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2009年6月14日 - 2009年6月20日

ライトノベルよ、私は還ってきた!(時をかける少女/ラベンダー)

 ども、時をかけるおぢさん、たいちろ~です。(だから、ウソだってば)
 さて、前回に引き続き”時をかける少女、今回は文庫版の紹介です。

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写真はたいちろ~さんの撮影
ラベンダーの苗。ハーブ園にて



【本】時をかける少女(筒井康隆)
 中学3年生の芳山和子(よしやまかずこ)は、ラベンダーの香りをきっかけにタイムトラベル能力を身につける。その原因を探るために、タイムトラベルするが・・・
 初出は1965年、1972年の書籍化(鶴書房)を経て、76年に角川文庫より出版。
 原田知世、内田有紀などにより映画化、仲里依紗でアニメ化されたジュブナイルの傑作
【花】ラベンダー
 主に紫色の小さな花がかたまって咲く良い香りの代表的なハーブ。60年代まではそれほど知られていなかったそうですが、”時をかける少女”で使われたことで一般に知られるようになったとのこと。


 今の若い人に”ジュブナイル(juvenile)”といってもピンとこないかもしれませんが、今でいう”ライトノベル”のご先祖さまにあたります。
 中学生から大学生あたりまでをターゲットにした小説ですが、呼び方の変遷としては
  ジュブナイル ⇒ ヤングアダルト/ジュニア小説 ⇒ ライトノベル
ぐらいでしょうか?

 こう書くと”子供よりちょっと上の人向け”ぐらいの感じでしょうが、かつては食えないころの(?)SF作家(*1)がキラ星のような作品を出してたんですね。主だったところをあげると

 筒井康隆:時をかける少女、家族八景(七瀬シリーズ)、緑魔の町 など
 光瀬龍 :夕ばえ作戦、暁はただ銀色 など
 眉村卓 :なぞの転校生、ねらわれた学園、まぼろしのペンフレンド など
 星新一 :ボッコちゃん、悪魔のいる天国、気まぐれ指数 など

 この後、新井素子(*2)などヤングアダルトの時代を経て、現在のライトノベル全盛期を迎えます

 面白いのは、今のライトノベルとのビジュアルな扱いの比較

 ジュブナイルの多くは角川映画や、少年ドラマシリーズ(*3)で映像化されています

  角川映画:時をかける少女(原田知世 監督:大林宣彦)
       ねらわれた学園(薬師丸ひろ子 監督:大林宣彦)(*4)
  少年ドラマシリーズ:
       タイム・トラベラー(時をかける少女)
       夕ばえ作戦、暁はただ銀色
       なぞの転校生、まぼろしのペンフレンド
       気まぐれ指数

 ライトノベルは言うまでもなく、今や深夜アニメ原作の定番。
 ”涼宮ハルヒの憂鬱(原作 谷川 流、表紙 いとう のいぢ)”、”灼眼のシャナ(原作 高橋 弥七郎 表紙 いとう のいぢ)などが代表格。

 逆に違うのが表紙の扱い。今でこそ”表紙のイラストが売上げに影響する(*5)”と言われていますが、当時はあまり意識はなかったように感じます。
 ”時をかける少女”も最近では、角川文庫版の表紙はエヴァンゲリオンの貞本義行、角川つばさ文庫版はいとうのいぢになっているし。時代の流れを感じます。

 そういえば、ファウスト(講談社)の2008年SUMMER号で筒井康隆の小説にいとうのいぢのイラストの作品が載った時、「文学史上の”事件”が発生!」というキャッチコピーが出ていましたが、古い本読みにとってはむしろ先祖がえり。
 ”ライトノベルよ、私は還ってきた!(*6)”といった感じです。

 余談ですが、この手のブログを書いていて意外とたいへんなのが、”この本の表紙は誰が書いているか?”を調べること。古い本の表紙の装丁に関する情報ってあまりないんですね。読んだ本と表紙のイメージというのが結びついてるんですが。今回の”筒井康隆 全文庫”みたいにまとめてくれているホームページはとっても助かります。

 昔ですが、この本を読んで庭にラベンダーを植えていました。
 けっこう本を読みますが、花を植えるきっかけになる本というのはなかなかないんですよ。そういう意味でも、傑作です。


