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2010年3月21日 - 2010年3月27日

さあ、検索を始めよう。キーワードは?(フィリップくん/同定/謎の赤い実)

 ども、花のブログを書いているおぢさん、たいちろ~です。
 先日、奥様と買い物帰りに公園を歩いておりましたところ、赤い実のついている木を指して”これは何の木? どんぐり?(*1)”との質問がありました。
 いや~、ドングリはないと思うぞ!
 こういった花に関するブログを書いているのを知ってか知らずか、気軽に聞かれるんですが、植物の同定って難しいんだぞ~~~
 ということとで、今回のお題は”植物の種類を調べてみましょう”であります。

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 写真はたいちろ~さんの撮影。左から、赤い実(葉に斑なし)、赤い実(葉に斑入り)、花です。
皆さんも考えてみてください。

【DVD】フィリップくん(仮面ライダーW)
 二人で一人の仮面ライダーWの主人公の片割れ。頭脳労働担当。これだけ働いてギャラは一緒でしょうか?(*2)
 得意技は「地球の本棚」といわれる脳内データベースを検索することによる推理です。
【家庭園芸】同定(どうてい)
  生物の種名や、化学物質が何であるかを決定することを”同定”といいます。
 特に樹木は見た目だけ分類するのはとっても難しいです。どこまで細かく別けるかにもよりますし。
 たとえば、今の時期”桜が咲いた”とよく言いますが、日本の桜の品種は600種類以上あって、開花時期も微妙に異なります。

 さて、私の場合、調べモノというとYahoo!やGoogle、Wikipediaを多用しますが、基本は”テキストサーチ”という文字による検索になります。
 フィリップくんのように”さあ、検索を始めよう”でさくさく調べモノができればよいんですが、なかなかそうはいかないもの。写真から判断できるキーワードとしては

  赤い実が冬にできる
  葉に小さなとげがある
  斑入りの種類もある
  小さな花が穂のように咲く

 ぐらいでしょうか。
 ちなみに、Wikipediaで”赤い実”といれると56件ヒットします(*3)。
 斑入りというのは、葉に白い部分がまじっている状態のことですが、これも同じ種類で緑一色のものと、斑入りがあるので(実際、公園では並んでありました)、これが同じ種類かどうかは葉の形とか総合的に判断する必要があるんですね。
 ことほどさように、同定するというのは難しいんです。
 フィリップくんも、検索でヒットしたあと、本を見て確認しているし・・・(*4)

 で、結局は記憶からあたりをつけて調べることになるんですが、これは知っているとか、見たことがあるとかが前提になりますんで、経験がモノをいう世界になります。今回の赤い実は見たことなかったんですが、”斑入りの葉っぱ”に覚えがあったんで、そっちで調べてみました。

 おかげで、”確かこの木はネームプレート付きで、あのへんにあったハズ”というおぼろげな記憶を頼りに公園中駆け回るハメになります。いちおう、人様に教えるとかブログにのっけるとかをするには確証がないといけないと思っているんで”裏をとる”ことは欠かせません。このブログでは園芸店で撮った写真をけっこう載せていますが、これは裏をとる作業がなくていいから。決して、手抜きをしているわけではありません。ええ、手抜きじゃないんですってば・・・

 さて、能書きが長くなりましたが、今回の赤い実の正体は”アオキ”です。

【花】アオキ(青木)
 ミズキ科アオキ属の常緑低木。秋から赤く卵形の実がなります。
 ちなみに、紳士服の”AOKI”は創業者が青木さんなので関係ありません。

 最後に真面目な注意ですが、シロウト判断で植物を口には入れないこと。秋になるとキノコ狩で、毒性のあるキノコを食べるという事故がありますが、生兵法はアブナイです。ブログで載せる分には間違ってていても訂正ができますが、病気になっては”ごめんさい”ではすみませんので、ご注意を。

 ところで、これ、アオキで合ってますよね?

