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2010年4月11日 - 2010年4月17日

あんたより高潔で役に立つ医者のために死ねって言ってんのよ!(天冥の標/ローズマリー)

 ども、新型インフルエンザBCP(*1)担当のおぢさん、たいちろ~です。
 冬にカゼをひいてぐじゅぐじゅしていたら、そのまま花粉症に移行、ほとんど半年近くマスクが手放せない状態が続いております。さすがに、この季節に新型インフルエンザが大流行することはないとは思いますが、季節はずれの寒さが続いている昨今、油断はできません。
 ということで、今回はパンデミックを扱った”天冥の標Ⅱ”のご紹介であります。

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 左の写真はたいちろ~さんの撮影。清水公園のローズマリーです


【本】天冥の標(てんめいのしるべ)(小川 一水 ハヤカワ文庫)
 国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子はパラオで発生した謎の疫病の調査に向かう。そこで発見したのは大量の死亡者とわずかに生き残った2人、女子高校生 檜沢千茅(アイザワチカヤ)と黒人のジョプだった。
 死に至る病”疾病P(ディージスP)”に立ち向かう医者と、感染能力をもったままの回復者の苦悩を描いたSF小説。
【花】ローズマリー
 青く小さな花の咲くシソ科の常緑性低木。独特の香りと、針状の葉っぱという特徴があるので、公園なんかで探しやすいハーブです。以前、料理に使いたくて(*1)1本植えたんですが、園芸店で買ってきた時は小さかった苗がけっこう育って、ハーブとしては使いきれないぐらいでかくなりました。


 まじめな話、BCPってのは”災害への対策”という意味では理解できますが、”実際に何をやるか”となるとかなり難しいんですね、発生する災害のパラメーターが広範囲すぎて。”○○が発生した場合にXXになるので△△をする必要がある”ということを議論するわけですが、ほとんど前提のあやふやなところで”たられば”をやるので、ちゃんとコントロールをしないと議論の無限ループになりかねません。

 ”家族に新型インフルエンザが発生した場合、ほかの人への感染を防ぐために○日は自宅待機をする(*3)”といったルール決めをするわけですが、何日だったら安全かなんていうのは、発生してから専門化がデータを集めて分析をしてみないとわからないもんです。休んだ人の代わりに誰かが仕事をしないといけないので、むやみに長くすればいいというものでもないですし、対応によっては設備などのコストも発生します。あえて暴論で言うと”誰かが、えいやっと”決めないと話が進まないわけです。

 ”休んだ人の代わりに誰かが”とさらっと書いていますが、実はこれもやっかいな問題。病気が蔓延してる可能性のある場所へ”誰が行くか”は難しい課題です。私の義理の兄は芦屋消防署に勤務していて、阪神大震災の時には自分の家族も被災者だったにもかかわらず、災害救助に出かけました。しかし、これは職業的倫理観の賜物であって誰にでも要求できるものではありません。

  まだ、余震の収まらない中、けがをして怯えている家族を置いてまで
  あなたは、会社に行きますか?

 という質問に対し”Yes”と答えられるかどうか? 逆に言うと、上司としてそれでも会社に出て来いと命令できるかどうか? 
 これって、結論の出ない命題なんですよね。
 お題の”死ねって言ってんのよ!”はこんな会話です

  圭伍 :こっちの都合、何も聞かねえのな。
  華奈子:今聞いているじゃない。どうなの、あんたがいいのよ。
  圭伍 :クズ医者だからか
  華奈子:クズ医者だからよ! あんたが死んでも誰も泣かないからよ!
      あんたより高潔で役に立つ医者のために死ねって言ってんのよ!

 まあ、信頼しあっている二人だからいいですが、マジで会社の上司部下でこんな会話をやったら、パワハラどころの騒ぎじゃありません
 その時の状況にもよるので、事前に誰が行くかを決めておくことも難しいく”その時に動ける人が動く”ぐらいのラフなやり方しかないのが現実的なところです。それでいいのかというご意見もあるかもしれませんが、まあ、仕方がないとの割り切りをするかどうかです。

 気休めかもしれませんが、ハーブの本によく出て来る話題に”盗賊の酢”ってのがあります。1630年にペストが大流行したさい、感染せずに盗みを働いていた4人組がいて、逮捕して”なぜ感染しなかったのか”を尋ねたところ、”酢にセージ、タイム、ラベンダー、ローズマリーのエキスを抽出して全身にぬっていた”とのこと。これらには殺菌能力があるので、まあ、効果はあったんでしょうね。
 セージ、タイム、ローズマリーは料理使いにもできますので、植えておくと重宝しますが、使いきれないぐらい収穫できます(*4)。ま、BCPを兼ねてと思って育ててみてはいかがでしょうか。


《脚注》
(*1)BCP
 Business Continuity Planの略。日本語では”事業継続計画”と訳されます。簡単に言うと、災害が発生しても、会社の業務を継続するために必要なことを整理して対策を計画することです。
 なので、”実際に災害が発生する前に立てる”のが基本。
(*2)料理に使いたくて
 ”鶏とじゃがいものローズマリー焼き”を作りました。肉とじゃがいもをオリーブオイルでいためて、ローズマリー、にんにく、塩コショウで味付けするだけなのでとっても簡単。けっこうドイツ料理っぽくなります。
(*3)○日は自宅待機をする
 いわゆる潜伏期間への対応です。”天冥の標”では24時間という設定ですが、モノによっては年単位の病気もあるそうで予防措置的にはこっちのほうがやっかいとのこと。
 ちなみに、私の会社の場合は業務命令で”自宅待機”をさせるのでちゃんと給料は出ます。
(*4)使いきれないぐらい収穫できます
 ローズマリーには”ハンガリアンウォーター”という美容によい化粧水も作れます。まあ、おぢさんには縁はありませんが、女性の方にはこんな使い方もありますよ。

