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2009年12月13日 - 2009年12月19日

ツイッターは種田山頭火の夢を見るか(Twitter革命/ストレプトカーパス)

 ども、”あなたのブログは長すぎる”と奥様には不評なたいちろ~です。
 先日、新聞でツイッターの話題がやっておりました(*1)。ツイッターとはミニブログといったものですが、いちおうコンピュータ関連の仕事をしてますので、関連の本を読んでみました。
 ということで、可能性があるのかないのかよくわからない”ツイッター”のお話であります。

 

Twitterへのリンクはこちら。

Photo
写真は”AMI Laboratory”のHPより。
ストレプトカーパスの写真です。






【本】Twitter革命(神田 敏晶  ソフトバンク新書)
 新しいコミュニケーションツール”ツイッター”を紹介した本。著者の神田敏晶は関西大学、デジタルハリウッドなどの講師を勤める人です。
 この本はツイッターに対してたいへん好意的なスタンスで書かれています。
【花】ストレプトカーパス
 イワタバコ科の多年草なので、セントポーリアなんかの仲間です。名前は”ねじれたさや”という意味だそうです。
 花言葉は”ささやきに耳を傾けて”、”真実”

 さて、この”ツイッター”なるシロモノですが、”140文字という短いミニブログ”と紹介されますが、他にも”フォローをする人の書き込みがリアルタイムで読める”、”誰が誰をフォローしているかわかる(*2)”などの特徴があります。
 書き込み=ツイートを一般的には小鳥のさえずり声”twitter(*3)”から”つぶやき”と訳していますが、むしろ”ささやく”と訳したほうが雰囲気あるんじゃないかな? いちおうコミュニケーションツールだし。電車の中でやるとキモいと言われるのは”つぶやき”、彼女を後ろからそっと抱きしめて”I Love You”と声をかけるのは”ささやき”ぐらいの違いがあります。
 コンピュータ用語の日本語なんてけっこういいかげんなんで(*4)、意訳でもいいんじゃないかな~

 実際に見てみましたが、ツイッターのスローガン”いまどうしてる?=What's Happening?”そのままに、”いま起きました”とか”もう寝る”とか”このゲーム面白かった”みたいな、ど~でもいいことをそのまま垂れ流しているようなのが多かったので、何なんでしょう?というのが第一印象。
 でも、眺めていると時々、心の琴線に触れるようなフレーズがあるんですね。で、思い出したのが放浪の俳人”種田山頭火”です。

 種田山頭火は自由律俳句といわれるジャンルでは有名な俳人。
 自由律俳句とは通常使われる”五七五”のリズム、音数にとらわれず、季語にも縛られない、まあ言ってみれば”なんでもあり”の俳句です。

    分け入っても分け入っても青い山
    うしろすがたのしぐれてゆくか

 なんてのは有名なので、どこかでお聞きになったことはあるかもしれません。

 山頭火のファンの方からは”一緒にするな!”とお叱りがありそうですが、実際に並べてみるとシロウトにはほとんど区別がつかいないですよ。例えば、

 〔下記の中から、山頭火の詠んだものを選択してください〕
   a)ひきかけの風邪を今晩で治す
   b)猫と遊ぶ体力もない
   c)こほろぎに鳴かれてばかり
   d)自宅が倒壊する夢見たが
   e)まっすぐな道でさびしい

 

新しいテクノロジーが、新しい芸術分野を生み出すことは別に珍しいことではなくって、コンピューターグラフィックスなんてまさにこの好例。文学でも”ケータイ小説(*5)”のヒットなんかもあります。
 ジャンルというのは読み手と書き手にある程度のボリュームが必要なので、”ツイッター”の広がりが新たな何かの苗床になる可能性はあると思います。
 まあ、小説を吉本新喜劇とすると、しゃべくり漫才がYouTube、小噺が”ツイッター”みたいなものかも。コトの優劣ではなく、それぞれのやり方にあわせて”笑い”を生み出していることには変わりありません。

 ”ツイッター”を詳しく知りたい方は”Twitter革命”を含めたくさん本が出始めています。今回読んだ”Twitter革命”では情報の信憑性や、伝播の影響への評価は楽観視しすぎていて気にならなくもないですが(*6)、リアルタイム性や気軽さでは面白いことができそうという意見には賛成です(*7)。

