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2009年3月1日 - 2009年3月7日

やっと”贈る言葉”から卒業できた気がする(桜ノ雨/ネギ)

【CD】桜ノ雨 (absorb/absorb feat.初音ミク)
 私が高校3年生なら絶対歌っています。(気がついたら2時間以上聴き続けていました)。文字で説明するより聴いていただければ判る卒業式ソングの名曲です。
 歌ってみたい方は、桜ノ雨プロジェクト特設サイトをご参照ください。
【花】ネギ(葱)
 意外なことですが、ユリ科の植物。ネギの若芽のような黄色を帯びた緑色が萌葱色(もえぎいろ)。”萌”とは”萌え出す”のように、草木の芽が出はじめることを指します。”もえ~~”とは関係ありません。

20090206
写真は、たいちろ~さんの撮影。


 



先日、寮のおばさんから、太ネギをいただきました。ネギ焼き、ネギ塩(*1)にして食させていただきました。どうもありがとうございました。
 食材というのは、同じ名前でも地域によってけっこう違っていたりします。ネギもそのひとつで、関西出身の私にとって、ネギは”うどんに入れる薬味”、”緑で細い”ですが、関東に人にとっては”食べるもの”、”白くて太い”もののようです。
 寮の庭にはうどん用として、ネギを植えていますが、これは東京では万能ネギといわれる細いネギです。以前はチャイブ(*2)も植えていました。
 
 さて、昨今のネギつながりの話題(*3)ということで、今回は初音ミク(はつね みく)さんの登場です。

 初音ミクと言われても、ご存知ない方も多いと思いますが、これはクリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージックのソフトウェア(*4)と、そこに登場するキャラクターの名前です。ソフトのパッケージは萌え絵で、なぜか太ネギをもっているのが最近のお約束です。

 コンピューターによって合成された音声といっても、一昔前のコールセンタの音声案内とちがって、知らずに聴けばほとんど普通の女の子が歌っているのと変わりません(*5)
 で、ミクさんの歌っているのが、今回のお題である”桜ノ雨”です。

 ”桜ノ雨”は、ニコニコ動画、YouTubeといったインターネットでブレイクして、今や卒業式の定番になりつつある名曲です。
 ”贈る言葉”から卒業と書いたのは、この曲って、すごく21世紀的なんですね。私自身の高校卒業はまだ、”仰げば尊し”の時代でしたが(*6)、比べてみるとよくわかります。

【仰げば尊し】
・教師、友人、学校への”恩”がテーマ
・上昇志向「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」

【贈る言葉】
・TV=マスメディアからの発信(実写のテレビドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズの主題歌)
・歌っているのが先生(教師役の武田鉄矢)
・テーマは”愛”「だけど 私ほど あなたのことを深く愛した ヤツはいない」
・歌詞だけでは、主語がはっきりしない(先生なのか?友達なのか?)

【桜ノ雨】
・インターネット(YouTube,ニコニコ動画)からの発信(素人からの発信)
・ブレイクした歌手は初音ミク(コンピュータの合成音声)。
・歌の主語は”僕ら”、重要なのはつながり。「僕らは一人じゃない」
・なにげない日常。「窮屈で着くずした制服」、「下駄箱で見つけた恋の実」
・”桜ノ雨プロジェクト特設サイト”による情報交換

 つまり、”桜ノ雨”という曲って、インターネット社会というインフラと、”僕ら”という主体的な発信要求がなければ成立しえなかった卒業ソングなんですね。次世代を担う若者達を象徴するような歌だと思います。

 小難しいとこと書きましたが、私の子供達の卒業式には、ぜひ歌って欲しい名曲です。(でも、ほんとに歌われたら泣いてしまうかも・・・)

  初音ミクバーション(YouTube)

  absorbバーション(YouTube)
  合唱バージョン(YouTube)


