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2009年1月25日 - 2009年1月31日

25年前の新入社員ソング(自衛隊に入ろう/有楽町)

【CD】自衛隊に入ろう
 作詞 高田 渡、作曲 M・レイノルズ。アルバム”高田渡/五つの赤い風船”他に収録。70年代フォークソングの代表作ですが、肩に力の入らない歌い口と、アコースティックギターによるメロディがすばらしい。
【旅行】有楽町
 東京都千代田区の地名。東京都JR、地下鉄などの集中するターミナル駅。近くに東京国際フォーラム(*1)や有楽町マリオン(*2)などがあります。”有楽町で逢いましょう”(フランク永井)は元々は有楽町そごうのコマーシャルソング。

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写真は”ダンの画像展示サイト「街の灯」”より
 



 先日、会社の同期会の集まりがありました。いや~、25年ですよ、入社して。よくひとつ所で続いたものだと我ながら感心しています。

 さすがに25年もたつと、偉くなってるヤツとか、そうでないヤツとか(私です)、髪の毛がブラックホールに吸い込まれたヤツとか(私は違います)、メタボ道に精進しているヤツとか(それも私です)様々です。
 共通しているのは老眼が進んでいること。名簿を読む時、ヒョコっと眼鏡(*3)を上げる動作はまさにオジイです。
 ”若作りしてても、これやった瞬間、歳がばれんねん!”とは参加したN氏の言。

 今回の場所は有楽町。銀座でないところがポイントです。なにせ、子供の学費がかかるわ、給料は増えないわ(*4)、不景気だわで、小遣いが少ないんですよね、この世代。でも、昨年の新橋の居酒屋よりはちょっと出世しました。

 みんなで集まると気持ち(だけ)は入社当時に還ります。昔話と近況の話題で大盛り上がり。その時に出たのか、今回のお題の25年前の新入社員ソング、”○○に入ろう!”(○○は会社の名前)。飲み会があると定番でよく歌っていました。高田渡の”自衛隊に入ろう”の替え歌です。
 昔なので、確かでないとこもありますが、全文書きますと

〔○○に入ろう!〕
 皆さん方の中に ○○に入りたい人はいませんか
 一旗あげたい人はいませんか ○○じゃ人材求めてます

  ※○○に入ろう入ろう入ろう ○○に入ればこの世は天国
    男の中の男はみんな ○○に入って花と散る


 プログラムをやりたい人いたら いつでも○○におこし下さい
 コンピュータでもパソコンでも何でもありますよ とにかく体が基本です
  ※リフレイン

 コンピュータやパソコンやプログラムに興味を持っている方は
 いつでも○○にお越しください 手とり足とり教えます
  ※リフレイン

 日本の平和を守るためにゃ コンピュータやパソコンがいりますよ
 ◎◎さんにも手伝ってもらい 悪いXXや△△をやっつけましょう
  ※リフレイン

 自衛隊じゃ人材求めてます 年令学歴は問いません
 会社のためならどこまでも 素直な人を求めます
  ※リフレイン

 ◎、X、△は自主規制。○○は、自分の会社の名前、◎◎は協力会社さん、XXや△△にはライバル企業の名前が入ります。

 ”自衛隊に入ろう”という曲自体が1969年の発売、しかも放送禁止歌(*5)だったので、80年代半ば当時でも、元歌を知っていたのは数人しかいませんでした。でも、単純なメロディの繰り返しなので、1回聞けば覚えます。
 音楽はYouTubeでも聞けますし(*6)、元の歌詞もインターネットで確認できます。歌ってみたい方は、ご参照ください。

 高田渡は”ブラブラ節”、あきらめ節”などを歌った60年代フォークの大御所。名曲も多いですので、ぜひ聞いていただきたいものです。

 この替え歌も、○、◎、X、△や、製品名を自分の会社に置き換えるとどこでも使えます。気合の入る曲かというとちょっと疑問ですが、宴会で歌えば気勢があがることは間違いありません。


