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子供のための文学全集を復活させよう。大人も読めるし!(とっぴんぱらりのぷぅ/パンジー/ビオラ)

 ども、年が明けても相変わらず読書三昧のたいちろ~です。
 娘はまだ幼稚園の頃ですが、友達にHちゃんという子がいました。私の家と同じくHちゃんの家も本好きで、毎週図書館で会うんですが、Hちゃんは毎回10冊ずつ絵本を借りて読んでました(*1)。あれから15年近くたちましたが、どうしてるんでしょうね~。
 ということで、今回のお題は”子供と読書”であります。

20090202 0440







写真はたいちろ~さんの撮影。左側がパンジー、右側がビオラです。

【本】とっぴんぱらりのぷぅ(田中 芳樹 光文社)
 長編SF”銀河英雄伝説”や中国歴史小説”蘭陵王”などの作者、田中芳樹による子供に読ませたい本に関するインタビュー&対談集
 ”とっぴんぱらりのぷぅ”とは、秋田弁で”これでおしまい”、”もうお寝み”といった意味。子供の寝る前の読み聞かせかな?
【花】パンジー、ビオラ
 パンジー、ビオラともスミレ科スミレ属の園芸植物。スミレ属の学名がビオラ(Viola)とややこしいです。パンジーとビオラの区別はけっこうあいまいでWikipediaでは”花の大きさが5cm以上がパンジー、4cm以下がビオラ”、”見た目が豪華なのがパンジー、かわいらしいのがビオラ”と載ってました。

 この本で指摘されるまで気づかなかったんですが、”子供文学全集”みたいのが私の子供のころはあったんですが、見なくなりましたね。これは1970年代に本は全訳で読まないとダメみたいな考えが出てきて,ダイジェスト版が否定されちゃったんだそうです。
 これって、けっこう暴論と思うんですけどねぇ。私の読んだ本の例だと”レ・ミゼラブル(*2)”なんて、ジャン・バルジャンが銀の食器を盗むエピソードとか、コゼットちゃんの話とかはみんな知っていますが、これを原作で読むとかなり大変。新潮文庫版で5冊(総ページ数2000ページ以上)に、ワーテルローの戦いとかフランス革命とか、一見本筋と関係なさそうな話がえんえん続いて、完読するのに相当なパワーが必要です。

 これだけ本が出版されるご時勢、いかに古典的名作とはいえ1つの話に没頭して読むのはそうそうできません。ましてや、子供にこんな難しいのを読まないといけないというのはムチャだと思います。
 その反動なんいでしょうか、”あらすじで読むXX”みたいな本がけっこう売れてるようです。まあ、その中から気に入ったものの原作を読んでみるために使うならいいでしょうね。あらすじだけ読んで、わかった気になるのはもったいない。
 それに、私もちょっと内容を知りたいときには、絵本や子供向けの”痛快世界の冒険文学(*3)”みたいなのもよく読みますが、なかなか侮れないラインナップだったりしますし。

 このブログを書いている1月ごろは、パンジーやビオラが咲き誇っていますが、実はこの2つの花に明確な区別があるわけではなく、大きいのがパンジー、小さいのがビオラぐらいの違い。別に”ビオラは小さいので豪華さに欠けるからダメ”なんて決め付ける必要はなくて、それぞれに楽しめばいいだけのこと。本も同じで、同じ話を大きく読むか、小さく楽しんで、面白そうなら原作も読んでみようぐらいでいいんではないかと。要は興味を持つためのきっかけをどうつかむかが大切だと思います。

 この本では、そのほかにも、西遊記と宇宙戦艦ヤマトの構造的相似性(*4)の話とか、原作よりも実は翻訳のほうが面白かったりするとか、示唆に富んだ話が満載。
 久美沙織の対談で、小学校のころまでに本の楽しみを知っておいたほうが良いという話でもこんなことを言ってます。

  久美沙織:年とってからハマると、色の道は深いっていうから(笑)。
       本の道も、分け入っても分け入っても本の山かもしれない
(*5)
  司会  :・・・・深い話になりましたね。

 まあ、昔の文学全集の特徴だった”判りやすいプロット、共感しやすいキャラクター描写、イメージしやすいイラスト”って、実は今のライトノベルなんかが担ってるのかも。取っ掛かりがなんであれ、若い人の読書人口が増えることが、本離れの防止や古典の復権につながるんだと思いますよ。

 ”とっぴんぱらりのぷぅ”は、そういった意味で若いお母さんに読んで欲しい本。目からウロコのおもしろい本の紹介がいっぱい出ています。

《脚注》
(*1)毎回10冊ずつ絵本を借りて読んでました
 その図書館は、10冊 3週間借りれました。
(*2)レ・ミゼラブル
 ヴィクトル・ユーゴーによるフランス文学の大河小説。
 たった1本のパンを盗んだために19年間も服役したジャン・ヴァルジャンはミリエル司教により人間としての生き方に目覚めていく。
 日本でも東宝がミュージカルで上演し、鹿賀丈史、滝田栄、別所哲也などが演じています。
(*3)痛快世界の冒険文学(講談社)
 ”吸血鬼ドラキュラ(ブラム・ストーカー)”をバンパイヤハンダーDシリーズの菊地秀行+天野喜孝を担当しているほか、文章を大沢在昌、逢坂剛、 伊集院静、橋本治ら、イラストを生頼範義、加藤直之、皇名月など、けっこうすごいメンバが担当してたりしてます。
(*4)西遊記と宇宙戦艦ヤマトの構造的相似性
 両方ともロールプレイングゲームの構造をもっていて
  西遊記の天竺 ⇒ヤマトの”イスカンダル”
  西遊記のきん斗雲(きんとうん)⇒ヤマトの”宇宙戦艦ヤマト”
  西遊記のお経 ⇒ヤマトの”コスモクリーナー”
  西遊記の牛魔王⇒ヤマトの”デスラー総統”
 とかが対応しているとのこと。そう考えると、ヤマトが今やSFアニメの古典になっているのもうなずけます。
(*5)分け入っても分け入っても本の山かもしれない
   分け入っても分け入っても青い山(種田山頭火)
 がオリジナルかと。種田山頭火も実は絵本で読みました。ブログでも書いたのでそちらもご一読ください

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

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