 山頭火の話、次回に続きます・・・

 ※問題の正解はcとe。新潮日本文学アルバム”種田山頭火”より抜粋しました。

《脚注》
(*1)新聞でツイッターの話題がやっておりました
 日経新聞 2009年12月13日朝刊の書評欄、”流行生む「ツイッター」”より。
(*2)誰が誰をフォローしているかわかる
  メールで言うところの”メーリングリスト”のようなもので、登録した人の書き込みが表示される機能です。
(*3)twitter
 サービスの名前は”twitter”、書き込みは”Tweets”。
 ”さえずり”を辞書で引くと”tweet”と”twittering”の両方出てきます。あぁ、ややこしい。
 ちなみにパソコン通信で使われるチャット(chat)も
  少女たちが陽気にさえずっている
  The girls are chattering away happily.
 の例文として載っていますので、ま、似たようなモンでしょう。
(*4)コンピュータ用語の日本語なんてけっこういいかげんなんで
 新しい概念なので、日本語訳せずに英語でそのままのほうが雰囲気でるのも確か。ソフトウェアを”処理手順”といわれてもピンときません。中国語だって”軟件”だし。
(*5)ケータイ小説
 読んでませんけど、Yoshiの”Deep Love”、美嘉の”恋空”なんてのは映画化までされるヒット作になっています。
 でも、印刷を横書きにするだけで”ケータイ名作文学”ていうのはねぇ。
 若い人に人間失格や蜘蛛の糸なんかの読者を増やすには評価はしてるんですけど・・
(*6)情報の信憑性や、伝播の影響への評価は~
 このへんの話は自由参加型のオンライン百科事典”ウィキペディア”と比べてみると面白いです。今、”ウィキペディアで何が起こっているのか(山本まさき他 オーム社)”もあわせて読書中。
(*7)リアルタイム性や気軽さでは~
 このブログを書いている時(2009年12月19日)に、宮城で地震がありましたが、1分たつかたたないうちに書き込みがありました。ある意味、テレビの地震速報なみと言えます。

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

クリスマス、これを唄うかANA(ダイハード2/クリスマス飾り/羽田空港のクリスマスツリー)

 ども、今年のクリスマスイブもな~んの予定もないたいちろ~です。
 さて、私の奥様ですが”フラワークラフト作家”なるものをやっています(*1)。若いお嬢さんたちはともかく、中年のおぢさんには説明がめんどいので”クリスマスに飾る輪っかを作る仕事”といっています。
 で、11~12月はまさに書き入れ時。家は納品物でいっぱいです。ちゃんと売れてくれるといいんですけどねぇ~~
 12月ともなるとクリスマスイルミネーションも増えてきてますし。そういえば、先日出張でANAに乗った時に、クリスマスソングが流れていたし・・・
 ちょっと待てよ、この曲を航空会社が使っていいんだっけ?
 ということで、今回はクリスマスソングのTPOの話であります。

0347 0184








写真はたいちろ~さんの撮影。
左は奥様のクリスマス作品、右は羽田空港のクリスマスツリーです。



【DVD】ダイハード2(20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン)
 出演 ブルース・ウィリス,監督 レニー・ハーリン。日本での上映は1990年。
 クリスマスの日、奥さんを迎えにダレス国際空港にやってきたジョン・マクレーン警部補は、不審な2人組を発見、銃撃戦になる。しかしこれは空港ジャックの始まりに過ぎなかった・・・
 警察界の野村監督、運の悪いぼやき刑事マクレーン警部補を主人公とした”ダイ・ハード”シリーズの2作目。
【花】クリスマス飾り
 奥様の作品です。けっこうセンスは良いと思ってるんですが、どうでしょう?
【旅行】羽田空港のクリスマスツリー
 京急羽田空港か羽田空港第2ターミナルのANA出発ロビに続くエスカレーター。クリスマスが近いのでクリスマスツリーは飾ってあります。

 今回のお話に出てくる曲は”Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow”であります。(画像はフランク・シナトラ)