《脚注》
(*1)東京国際フォーラム
 日本を代表する国際会議場。最寄り駅はJR有楽町及び、東京駅。でも、京葉線のホームを”東京駅”だと言い切るのは、相当無理があるぞ!
(*2)有楽町マリオン
 竣工は1984年と入社の年。できたはなからゴジラにぶっ壊されました。(ゴジラ 1984年版より)
(*3)眼鏡
 今は細い眼鏡が全盛期ですが、この時持ってきた当時の写真に写っているのは全員デカ眼鏡です。髪の毛も長いし・・・
(*4)給料は増えないわ
 リストラされないだけマシのご時勢です。
(*5)放送禁止歌
 日本民間放送連盟により定められた自主規制。昔はこれに指定されると放送できませんでした。基準はかなり恣意的な気がします。なぎらけんいちの”悲惨な戦い”が有名。でも、岡林信康の”手紙”とか、ザ・フォーク・クルセダースの”イムジン河”とか、名曲も多いです。
(*6)YouTubeでも聞けますし
 今回、リンクさせている表題の”【モーニング娘。X 防衛省】自衛隊に入ろう - Join the JSDF”のJSDFは”Japan Self Defence Force”、つまり自衛隊のこと。高田渡に防衛庁かPRソングとしてオファーがあったそうなので、実現していたらこうなっていたかも。何を考えて依頼したのやら・・・

鋼鉄に閉じ込められし魂(エイトマン/タバコ)

【本】エイトマン(原作 平井和正、作画 桑田次郎 扶桑社文庫他)
【DVD】エイトマン(TBS 1963~64年放映)
 射殺された刑事・東八郎は、谷博士によって人格、記憶をスーパーロボットの電子頭脳に移植され、私立探偵にして警視庁捜査一課の八番目の男”エイトマン”として甦り、悪人や、他のロボットを戦うSFアクション。
【花】タバコ
 大きな葉っぱなのは知っていましたが、実物を見たことはありません。それもそのはず、葉タバコの栽培はたばこ事業法により、契約した農家だけしか栽培できません。園芸店で売っていないはずです。

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写真は”花の公園・俳句 ing”より



 @Niftyのココログで”あなたを熱くさせたロボットアニメは?”というお題があり、投稿することにしました。順当なところでは、ガンダム、エヴァンゲリオンあたりでしょうが、ひねくれもののおぢさんとしては、ぐっとしぶく”エイトマンなぞのネタを。

 あらフィフ世代は、日本のアニメ黎明期の生き証人です。イコール、ロボットアニメにどっぷりはまった第一世代でもあります。この時代のロボットを人工知能の観点(*1)で分類すると、以下の3パターンになります。

鉄腕アトム:自立思考型
 日本初の連続テレビアニメにして、ロボットの代名詞。原作は手塚治虫。1963年より放映。自分の判断で行動できるロボットの原点です。日本人に ”ロボット=良き隣人”のイメージ(*2)を持たせた功労者。
鉄人28号:有人操作型
 リモコンで操作される巨大ロボット。原作は、横山光輝。1963年より放映。大日本帝国陸軍の秘密兵器という設定が時代を感じます。後に搭乗型のマジンガーZ,ガンダムなどを含め、ロボットアニメのメインストリームになります。
人格移植型:エイトマン
 人間の人格、記憶をロボットに移植するタイプで、広義ではサイボーグ(*3)といえなくもないですが、生体を利用していない違いがあります。数は少ないですがキャシャーン(*4)、ロボットではないですがアルカディア号(*5)などがこれに当たります。

 で、人格移植型にのみ発生するのが、人間としてのアイデンテティの問題。つまり、”自分は人間なのか、ロボットなのか?”という問題です(*6)。人間としての自意識があるため、本人は”人間だ”と思いますが、実際は鋼鉄の体を持つという矛盾。サイボーグであれば、生身の”脳髄”を持ってるので、人権を主張できますが、それができない故に、性格に暗い影を与えることになります。

