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2009年11月29日 - 2009年12月5日

SF者ってさあ、大体猫にピートって名前つけるよな(夏への扉 新訳版/キャットミント)

 ども、もしも猫を飼うならどんな名前するかを考えるたいちろ~です。
 古来、ネコの名前といえば、タマ、ニャンコ先生、トム、ジジ、シャミセンなど(*1)山ほどありますが、SF者にとって思い入れがあるのが”ピート”。表題のセリフは”今日の早川さん(*2)”の中でレア本コレクターの国生さんが、超SF小説オタクの早川さんに言ったセリフ。この”ピート”って名前の猫が出てくるのが、最近新訳版が出版された”夏への扉”であります。

Photo


写真は”私の花図鑑”のHPより。
キャットミントです。





【本】夏への扉 新訳版(ロバート・A・ハインライン 小尾 芙佐(訳))
 最愛の恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、大切な発明さえも奪われたデイヴィスは、コールドスリープとタイムマシンを駆使して本当の幸せをつかみに行く・・・
 ジャンルとしてはタイムトラベルモノですが、どっちかというと恋愛小説かな?
【花】キャットミント
 ハーブの一種ですが、花から猫の好きな香りを出すという記載と出さないというのとありました。香がするのがはっきりしているのは近接種の”キャットニップ”のほう(ハーブとしてはこっちの方メジャー)。どうもHPを見ているとこの二つが混同されているように思えます。

 ”夏への扉”の主人公のデイヴィスは発明家。その飼い猫が”審判者ペトロニウス(*3)”、愛称”ピート”。ストーリーは時間順に書くと

  1970年 デイヴィスは恋人に裏切られ、コールドスリープ。猫なし。
  2000年 コールドスリープから目覚める。無一文。
  2001年 タイムマシンで、1970年へ
  1971年 恋人と結ばれるために、コールドスリープ。猫付き。
  2001年 コールドスリープから目覚め、恋人のもとに。猫いっしょ。

 こう書いてしまうと、味もそっけもないですが、難しいんですよ、タイムトラベルもののあらすじ説明するのって。実際に読んでみるととても面白いのに。
 表題になっている”夏への扉”は小説の冒頭に出てくるこのフレーズから

   人間用のドアの少なくともひとつは、
   夏の世界に通じているとピートは信じて疑わなかった。
    (中略)
   だが、夏への扉への探索をやつはあきらめようとはしなかった。
   1970年12月3日、ぼくもいっしょに夏への扉を探し続けていた。

 最終章でのフレーズ

   やつ(ピート)の雄々しい小さな魂が
   ”夏への扉”を見つけてくれるように心から願っている。
   そこにはキャトミントが生い茂り、雌猫は親切で・・・
(以下略)

 SF者はもちろん猫好きもイチコロな名文句です。

 ハイラインが書いたのが1956年。1970年のコールドスリープも2001年のタイムマシンも完成しませんでしたが(*4)、デイヴィスは2001年を素敵な時代だといってくれています。同じ時代というものを、過去の人にとっての未来と、未来の人の過去として見た時(あぁ、時制がややこしい)、必ずしも良い時代であったとは限りません。
 ”夏への扉”が”すばらしき未来”の比喩だとすると、どの時代であっても未来は必ずすばらしいものだと思いたいものです。

 ”夏への扉”はSFのベスト作品にも選出されている名作。2009年に小尾芙佐によって新訳版が登場。小尾はダニエル・キイスの傑作”アルジャーノンに花束を(*5)”を翻訳した人でもあります。SF者にも猫好きにもぜひとも読んでいただきたい本です。

 ところで、もし私が猫を飼うなら名前は絶対に”シュレーディンガー(*6)”です!

《脚注》
(*1)タマ、ニャンコ先生、トム、ジジ、シャミセンなど
 タマ:国民的に有名はサザエさんちの白い飼い猫。
 ニャンコ先生:”いなかっぺ大将”(川崎のぼる)に登場するトラ猫。
    主人公の大左衛門の柔道の師匠。アニメ版の声は愛川欽也さんです。
 トム:世界的に有名な”トムとジェリー”に登場する水色猫。
 ジジ:”魔女の宅急便”(角野栄子、スタジオジブリ)に登場する黒猫。
 シャミンセン:”涼宮ハルヒの憂鬱”(谷川流 いとうのいぢ)に登場する
    オスの三毛猫。三毛猫はほとんどがメスでオスはほとんどいません。
(*2) 今日の早川さん
 本をこよなく愛する女性たちによる4コママンガ。Web版及び、早川書房から書籍版2冊が刊行中。本好きの人には必読の書です。
 Web版はこちらからどうぞ
(*3)審判者(アービター)ペトロニウス(*3)
 名前のモデルは実在の人物です。
 ローマ帝国ユリウス・クラウディウス朝期の政治家、文筆家である。第5代皇帝ネロの側近であった人物として知られ、小説「サテュリコン」の作者と考えられている。(Wikipediaより)
(*4)ハイラインが書いたのが1956年~
 1956年は、日本が国際連合に加盟した年。1970年には「人類の進歩と調和」をテーマとした日本万国博覧会が開催されました。
 2001年はアメリカ同時多発テロ事件(9.11)のあった年です。デイスカバリー号は飛びませんでしたが。
(*5)アルジャーノンに花束
 知的障害者のチャーリーは脳手術を受けて天才となるが、この手術には欠陥があった。高い知能を得たことによる孤独感と、失われていく知能への焦燥感・・・
 SFにおける最高傑作のひとつです。
 ちなみに、”アルジャーン”はハツカネズミの名前であります。
(*6)シュレーディンガー
 シュレーディンガーは量子力学の”波動力学”を構築したオーストリアの理論物理学者です。
 ”シュレーディンガーの猫”は、彼が提唱した思考実験の名前で、箱の中にいる猫が半分生きていて、半分死んでいる状態のこと。詳しく説明すると長くなるので、ご興味のある方はWikipediaをご参照ください。