《脚注》
(*1)食えないころの(?)SF作家
 かつては、”士農工商SF作家、ハヤカワこけたらみなこけた”といわれてました。
 ハヤカワとは、SF中心の出版社”早川書房”のこと。スターウォーズ(日本での公開は1978年)などによるSFブーム以前の話です。
(*2)新井素子
 高校2年でデビューしたSF作家、ぬいぐるみフリーク、方向音痴。
 代表作は、グリーンレクイエム、星へ行く船シリーズ、結婚物語など多数。
(*3)少年ドラマシリーズ
 1972~83年にNHKが放映した小中学生向けのテレビドラマシリーズ。当のNHKにすらほとんど映像が残されていないという幻のお宝映像てんこもりのシリーズです。
 原作には、新田次郎、北杜夫、曽野綾子、灰谷健次郎、宮沢賢治、石坂洋次郎、萩尾望都なんてのが名前を連ねています。
(*4)ねらわれた学園
 ちなみに、TV版の主演は原田知世。
 今なら、”世界の中心で、愛をさけぶ”で、映画版が長澤まさみ、TV版が綾瀬はるかといった例に匹敵するぐらいすごいことです。
(*5)表紙のイラストが売上げに影響する
 川端康成の”伊豆の踊子”の表紙を”ジョジョの奇妙な冒険”の荒木飛呂彦が、芥川龍之介の”地獄変”、夏目漱石の”こころ”、太宰治の”人間失格”を”DEATH NOTE”の小畑健が、ジュール・ヴェルヌの”十五少年漂流記”の表紙を”電影少女”の”桂正和”が書く時代です。
(*6)ライトノベルよ、私は帰ってきた!
 モトネタは”、”機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY”より。 ”ソロモンの悪夢”の異名を持つ敵キャラ、アナベル・ガトー少佐の名セリフ。
  再びジオンの理想を掲げるために”
  「星の屑」成就のために!
  ソロモンよ、私は還ってきた!


ビックバンはラベンダーの香り(時をかける少女/ラベンダー)

 ども、時をかけるおぢさん、たいちろ~です。(ウソです)
 さて、今回のお題は”タイムマシンがあったら、どの時代に行きたい?”ですが、何しにいくかによりますね~。今の自分を変えたいなら学生時代とか。でも、人の意見を素直に聞くようならこんな私にはなっていないでしょうし・・・
 まあ、観光に行くのなら、ビックバンを見に行きたいですね(*1)。史上最大の花火です。
 ということで、今回のご紹介はタイムトラベルものの定番、”時をかける少女(DVD)”であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
左はラベンダーのドライフラワー、右はポプリ
ともに北海道の新千歳空港にて



【DVD】時をかける少女(原作 筒井康隆)
 中学3年生の芳山和子(よしやまかずこ)は、同級生の深町一夫たちと理科室の掃除中、ラベンダーの香りを嗅いで意識を失う。それをきっかけにテレポーテーションとタイムトラベル能力を身につける。その原因を探るために、意識を失った時間の理科室にタイムトラベルするが、そこで見たものは・・・
 筒井康隆によるタイムトラベルものの傑作。
【花】ラベンダー
 主に紫色の花が咲くシソ科の常緑樹。ハーブティー、アロマセラピーに使われるように、いいにおいがします。花言葉は”あなたを待っています”


 ”時をかける少女”は過去何回かリメイクされていて、”芳山和子を演じたのは誰?”と聞けば、だいたいその人のジェネレーションがわかります。

 ・1972年版:島田淳子(浅野真弓(*2))
   NHK少年ドラマシリーズ第1作。放映名は”タイムトラベラー”
   NHKにも映像が保存されていないという幻の名作。
   詳しくは”題名未定のホームページ”をご参照ください
 ・1983年版原田知世
   おそらく、最もメジャーな”時をかける少女”
   大林宣彦監督による「尾道三部作」の第2作(*3)
   原田知世の歌う主題歌の作詞、作曲は松任谷由実
 ・1985年版:南野陽子
     フジテレビ単発ドラマ(月曜ドラマランド)
 ・1994年版:内田有紀
   フジテレビドラマ(ボクたちのドラマシリーズ)
   主題歌はNOKKOの”人魚”
 ・1997年版:中本奈奈
 ・2002年版:安倍なつみ(モーニング娘。)
   TBS単発オムニバス「新春! LOVEストーリーズ」内の一篇
 ・2006年版原沙知絵(*4)(声優)
   この中では唯一アニメ映画。監督は細田守。第38回星雲賞他を受賞。
   当初の興行規模はミニシアター並みだったが、口コミでヒットした作品
   キャッチコピーは”待ってられない未来がある(*5)”