 今回のエイトマンはまさにこの典型。原作の平井和正は1960年代を代表するSF作家の一人で、”ウルフガイシリーズ(*7)”、”サイボーグ・ブルース(*8)”、”幻魔大戦(*9)”といった秀逸なSF作品を書いています。人間のダークサイドを鋭くえぐるような作風が特徴。
 作画の桑田次郎のシャープな線は、ハードボイルドなエイトマンとよくマッチしています。平井・桑田のコンビで、”デスハンター(*10)”などを残しており、マンガというより、劇画に近い作風なのかもしれません。
 TVアニメ版の脚本家も豊田有恒(時間砲計画、宇宙戦艦ヤマトの原案)、半村良(石の血脈、戦国自衛隊など)といったキラ星のようなSF作家が参加しており、骨太なストーリー展開になっています。

 何回かリメイクされていて、最近では”8MAN infinity”(*11)が続編の位置づけで連載されました。

 エイトマンで有名なガジェットといえば、”タバコ”。原子炉を冷却する強化剤という設定で、吸うと元気になります。サム・スペイドの時にも書きましたが(”烏丸丸太町?”の項をご参照)、やはりハードボイルドな男にはタバコがよく似合います。禁煙車両、タバコ税値上げ等、喫煙者には住みにくい世の中ですが、どうせ吸うなら、あのようにカッコよく吸いたいものです。

 1960年代のSFマインドを感じたい方にはお勧め。ウルフガイシリーズなと、この時代の平井和正作品は傑作が多いので、気に入られたら、あわせて読まれることも良いかと思います。


《脚注》
(*1)人工知能の観点
 コンピュータを何に使っているかの問題で、姿勢制御ひとつとってもコンピュータなしにロボットはの存在はありえません。
(*2)”ロボット=良き隣人”のイメージ
 手塚治虫の偉大なのは、その作品を通じて多くの人々の人生に大きな影響を与えていること。日本のロボット学者の大部分は鉄腕アトムに何らかの影響を受けているそうです。(*3)サイボーグ
 身体の機能を、機械などの人工物に代替させることで、身体の補助や強化を行った人間の事。サイボーグ009が有名。
(*4)キャシャーン
 ”新造人間キャシャーン”(タツノコプロ)の主人公。東鉄也は人間と融合することで”不死身の体=新造人間”になります。納谷 悟朗(宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長の声優)のオープニングが渋いです。
(*5)アルカディア号
 松本零士の漫画”宇宙海賊キャプテンハーロック”、”銀河鉄道999”に登場する宇宙戦艦。大山トチローは死後、アルカディア号の中枢大コンピューターにその魂を宿しています。
(*6)自分は人間なのか~
 大山トチローは悩んでいませんが、これは作品の中で”機械化人=人間”という社会的コンセンサスが取れているからと推測されます。
(*7)ウルフガイシリーズ
 満月になると不死身の体になる”人狼”犬神明の物語。最近、泉谷あゆみの作画でマンガ化されています。
(*8)サイボーグ・ブルース
 殉職した黒人警官アーネスト・ライトは、サイボーグ特捜官として再生しするという、ロボコップのご先祖様のような作品。
(*9)幻魔大戦
 石森章太郎との共作で少年マガジンに連載。宇宙消滅を企てる幻魔と超能力者の東丈、プリンセス・ルナ、サイボーグのベガ、宇宙人のフロイの戦いを描く。多くのバージョンあり。
(*10)デスハンター
 原作の小説は”死霊狩り(ゾンビーハンター)”。田村俊夫は、謎の生命体”デス”に憑依され不死身となった人間を滅ぼしていくというなかなかに陰惨な物語。林石隆が素敵です。
(*11)8MAN infinity
 原作 七月鏡一、作画 鷹氏隆之の漫画。旧エイトマンの登場人物以外に、林石隆、リープ、アーネスト・ライトといった、平井・桑田作品の登場人物がてんこ盛り!