《脚注》
(*1)どんぐり?
 ”どんぐり”とは、クヌギ・カシ・ナラ・カシワ・クリなどブナ科の果実の総称。公園にはこれらの木があるので、まったくハズレという訳ではないんですが・・・
 ちなみに、奥様は”トロッケンゲビンデ”という木の実や花などを使う工芸品作成の先生をやっています。
(*2)これだけ働いてギャラは一緒でしょうか?
 ”お染ブラザーズ”こと海老一染之助・染太郎師匠のギャグ。
 ”おめでとうございま~す”は、お正月のお笑い番組の風物詩だったんですけどねぇ。
(*3)”赤い実”といれると56件ヒットします
 植物だけを検索の表示順に並べると、ハナミズキ、サクランボ、セイヨウヒイラギ、イイギリ科、タラヨウ、カマツカ、ビタンガ、アカモノ、イチイ、ナナカマドなどが出てきます。
 検索にヒットしなくても、南天、千両、万両など、赤い実をつける木は他にもいっぱいありますが、これは”赤く熟す”とか表記方法が違うためです。
(*4)本を見て確認しているし・・・
 検索で出てきた内容は”本”の形で提示されますが、あの本には何が書いてあるんだろう?

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

シュレーディンガーのエレベーターってネタはどうでしょう?(シュレーディンガーのチョコレートパフェ/ほや)

 ども、仙台在住の食通、たいちろ~です。
 地産地消といいますか、地元ではよく食べるのにその他の場所ではあまり食べないもの”ほや”があります。ほやは鮮度が命なので地元であれば潮の香りがいいんですが、他県にもっていくと”生臭い”という感じになるのであまり食べません。
 で、先日ほやを買って酒のつまみにしたんですが、今の時期なのか当たりが悪かったのか、あまり身が入ってませんでした。
 ということで、今回のお題は”人生、開けて見なければ判らない”ということでシュレーディンガーのお話であります。

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 写真はたいちろ~さんの撮影。市場で売っていたほや(今回買ったものとは別物です)

【本】シュレーディンガーのチョコレートパフェ(山本 弘)
 魔改造(*1)が趣味の”俺”と自称 ”チョコレートパフェのオーソリティ”の裕美子はアキバ系のオタップル(*2)。
 不確定性原理からケムール人(*4)の話題まで会話ができるという、オタクとはこうありたい見本のようなお二人です。
 ”まだ見ぬ冬の悲しみも (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)”に収録。
【花】ほや(海鞘)
 根っこがあるので植物に見えますが、原索動物門、尾索綱、ホヤ目とりっぱな動物。
旬は5月から8月までと今の時期だとはずしています。全国の漁獲量の70%以上が宮城県。仙台に引っ越して普通にスーパーで売ってるのを見て驚きました。
 見た目はなんですが、カキ同様にグリコーゲンを多量に含む美容に良い健康食品です。


 ホヤを買うときはいちおう重くて実の張ったものを買うんですが、水分を多く含んでいるので、実際に身の大きさは開いてみないとわかりません。つまり、殻を割って”観測する”ことで始めて実態がわかるわけです。逆に言うと、中身を見るまでは、身の大きさは確率的でしかないということです。
 この手の話題で有名なのが”シュレーディンガーの猫”であります。

〔シュレーディンガーの猫〕
 蓋のある箱の中に猫を一匹入れるます。
 箱の中にラジウムと、ガイガーカウンター、青酸ガスの発生装置を入れます。
 ラジウムの出すアルファ粒子をガイガーカウンターが感知すると青酸ガスが
 発生するように仕掛けます。
  ラジウムからアルファ粒子が発生する   ⇒ 青酸ガスで猫は死ぬ
  ラジウムからアルファ粒子が発生すしない ⇒ 猫は生き残る
 一定時間経過後、猫は生きていますか、死んでいますか?

 物理学者のシュレーディンガーが提唱した量子論に関する有名な思考実験です。
 この猫は、箱を開けて確認するまでは、生きている状態と死んでいる状態が重なりあっているという解釈になるんだそうです。

 この”重なり合っている”というのが理論物理学を判りにくくしている一因でもあるんでしょうね。でも、観測するまでははっきりしないってのは確かに言われるとおりです。

 ”シュレーディンガーのチョコレートパフェ”に登場するフレーズで面白かったのが、この逆のケース。

  つまり俺の意識は、自らの状態と矛盾しない範囲において、
  あらゆる可能性を持つ宇宙を許容する。
  だが、知覚できるのはそのうちのひとつだけだ。
  言うまでもなく、これは”シュレーディンガーの猫”のパラドックスの裏返しだ。
  猫の代わりに自分が箱に閉じこもれば、
  自分以外の全宇宙を箱に閉じ込めたのと同じことになる。