 で、遠い目をして”浅野真弓”と答えたなら、その人は間違いなくおぢさんです(それは私です・・)
 
 話は飛びますが、宇宙が若く非常に高温だった時代には物質と反物質が同じ数だけ存在したと考えらているそうですが、現在はほぼ完全に物質から構成されているらしいです。この非対称性が作られたかは解明されていないそうですが、”タイムトラベルでビックバンを見に来てた芳山和子が落としたラベンダーのポプリが原因”なんていうSFを書いたら受けるでしょうか・・・?

 原田知世版もいいですが、浅野真弓が演じる”タイムトラベラー”もできるならもう一回見たいですね。ミステリー映画にも使えそうなテーマソングも魅力的です。
 そっか、タイムマシンに乗って、これ見に行けばいいんだ!

 小説版については、次回をお楽しみに


《脚注》
(*1)ビックバンを見に行きたいですね
 何気に言ってますが、科学的には無茶苦茶です。
 ビックバンを見るためには、
  ①ビックバンの発生する直前にその場にいる
  ②ビックバンを眺めるために外にいる
  ③ビックバンを光として認識することができる
 といった条件が必要。
 ①については、ビックバン=空間そのものなので、”その外”を規定することが矛盾。②についても、ビックバン=宇宙の始まりなので、”その前”を規定することが矛盾。③については、ビックバン=光速で拡散する宇宙なので、光がとどいた瞬間、ビックバンの中にいることになります。
 この解説で合ってますよね? 
(*2)浅野真弓
 現在はミュージシャンの柳ジョージの奥さんだそうです
(*3)「尾道三部作」の第2作
 他の2作は”転校生”(主演 尾美としのり、小林聡美)、”さびしんぼう(富田靖子、尾美としのり)。尾道は映画による町興しで最も成功した例かと。
 最近ではアニメ”かみちゅ(脚本 倉田英之、キャラクター原案 羽音たらく)のモデルでもあります。
(*4)原沙知絵
 ”仲里依紗”とこたえた人、残念でした。このアニメの主人公は紺野真琴(こんの まこと)で声優が仲里依紗。芳山和子は真琴の叔母さん役で登場しています。
(*5)待ってられない未来がある
 ”らき☆すた”の泉こなたさんが”待ってられないゲームがある”というパロディをやっています。

知的好奇心の無駄遣い、かな?(樽とオークに魅せられて/シラカシ)

 ども、ブログとかで使うサーバ売ってる、たいちろ~です。(*1)
 今回のお題は”ブログをやっていて楽しいこと”ですが、私の場合はブログを書くという行為を通して知的好奇心を満足させることですかね。今までみたいに単に本を読むだけでなく、人にわかってもらうためにいろんなことを調べたり、携帯電話で写真をとったりすることも楽しいです。
 それに、このブログを書き出して、花や季節の移り変わりに心を配るようになりました
 そりゃ、アクセス件数も気にはなりますが。
 ただ問題は、ブログに書いていることが一般的に見てあまり役に立たない知識だったりして・・・


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写真はたいちろ~さんの撮影
左と中央が近所の公園のシラカシ
右はニッカ宮城工場にある樽のモニュメントです。



【本】樽とオークに魅せられて(加藤 定彦 TBSブリタニカ)
 ウィスキーなどを作るのに使われる樽、樽を作るオーク、お酒と料理などの話題を扱った本。オーク(Oak)とはナラ(楢)、カシ(樫)類の属を表す英語です。
 著者の加藤 定彦氏はサントリーの顧問でウィスキー樽一筋40年と、この分野での造詣の深さには定評のある方だそうです。
【花】シラカシ(白樫)
 ブナ科コナラ属の常緑性広葉樹。東京でカシ(樫)といえばこの木を指します。木材は硬くて重いので敷居や、木剣、ラケットの柄などに利用されます。