仮面舞踏会=ディケイド(仮面ライダーディケイド/石ノ森萬画館)

【TV】仮面ライダーディケイド(TV朝日より 2009年1月25日より放映開始) 平成仮面ライダー10周年記念として作成された新シリーズ。世界を救うため、過去の9人の仮面ライダーと戦うというストーリーらしいです。
【旅行】石ノ森萬画館(宮城県石巻市)
 宮城県出身の石ノ森章太郎のマンガをメインにした記念館。石ノ森ファンの聖地です。マンガをメインとした町興しとしては、成功しているほうだと思います。あおば通駅(仙台)~石巻駅間は”マンガッタンライナー”という石ノ森章太郎のキャラクターを描いた電車が走っていて、昔子供たちが写メ送ってくれました。(石ノ森萬画館のHP


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写真は”N氏の映画館:不定期日記”より



 1月25日、仮面ライダーディケイド、1回目を楽しんで見させていただきました。しかし、リスキーな企画をやっていますね。いや~、突っ込みどころ満載や~(*1)、ということで、今回は”ディケイド”のお話。
 (今回はかなりマニアックな話ですので、ご興味の無い方は飛ばしていただいて結構です)

 こういった、過去の作品をモチーフに新しい作品を作るのは、以前の作品の固定ファンがいるので、いろいろ意見の出るところです。平成ライダーファンも多いでしょうから、オールドファンの視点から。

 平成ライダーの登場だけでなく、石ノ森章太郎の過去作品からのオマージュがいっぱい出ています。気のついた点をいくつか。

①オープニングで門矢司が倒れるところが、”キカイダー”
 左側が人間、右がライダーという左右非対称の顔立ちはまさにキカイダーです。不完全な良心回路のせいで完全にロボット形態に変身できないという設定は、当時かなりインパクトがありました。(*2)
 MEIMUのリメイク版(キカイダ-02)もいいですが、やはり原典に触れていただきたいものです。(キカイダーの映像はこちら

②ディケイドの顔の縦線が、”ロボット刑事K”(*3)
 警視庁の特別科学捜査室の犯罪捜査用ロボット”K”。基本的には犯罪に対抗するため武装をしていますが、ポエムも書くというなかなかリリカルな設定。パートナーで機械を毛嫌いする老刑事からいやみを言われますが、耐えているのがけなげです。(ロボット刑事Kの映像はこちら

③テロップの顔マークが”アカレンジャー”
 記念すべきスーパー戦隊シリーズの第一作”秘密戦隊ゴレンジャー”のリーダー。こちらのシリーズも1975年から、延々30年以上もやっています。赤=リーダー(*4)というイメージを決定付けた人。
 正確に表現すると、”アカレンジャーは、目ん玉つながり(*5)で丸いフォルム、ディケイドは真ん中がはなれていて、両端がとがっている”との違いがありますが、テロップではちょうど離れているところが文字で隠れていて、アカレンジャーっぽく見えます。(ゴレンジャーの映像はこちら

④ヒロインの光夏見さんがなんとなく”ロビーナちゃん”(*6)
 最初のバトルシーンで、肩もっこりの白いドレスがなんとなく、”燃えろ!! ロボコン”のロビーナちゃんを彷彿とさせます。演じたのは加藤夏希さん。顔立ちもなんとなく似てますし、名前も似てます。(燃えろ!!ロボコンの映像はこちら

 初回に気がついただけで、こんだけあるし、濃ゆい人ならもっと気がついたでしょう。このネタだけで、Mixiあたりでイベントできそうですね。

 お父さん世代が遊びに行くなら、石ノ森萬画館はお勧め。北上川の中洲に建っている宇宙船をイメージした建物です。”子供が仮面ライダー好きだから”とお母さんをごまかして、お父さんのほうが楽しめます
 道端に石ノ森キャラクターがいっぱいありますし、石巻市自身が全国有数の水産都市ですので、萬画館のあとの食べ歩き(*7)も楽しめます。

 石ノ森章太郎は、上記の作品をはじめ、”サブと市捕り物控”、”日本の歴史”といった歴史モノから、”HOTEL”のような現代ものまで、大人も楽しめるジャンルの作品をたくさん書いています。幅広い層に読んでいただきたいものです。

 ちなみに主題歌を歌っている”Gackt”は京本政樹(*8)の後釜を狙っているのか?


