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青春の二人で一つのコート(長門有希ちゃんの消失/サボテン)

 ども、孤高の本の読み手、たいちろ~です。
 最近、気のせいか文芸部を舞台にした小説をよく読んでいる気がします。”涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ(*1)”とか、”文学少女シリーズ(*2)”とか、”青年のための読書クラブ(3)”とか。
 今の高校で、そんなに文芸部ってはやっているんでしょうか? もっとも、みんな部員不足のようですけど。
 ということで、今回ご紹介するのは文芸部員の登場する”涼宮ハルヒの憂鬱”から、アナザーストーリーの”長門有希ちゃんの消失”であります。


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写真はたいちろ~さんの撮影。近所の園芸店のサボテンです。けっこうかわうい。


【本】長門有希ちゃんの消失(ぷよ 角川書店)
 県立北高校でただ一人の文芸部員の長門有希、おかんなキャラの朝倉さん、近所の世話焼きなおばちゃん化している先輩の鶴屋さん、あいかわらず突っ込み役のキョン。本編”涼宮ハルヒの憂鬱”のキャラを別設定で描いた”ぷよ”版コミック。
 一昔前なら、完全に同人誌ネタです。
【花】サボテン
 サボテン科に属する植物の総称で、その多くが葉、茎または根の内部に水を貯蔵する多肉植物。まん丸や平べったい形とか、とげがあるとか、特異な印象の植物ですが、それゆえかけっこうマニアが存在するとのこと。
 花言葉は、これも以外なことに”温情、温かい心、内気な乙女”など。


 ”長門有希ちゃんの消失”に出てくる長門さんは、本編とちがって、キョンくんに憧れる普通の内気な高校生。てれたり、落ち込んだりしてるのがかわいい人です。
 同じくぷよの”涼宮ハルヒちゃんの憂鬱(*4)”では、完全にいじられキャラのあちゃくらさんが、ここでは完全にいじり側のキャラに。本編では壮絶なバトルを繰り広げるお二人ですが、本作品では親友という設定です。
 本編の長門有希は、サボテンほどトゲトゲしていませんが、ちょっと近寄りがたいキャラ。でもこんな切り口の作品にもできるんですね。サボテンの花言葉がその外見から想像できないような”内気な乙女”ってあるように、けっこう意外な展開ではあります。

 さて、”長門有希ちゃんの消失”の第一巻でのメインエピソードは文芸部員を中心にクリスマスパーティを開くお話。キョンくん一人に美女4名ととってもうらやましいぞっと。
 この中で印象的だったのが、一人外で佇む有希ちゃんに、キョンくんがコート(ただし、サンタさん仕様)をかけるシーン

  キョン:ちょっと休んだら部室戻るからな。
      こんなトコに座ってても、風邪ひくだけだしな
  有希 :これ、いいの・・・
  キョン:羽織っとけ、寒いし
  有希 :無理しないでこれ着たほうが
  キョン:いやでも、それだと格好がつかないから
  有希 :じゃ・・ じゃあ
       (そういって、一つのコートをふたりで羽織る)
  キョン:あの、長門さん?
  有希 :何?
  キョン:これ、恥ずかしくないか?
  有希 :うん、でもあったかい

 いや、いいですよね、若いって・・・
 このシーンを見て、思い出したのが伝説のスターカップル山口百恵と三浦友和

 グリコのセシルチョコレートのコマーシャルで、たぶん1970年代の後半ですからリアルタイムで見たことある方は、それなりにご年配のはず。でも、当時の高校生にとって、このシチュエーションはとっても憧れでしたねぇ。
 ”寒くないかい”といって、さりげなく百恵ちゃんにセータをさしかける友和、やせがまんをしてますが、このさわやかさこそが青春スターの証です。
 高校時代の友人みんなで遊びに行った時に、このマネが出来たときは嬉しかったですねぇ(遠い目・・・)

 まあ、今やったら”おじさん臭い!”とかいって、コートごとポイ捨てされるんでしょうけど。まあこういった、昭和の時代の香のするラブコメってのもいいもんかもしれません。
 本編を読んでいないと内容はわかりにくい話ですので、ぜひあわせてどうぞ。

 今回のおまとめ

  「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

     ”サラダ記念日(*5)”より

《脚注》
(*1)涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ
 ”宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと”を目的に結成されたSOS団団長、涼宮ハルヒを中心とした非日常的学園ドラマ。ここでの長門有希は唯一の文芸部員にして、無口な対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。
(わからない人はスルーしてください)
(*2)文学少女シリーズ(野村美月 ファミ通文庫)
 食べちゃうぐらい文学を愛している遠子先輩(読む専門)と、元美少女覆面作家(♂)の井上心葉(書く専門)の分業体制の確立した聖条学園文芸部の活躍を描くライトノベル。
(*3)青年のための読書クラブ(桜庭一樹 新潮社)
 名門女学校「聖マリアナ女学園」の読書クラブの歴史を描いた桜庭一樹の連作小説。
 ここに登場する文芸部の中で唯一アクティブな活動をするクラブです。(涼宮ハルヒシリーズでアクティブに行動するのはSOS団のほうで、長門有希の所属する文芸部はな~んもしていません)
(*4)涼宮ハルヒちゃんの憂鬱(ぷよ 角川書店)
 ”涼宮ハルヒの憂鬱”のキャラをベースにした4コマギャクマンガ。シュールなボケをかます有希ちゃんと、ちっちゃなあちゃくらさんの掛け合い漫才が笑えます。
(*5)サラダ記念日(俵 万智 河出文庫)
 1987年に発表された時は、古い短歌という形態で表現される新しい感性って、衝撃的でした。出版されてすぐに買いましたが、よもやあんなに大ブームになろうとは思いませんでした。
 あまりに気に入ったので、会社の女の子に貸してあげたら
  ”あんたのキャラには合わん!”
 とつっこまれましたが。

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