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

越後屋、お主もワルよのぅ。いえいえお代官様にはかないませぬ(水戸黄門/やまぶき

 ども、定年したら諸国を漫遊したいおぢさん、たいちろ~です。
 巷では由美かおるさんが水戸黄門を引退されるとの話題で盛り上がっているようです。最近、水戸黄門も見ていませんでしたが、正直”まだ出ておられたんだ!”という感想。女性の年を話題にするのはナンですが、御年59歳とのことです。あれだけの美貌とプロポーションを維持されているなんて、”あのお風呂には処女の生き血が入っているんではかろうか?!(*1)”と思ってしまいます。

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写真はたいちろ~さんの撮影。やまぶき(一重)です。

【TV】水戸黄門
 TBSで放映されている説明不要の国民的時代劇。おぢさん世代としては、やっぱり好々爺っぽい東野英治郎(*2)の印象が強烈です。
 水戸黄門(徳川光圀)といえば、”漫遊”と”水戸学”ですが、黄門様自体はほとんど旅行をしたことがないとか、水戸学は徳川家康まっ青の”尊王思想”だとかは、みなもと太郎の”風雲児たち(*3)”で知りました。
【花】やまぶき(山吹)
 バラ科ヤマブキ属の落葉低木。明るい黄色の花を多数つけるのと、茎は細く柔らかいので弓なりになるのが特徴。
 花は一重のものと八重のものがありますが、上の写真は一重のもの。

 さて、”水戸黄門”といえば、なんといっても興味は”悪役”。基本的には”最後は印籠で解決する”というフォーマットの中でどんな悪役を出すかです。

  越後屋:お代官様、例の件、よしなにお願いいたします。
      してこれはこれは手前どもからの”お菓子”でございます。
  悪代官:ほう、してどんな”お菓子”かな?
  越後屋:山吹色の”お菓子”でございます
  悪代官:越後屋、お主もワルよのぅ
  越後屋:いえいえ、お代官様ほどでは。はっはっ

 ”おとっつぁん、お粥が出来たわよ(*4)”に匹敵する時代劇の定番です。で、ここで出て来る”やまぶき”が今回ご紹介の花。”七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき(*5)”とかやまぶき高校(*6)とか、山吹みどり先生(*7)とか、けっこういろんなところに出て来るんですが、実際に見たことなかったんですよね~。
 で、近所の公園でやっと見つけました。写真を見ていただけれはわかるように、ほんとにキレイな花が咲きます。明るい黄色はまさに黄金の輝き。今まで知らなかったのがもったいないような花です。

 一重のものと八重のもでは、同じ花とは思えないほど形は違いますが、一重でも充分美しい花です。だいたいにおいて樹木の同定ってのは難しいモンですが、低木系はありふれすぎていて、ついつい見落としがち。近所のやまぶきも腰ぐらいのあまり高くなくってツツジにまぎれそうです。

 ということで、やまぶきを見つけるなら今しかありません
 ぜひ探してみてください

《脚注》
(*1)あのお風呂には処女の生き血が~
 ”血の伯爵夫人”の異名をもつハンガリー王国の貴族バートリ・エルジェーベト(エリザベート)は、自らの美貌を保つことに執着し、歳若い娘を殺しその血を浴びたり拷問したりした16世紀の実在の人物。ここから、”自分の美しさを保つために、若い処女の生き血を満たした風呂に入った”といった吸血鬼伝説のモデルになりました。
 えぐい連想で申し訳ない。
(*2)東野英治郎
 番組開始の1969年から83年まで、足かけ14年、381回を演じたそうです(Wikipediaより)。私の小学校から高校卒業超えてまでだから印象強いはずです。
(*3)風雲児たち
 幕末の物語を描きたいがために関が原の戦いから始めているという超長編歴史ギャグマ漫画。とはいえ基本的には史実に忠実な点では石ノ森章太郎の日本の歴史”と双璧をなす作品です。
 お勧めではありますが、ワイド版で20冊、幕末編で16冊でなお続巻中と読むにはそれなりに気合が必要。
(*4)おとっつぁん、お粥が出来たわよ
  娘  :おとっつぁん、お粥が出来たわよ
  父親 :いつもすまないねぇ。俺がこんな身体じゃなかったら、げほげほ
  娘  :おとっつぁん、それは言わない約束でしょ
  高利貸:おう、親父いるかい、今までの借金、耳をそろえて返してもらおうか!
  親父 :すいません、もう少し待っておくんなさい
  高利貸:借金が返せないなら、娘の身体で払ってもらおうか!
  娘  :あ~~れ~~~
 時代劇の黄金率です。
 高校の時に、給食費を忘れてきた女の子に”仕方がない、身体で払ってもらおうか!”とツッコんだら、”私の身体は給食費か!”と切りかえされました。
 大阪の高校生の会話です。
(*5)七重八重花は咲けども山吹の~
 元々は中務卿兼明親王が詠んだ歌(後拾遺和歌集)。転じて、雨宿りをした太田道灌に蓑がない意図(蓑ひとつだに無きぞ悲しき)を伝える逸話になりました。
(*6)やまぶき高校
 、蒼樹うめのアニメ”ひだまりスケッチ”の主人公のゆのちゃん達が通う高校の名前です。
(*7)山吹みどり先生
 "Dr.スランプ"(鳥山明)の漫画に出て来るせくすぅぃ~な先生。アニメ版ではマリリン・モンローの声優の向井真理子さんが担当。後にもてないおっさん”則巻 千兵衛”と結婚。婚活をあきらめてはいけないという好例です。

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