 表題を和訳すると、”降るなら降れ、降るなら降れ、このまま雪を降らせておいて”。ビートルズの名曲”Let it be”の”Let it”の和訳”なすがままに、そのままにそのままに”と同じ用法(だと思います)。
 日本でいうなら、同様の”雪(*2)”のような歌詞ですが、クリスマスソングの定番です。
 で、なぜこの曲が問題かというと、”ダイ・ハード2”のエンディングテーマなんですよ、これ。

 ”ダイ・ハード2”のストーリーって、麻薬王エスペランザ将軍を奪還するために、スチュアート陸軍大佐が空港ジャックをするお話。なんとなくハッピーエンドにしていますが、空港で銃撃戦はやるわ、飛行機は1機墜落させるわ、到着はベタ遅れだわ、空港はパニックになるわとお客様にとってはさんざんな目に会っています。
 画面で見るだけでも、3機の飛行機がぶっこわれていますし(*3)。
 機体に保険ぐらい掛けているでしょうが、被害者への賠償金、延着の払い戻しなどを考えると、現在の日本航空で同じことが起こったらだったら間違いなく致命傷になるでしょうね(*4)。

 まあ、”クライマーズ・ハイ(*5)”のエンディング曲を機内でかけるようなものと言えなくもないですが、20年近く前の映画だし、TV放映だとだいたいエンドロールはカットされているので、私みたいなおぢさんの映画好きでもなければ知らない話でしょうから、別に気にする必要はないんですけどね。ちょっと驚いたというレベルの話です(*6)。

 文末ですが、奥様ブログ「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」でクリスマスのディスプレイを載っけてますので、ご縁がありましたら、こちらもどうぞ。

《脚注》
(*1)フラワークラフト作家なるものを~
 ”フラワークラフト”の定義があるのかどうかは知りませんが、奥様の仕事を見ている限りでは、プリザーブドフォラワー(乾燥花)、トロッケンゲビンデ(乾燥した樹の実)など、生花以外で装飾品を作る仕事みたいです。
(*2)雪
    雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ
    降つては降つては ずんずん積(つも)る
    山も野原も 綿帽子かぶり、枯木残らず 花が咲く
 ”こんこ”は”来む来む(降れ降れ)”、又は”来む此(ここに降れ)”なので前者ならほとんど同じ意味です。
(*3)3機の飛行機がぶっこわれていますし
 スチュアート陸軍大佐が墜落させた1機、スチュアート陸軍大佐が手榴弾でぶっ壊したのが1機、マクレーン警部補がぶっ壊したのが1機。
 機種は特定できたボーイング747が200億円程度なので、あわせて400~500億円程度でしょうか。
 その他、滑走路の補修費等々を考えると莫大な被害総額になります。
(*4)現在の日本航空で~
 経営破たん寸前の日本航空でOBの年金削減が話題になっていますが、人件費よりも不採算路線を無理やり飛ばさせられたツケを廻しのほうが大きいんじゃないかなぁ。(このブログは2009年12月13日に書いています)
(*5)クライマーズ・ハイ
 1985年に御巣鷹山で起きた日航機墜落事故を題材とした横山秀夫の小説。2007年に堤真一の主演で映画化されました。
(*6)ちょっと驚いたというレベルの話です
 だから、担当者を責めたりしないでください。”単なるブログのネタだ!”ぐらいで笑い飛ばせるぐらいの器量が幹部社員には必要です。

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

彼にとっては、地球そのものが荒野さ(球形の荒野/地球)

 ども、キーボードは早いが字はヘタクソなたいちろ~です。
 今年度は”松本清張生誕100周年”にあたり、記念映画作品として”ゼロの焦点(*1)”がヒットしているようです。
 若いころは、”社会派ミステリーの松本清張vs本格派ミステリーの横溝正史”とよく読んでたんですが、最近はとんとご無沙汰で。TVで”砂の器”、”黒革の手帖”、”点と線”とかやってたんですがねえ(*2)。
 ということで、今回は同じ失踪モノとして”球形の荒野”のご紹介であります。
 (だったら、素直に”ゼロの焦点”を紹介すりゃいいのに・・・)