《脚注》
(*1)突っ込みどころ満載や~
 ”らき☆すた”(カドカワコミックス)に登場する、ななこ先生(ゲームオタク)のセリフ。主人公の泉こなた(真性オタク)との掛け合いが面白い。この作品から、鷹宮神社をメインに町興し(萌えおこし)を成功させました。
(*2)インパクトがありました
 石ノ森氏は”自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作”だと自負しているそうです(Wikipediaより)
(*3)ロボット刑事K
 私も誤解していましたが、作品名は”ロボット刑事”で”K”はつきません。検索のときはご注意を。デザイン的には、マザーとよばれる女神型の要塞が好きです。
(*4)赤=リーダー
 赤=リーダは間違い。組織運営上、リーダが赤でない作品も多いです。最近の作品で赤がリーダでないものは、
 獣拳戦隊ゲキレンジャーの”漢堂ジャン(ゲキレッド)”は入門が最後の弟弟子。リーダは明確でないのは、師匠のマスター・シャーフーがいるから。声が永井一郎なので、目を閉じて聞いていると、マスター・ヨーダです。
 魔法戦隊マジレンジャーの”小津 魁(マジレッド)”3男で最年少、リーダは長男のマジグリーン
 爆竜戦隊アバレンジャーの”伯亜 凌駕(アバレッド)”はメンバの一員で、リーダはアバレブラック
 知っていても、何の役にも立ちません。
(*5)目ん玉つながり
 天才バカボンに出てくるおまわりさんの目です
(*6)ロビーナちゃん
 99年放映の”燃えろ!! ロボコン”のヒロインのキューピッドロボット。ロボコンにとっては憧れの的。ちなみに、74年放映の”がんばれ!!ロボコン”のヒロインは”ロビンちゃん”です。11~14歳の島田歌穂が演じていました。
(*7)萬画館のあとの食べ歩き
 石巻市は、牡蠣、金華サバ、金華カツオ、サンマなど、魚介類が豊富。日本酒の”日高見”の醸造元もあります。ただし、呑んだら運転したいこと!
(*8)京本政樹
 必殺仕事人の”組紐屋の竜”で有名な美形俳優。特撮にも造詣が深く、かつて”京本コレクション”というヒーローのフィギュアを出していました。オタク=ダサいというイメージを一時的とはいえ払拭した功労者。


卯の花開く現世(うつせみ)に(架空の森/卯の花)

【本】架空の森(川原泉 白泉社文庫”美貌の果実”に収録)
 無口な中学生、苑生(そのお)さんと、やたらよくしゃべる小学生の織人(おりと)くんは、武士道ごっこに明け暮れる毎日。あるとき殺し屋はやってきて織人くんの命を狙う。はたして織人くんの出生の秘密とは・・・

【花】卯の花(うのはな)
 別名、空木(ウツギ)。5~6月に白い花が咲きます。卯月(うづき)は旧暦の4月(今の暦では4月下旬~6月上旬ごろ)に卯の花が咲くから。花言葉は”秘密”、”謙虚”

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写真は”Lensを通して・・・”より






 


今日、大学のクラブのOB会があり、出席してきました。大部分の方がアラかん(*1)なので、アラふぃふの私も年少さん組です。
 OB会の恒例で、最後に歌われるたのが、大学の逍遥歌”桜花爛漫(おうからんまん)”です。プロローグの一部を抜粋しますと

  卯の花開く現世(うつせみ)に 血潮の嵐渦を巻く
  ここ城南の一聖地 香陵に育まれし我等が○大健児
  我等が青春の喜びは胸に溢れ 腕(かいな)に熱き血潮のたぎるを覚ゆ

