(有利子負債+株主資本)×加重平均資本コスト率
 大体、経営管理系ってのはややこしい話が多いのでエヴァンゲリオンのひっかけで解説しました。
(*6)ネタの裏をとる
 いちおう、ネタの内容に間違いがないかを確認しています。モノによっては書いているよりこっちのほうが時間がかかることも。
(*7)地球へ(テラへ)
 環境破壊の進んだ地球を再生するために人類をコンピュータの管理する社会。その中で生まれたエスパー”ミュウ”。迫害されるミュウたちが自分たちの生存認めさせるために人類に戦いを挑む・・・
 竹宮恵子のSF傑作マンガ。2007年にテレビアニメ化。

iPad、見てきました!!(StarTrekシリーズ/アップルストア銀座店)

 ども、新しモン好きのおぢさん、たいちろ~です。
 2010年5月28日、日本でiPad(*1)が発売されました。おそらくこの日を待ち望んでいた方も多いかと。欲しいんだけどな~~~、コレ。予約はしませんでしたが、ぜひ実物を見たかったので、アップルストアまで見学に。
 ということで、今回のお題は”iPad、見てきました!!”であります。


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 写真はたいちろ~さんの撮影。左はアップルストア銀座店の様子。右はiPadです。
(カメラの関係でちょっと画面が青みががっていますが、実際はもっときれいな色です)


【DVD】StarTrekシリーズ
 ”宇宙、そこは最後のフロンティア、これは宇宙船エンタープライズ号が23世紀において任務を続行し、未知の世界を探索して、新しい生命と文明を求め人類未踏の宇宙に勇敢に航海した物語である。”(Star Trek 2009年版より)
 1966年開始の初代シリーズ(TOS = The Original Series)より連綿と続くSFシリーズの最高傑作
【旅行】アップルストア銀座店
 東京都中央区銀座にあるアップルの直営店。メタリックな外壁とガラスばりの店舗がおしゃれ。銀座という土地柄も含めデートコースにはなりますが、デートにiPadを見に行くこと自体が問題かも(ぜったい彼女をほったらかしにします!)


 会社の近くにあるアップルストア銀座店ですが、お昼休みということもあってけっこうな混雑。
 予約をされている方の長蛇の列に加え、マスコミの方も多数お集まりでした。

 さて、肝心の”iPad”ですが、一言でいうと”すんげ~~~カッコイイ!”です。
 まず、操作に感するユーザーインタフェースですが、その直感性はさすがです。
 15分ほど操作をしているお兄さんを見ていましたが(早く交代せんかい、に~ちゃん)、iPodを持っていない人(私です)でもそれなりに操作できてしまうほど良くできているし、縦を横に持ち直すと画面の方向が変わるとか、この機能を利用してハンドルのように車の操作ができるゲームとか。指2本で写真の拡大や寄せるとフォルダのような写真の集まりになるとか、けっこうクールです。

 何かと話題の電子書籍は、デモ用に”くまのプーさん(ただし英語)”が入っていますした。バッククラウンドが明るいので読みやすいですし、イラストもかなりきれいに出ています。横にすると2ページ、縦にすると1ページ分が表示されるので、老眼の方は縦モードがよろしいかと。
 ただ、本としてみるとちょっと重ため。長時間通勤で読みつづけるのはしょっとしんどいかなというのが、触った感じでの唯一の欠点でした。

 他にも、YouTubeは大きい画面でもさくさく動くし、あの大きさがあればけっこう迫力あります。iPadは”見る”、”さわる”に特化した感じで、パーソナルユースの情報端末としてはたいへん良くできたデバイスと感じました。

 ビジネスユースの視点で見ると、これで文章を作ったり表計算をしたり(機能はついていますが)というより、出来上がった書類をこれに入れて会議するとかしてペーパーレスをするなんて、けっこういかした使い方かも。会社の経費で買ってくんないかなぁ。
 あと、簡単な入力端末としては使えそう。これで思い出されるのが”StarTrekシリーズ”に出て来るパッドデバイス。確かTOSでもカーク船長が報告書を読んだりするのに使ってましたね。最新の映画版でも登場しています。
 下の画像は2009年度版から。スポックがウラの乗艦船舶を変更する指示を出すのに使っています(*2)。