《脚注》
(*1)ネギ焼き、ネギ塩
 ネギ焼きは、お好み焼きのキャベツに加え、大量のネギを入れた食べ物。ネギ塩は、肉、魚介類に大量のネギを入れたて炒めた食べ物です。本来は万能ネギを使いますが、いいじゃないですか、おいしければ!。
(*2)チャイブ
 別名、セイヨウアサツキ。ネギよりも細くてピンク色のかわいい花が咲きます。一般的には野菜ではなくハーブとして扱われます。
(*3)昨今のネギつながりの話題
 最初は、”風邪には、ネギをお尻に刺すと直る”という話題を考えていましたが、お下品なのでやめました。ただ、最初に試した人はチャレンジャーですね~
(*4)デスクトップミュージックのソフトウェア
 略称DTM。コンピューター業界では、パソコンをつかっての作業を”デスクトップXX”と言うことがあります。たとえばパソコンを使って本を作ることを”デスクトップパブリッシング(出版)”と言います。
(*5)知らずに聴けば~
 簡単に書いていますが、中高年のコンピュータ屋から見ればとんでもないことです。サンプリングされた音声データをリアルタイムで処理するアルゴリズム、シロウトでも使えるユーザーインタフェース、コンシューマー向けの価格(会社のHPでは市場予想価格で15,750円前後)で提供されるというのは、10年前から考えられない話です。
(*6)まだ、”仰げば尊し”の時代でしたが
 贈る言葉”は1979年、”仰げば尊し”は明治時代にはすでにあったようです。


ブタもおだてりゃ富山敬(ヤッターマン/椰子)

【DVD】ヤッターマン (タツノコプロ フジテレビ)
 タイムボカンシリーズの第2作。ドクロベー様の命令で、ドロンジョ様、トンズラー、ボヤッキーの悪玉3人組が”ドクロストーン”を探すが、いつもヤッターマンにやっつけられて、最後はドクロベー様の”おしおきだべ~”。
 今回のアニメネタは、初代版(1977年放映)を参考にしています。
【花】椰子(やし)
 南国を代表する木。花言葉は「勝利」。ココヤシの実の中の水分はジュースになります。なぜか横浜中華街の露天で売ってました(今でもあるのかな?)

Yashinoki
グアム島の椰子の木です。写真は、フリー写真素材集から。


 



 今日から(*1)、実写版”ヤッターマン”の公開が始まります! 30余年の時を越え、”ドロンジョ様”の再登場!!(*2) ということで、今回のお題は”ヤッターマン”

 子供のころのお気に入りはやはり”ドロンジョ様”。せくすぃ~な美女にして、悪玉三人組のリーダー。爆発で洋服が破れるのもお約束!(*4) 
 お話のフォーマットは上記のとおりですが、この”アニメ界の水戸黄門”ともいえる黄金のワンパターンが人気の秘密でしょうか?
 実写版では深田恭子、福田沙紀、櫻井翔、生瀬勝久と、お父さん、お母さんを意識したキャスティングでしょうか?(*5)

 私のお気に入りは”ドロンジョ様”と、あと”おだてブタ”。ボヤッキーがドロンジョ様に褒められ時にでてくる、椰子の木に登るブタです。セリフは”ブタもおだてりゃ木に登る”のみ。声の担当は富山敬、私の好きな声優さんの一人です。

 ボヤッキーがなぜこのメカをつくったのでしょうか? 椰子の木に勝利を願ったのでしょうか? 全国の女子高生の皆さんにキャラクターグッズとして売ろうとしたのでしょうか?(*6)
 どちらにしても、おだてブタの図面を引くボヤッキーの絵を想像すると、ちょっと笑えます。

 富山敬は、ヤッターマンのナレーションも担当しています。オールドファンには”説明しよう”のセリフがおなじみ。

 1977年放映当時は、富山ファンにとってすごい時代でした。土曜日の6:30からのヤッターマンのあと、7:00からの宇宙戦艦ヤマトでは、ヒーロー、古代進もまた富山敬が担当。
 ”この落差はいったい、な、な、なんだ!”と思いました。
 実写と違って、声優さんというのは芸域が広いんですね。富山敬の例でいうと、
  熱血ヒーロー:宇宙戦艦ヤマトの古代進
         タイガーマスクの伊達直人
  力の抜けたヒーロー:銀河英雄伝説のヤン・ウェンリー
         銀河鉄道999の大山トチロー
  なんでやねんキャラ:ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男
         ちびまる子ちゃんのおじいさん(*7)

 いってみれば、ヤッターマンのあとにドラえもんをやるようなものです(*8)。驚きをご理解いただけるでしょうか?

