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2009年6月28日 - 2009年7月4日

男性とってに女性は、大人にとって子供は永遠の謎である(アルキメデスは手を汚さない/ハンゲショウ)

 ども、血塗られた人生を歩むたいちろ~です。
 今回のお題は”女の人の車内メイクってどう思う?”ですが、なんか、舞台裏を見せられているようで(*1)、あまり好きではないですね。DVDでも”メイキング・オブ・XX”という特典映像がありますが、本編が面白くてこそのメイクングであって、本編なしでいきなりメイキング映像だけ見せられてもな~という感じです。
 まあ、女性からすると”電車の中の見ず知らずのおぢさんに本編を見せる義理はない!”と言われそうですが。
 でも、同じ遅刻しそうで時間がないシチュエーションながら、”パンをかじりながら走る少女”ほどロマンを感じないのはなぜでしょうね?


Hangeshou

写真は”青木繁伸さんのHP”より。
ハンゲショウです。



【本】アルキメデスは手を汚さない(小峰元 講談社)
 1973年、第19回江戸川乱歩賞受賞作。テーマは”近頃の若いモンは!”
 中絶失敗による女子高校生の死亡、弁当による薬物中毒事件、姉の愛人の失踪、その裏に見え隠れする高校生の影・・・
 青春推理小説のさきがけとなった作品です。
【花】ハンゲショウ(半化粧、半夏生)
 ドクダミ科の多年性植物。名前の”半化粧”の由来は葉の一部を残して白く変化する様子から。古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれていたそうです。


 時間がないとはいえ、まったくスッピンというわけでもないでしょうから”半化粧”状態かな?ということで、今回の花はハンゲショウ(半化粧)です。実物を見たことはないですが、写真を見で見ている限り、確かに半分お化粧をしている花魁を連想させますね。
 さて、今回の本は古名の”カタシログサ”⇒”シラクサ(*2)”からの連想でシラクサ生まれのアルキメデスを扱った”アルキメデスは手を汚さない”です(*3)。

 1973年と35年以上前の推理小説ですが、この本を読み返すきっかけになったのが、前回書いた”ぼくらの時代”から。確か、この2冊とも読んだのが高校、大学ぐらいだったので、ほぼ主人公と同じ世代でした。

 で、テーマが同じ”世代間のギャップ”。
 ”ぼくらの時代”の著者、栗本薫は1953年生まれで江戸川乱歩賞の受賞者としては最年少(当時)、”アルキメデスは手を汚さない”の小峰元は1921年生まれで受賞当時は50歳過ぎ(*4)という違いはありますが、テーマは

  栗本薫(若者代表):大人には若いものの気持ちはわからない
  小峰元(大人代表):最近の若者は何を考えているかわからない

と、ほとんど同じ読書感です。

 でも、これって今でもまったく同じ構図なんですよね~
 今回の”女の人の車内メイクってどう思う?”にしてからが、大人vs若者になりそううだし。いかに人間のやっていることに進歩がないかがわかります。
 ウソだと思うなら、多少の風俗的な違いを無視して(*5)”アルキメデスは手を汚さない”を読んで見られるとわかります。現在書かれたといわれてもまったく違和感ありません。

  アルキメデスが発明した殺人機械は、大勢のローマ兵を殺した
  彼は殺人機械を発明しただけで、実際に操作したのはシラクサの兵士たちだ
  だから、アルキメデスの手は汚れていないといえるだろうか
(*6)

 もうひとつの本書のテーマですが、これも現在でも通じる警句。モノであれ、組織であれ、何かを作り出す大人としてかみしめておきたい一言です。

 ”アルキメデスは手を汚さない”は現在でも通用する青春小説の傑作だと思います。小峰元の作品は本書を除いて絶版状態だそうですが、もったいないですね。お読みになりたい方は図書館でお探しください。

《脚注》
(*1)舞台裏を見せられているようで
 ”サードガール(西村しのぶ)”でポーチから落とした口紅にてれる美女というシーンてのがあります。ボーイフレンドが
 ”うっかり舞台裏をのぞいてしまったのかな
とモノローグしていますが、これぐらいの奥ゆかしさがあるほうが好きであります。
(*2)シラクサ(Siracusa)
 イタリア共和国のシチリア島東岸に位置する都市。自然哲学者のアルキメデスはシラクサの出身。行った事はないですが、世界遺産である”パンターリカの岩壁墓地遺跡”があったりとよさそうなところです。
(*3)”カタシログサ”⇒”シラクサ”からの連想で~
 かなり強引な展開ですが、元々”アルキメデスは手を汚さない”の紹介用に調べていてシラクサからシロクサに行き着きました。そのあとコマネタのお題に引っかかったんですが、こんなケースは実は珍しいです。
(*4)小峰元は1921年生まれで受賞当時は50歳過ぎ
 青春推理小説を何作も書かれていますので、読んでいた当時はもっと若い人だと思っていました。
(*5)多少の風俗的な違いを無視して
 たとえば、JRが”国鉄(日本国有鉄道)”になっていたり。ちなみに国鉄が民営化してJRとなったのは1987年。今年(2009年)に入社する新入社員が生まれたあたりの年なんですね・・・
(*6)アルキメデスが発明した殺人機械は、大勢のローマ兵を殺した~
 紀元前4世紀初頭、シラクサの僭主ディオニュシオスはカルタゴに対して戦争を仕掛け、シチリア島全域を支配することに成功。シラクサ出身であるアルキメデスの発明品の中には、古代ローマによるシラクサの包囲に対抗するための軍事兵器もあった。シラクサは3年間持ちこたえたが、紀元前212年陥落。この戦争中に、アルキメデスは殺された。(Wikipediaより抜粋)。
 すいません、世界史苦手なんです。