Photo
写真は”気象衛星センター”のHPより。
静止気象衛星「ひまわり」による地球の映像です









【本】球形の荒野(松本 清張 文春文庫)
 芦村節子は奈良の唐招提寺を訪問した時、その芳名帳の中に、亡き叔父・野上顕一郎の筆跡を見つけた。野上の娘久美子の恋人である新聞記者、添田彰一は、ひょっとしたら顕一郎が生きているのではと考え始める・・・
【自然】地球
 地球の総面積は5億1千万km2、そのうち海が3億6千万km2、陸地が1億5千万km2。地球上の砂漠の面積は約5440万km2ですが、毎年6万km2の規模で拡大を続けているとのこと。地球環境を守るためにも、地球温暖化対策に協力したいものです。

 舞台は1960年ごろと戦後の空気が色濃く残っている時代。第二次世界大戦の末期、ヨーロッパの中立国で一等書記官だった野上顕一郎は終戦処理に深くかかわってましたが、スイスで客死した人物です。で、彼とそっくりな筆跡が芳名帳から発見されたのがきっかけかのように、かつて公使館のメンバーだった外交官補の村尾がピストルで撃たれたり、駐在武官の伊東や、書記生の門田が殺されたりとの事件が発生します。
 でもこの物語のミステリーとして面白いところは、その事件の背後にある野上顕一郎の死の謎をめぐる物語です。

 一時期、松本清張にはまっていたので、確か”ゼロの焦点”も同じころ読んだはずですが、”球形の荒野”のほうが印象に残っているのは、野上の知人である元新聞記者、滝の口から語られるこのフレーズがあったからです。

 添田:それで、野上さんはこれからどうするんです?
 滝 :フランスに帰るかもしれないが、
    その前に、本人はチュニジアあたりの砂漠を歩いてみたいとも言っていた
 添田:砂漠でっすって?
 滝 :野上さんにとっては、パリも沙漠も同じことさ。
    地球上のどこへ行っても、彼には荒野しかない。
     (中略)
    彼にとっては、地球そのものが荒野さ。

 故郷や家族を捨てたものにとってはどこに行っても喪失感はなくならないんでしょうね。使命に殉じた人でさえ、望郷の念はすてがたいんでしょう。娘に会うためにいろんな手段を使ってアプローチしているし・・・
(ネタバレになるので、あんまし書けないのがもどかしい!)

 立場は違いますが、逮捕された市橋容疑者(*3)だってどんな気持ちで逃げ回ってたんでしょうか? 生活や過去のいっさいを捨て、顔まで変えての逃亡劇は彼の人生にとってどれほどの意味があったんでしょうか?

 話は変わりますが、芳名帳に書かれた筆跡だけで(*4)人間が確認できるかと思われるでしょうが、これは可能です。
 私の大学時代の友人でヤ○ダ君というのがいました。彼は右上がりカクカクの独特な文字を書く人で、クラス中に”ヤ○ダに匿名のアンケートはない”と言わしめた人物です。確か商社に就職したはずなので、パリとかチュニジアとかにも行ったかもしれません。

 ”球形の荒野”は社会派ミステリーの古典としても面白い作品です。せっかく”ゼロの焦点”が話題になっているので、こちらもぜひお読みください。

《脚注》
(*1)ゼロの焦点
 結婚したばかりの妻を残し、男が失踪。残された妻はその後を追い、北陸へ旅立つが、そこで見たものは夫の隠された一面と、そして時代に翻弄された女たちの、悲しい運命だった。
 2009年に広末涼子、中谷美紀、木村多江の主演で映画化。
(*2)砂の器、黒革の手帖、点と線
 砂の器:2004年にTBSで放映。主演は中居正広。
 黒革の手帖:2004年、05年にテレビ朝日で放映。主演は米倉涼子。
 点と線:2007年にテレビ朝日で放映。主演はビートたけし。
(*3)市橋容疑者
 千葉県市川市で07年3月、英国人の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさんが殺された事件。市橋達也容疑者(30)は2年半の逃亡の末、09年11月2日に大阪府茨木市で逮捕されました。
 別に同情する気はないんですが、逮捕された所が私の出身の大阪だったのでついつい気になります。
(*4)芳名帳に書かれた筆跡だけで
 本書に出てくるのは米芾 (べい ふつ 宋の四大家の一人)の文字。
 国立故宮博物館のHPで”蜀素帖(しょくそじょう)”というを見ることができます。

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