 ところで、OBになってからも含めて、かれこれ30年近く歌っていますが、卯の花のことをよく知らないんですね。で、よい機会なので調べてみました。

 春に白い花が咲くきますが、植物の名前としては空木(ウツギ)。空木の花だから卯の花です。アジサイ科の植物なのは意外でした。Wikipediaを見たところ、植物の卯の花よりも、卯の花=”おから”のほうが情報量が多いんですよね。Yahoo!でも、おからのほうが沢山でてくるし。

  卯の花の匂う垣根に 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて

で始まる”夏は来ぬ”の作詞は、国文学者で”新訓・万葉集(岩波文庫)”などの編者である佐佐木信綱。”サラダ記念日(*2)”の著者 俵万智のお師匠さんである佐佐木幸綱のお祖父さんにあたります。

 万葉集にはホトトギスとセットで24首(23首との記載もあり)もあるそうですが、古文は共通一次と共に(*3)過去に置いてきましたので、最近のものとして、川原泉の”架空の森”をご紹介。

 卯の花のエピソードが登場するのは殺し屋騒動が片付いて、織人くんが苑生さんのもとを去った後。ぼけだしたおばあちゃんが、ひと時正気にもどって、卯の花が舞い散る森のの中でのこと。

  森には人が 来ては去り  来ては去り
  白い花は  咲いては散り 咲いては散り
  その花を 卯の花という・・・

 最初に読んだときは、なんで入っているかわからないエピソードと思いましたが、よく読むと、季節(時)のうつろいと、喪失感をイメージしているんですね(*4)。Amazon.comのカスタマレビューで、”架空の森は、喪失と獲得の物語”と書いてありましたが、うまいこと表現するなと関心しました。

 それまでは、”食欲魔人シリーズ(*5)”に代表されるコミカル色の強い作品が多かったですが、この作品あたりから、コミカルな中にシリアスさのスパイスを利かせた作品が増えてきます。後の、”笑う大天使”後半3部作(*6)への原点が見えるような気がします。 

 わけのわからん映画版”笑う大天使”(*7)ではない、本当の川原泉を知って欲しいので、ぜひとも読んでいただきたい1冊です。

《脚注》
(*1)アラかん
 ”アラかん”は"Around還暦”つまり、60歳前後のこと。幹事のご挨拶でおっしゃってました。ちなみに”アラふぃふ”は”Around50”。
(*2)サラダ記念日
  「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
 1987年発刊。280万部という短歌集としては異例のベストセラー。娘の国語の参考書にも名前が載っていました。確か、初版かそれに近い版で買った記憶があります。
 会社のお嬢さんに”面白いよ”といって貸してあげましたが、”あんたのイメージに合わん!”と言われてしまいました。
(*3)共通一次と共に
 すいません、見栄張りました。一期校、二期校の時代(~1978年)の時代も受験しています。
(*4)季節(時)のうつろいと~
 卯の花のエピソードのあと、ばーさまが亡くなり、四十九日の翌朝、じーさまも逝くます。ばーさまが寂しくないよーに、なるだけ急いで。苑生さん曰く
  本当に仲の良い夫婦だったのだ
(*5)食欲魔人シリーズ
 やたら食うことに執着する人々を描いた、初期の代表作。”空の食欲魔人(白泉社文庫)”に収録。”不思議なマリナー”を読むと釣りに行きたくなります。
(*6)笑う大天使(ミカエル) 後半3部作
 ”空色の革命”、”オペラ座の怪人”、”夢だっていいじゃない”の3作。前半と同じ猫かぶり3人娘の話ですが、ぜんぜん違う読後感です。ぜったいお勧め。
(*6)わけのわからん映画版”笑う大天使”
 上野樹里のかわいさをもってしても、あの映画のひどさは救えんぞ! 小田一生監督は原作のよさを理解できていると思えん! なぜ、あのシナリオで川原泉がOKを出したかが不思議。


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