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 あんまり目立たないガジェットですが、実は子供のころから憧れていたんですよね、これ。情報パッドどころか、パソコンすらほとんどなかった時代に(*3)報告書をこのデバイスでぴぴぴするのって、まさに未来!
 StarTrekに登場するガジェットとしては二つに折り曲がるコミュニケータ(通信機)なんかも、現在の折りたたみ式の携帯電話の先取りで(*4)、最初にこのタイプを持った時は”カークよりエンタープライズ”なんか言って遊んでましたねぇ。

 SFのガジェットが現実を追い越すのってすごいことです。というより、昔は追いこすなんて思っても見なかったんですがね。
 それにしても、あぁ~、欲しいな~、欲しいな~、これ。
 住宅ローンと、子供の学資が無ければ買えるのに・・・


《脚注》
(*1)iPad
 アップルによって開発されたタブレット型コンピュータ。
 iPhoneと同様の画面を使ったマルチタッチスクリーン方式のインターフェイス、大型ディスプレイ、大容量メモリを採用したスグレモノ。
 詳しくはアップルの公式HPでどうぞ。
(*2)2009年度版から~
 2009年度版はTOSの少し前の時代、カークが船長になるまでのエピソードを描いた作品。”早く続編が見たい!”と思わせる名作。老齢のスポック(演じるのはTOSで同役を演じたレナード・ニモイ)が渋い魅力をだしています。
 詳しくはこちらのブログでどうぞ。
(*3)パソコンすらほとんどなかった時代に
 iPadやWindowsのインタフェースのご先祖様にあたる”ダイナブック”構想をアラン・ケイが提唱したのが1972年。
 ダイナブックはGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を搭載したA4サイズ程度の小型のコンピュータで、文字、映像、音声も扱うことができ、ネットワークへの対応も可能と斬新なアイデアには脱帽します。
 ちなみに、IBMがPCを発売したのは1981年のことです。
(*4)折りたたみ式の携帯電話の先取りで
 最初に折りたたみ式を販売したのはNEC。きっとこれを開発した人はトレッキーだったんだろうなあ。登場時期ははっきりはわかりませんが、1991年あたりみたいです。

速い=強いとは限らないんだけど・・・(超高速の香織/仮面ライダーW/チーター)

 ども、のんびり生きてるおぢさん、たいちろ~です。
 日曜日だというのにすることもなく、朝から”仮面ライダーW”を見てました。今回登場するのは、仮面ライダーアクセルの超高速仕様”トライアル”(*1)。まあ、後から出て来る変身フォームは強いのがお約束なので、ちゃんと敵をやっつけるわけですが、兵器において”速い=強い”かという問題が実はあります
 ということで、今回ご紹介するのは超マイナーな作品”超高速の香織”であります。


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写真はS-Hoshino.comより。チーターです。


【本】超高速の香織(風忍 太田出版)
 体を高速化する薬物を飲んだ母が、ジェット機事故から子供を守るために、ビルから脱出するという話。1978年に少年マガジンに掲載された風忍の短編読みきりマンガです。
 ”ガバメントを持った少年”に収録されていますが、今は絶版。
【動物】チーター
 四肢動物では走行速度が最も速い動物。走行してから2秒で72km/hに達し最高時速が100km/h100kmを超えるとする説もある。ただし、全力疾走できるのは約400m(Wikipediaより)


 私自身は格闘技はやりませんが、ボクシングであれ空手であれ、速い=強いというのは確かにありそうです。格闘に強い女性というのは”スピートで相手を翻弄する”というのはお約束の戦法。そのせいか、超高速で戦うするヒーローというのはけっこう多くて、古くは弾丸よりも速い8マン、加速装置のサイボーグ009、仮面ライダーシリーズではアクセルフォームの仮面ライダーファイズ
 いずれ劣らぬ強さですが、問題はこの”超高速”。実際に超高速で戦うとなるといろいろ不都合が出てきます。このあたりのことがリアルではどうなるかを初めて読んだのが、今回ご紹介する”超高速の香織”です。手元に本がないので記憶に頼ってですが、いくつか上げてみると