 たとえば、あなたがエレベーターを降りる時。扉が開いた瞬間、
 あなたは乗った時と同じ連続時空体の中にいると保障できますか?
 恐竜の闊歩する白亜紀、太陽が赤色巨星化した超未来でないと断言できますか?
 宇宙の彼方、未開のジャングル、異次元の果てにつながっていないと確信できますか?
(*5)

 そんな想像をしながらエレベータに乗れば、ちょっとどきどきできるかも。
 まあ、楽しいかどうかは本人しだいですが・・・

 BGMは”ウルトラQ”でどうぞ

《脚注》
(*1)魔改造
 市販の美少女フィギュアなどを自分の好みのポーズに改造することらしいです。やったことないけど。オタク文化が輸出産業化する昨今、”匠の技”とかもっと敬意をこめてもいいんじゃないかなぁ。
(*2)オタップル
 ”オタク”+”カップル”で”オタップル”。その生態は”となりの801ちゃん(*3)”に詳しいです。
 趣味に生きることは悪いことじゃないんですが、リミッターの無いふたりが歩むブレーキの利かない人生ってちょっとコワイ。
(*3)となりの801ちゃん
 Webに掲載されている小島 アジコの4コママンガ。宙出版で書籍化。
 主人公のチベ君の彼女”801ちゃん”はその名の通りの腐女子。でも、チベ君もけっこうオタクだぞっと。
 ご結婚おめでとうございます。
(*4)ケムール人
 ”ウルトラQ”に登場する宇宙人。人間の若い肉体を手に入れるために地球に来たという誘拐魔。
 シンプルながら左右非対称という独特なフォルムと、まだ白黒だったウルトラQの映像とあいまって、不気味さではトップクラスの宇宙人です。
(*5)宇宙の彼方、未開のジャングル~
 まあ、コントロールのできないドラえもんの”どこでもドア”みたいなもんでしょうかね。

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節水厳守、雪はあるが水はない(南極料理人/南極観測船”しらせ”)

 ども、自炊派単身赴任のおぢさん、たいちろ~です。
 単身赴任というと、夜の楽しみはもっぱら食事ということになります(*1)。外食ばっかりだと栄養のバランスと、お金もかかるのでできるだけ自炊をするようにしています。
 これが、男Onlyの閉鎖空間となると、食事がおいしいかまずいかはまさに死活問題になるんでしょう。
 ということで、今回ご紹介するのは、究極の単身赴任者にして、至高の料理人のお話(*2)”南極料理人”であります。

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横須賀海上自衛隊基地に停泊する”南極観測船 しらせ”です。
よこすか開国祭(2009年)に開催された基地祭で撮影しました。
しらせ以外にもイージス艦に潜水艦、軍用ヘリコプター、近所ではアメリカ軍基地の見学と、その手のマニアには垂涎のイベント。2010年も開催されるようでしたら、ぜひお越し下さい

【DVD】南極料理人(出演 堺雅人、監督 沖田修一、バンダイビジュアル)
 ”にしむら君”こと、南極観測隊員のひとりである西村淳のお仕事は、南極大陸のドームふじ基地(*3)で隊員8名分の食事を用意するコックさん。限られた食材で隊員たちを満足させるために悪戦苦闘の毎日です。
 元南極観測隊員である作家”西村淳”の原作を映画化したドラマです。
 (”南極料理人公式サイト”はこちら)
【乗物】南極観測船”しらせ(初代)”
 ”しらせ(初代)”は1982年就役、2008年退役と第25次~49次越冬隊員を輸送した、3代目南極観測船。
 映画では登場しませんが、1997年の南極越冬隊のエピソードですので、たぶんこの船に乗って行ったのでしょう。

 実は、”ドームふじ基地”の料理人のことを始めて知ったのは”第六大陸(*4)”という小説。料理はみんなで交代にやるものだと思っていたので、基地の専属料理人というのはフィクションだと思っていたんですが、実際にいらっしゃんですね。
 ”第六大陸”では月面基地の料理人を探しているんですが、その中で求められている資質がこんな感じ。