 引き合い出して申し訳ないんですが、現在読んでいる”樽とオークに魅せられて”はウィスキー樽の話題を中心に書かれた本です。でもウィスキー樽なんて実物を見る機会自体ほとんどないシロモノです。小娘相手に盛り上がる話題ではないでしょうし(*2)、この薀蓄を武器におねいさんをバーで口説くような財力もありません。ましてや私より年上の50代の女性にいたっては(以下自主規制)。
 また、いかに園芸が好きな方でも”しらかしとあかがしの違い(*3)”なんて話はしないでしょう。

 でもこの本、読んでみるとやたら面白いんですね。会社員の書いた本というより、職人さんが書いた本。自分のやってきた仕事への誇りと愛着が感じられます。それでいて、ほとんどの読者にとって縁のない世界であろう知識を実にわかりやすく書いておられます。 ブロガーにとって、人に読ませる文章を書く上では見習いたいものです。
 写真も多用されていて、眺めているだけでも楽しめます。

 まあ、知的好奇心を満足させるということは、役に立つとか、立たないとかとは次元の違う話なのかもしれません。


 ブログの話題になったので、ちょっとだけ昔話を。

 実は私、社内のホームページを黎明期からやってました。元々は同じ部の人が使われなくなったパソコンを持ってきて、社内のネットワークにつなげたのが最初(*4)。
 ”ネットにつながっているならホームページができるはず”ということで、情報発信用のホームページを始めました。1997~8年ごろのことだったと思います。なぜ、年代まで覚えてるかというと、FIFAワールドカップのフランス大会(1998年)にあわせてバナー(*5)も作成したからです。
 コンテンツも”HEDIT”というツールで作ってました(*6)

 なんだかんだで、今でも情報発信という業務をやっていますが、この手の仕事で難しいのはITリテラシーではなく、モチベーションのほう(*7)。情報発信ってのは、やらなくてもすぐには別に困らないんですが、長い目で見るとやるとやらないでは全社レベルで効果に大きな差が出てきます。
 やっていたからといって、すぐに評価に直結しにくいといったこともあって(*8)、個人的にこういったことが好きでないとなかなか長続きしません。組織としては良いことでなないんですけどね。

 ブログも同じで、ほとんどの人にとって名声やお金にはまず直結しないものですし、楽しくないと続かないんでしょうね。
 ま、今のところ楽しいブログライフを送っています


《脚注》
(*1)ブログとかで使うサーバ売ってる~
 冗談に聞こえるかもしれませんが、これは本当。
 某ITベンダの、とある本部でサーバ拡販推進責任者をやっております。
(*2)小娘相手に盛り上がる話題ではないでしょうし
 未成年にお酒を飲ませてはいけません。
(*3)しらかしとあかがしの違い
 いちおう説明しますと、材が白くてやや細長いのが白樫、材が赤くてやや丸ぼったいのがあかがし。樹高がやや高い(15~20m)のがしらかしで、幹の直径がやや太い(60~70cm)のがあかがし。
 まあ、書いてる本人だって3日たったら忘れそうな知識です。
(*4)社内のネットワークにつなげたのが最初
 当時は情報管理があまりうるさくなかったので、特に何も言われませんでしたが、今こんなことをやった日にゃ、会社からどやしつけられます。
(*5)バナー
 ホームページの上のほうとかにあるイラストのことです。サッカーをやっている子供とフランスの国旗を使ったデザインにしてました。
(*6)”HEDIT”というツールで作ってました
 今でこそ、ホームページビルダーとか簡単にホームページを作成するツールを使っていますが、ほとんど個人で始めた当時にそんなもんを買ってもらえるはずもなく、雑誌のおまけについていたホームページ用のテキストエディタ(文字入力に特化したワープロみたいなもの)だけで作っていました。
(*7)ITリテラシーではなく、モチベーションのほう
 ”ITリテラシー”はパソコンなどを使いこなす能力、”モチベーション”は動機付けといった意味。すぐ横文字を使うのは、IT産業の人の悪いクセです。
(*8)すぐに評価に直結しにくいといったこともあって
 実際、ホームページの継続にあたって、当時の上司と大喧嘩したこともあります。

日々是、コバヤシマルテスト(StarTrekⅡ/白鳥)

 ども、TUTAYAのお得意様、たいちろ~です。
 今回のお題は”お気に入りの映画DVDを教えて!”ですが、困ったな~。
 カリ城セカチューも最近やったし、2001年も、大脱走も、ローマの休日も、ロミジュリ銀英伝もやっちゃったしな~(*1)
 今さらSTARWARSやエヴァもありきたりすぎるし・・・
 と思ってたら、ちょうどスタートレックのポスターを見かけましたので、今回は”StarTrek(スター・トレック)”のオリジナルシリーズにしましょう!

