« 2009年3月1日 - 2009年3月7日 | トップページ | 2009年3月15日 - 2009年3月21日 »

2009年3月8日 - 2009年3月14日

この大空に翼をひろげ、飛んで行きたいよ(翼をください/ブラックジャック/鴻鵠)

【CD】翼をください (赤い鳥)
  1971年発表のフォークソングの名曲。若い人には、FIFAワールドカップ フランス大会のサッカー日本代表チームの応援歌といったほうがわかり易いでしょうか(と言っても、もう10年以上前ですけど)。
【本】”ブラックジャック”より”鳥人間”(手塚治虫 秋田文庫)
 母親の飲んだ薬の副作用で生まれつき歩けない少女、成田以香留(いかる)は、ブラックジャックの手術を受けて、鳥のように空を飛べるようになるが・・・
 秋田文庫版 17巻に収録。
【動物】鴻鵠(こうこく)
 ”鴻鵠”は鴻(おおとり)や鵠(くぐい 白鳥の古名)など、大きな鳥の代名詞。

Pict0054b
写真は、”Gocho Museum”より、白鳥。



 先日、鳥人間コンテストの2010年の再開が決まったそうです(*1)。娘が工学部航空学科志望なので、励みになって大変よいことだと思っております。人はやはり大空に憧れるもの。年に何回も出張で飛行機には乗りますが、やはり自力で空を自由に飛んでみたいと思います。
 1日だけなってみたい動物と聞かれたら、やはり”鳥”と答えるでしょうね。

  この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ
  悲しみの無い 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい


 フォークグループ”赤い鳥”の”翼をください”のフレーズです。
 おぢさん世代としては、サッカーの曲というより修学旅行の歌。中学校ではバスの中で歌った記憶があります。伸びやかな明るいメロディ、自由にあこがれるわかりやすい歌詞。カラオケなんぞありませんが、けっこう盛り上がっていました。

 さて、人間が本当に鳥になれる手術ができたとしたらどうでしょうか?
 と、言うことで天才医師”ブラックジャック”の登場です。

 ブラックジャックの手術を受けて、空を飛べるようになった以香留だが、そこに待っていたのは、羨望のまなざし、ジェラシー、そして見世物にして一儲けを企むオヤジ。逃げ惑う以香留は最後には鉄砲で打ち落とされてしまいます。

 ブラックジャック
  あなたが鳥のように空を飛べれば幸せだろうと考えた私がおろかだったよ
  義足をつけてなんとか歩けるようにしてあげる
 以香留
  もとの体にもどっても どうせ世間はわたしを健康な人間とは見てくれないわ
  人間ってつめたいのよ そしてとっても不自由だわ
  いっそ、鳥にしてください

 そして以香留は鳥になる手術を受けます。ラストシーンはブラックジャックに感謝しながら山へ飛んでいくところ。

 以香留
  先生 ありがとう。わたし、今度こそすっかり自由よ

 ブラックジャックはとても好きな作品ですが、このエピソードはいくばくかの違和感を感じます。深い森の中で鳥達と暮らすというのは、隠遁生活を送るということ。私もかれこれ50歳近くなりますが、まだそこまで達観できません。ましてやおそらく10代であろう以香留をそこまで追い込んだ世間って・・・
 SFでは、迫害されたり利用されたりするエスパーは定番ですが(*2)、鳥人(超人)的な能力って、人を幸せにするとは限らないんですね。やはり、1日という限定があるほうがいいのかも。

 えっ、どんな鳥がいいのかって?
 やはり、大きな鳥がいいですね。

 燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや(*3)

 まあ、大ボラと聞くか、ひがみととるかはその人次第ということで・・・


《脚注》
(*1)鳥人間コンテストの2010年の再開が~
 予算削減を理由に2009年大会は中止となりました。某プロ野球の放映権にアホほど金を突っ込むなら、こっちに予算を廻すべきだと私は思います。
 (読売テレビの公式HPより
(*2)迫害されたり利用されたりするエスパー~
 最近では、”絶対可憐チルドレン”(椎名 高志 少年サンデーコミックス)とか。ギャグマンガですが、小学生の女の子に、エスパーを解放するための革命組織や、エスパーを暗殺者に仕立てる普通人の秘密結社と戦わせたりと、設定自体はけっこうシビアです。
(*3)燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ~
 ツバメやスズメのような小さな鳥には、鴻鵠のような大きな鳥の志は理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない、というたとえ。秦代末期の反乱指導者、陳勝(ちんしょう)の言葉です

美女はえてして遅刻魔である(サードガール/猫じゃらし)