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みんなが知ってるインドネシア語の歌(モスラ/クワ)

 ども、新入社員のお世話係りのたいちろ~です。
 なかなかに就活が厳しいおりですが、私の所属する会社の会社にも新入社員が入ってまいりました。総勢26名の研修を私の所属する本部で受け入れましたが、グローバル化が進む昨今、4名の外国籍の方がいらっしゃいます
 そのうち1名がインドネシア出身なんですが、個人的にはお付き合いのない国の人(*1)なのでいろいろ調べてみたところ、この曲がなんとインドネシア語のこと!。ということで、今回ご紹介するのは東宝特撮映画の名作”モスラ”より”モスラの歌”であります。

0476

写真はたいちろ~さんの撮影。
近所の公園のヤマグワです。
冬なので、色合いが悪くてすいません。





【DVD】モスラ(東宝 監督:本多猪四郎、特技監督:円谷英二)
 1961年に公開された、東宝の怪獣映画。
 主演はフランキー堺、小泉博、ジェリー伊藤、志村喬(*2)。
 南国のインファント島調査団のネルソンは双子の妖精”小美人を拉致する。それを救出するために大怪獣モスラの幼虫が東京に出現!。東京を壊滅させ、東京タワーに繭を作り成虫になったモスラはさらに被害を拡大していく・・・
 悪い外国人役のジェリー伊藤、頑固な編集長役の志村喬がいい味だしています。
Photo_6 【花】クワ(桑)
 葉はカイコの餌として利用される高木。カイコは1日で自分の体重以上の桑を食べるそうです。モスラはカイコではありませんが、餌をとってるシーンはなかったですがどうしてたんでしょう?
 桑畑って昔は地図記号にもってあるぐらいメジャーだったんですが、どこかで桑畑を見つけて食べてたんでしょうかね。(桑畑の地図記号⇒)

 さて、”モスラの歌”の歌詞ですが、こんなんです。

  モスラヤ モスラ ドゥンガン カサクヤン インドゥ ムー
  ルスト ウィラード ア ハムバ ハムバームア
  ランダ バンウンラダン トゥンジュ カンラー
  カサクヤーンム

  モスラや モスラ 助けてよ 呼べば
  時を越えて 海を越えて 波のようにやってくる守り神
      (Wikipediaより抜粋)

 担当しているのは
  作詞:由起こうじ(田中友幸、本多猪四郎、関沢新一の共同ペンネーム)
  作曲:古関裕而(阪神の六甲おろし、巨人の闘魂こめての作曲者)
  歌手:ザ・ピーナッツ(昭和を代表する双子歌手。マナカナのご先祖様)
 という結構なメンバが担当しています。で、この歌詞をインドネシア留学生によってインドネシア語へ翻訳されたのが、上記の歌とのこと。てっきり架空の言語だと思っていたんですが、ちゃんとした外国語だったんですね。

 久々にモスラを観ましたが、特撮版”三丁目の夕日”というか古き東京の原風景がでてきて面白かったです。特に圧巻なのは東京タワーに繭を作るシーン。今でこそまわりに高層ビルが立ち並んでいますが、当時は東京タワーのみが孤高の建物として起立します。改めて”東京タワーって高い建物だったんだ”と思いましたね。
 正式オープンの1958年12月23日以来、総訪問者数1億6千万人と(2009年10月16日現在)東京を代表する観光名所になったのはよくわかります。私も行ったし・・・

 ふと思ったんですが、このシーンでモスラを攻撃している”原子熱線砲”なるシロモノですが、やはり原子力兵器なんでしょうか? ロリシカ国の兵器ですが、非核三原則の前のこととは言え(*4)、これでいいのか?。

 ”モスラ”はDVDの外に、デアゴスティーニの”東宝特撮映画DVDコレクション”の第5号で発売されましたので、低価格で入手が可能。つっこみどこと満載ですのでぜひご覧ください。

 話は戻って、”モスラの歌”ですが、インドネシアの方にはぜひカラオケで歌っていただきたいものです。DAM.comで調べるとラインナップにはあるみたいですし。
 日本のアニメ、特撮が輸出産業になっている昨今、これぐらい茶目っ気がないとグローバル化なんで進みませんって!

《脚注》
(*1)個人的にはお付き合いのない国の人
 国勢調査によると、平成17年度ではインドネシアの方は約18,379人、日本における外国籍の方の1.18%を占めています。思った以上にいらっしゃるんですね。
 ちなみに1位が韓国(47万人、30%)、2位が中国(35万人 23%)、3位がブラジル(22万人 14%)です(総務省統計局のHPより)。
(*2) 志村喬(しむら たかし)
 昭和を代表する名優の一人。黒澤明の”七人の侍”の勘兵衞が有名ですが、ゴジラの山根博士など特撮映画でも渋い演技を見せています。
(*3)三丁目の夕日
 西岸良平原作のマンガ。昭和30年代前後の日本の風景を描いて大ヒット。2005年に薬師丸ひろ子、堀北真希により実写映画化されました。
 まだ見てないんで、今度見よっと!
(*4)非核三原則の前のこととは言え
 核兵器を持たず、作らず、持ち込まさずの非核三原則を遵守するという”非核兵器ならびに沖縄米軍基地縮小に関する衆議院決議”が採択されたのは1971年11月24日。モスラ公開のほぼ10年後のことです。
 もっとも、当時から有名無実であったのが政権交代でバクロされてますが・・・
 詳しくは外務省のHPをど~ぞ。

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