  1)和食、フレンチ、イタリアン、なんでもおいしく料理できる腕前
  2)質のよくない保存食を、文句も言わずに料理する忍耐力(*5)
  3)限られた食材でレパートリーを増やす創作能力
  4)他人を制する豪胆さ

 で、これらの条件を満たしているのが、ドームふじ基地の料理人というわけです。
 ヴェフールや、トゥール・ダルジャンだろうがダメだししてますが、まあ料理の腕だけで勤まる仕事じゃないんでしょうなぁ。

 それに、”究極の単身赴任”という条件が重なるし。おそらくこの仕事は”どうしてもやりたい”という人と”絶対にやりたくない”人にわかれるんでしょうね。映画の中でも最初に選ばれた人は”20年越しの夢”といっていますが、この人の代わりにいくことになった”にしむら君”は涙目でいやがっているし
 ちなみに私は”やってみたい派”です。

 映画にぐっと来たのは、冒頭のシーンで洗面所にある”節水厳守”、”雪はあるが水はない”の張り紙。おそらく、雪山でキャンプをしたことのある人でないとわからないかもしれませんが、寒冷地で水を確保するのって、けっこう大変なことです。
 雪山で水を作るとなると、

  1)踏み荒らされていないような、きれいな雪のある所を探す
  2)氷になっている所か、雪を踏み固めて、切り出す
  3)コンロで雪を溶かす
  4)溶けた水をふきん等でこす
  5)再度凍らないようにシェラフ(寝袋)等でくるんで保存

 すこし説明をすると、雪を踏み固めるか氷を使うのは持ち込むかさを少なくするため。ふかふかの雪のほうが早く溶けそうですが、雪は溶けると量がかなり少なくなるので、けっこうな量を使わないと必要な水が確保できません。
 水をふきん等でこすのは、不要なものを取り除くため。雪自体もほこりを含んでいるし、取ってきた雪に落ち葉や枯れ枝が混じっている場合も多いので、料理に使うには”ろ過する”ことが必要になります。

 コンロで雪を溶かしたり凍らないように保温をするには燃料がいりますが、これも輸送しないといけないので無駄にはできません(*6)。映画の中で”水”に関するエピソードがいくつも出てくるのはこういった理由です。
 なので雪山経験者としては、”雪はあるが水はない”の張り紙にこめられたリアリティに感動してしまうわけであります。

 ”南極料理人”は、極端にドラマティックな事故が起こったりはしませんが、厳しい環境でもがんがっている隊員たちによるほのぼのしたドラマです。
 どちらかというと4コママンガのような感覚で見れますので、ぜひご覧下さい。

《脚注》
(*1)夜の楽しみはもっぱら食事~
 別の楽しみを持たれている方もいらっしゃるようですが、私は品行方正な生活を送っています。いや、本当ですってば。
(*2)究極の単身赴任者にして至高の料理人のお話
 この映画のキャッチコピーが”究極の単身赴任”。料理のネタで”究極”とくれば”至高”。ところで”美味しんぼ(雁屋哲原作、花咲アキラ作画)”の決着はどうなっておるのだ? 最近、読んでないけど。
(*3)ドームふじ基地
 映画の中では、ビールをがばがば飲んだり、けっこうな食材を使っていますが、実際は昭和基地から約1,000Kmも離れているので、かなりの輸送コストがかかっているはずです。
(*4)第六大陸(小川一水 ハヤカワ文庫)
 一言でいうと”月面に結婚式場を作る”とういうお話。
 このエピソードは施工主の妙さん(18歳、美少女)が、ドームふじ基地に料理人をスカウトに行く時のものです。
(*5)質のよくない保存食を~
 食材は、冷凍食品、缶詰、レトルト、フリーズドライなど。
 それ以外にも、ドームふじ基地は富士山より高い標高3,800mなので、水は85℃で沸騰します。この温度で普通にご飯を炊くと芯が残ります。
(*6)無駄にはできません
 登山ですと、当然ながら担いで上らないといけないので、持って行く量には限界があります。よく”山で寝たら死ぬ”みたいなシーンが出てきますが、これは体温を確保するだけの食料と熱源がなくなった場合。ちゃんと暖かいものを食べて、コンロでテントの室温を確保できる分にはそんなに死ぬことはありません
 逆に言うと燃料がなくなると死につながる事故になりかねませんが・・・

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

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