おいしいばっけ味噌の作り方、ちょっとラブラブ(植物図鑑/ふきのとう/ばっけ味噌)
ども、ゴールデンウィークは田舎暮らしの予定のおぢさん、たいちろ~です。
単身赴任で東京にきておりますが、自宅は仙台にあります。仙台が田舎かどうかは人それぞれにご異存はあるでしょうが、ちょっと車で走ると田舎です。
で、東京にほとんどなくて、田舎に多いのが道の駅(*1)などの野菜の直売所。4月上旬に仙台に帰った時に寄ったんですが、そこで売っていたのがふきのとう。これはばっけ味噌を作ってみるしかないではないか!
ということで、今回ご紹介するのは、ばっけ味噌の作り方in”植物図鑑”であります。
写真はたいちろ~さんの撮影。左はふきのとう、右はできあがったばっけ味噌です。
【本】植物図鑑 (有川 浩 角川書店)
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です」。
OLの”さやか”は、行き倒れたちょっといい男”イツキ”を拾って帰りました。この男、植物には詳しいは、そのへんの雑草で料理を作るはと、ハウスキーパーとしては完璧超人でした・・・
ハードカバー系ライトノベル作家、有川 浩のベジタリアン恋愛小説。
この本は以前にもブログで紹介していますので、よろしければこちらもどうぞ。
【花】ふきのとう(蕗の薹)
春に出て来るふきの花茎がふきのとう。春のてんぷらの定番メニューです。
ふきのとうは春の季語、ふきの葉は夏の季語です。
【食べ物】ばっけ味噌
ばっけとは秋田、宮城、岩手あたりの方言でふきのとうのこと。なので、”ばっけ味噌”はふきのとう味噌のことです。簡単なレシピのわりには美味しくできます。
実は”植物図鑑”を読むまで、ばっけ味噌って知らなかったんですね。本書の中でさやかとイツキが近所の川べりでふきのとうを採ってきてばっけ味噌を作るエピソードが載っていて、一度食べてみたいと思っていました。でも、東京でふきのとうって高いんですよね。それが、宮城県やくらい土産センターの野菜直売所では1パック150円! まあ、失敗しても150円だし~~ぃという軽いノリで購入いたしました。
で、そこに置いてあったレシピは以下のとおり。
ばっけ味噌の作り方
〔下処理〕
1.ふきのとうは外側を1枚はがし、根本や葉先の茶色い部分を取り除く。
2.土やゴミをきれいに洗い、水を入れたボールに移します。
〔調理方法〕
1.鍋にお湯を沸騰させ、ふきのとうを茹でる。
2.茹でるとあくが出て煮汁が茶色くなるのでザルにあけた後、よく水洗いします。
3.水気を切り、細かく刻む。
4.鍋かフライパンに油を熱し、刻んだふきのとうを炒める。
5.砂糖、味噌、みりんを加え、好みの味に仕上げる。
※原文のまま
文末が”~します”と”~る”が混ざっているのはご愛嬌としても分量が書いてないんです、これに。売店のおねいさんに”分量はどれぐらいですか?”と聞いたところ、”味をみながら適当に”とのお返事。このへんのアバウトさが東北人の持ち味です?!
実際の分量は”植物図鑑”のイツキによると、ふきのとうと味噌がほぼ同量を入れて、更に砂糖、みりん、酒、一味唐辛子をぶちこんでいます。
イツキ:ばっけ味噌の作るの見てただろ?
花つけたままだったらフキノトウと同じ量の味噌ぶち込んで
やっと『ほろ苦』だぜ
実際にネットでレシピを見ていると、味噌がふきのとうの1~2倍、加えて砂糖とかを入れているので、そんなもんみたいです。
料理をしたのは奥様ですが、奥様も始めてのご様子。
でも、けっこう美味しくできておりました。ちょっとほろ苦の味がいけます。
ごはんに良し、酒のあてにキュウリなんかに添えるのも良しです。保存料なんかを入れていないのでどれぐらい日持ちするかはわかりませんが、大人向けのおべんとうなんかにもよさげです。
ふきの茎は、佃煮にしたきゃらぶきも含めてわりと年中食べられますが、ふきのとうは春が旬。そろそろシーズンも終わりかけですが、安いのをみつけたらぜひお試しください。
奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」版、ばっけ味噌のご紹介はこちら。
《脚注》
(*1)道の駅
東京には八王子に1ケ所のみですが、宮城県には11ケ所、岩手県には30ケ所、青森県、秋田県には27ケ所、福島県には20ケ所、山形県には17ケ所と全国872ケ所のうち132ケ所、15%が東北にあります。
詳しくは道の駅のHPをご参照ください。
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