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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の公園にいた白鳥(スワン)です





【DVD】StarTrekⅡ カーンの逆襲
      (主演 ウィリアム・シャトナー レナード・ニモイ)
 ”宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である(*2)”で始まる有名なSFTV番組。
 ”カーンの逆襲”は映画版第2作。遺伝子工学によって生まれた”カーン”によるカーク船長への復讐、生命を誕生させる”ジェネシス計画”、カーク船長の息子の登場、スポックの死と映画版の中ではもっともTOS(*3)に近いテイストの作品です。
【動物】白鳥(スワン)
 カモ科の水鳥の総称。冬季に日本に渡って越冬するのがオオハクチョウとコハクチョウ、年中いるのはコブハクチョウだそうです。スマートなイメージがありますが、空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量とのこと。


 スター・トレックは、日米を問わず40代から50代前半のおぢさんにとって、サンダーバード(*4)と並んでSF番組の原体験になった作品かと思います。5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船エンタープライズの物語ですが、毎回、さまざまな事件やいろいろな宇宙人が登場し、アクションあり、知的な会話ありと、当時のセンス・オブ・ワンダーを思いっきり感じさせてくれました。

 登場人物も魅力的。(スター・トレック公式HPより抜粋)

  ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー 声優:矢島正明)
   勇気と情熱にあふれ、正義感と強い指導力でクルーをリードする、
   エンタープライズの船長(大佐)。
  Mr.スポック(レナード・ニモイ 声優:久松保夫)
   的確な情勢分析でカークをサポートする副長兼科学主任(中佐)
   感情を表に出すことのない、冷徹な論理の人。バルカン人と地球人のハーフ。
  Dr.マッコイ(ディフォレスト・ケリー 声優:吉沢久嘉)
   人情味あふれる医療主任(少佐)。カークよりも年長なので、
   カークにとっては人生相談の相手。

 だいたい、50代後半以上の人が正確分析をすると、”織田信長型、豊臣秀吉型、徳川家康型”ってのが出てくるんですが、あらフィフのおぢさんにとっては、”情熱のカーク型、論理的なスポック型、人情のマッコイ型”になります。
 この3人は実にバランスのとれたチームです。もし、この3人が会社にいれば、どんなプロジェクトでもうまくいきそうな気がします。逆にカークが欠けるとやる気を鼓舞する人がいないし、スポックがかけると論理的にストップをかける人がいないし、マッコイがいないと人情でフォローする人がいません。
 そのほかにも、エンジニアのチャーリー、通信士のウラ、パイロットのチェホフ、カトー(スールー)などのスペシャリストがチームを支えています。

 細かい話ですが、私の借りたDVD版では、エンタープライズ号の主任パイロットの日本語吹き替えがミスター・カトウになっているのもオールドファンには嬉しいところ(字幕ばミスター・スールー)

 今回ご紹介の”カーンの逆襲”の敵キャラは、かつて地球から追放され、カークを恨んでいる”カーン”。マッチョな内田裕也(*5)といった印象ですが、オールマイティの人。 カリスマ性のあるリーダーなんですが、人の言うことを聞かないんですね。部下からカークへの復讐をやめるように諌められても怒っちゃうし。ま、現実社会ではこっちのタイプのほうが多そうですが。

 登場するメカも秀逸です。

 宇宙船U.S.S.エンタープライズは”スペース・スワン(宇宙の白鳥)”とたたえられる美しいフォルム。TV版は丸っぽいスタイルですが映画版ではシャープになっています。第一船体(前方の円盤部)、第二船体(紡錘状の機関部)、2機のワープ・ナセルから構成されていて、羽を広げた白鳥といったイメージです。
 ちなみに、NASAのスペースシャトル・オービタの初号機はトレッキー(スタートレックファン)の署名運動によって”エンタープライズ”と命名されました(*6)。まあシャレのわかるアメリカ人というか、やはりエンジニアにとってもそれだけ象徴的なネーミングなんでしょう。