 アニメ自体は、タツノコプロを代表する傑作ギャグアニメ。今さらお勧めなんていう言葉は不要です。実写版は観ていませんが、原作のイメージをどこまで再現できるか、ドロンジョ様のお色気が楽しめるかがポイントかと。

 ところで、ドロンジョ様って、案外、悲しい中間管理職かも。口先だけのいいかげんな上司(=ドクロベー様)に失敗の責任(=おしおきだべ~)をとらされて・・・
 でも、それを笑いにしてしまえるところが、また人気の秘密かもしれません。


《脚注》
(*1)今日から
 このブログは2009年3月7日に書いています。
(*2)”ドロンジョ様”の再登場!!
  ”ヤッターマン”でないところがポイント。実写版では深田恭子が担当。でも”セクシー美女”の設定とはいえ、よくこの仕事をうけたうけたよな~。私はにしおかすみこ(*3)かと思っていました。
(*3)にしおかすみこ
 ボンデージに身を包んだ”SMの女王様キャラ”のお笑い芸人。余談ですが、私は仕事のチェックリストで、完了した項目に”にしおか”と書いています(”済み”こだよ~)。
(*4)爆発で洋服が破れるのもお約束!
 当時は、キューティーハニーの変身シーンとならんで、お色気シーンの代表でした。
(*5)お父さん、お母さんを意識した~
 最近の子供向け番組は、お父さん、お母さんをいかに取り込むかがおポイント。”スーパー・ヒーロータイム”(日曜朝のスーパー戦隊シリーズ+仮面ライダー)は、アイドル、イケメンの登竜門と化しています。”仮面ライダーを見ていないと、お母さんのイケメントークについていけない”と、同僚の独身OLがぼやいておりました。
(*6)全国の女子高生の皆さんに~
 ”全国の~”はボヤッキーの口癖。ところで、おだてブタフィギュアと、ぽちっとなボタンは Amazon.comで売っています。
(*7)ちびまる子ちゃんのおじいさん
 さくら友蔵さんのこと。最初に声を聞いたときは目がテンになりました。富山敬が物故されたあとを引き継いだのは、青野武。宇宙戦艦ヤマトでクールな技師長 真田志郎の声を担当された方です。こちらもこちらで、目がテンでしたが。
(*8)ヤッターマンのあとに~
 ドロンジョ様の声を担当された小原 乃梨子は、声優交代前のドラえもんで、のび太くんの声も担当しています。”やっておしまい!”のタカビーキャラと、”ドラえも~ん”のへたれキャラが同じ声の人って、たいがいのキャスティングだと思います。


瞑想する猿(SONYウォークマンのCM・初代チョロ松)

【TV】SONYウォークマンのCM・初代チョロ
 初代チョロ松は、1987年SONYのWalkmanのCMに出演しました。その哲学的なまでの風貌は「瞑想する猿」と呼ばれました。コンピューターグラフィックスかと思われるかもしれませんが、本物のお猿さんです。


画像は”YouTube”より(1987年版)

 先日、電車の中で”Walkman(ウォークマン)”を聴いているおぢさんがいらっしゃいました。現在のメモリースティック型ではなくて、カセットのタイプです。
 ”わ~、古っ!”と思いましたが、Walkmanはたかだか20年ぐらい前は若者の必需品だったんですよね。今で言えばiPodみたいなものです

 今の若い人向けに解説しますと、カセットタイプのウォークマンが登場したのは、1979年。それまで音楽は、家で聴くか、せいぜい持ち出せても、ちょっとしたカバンぐらいの大きさのカセットテープレコーダーしかなくて、”歩きながら音楽が聴ける”というのは、若者のライフスタイルを変えるに充分すぎるインパクトがありました。
 イヤホンジャックがひとつだけなので(*1)、彼女と二人で右と左のイヤホンを分け合って、ほっぺたをくっつけて聴くアベッックが憧れの的でした。

 松田聖子、オダギリジョー、柴咲コウ、PUFFYといろんな人がCMに出ていますが、やはり一番印象深いのは”瞑想する猿”です。今でも”YouTube”で観ることができます。20年も前のCMですが、いささかも古さを感じさせません。”It’s a SONY”が輝いていた時代です。