【本】サードガール (西村 しのぶ 小池書院)
 猫じゃらしが苦手だけどかっこいい涼さん、おっきい恋人の美也さん、ちっちゃい恋人の夜梨子ちゃんがおりなす神戸を舞台にした癒し系ラブコメ。何回読んでもほほえましく笑えます。
【花】猫じゃらし
 正式名称は、エノコログサ(狗尾草 犬の尻尾の草)。雑草ですが、Wikipediaによるとアワの原種なので食べることができるそうです。試みたわけではないので、お腹をこわされても責任もてません。花言葉は”遊び”

200803
写真は、たいちろ~さんの撮影。寮の庭にて



 ”コマネタ”のテーマで”待ち合わせ相手の遅刻にどのくらいなら待てるか?”というのがありました。
 まあ、相手によりますね。
 仕事相手だと30分、友人だと1時間、奥様だと何時間でも(後が怖いから)、愛人だとオフィシャルにはいない事になっておりますのでお答えできません(*1)。
 ちなみに、高校時代には”かすこ~時間”(*2)というのがありまして、待ち合わせの30分前を集合時間に決めるというもの。今風に言うとリスクコントロールです。

 さて、表題の”美女はえてして遅刻魔である”は、西村 しのぶの名作コミック”サードガール”より。

 涼さん(大学4回生)(*3)の、”美也さんの遅刻”に対する嘆き
   美也なんかなーっ 昨日3時間も遅刻したんだぜっ
   やっと着たと思ったら”待ったあ?”なんてしゃあしゃあとっ
   待ってたからいたんじゃないかっ バカヤローーッ(*4)

 これに対する夜梨子ちゃん(14才)のご意見
   さすが、大人のデートはスケールが違う
   怒ったでしょ!?、ケンカしたでしょ??ぶったでしょ!?
    (涼さんの返事)してません、してません
   ふーーん・・・ 美也さんには甘いんだーー

 美女と付き合うにはこれぐらいの根性が必要です。

 ”どのくらいなら待てるか?”というのは逆に”どのくらいなら待たせられるか?”ということでもあります。別のデートでの会話では、

  涼さん  「30分なんぞ、待ったうちにはいらん
  美也さん 「ほんとね、待たせたって気がしないわ

 美女にとっては、これぐらい当たり前です
 (だから、遅刻魔になるんだろ~な~)

 美女はまた、時々、たわいのないいたずらもします。
 猫じゃらしを見つけて、夜梨子ちゃんに”涼がねーー 好きなのコレ”とアドバイス、夜梨子ちゃんは涼に”猫じゃらしのブーケ”(*5)をプレゼントします。
 涼さんは、これをもらって”うぅわあああああ!!”と大騒ぎ。過去に何があったんだ、涼さん!

 ところで、涼さん、美也さんは某国立大学工学部の学生さんです。
 涼さんは、工学部の女性について
   工学部の女なんか、どうでもいーんだ
   頭の良さが かわいががない!!
   それほどブサイクな女もいないもんだ
 とコメントしています。

 私の娘も工学部志望ですが、そんなもんですか?
 よろしければ、どなたか教えてください。

 ”サードガール”は、”神戸在住(*6)”とならんで、神戸を愛するお嬢さん方にはぜひ読んでいただきたい、名作です。


《脚注》
(*1)愛人だとオフィシャルには~
 すいません、見栄張りました。本当にいませんよ、奥様。
(*2)かすこ~時間
 かすこ~は、私の高校の愛称です。モトネタは究極超人あ~る(ゆうきまさみ 小学館)から。光画部(一般には写真部のこと)の待ち合わせ方法もこれですが、逆算して元々の時間に集まるのがお約束。
(*3)大学4回生
 関西では大学生の学年を”X年生”ではなく、”X回生”と数えます。
(*4)バカヤローーッ
 涼さんは関東出身なので、”バカヤローーッ”と叫んでいますが、関西人だったら”アホーーッ”と叫ぶところ。夜梨子ちゃんは生粋の”神戸っ子”ですが、涼さんは”関西商人”にならないか心配しています。
(*5)猫じゃらしのブーケ
 実際に作るのは難しいと思うぞ、これ。
 美也さんのは単なるいたずらで、別に二人をケンカさせたいわけではありません。念のため。
(*6)神戸在住(木村紺 講談社)
 こちらも、神戸の大学に通うお嬢さん方のお話。
 詳しくは、”はてしない光の門を、ゆたかに流れゆく風に心を開けば”をご参照ください。


« 2009年3月1日 - 2009年3月7日 | トップページ | 2009年3月15日 - 2009年3月21日 »

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