 あと、忘れられないのはコミュニケータ(通信機)。パカッとフタのあく折りたたみタイプ。携帯電話で折りたたみ式が発売された時は欲しくてたまりませんでした。現在でも、このタイプを愛用しています。

 ネタバレになりますが、表題の”コバヤシマルテスト”ですが、これはどう行動しても最後は全滅を免れないシナリオで、カークは”性格テストで正解はない”と言っています。
 で、このテストをクリアした唯一の人物が候補生時代のカーク。そのやり方は”シミュレーション用のプログラムを書き換えた”、つまりテストの条件を変えたんですね。息子のデビッドから”詐欺だな”と言われています。
 会社でも、どうやっても達成できない目標というのがままあります。従来の発想ややり方ではクリアできないので、”ブレイクスルー”という便利な言葉が使われまが、まあ、目標設定の見方を変えてみるというのも、解決方法のひとつかも。そういえば”戦国自衛隊1549(*7)”でも、同じようなネタがありました。
 人から”詐欺だ”と言われたら、”私は勝算ゼロは信じない。負けは嫌いだ。”(カーク)とうそぶいてみましょう(*8)。

 コバヤシマルテストは2009年公開の”スター・トレック”の中でも扱われているそうです(公式HP予告映像)。まだ見てませんが、早くDVDにならないかな!(*9)

 最後になりますが、今回のネタを書くのに調べたところ、このDVDのカーク提督は52才と、私と年があんまりわらないんですね。とてもショックでした!


《脚注》
(*1)カリ城やセカチューも最近やったし~
 カリ城:ルパン3世 カリオストロの城
     (監督 宮崎駿、声優 山田康夫、島本須美)
 セカチュー:世界の中心で、愛をさけぶ
     (監督 行定勲、主演 森山未來、長澤まさみ)
 2001年:2001年宇宙の旅
     (監督 スタンリー・キューブリック、原作 アーサー・C・クラーク)
 大脱走:(監督 ジョン・スタージェス、主演 スティーブ・マックイーン
 ローマの休日:(監督     ウィリアム・ワイラー、主演 オードリー・ヘプバーン)
 ロミジュリ:ロミオとジュリエット
      (監督 フランコ・ゼフィレッリ、主演 オリビア・ハッセー)
 銀英伝:銀河英雄伝説(監督 石黒昇、原作 田中芳樹、声優 富山敬)
(*2)宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である
 ナレーションは007=ショーン・コネリーの若山弦蔵氏が担当。ちなみに、このオープニングの音楽を聴いて”宇宙大作戦”と言うのは40代後半以降のおっちゃんです。”スタートレック”の名前が定着したのは映画公開の1980年以降だったかと。早川のノベライゼーションも”宇宙大作戦”だったしね。
(*3)TOS
 ”Star Trek”はいくつかのシリーズが作成されていますが、カーク船長がメインで登場するのは”TOS(The Original Series)”。日本では1969年より放映されました。
(*4)サンダーバード
 5人の兄弟がスーパーメカを駆使して事故の救助にあたる”国際救助隊”の物語。日本での放映は1966年より。製作はジェリー・アンダーソン。
 オープニングのテーマを聴くと、今だにワクワクします。
(*5)内田裕也
 伝説のロッケンローラーにして俳優。樹木希林のだんなさんで、本木雅弘は娘婿。でも、この人が義理のお父さんって、たいへんっぽそうです。
(*6)署名運動によって”エンタープライズ”と命名されました
 日本なら、気象衛星に”ヤマト(宇宙戦艦ヤマト)”とか”ホワイトベース(機動戦士ガンダム)”といった名前をつけるようなものです。
(*7)戦国自衛隊1549
 2005年に公開された角川映画。79年公開の”戦国自衛隊(原作 半村良)のリメイク版ですが、こちらの原作は、”機動戦士ガンダムUC”、”終戦のローレライ”の福井晴敏が担当しました。
(*8)うそぶいてみましょう
 ただし、法令順守は原則。法律を犯してまで目標を達成しても塀の中に入ったんでは何をやっているかわかりません。
(*9)早くDVDにならないかな!
 何かで読んだんですが、最近映画がすぐにDVD化されるのは、投資したファンドに対し、早く資金を還元する必要があるからとのこと。なので、本木雅弘が主演をした”おくりびと”のように映画公開中にもかかわらずDVDが発売されるといったことも起こります。

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