 話は飛びますが、私は仕事柄、社内講師を務めることがあります。で、何が重要かというと”講義中に聴講者を寝かさないこと”(*2)。 お金を払って聴きに来ているわけでなし、”ここ試験にでるぞ!”という脅しも効かない以上、手練手管を考えるわけです。
 以前、”顧客アプローチの考え方”がテーマの時ですが、重要なポイントとして”お客様の共感を得ること”というのがありました。いわゆる”あるよね~”状態です。販売に携わっている社会人の方ならおわかりいただけるでしょうが、商品や、サービス自体で差別化を図るのは、よっぽどのことがない限りけっこう難しいんです。それより、”あなたは私のことをわかってくれている”という共感を持ってもらうほうがよっぽど差別化になります(*3)。
 で、この時に使った題材が、JRの”そうだ、京都行こう”のコマーシャル。

 JR東海ですので、東海道新幹線のコマーシャルのはずですが、2009年春バージョンだと新幹線すら出てきません。最後の3秒、右下に小さくJR東海のロゴが出るだけです。
 でも、”マイ・フェイバリット・シングス”(*4)の軽快なGBMと、長塚京三の含蓄のあるナレーションは、なんとなく”新幹線に乗って、京都に行ってみようかな”という気にさせます。つまり、前半の27秒は”共感”を得るために使われているんですね。共感さえ得られれば、商品そのものを前面に出してアピールしなくても目的が達せられる好例です。

 SONYのコマーシャルも同様。
 多少、機能のテロップがかぶるものの、30秒のコマーシャルの中で、25秒はウォークマンを持っている猿が立っているだけのシーンです。

 どこまでいったら未来だろう。また一歩、進化を続けるウォークマン
 音が進化した。人はどうですか? 重低音と共に、新世代ウォークマン
 音楽は時々ぼくを救う。この音は進化したウォークマン


 いくつかのナレーションがありますが、テーマは一貫して”進化”。”猿でさえ音楽を聴いて感動する、まして人間は”というメッセージは映画”2001年宇宙の旅”の冒頭部分さえほうふつとさせます。
 
 このセンスの良さこそが、時代をこえたクールさだと、私は思います。

 ”瞑想する猿”、初代チョロ松2007年1月に天寿をまっとう。享年29歳。人間で言えば100歳を超えていたそうです。
 合掌


《脚注》
(*1)イヤホンジャックがひとつだけなので
 初号機はヘッドホンジャックが2つあったそうですが、すぐにひとつになりました。
(*2)講義中に聴講者を寝かさないこと
 噺家殺すにゃ刃物はいらぬ、アクビ三つで即死する
(*3)”あなたは私のことをわかってくれている”という共感~
 よっぽど商品がヘタレだと別ですが、まがりなりにも人様からお金をいただく以上、必要最低限の機能はついています。あとは、お客様とベンダの関係しだい。”うちの業務のやり方が正しい”、”それは仕様です”といった意見対立を歩み寄らせるのは共感意外にないと思うのですが。
(*4)マイ・フェイバリット・シングス
 日本語訳は”私のお気に入り”。サウンド・オブ・ミュージックで使われたジャズのスタンダードナンバーです。

ハードカバーの皮をかぶった美少女文庫(先輩と私/百合)

【本】先輩と私 (森奈津子 徳間書店)
 主人公の光枝さんは、官能小説を書いては妄想に浸る女子大生。オナニストの阿真理先輩とレズビアンの華代先輩たちを交えたエロエロ小説。Amazonでは”爆笑スラップスティック・レズビアンコメディ長篇”となっていますが、犯罪だぞ、これ!
【花】百合(ゆり)
 花言葉は「威厳」、「純潔」、「無垢」。聖母マリアの象徴(マドンナ・リリー)だそうです。日本では、球根を”百合根”として茶碗蒸しに入れて食します。ちなみに、”じゃりん子チエ”(*1)に登場するお好み焼き屋のおっちゃんは百合根さん。

20090301
写真は”カサブランカ(百合)”

近所のホームセンターで、たいちろ~さん撮影。


 現在、深夜の3時です。森奈津子の”先輩と私”を了読しました。なぜ、こんな時間に読んでいるかというと、本日、図書館に返却さばならないからです。私自身は”通勤電車=書斎”派なのですが、いや~、この本は10ページで挫折しました。
 ハードカバー(正確にはソフトカバー)だし、表紙はラノベほどは萌え系でもなかったので、油断してました。まあ、森奈津子ですし、多少はえっちぃ話とは思っていましたが、仮にも公立図書館で貸している本ですからまあ大丈夫だとは思っていましたが、甘かったです。
 これではまるで美少女文庫(*2)ではありませんか!