〔慣性力の問題〕
 たしか、方向を変えたときに赤ちゃんを入れたポッドにひっぱられるといったシーンだったと思います。
 ニュートンの”運動の第1法則(運動している質点は力を加えられない限り等速直線運動を続ける)”に従うので超高速で方向を変えると外側に振られることになります。これがもうひとつ問題なのは、摩擦力は変わらないので、急に止まろうとしてもスリップすること。前につんのめっていては戦いになりません。

〔空気抵抗の問題〕
 普通に動いている分には問題ない空気抵抗ですが、高速になるほど抵抗が大きくなります。たしが、マンガでは水の中でもがいているような描写だったと思います。
 テレビのクイズ番組で”スカイダイビングで落下する人の速度の変化を答えよ”というのがありましたが、空気抵抗は速度の二乗に比例するので、重力加速と空気抵抗が均衡するため一定速度(終端速度)になるとのこと。つまり、超高速で敵をぶん殴ろうとすると、質量としての腕を動かす以上に空気抵抗に打ち勝つパワーが必要になります。

 それ以外でも、いくつか考えられる点としては

〔ソニックブームの問題〕
 モノが空気中で音速を超えるとソニックブーム(衝撃波)が発生します。これは武器としてはありかもしれませんが、周りに広がるので周囲の人もぶっとばす可能性があるはた迷惑なシロモノ。形状によっては自分自身にも及びます。

〔防御力の低下〕
 速度を上げる方法ためには軽量化するという手がありますが、これは往々にして”装甲を薄くする”というやり方になるので、防御力の低下につながります。この例として挙げられるのが大日本帝国海軍の”ゼロ戦(零式艦上戦闘機)”。防弾による重量増加より軽量化を優先させて、速度や運動性などを向上させた機体ですが、防御力の弱さが欠点として指摘されています。
 仮面ライダーアクセルトライアルも、防御力が低下しているらしいです。

〔活動時間の問題〕
 パソコンに”オーバークロック(*2)”というテクニックがありますが、これは定格を上回るクロック周波数でCPUを動作させること。実際にやるとなると消費電力や発熱の増加、信頼性・安定性の低下を招きます。つまり無制限に長時間の利用は難しいということです。
 動物のチーターもそうですが、高速で活動できる時間というのは案外短いものです。
 仮面ライダーアクセルトライアル、仮面ライダーファイズのアクセルフォームも活動限界は最大10秒間なので、この間に相手をタコ殴りにしないと勝てないはずです。

〔反射神経の問題〕
 一般のパワードスーツ(*3)では、パワーは増加されますが、人間の反射神経系はそのままなので使いこなすにはそれなりのテクニックが必要。100Km/hの乗用車に乗れるからといって、F-1マシン(*4)を運転できるかというとそれはまた別物ということです。

 じゃあ、まったくダメかというと、トライアルメモリを渡したミイラ風のお姉さん(*5)は、”戦法を変えろ(スピードを使って相手の懐に入りこみ、殴る回数を増やせ)”とか”10秒以内にバイクでコースを回れなければ使いこなせない(反射神経トレーニング、10秒の時間を体で思える)”など、実に理にかなったアドバイスをしています。
 まあ、こういったリアルと空想科学的なほどよいブレンドがこの番組の持ち味かと。
 このへんのリアルをつきつめた作品としては山本 弘の”奥歯のスイッチを入れろ(*6)”なんかもお勧めです。

 風忍はダイナミックプロ(*7)らしからぬ絵柄ですが、永井豪ばりの卓越したストーリー、横尾忠則っぽいポップな雰囲気と、もっと再評価されてもいい人だと思います。B○○K○FFあたりで見かけたら、ぜひ買いです。

