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損得を度外視して熱中しちゃうのがオタク、ただし隠蔽体質だけど(星間商事株式会社社史編纂室/東京ビックサイト)

 ども、たまには勘違いして本を読んでしまうおぢさん、たいちろ~です。
 先日、”まほろ駅前多田便利軒(*1)”を読みまして面白かったので、”星間商事株式会社社史編纂室”も読んでみました。実はこの本、SFだと思ってたんですよね。宇宙を股にかける商社の話を予想してたんですが、でんでん違いました。
 ま、三浦しをん自体を何の根拠もなくキリスト教系の宗教系作家だと考えたぐらいだからしょうがないか・・・


0309
写真はたいちろ~さんの撮影。オタクの聖地、東京ビックサイトです。


【本】星間商事株式会社社史編纂室(三浦 しをん 筑摩書房)
 29歳、独身の川田幸代は社内の閑職、社史編纂室勤務に勤務するOL。隠れ腐女子(しかもボーイズラブ系(*2))。社内のコピー機で密かに同人誌を作っているところを上司の本間課長に見つかり、ひょんなことから会社の過去の秘密を調査することになり・・・
 ”星間”は”せいかん”ではなく”ほしま”です。
【旅行】東京ビックサイト
 日本最大のコンベンションセンター。正式名称が”東京国際展示場”で運営会社が”株式会社東京ビッグサイト”(ややこしい)
 夏コミも冬コミも行ったことはありませんが、あの広大な展示スペースに無慮数十万のオタクが結集してる光景は感動モン(何が?)だと推察します(*3)。


 さすがに同人誌を作ったことはありませんが(*4)、ブログを書くという行為もまた”誰かに私の思いを知って欲しい”というのがベースにあります。で、そのために労力を惜しまないのがオタク。川田幸代さんの場合も、寝る間を惜しんで原稿を書いて、製本して、東京ビックサイトのコミケで売ってと、大忙し。売ってる同人誌の内容はといえば、”男同士で組んずほぐれつ(幸代さんの恋人談)”。幸代さんいわく

  損得を度外視して熱中しちゃうのが、オタクの特徴ですから。

 私のブログの場合、本を読む->ブログのネタを考える->ネタの裏をとる(*6)->写真を探す->原稿を書く->ブログにうPする、という手順をとりますが、1ネタ書くのに本を読んでいる時間を除いても2~3時間かかるので、けっこうな時間を費やしていることになります。ブログを初めて1年半ほどになりますが、この時間にアルバイトをしてたとすると海外旅行に2~3回行けるぐらいの収入になってたはずなんですが・・・

 話は戻って、幸代さんはこの情熱で会社の黒歴史を穿り返しちゃいます。まあ正義感もあるでしょうが、”わかんないことは知りたい、知っちゃったことは発表してみたい”というオタクの性だったんじゃないでしょうかねぇ。それを同人誌にして社史にまぎれて作っちゃうという本間課長もマニアックといえばマニアックです。

 ところで、オタクのもうひとつの特徴というのは”同好の士にはたくさん読んで欲しいけど、それ以外(特に身近な人)には知られたくない”ってのがあります。幸代さんの友人にして人妻、英理子さんのような例もありますが、むしろ一般人と結婚を悩む実咲さんのような反応が一般的かもしれません(男同士で組んずほぐれつだし)。
 本間課長に自分の同人誌を読まれた幸代さん、

  夏に引きつづき、冬コミの新刊まで本間課長に読まれてしまうとは。
  こんな屈辱と羞恥プレイがあるだろうか。

 今、会社で社内ブログの管理人をやっていますが、アクセス率UPのために”個人でやってるブログのURLを教えてください”とお願いしたところ、比較的すんなり教えてくれる人と、頑なに教えてくれない人と極端に反応が分かれました。中には”誰から私がブログを書いていることを聞いたんですか!”と詰め寄る人も。こやつは一体どんなブログを書いてるんだ?!

 こういったアンビバレントな行動様式こそが、オタクをしてオタクたらしめてるんでしょうかね。英理子さんのように自分の本質をあけすけに出せる人ってのは勇者なのかも。竹宮恵子の”地球へ(*7)”の中で、心を読むことができるテレパスの中で、それをシールドできないジョミーに対し、導き手たるフィシスが

  うわさはお聞きしています
  そうやって 心をオープンにしたまま 読まれていることを知っていてなお
  かくれもせず人前に立てる勇者だと

 てなことを言ってますし。
 もっともジョミーはこれに対し”ものには言いようがあるもんだ”と答えていますが。

 ”星間商事株式会社社史編纂室”は、身に覚えのあるオタクの方々には楽しんでお読みになれるのではないかと思います。

《脚注》
(*1)まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん 文春文庫)
  多田啓介はまほろ駅前で”多田便利軒”というラーメン屋もとい、便利屋を営んでいる三十半ばの男。ふとしたきっかけで高校時代の同級生、行天春彦と生活をともにすることになり・・・
 2006年に、直木賞を受賞しました。詳しくは、こちらのhpでどうぞ。
(*2)ボーイズラブ系
 ♂と♂のラブゲーム。おぢさんの想像の域を超えています(想像したくないけど)。
 川田幸代さんの場合はおぢさんと若者というシチュをお好みのようですが、リアルであったらきっとどん引きしちゃいそうです。
(*3)夏コミも冬コミも行ったことはありませんが~
 コミックマーケットは世界最大規模の同人誌即売会のこと。8月に開催されるのが”夏コミ”、12月が”冬コミ”。2009年の夏コミは3日間で参加サークル3.5万、一般参加者数は延べ56万人と鳥取県民(約61万人)にほぼ匹敵する人数です。
(*4)同人誌を作ったことはありませんが
 企画拡販という仕事をやっているので解説資料なんかは作ります。
 かつて、”猿でもわかる経営管理入門”という社内向けの小冊子を作ったことはありますが、ゆうこりんは出て来るわ、EVA(*5)は出て来るわとオタクテイスト満載でありました。
(*5)EVA(Economic Value Added)
 経済的付加価値のこと。株主に対する収益還元に重点を置いた経営指標です。
  経済的付加価値=税引後利益-資本コスト
         =税引後利益-(有利子負債+株主資本)×加重平均資本コスト率
 大体、経営管理系ってのはややこしい話が多いのでエヴァンゲリオンのひっかけで解説しました。
(*6)ネタの裏をとる
 いちおう、ネタの内容に間違いがないかを確認しています。モノによっては書いているよりこっちのほうが時間がかかることも。
(*7)地球へ(テラへ)
 環境破壊の進んだ地球を再生するために人類をコンピュータの管理する社会。その中で生まれたエスパー”ミュウ”。迫害されるミュウたちが自分たちの生存認めさせるために人類に戦いを挑む・・・
 竹宮恵子のSF傑作マンガ。2007年にテレビアニメ化。

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