おやすみ、マイケル(スリラー/横浜外国人墓地)

 ども、ムーンウォーク(*1)はできないたいちろ~です。
 2009年6月25日、マイケル・ジャクソンさんがお亡くなりになりました。享年50歳(*2)。あまり洋楽は得意ではないし、マイケル・ジャクソンの曲もあまり知りませんが、”スリラー”は見ました
 ということで、故人を偲んで、今回は”スリラー”のお話です

Noimage_2
墓地の写真はありません。
変なもの写っていると困るので。


【DVD】スリラー(マイケル・ジャクソン)
 レコード,CD史上最も売れたマイケル・ジャクソンのアルバム。
 ミュージックビデオでは、マイケル自身が狼男になったり、ゾンビ(*3)となってモンスターや他のゾンビと踊り狂うという内容。
【旅行】横浜外国人墓地(The Yokohama Foreign General Cemetery)
 横浜”港の見える丘公園”にある観光スポット。ペリー提督まで由来の遡る歴史ある美しい墓地です。


 アルバム発売は1982年ですが、やはり衝撃的だったのは、ミュージックビデオの方でしたね。英語の歌詞はほとんどわかりませんでしたが、これだけわかりやすい映像化はなかったです。今でこそミュージシャンがイメージビデオを出すのは珍しくないですが当時はこれだけでテレビが特番をやるぐらいでした。

 狼男に変身するマイケルとか、墓地から復活するゾンビとかホラーテイスト満載でした。でも、映画で出てくる墓地ってどうしてああも不気味に撮るんでしょうか。横浜の外国人墓地に行ったことがありますが、もっと清楚で美しいとこなのに。まあ、外国人の墓地なので、エキゾティックだから観光地になるので、日本の”墓場”だったら歴史上の有名人でもない限りデートスポットにはなりにくいのかも(*4)。

 話を戻します。

 世界のスーパースターが自らあんなに不気味なモンスターを演じるというのも結構驚きでした。それまであまりマイケル・ジャクソンを知りませんでしたが、あれで一発で覚えました。
 ”スリラー”ブームは日本にも飛び火して、フラワーダンシングチームによる”日本版スリラー”も登場しましたし(*5)。21世紀にはいると、まんま、”ゾンビーズ(*6)”なんてのも登場するし・・・

 とにかく、おぢさん世代にとって、マイケル・ジャクソンはディスコの”ジョン・トラボルタ”(*7)、ストリートパフォーマンスの”一世風靡セピア”(*8)と並んでダンスのすごさを実感させてくれたエンタテナーです。
 ま、おぢさんだって昔はけっこうダンスを踊ってたんすよ。私はヘタだったけど。だから、今の若いモンが路上でくるくる踊っていてもあんまり目くじらたてるのもいかがなものかと(*9)。

 昨今はスュキャンダルのニュースが目立っていましたが、改めて調べてみるとすごい人だったんだとわかりました。


 だからマイケル、もうゆっくりおやすみ。
 リアル”スリラー”なんかしなくていいから。



 文末ではありますが、故人の冥福をお祈りいたします


《脚注》
(*1)ムーンウォーク
 前に歩いているように見せかけて実は後ろに動いていると言うダンステクニック。マイケルの得意技。
(*2)享年50歳
 マイケルは1958年8月29日生まれ。えっ、私と年 ひとつしか違わないの?!
(*3)ゾンビ
 死体のまま蘇った人間のこと。有名なのはブードゥー教の秘術によって生み出された「生ける死体」です。同じモンスターでありがなら吸血鬼のようなロマンもなく、狼男のような野性味もなく、ただほっつき歩くだけの不気味な存在。
(*4)日本の”墓場”だったら~
 それでも暦女限定かも。
(*5)フラワーダンシングチームによる”日本版スリラー”~
 フジテレビで1980年代に放映された”オレたちひょうきん族”より。司会の島田紳助、踊るウガンダ、オバQの西川のりおが若いです!
(*6)ゾンビーズ
 ヲタク系(?)ダンシングユニット。このユニットの真価はダンスの上手い下手ではなく、ヲタ芸をエンタテイメントの粋まで昇華させたことにあります。
(*7)ディスコの”ジョン・トラボルタ”
 ジョン・トラボルタは映画”サタデー・ナイト・フィーバー(1978年上映)”で、ディスコブームを巻き起こしました。
(*8)ストリートパフォーマンスの”一世風靡セピア”
 1980年代活躍した硬派なダンスユニット。メンバーには『踊る大捜査線』の柳葉敏郎も。今ではナイスミドルの代表のような人ですが、昔はこんなのもやってました。
(*9)今の若いモンが路上でくるくる踊っていても~
 ”近頃の若いモンは”の典型です。

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