《脚注》
(*1)超高速仕様”トライアル”
 仮面ライダーは”メモリ”というUSBメモリみたいなので変身とか機能UPする仕様になっていて、トライアルメモリは”挑戦の記憶”とのこと。どんな記憶だ?
(*2)オーバークロック
 CPUは製品として安定的に可動させるために多少の余力が残してありますので、原理的には提供される性能以上を引き出すことが可能。で、”可能となればやってみたくなる”というのが人の常。スピードUPに情熱をかけるパソコンマニアというのは存在しますが、メーカーの保障対象外になるため、やるなら自己責任でやってください。
(*3)パワードスーツ
 電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を使ってパワーを増加さえた”着るロボット”。ロバート・A・ハインラインの”宇宙の戦士”や映画”マトリックス”なんかにも出て来るSFではメジャーなシロモノですが、介護用などで実用化もされています。
(*4)F-1マシン
 レース中の最高時速が370.1km/h,最高速度を競う大会では415km/h(Wikipediaより)。何かで読んだんですが、F-1マシンは車高が低いので、体感速度は普通の乗用車より速く感じるそうです。
(*5)ミイラ風のお姉さん
 黒ずくめの服、顔をサングラスと白包帯で覆った謎の女性、シュラウド様のこと。
 月光仮面に似てなくもない?!
(*6)奥歯のスイッチを入れろ
 超高速で可動するサイボーグを描いた短編小説。題名はもちろん”サイボーグ009”のパロディですが、内容はいたって真面目。ご本人もHPで述べられていますが、この小説自体が”超高速の香織”へのオマージュです。
 ”まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ)”に収録。
(*7)ダイナミックプロ
 マンガ家永井豪の率いる漫画プロダクション。
 ゲッターロボサーガ、虚無戦記シリーズの石川賢なんかがメジャー。

大阪に”ラブ・アゲイン症候群”はない! と思うぞ(うちのトコでは/ハイビスカス)

 ども、わりとマメに同窓会には出席しているたいちろ~です。
 高校、大学とも大阪、現在は神奈川県在住ですが、同窓会の案内をいただくと、出席できるものは行くようにしています。
 で、奥様から
  よく、同窓会に出てるけど、ラブ・アゲイン症候群(*1)とかあれへんの?
 とのご質問をいただきました。
  50歳過ぎの大阪のおばちゃん(*2)相手にそんなんあると思うか?
 と返事をすると”そやな~”と納得のご様子。
 ということで、今回ご紹介するのは県民性マンガ”うちのトコでは”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所の植木市のハイビスカスです。

  【本】うちのトコでは(もぐら  飛鳥新社)
 全国47都道府県の県民性を完全擬人化したマンガ。いわゆる”あるある系”のネタですが、けっこう納得しちゃったりします。社会のお勉強には役に立つかも。
 突っ走るお姐さん”神戸”、ケンカ上等の”広島”、クールな”岡山”が出て来る『夢の架け橋』(本州四国連絡橋完成秘話)もいかにもありそうな話で面白いです。
【花】ハイビスカス
 アオイ科フヨウ属の低木の総称。意外ですが芙蓉(フヨウ)や槿(ムクゲ)と同じ属。
 沖縄やハワイやなど南国を代表する花ですが、沖縄県の花はデイゴ、那覇市の花はブーゲンビリアと、何故かハイビスカス以外の花です(沖縄市の花はハイビスカス)

 大阪にも上品なおばさまや、清楚な奥様も実在します(たぶん)。県民性というのは血液型占いや星占いと一緒で”こんな傾向がありそう”ぐらいの感じでしょう。
 とはいえ、”大阪の人間は二人集まると漫才を始める”とか”大阪のおばちゃんのカバンにはアメちゃんが入っている(*3)”といったほぼ事実に近いものから、”大阪人は全員阪神タイガースのファンである(*4)”といった事実に反するものまでさまざま。精神分析で言うところの”自分の見ている自分、他人の見ている自分”というのをひっくるめて”県民性”というのが出来上がっているようです。

Kinnki  で、”県民性”をいわゆる”萌えキャラ”でビジュアル化したのが今回ご紹介の”うちのトコでは”。よくよく読んでみると、上手く描かれている県のキャラと、なんで? と思うのが混在します。(左は飛鳥新社のHPより、近畿編)

どうも著者の実力というより、元々の県民性が濃いか薄いか県を代表するイコン(*5)があるかどうかによるようです。分類してみると




行動そのものがイコン
京都府
 長い黒髪に着物といった外見以上に己が文化に対するプライド、”京都”というブランドを商売に変えるしたたかさ、冷ややかに見つめるクールさはまさに京都ならでは。本書中、もっともキャラが立っている県です。
広島県
 人のよさそうなに~ちゃんですが、いったん切れると”ああ、広島だ!”と判る県。どうも、”仁義なき戦い(*6)”のイメージです。ただ、見た目でわかり難いのが難点。

見た目そのものがイコン
大阪府
 ハリセンにトラをあしらったTシャツの女の子。テンポのいいノリ突っ込み。見まごう事なき県民性、それが”大阪”です。
 大阪人の日常会話が漫才になるのは、サービス精神の表れで”相手を楽しませる”ことに生きがいを感じるから。受けるためなら、親でも殺します(*7)。

ファッションがイコン
沖縄県
 琉球王朝の流れを汲む独特な着物をおめしの女の子。ハイビスカスの髪飾りにペットのシーサーもかわいいぞ!
神戸(神奈川県)
 ファッションリーダーを自認し、活動も活発な娘さんはやっぱり”神戸っ子”。
 ただ、”ファッションリーダーは私だ!”と思っている県はほかにもありそうなのが難点といえば、難点。
秋田県
 小野小町を始め美人で有名、日本有数の米どころの秋田。着物に黒髪が良く似合う別嬪さんです。

人がイコン
鹿児島県
 郷土の英雄”西郷隆盛”まんまです。
 以外と人がイコンになってるパターンってのはなくて47県中、鹿児島だけ。高知県なんか坂本龍馬でやりそうなのに・・・

わかんらんけどかわいいから許す
新潟県
 超ミニスカートな今風な女子高生。女子高生のスカートが日本一短い県だそうですが(*8)、普通、知らないと思いますよ。
静岡県
 明るくて穏やか、子供のように素直で好奇心のかたまりと高評価の静岡県。なぜか赤いランドセルを背負った小学生キャラですが、かわいいからOK!
 平均的な日本人像ということで、テストマーケティングは静岡県でやることが多いと聞いたことがあります。

 以外と少なかったのが、木や花をイコンにしたパターン。沖縄のハイビスカスと北海道のトウモロコシぐらいでした。考えてみると、県の木や花ってかぶってるケースが多くて、関西出身の私から見ると”大阪の木だ”と思いますが、東京都(*9)、神奈川県の木でもあるから使いにくいのかも。

 ”うちのトコでは”は、県民性をシャレと思って読むには良い本。ふるさとを遠きにありて思う人にもお勧めです。

 PS.言い忘れましたが、私の奥様も大阪出身です。

《脚注》
(*1)ラブ・アゲイン症候群
 2010年にテレビ朝日で放映の”同窓会”のサブタイトル。同窓会をきっかけに再び愛が始まる話らしいですが、見てません。
 主演は伝説のタカラジェンヌ”黒木瞳”。以前、娘と”奥さんが黒木瞳だったら、絶対浮気しないよね~”とか”お母さんが黒木瞳だったら、絶対なんでも言うこと聞くよね~”とか言ってたら、奥様が怒っちゃいました。
(*2)大阪のおばちゃん
 地上最強の生物
(*3)大阪のおばちゃんのカバンにはアメちゃんが入っている
 以前、やしきたかじんがテレビの公開放送で、会場のおばちゃんにアンケートをとったところ、ほとんどのおばちゃんがアメちゃんを持っていました。
(*4)大阪の人間は全員阪神タイガースのファンである
 大阪にも巨人ファンは存在します。ただ、優勝したからといって道頓堀川に飛び込んだりしないだけです。
(*5)イコン
 物事を簡単な絵柄で記号化して表現するものをイコンといいます。英語で言いうとアイコン (icon) 、パソコンで使われる簡単な絵で機能やアプリを現すあれです。
(*6)仁義なき戦い
 1973年に公開された東映ヤクザ映画の代表作。監督は深作欣二、主演は菅原文太。 やっぱし、広島といえばコレです。
(*7)受けるためなら、親でも殺します
 別にホントに殺すわけではありませんが、会話の流れで親が死んだほうが面白いと思えば、死んだことにしてしまうぐらいのことは平気でやります。身内の不幸でも笑いに変えるというバイタリティは大阪ならではです。
(*8)女子高生のスカートが日本一短い県だそうですが
 どうもファッションセンスというのは、周辺に向かって拡大解釈されるようです。
 東京より大宮の女子高生の方が(以下自主規制)
(*9)東京都
 東京都のシンボルマークは”T”の意匠ですが、見た目はまんまイチョウの葉っぱ。

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