 ということで、今回は本の内容というより”本と表紙”がお題であります。

 このブログを書くにあたり、本を調べることが多いのですが、意外に情報が少ないのが本の装幀(装丁 そうてい)の情報。以前、”ロミオとジュリエット”のお題で書いたときは、装幀担当の金子國義(*3)の情報はなんとか見つかりましたが、角川文庫版渡辺淳一の表紙(村上芳正が担当(*4))は結局、BookOffまで本を調べに行ってやっと確認できました。

 確かに、出版社が違えば表紙も変わりますし(*5)、時代によっても変わる(*6)ことがあるのでしょう。でも、昨今のライトノベルのように、イラストで売上げが変わる例もあるので、もっと大切にしてもよいのではないかと思います。本読みとしては、”あの表紙の本”で覚えているケースも多いんですよ。

 最近では、いとうのいぢ(*7)、竹岡美穂(*8)のように、文庫本の表紙/イラストの画集がけっこう売れていたりしてます。ラノベ系ではアニメ化を意識したような表紙も多く、ビジュアルという意味ではメディアミックス戦略には合っているのでしょう。出版不況の昨今、成長著しい分野ではあります。

 特徴的な作家と表紙担当の例をあげると
高橋弥七郎
 一貫してラノベ系。”灼眼のシャナ”はイラストレーターのいとうのいじが担当。
桜庭一樹
 ラノベ作家時代は、”GOSICKシリーズ”の武田 日向(マンガ家)のようにかわうい系イラストでしたが、直木賞作家になってからは文学系に。”荒野の恋”(ファミ通文庫 イラストはミギー)では、第3部を加筆して”荒野”(文藝春秋)で出版した時点で、ラノベ色はまったく消えちゃっています。
有川浩
 ラノベ作家ですが、1冊目の”塩の街” (電撃文庫)を除くとラノベ系の表紙は皆無。出版もハードカバーがメイン。”図書館戦争シリーズ”にいたっては、登場人物紹介のイラストページはあるものの、顔は描かれていないという徹底ぶり。イラスト担当は徒花スクモ。

 近頃は、イラストとコミック化の作家ですら別れている例まででてきています。
 上記の”灼眼のシャナ”では、コミック化を笹倉 綾人が担当。”図書館戦争シリーズ”では、アニメ化にあたり、キャラクター原案が上記の徒花スクモ、キャラクターデザインを作画監督の中村悟が担当。コミック化は、”LaLa”(白泉社)、で弓きいろが、、”コミック電撃大王”(アスキー・メディアワークス)ではふる鳥弥生が別々に担当と、以前では考えられないようなことまで起こっています。

 この、作家と表紙担当の関係でもっとも先進的なのが、上記の美少女文庫や、2次元ドリーム文庫(*9)。 背表紙に作家とイラストレータの名前が併記されています。まあ、えっちぃ系はイメージが重要なのでわからんでもないですが、ここまで来ると作家より表紙担当のほうが有名だったりする例もあります(*10)。

 ”先輩と私”は、読むんでしたら、おうちでどうぞ。カバーさえかければイラストはほとんどないので、電車の中で読めないことはないですが(*11)、変に興奮して、チカンの疑いをかけられるのは得策ではありません。

 えっ、百合の話はどこにいったって? ”先輩と私”は百合(*12)のお話です


《脚注》
(*1)じゃりん子チエ(はるき悦巳 双葉社)
 大阪を舞台にした”ウチは日本一、不幸な少女”チエちゃんが主人公のコミック。1981年に、吉本オールスターで映画化。チエちゃん役の中山千夏とテツ(父親)の西川のりおのははまり役です。監督はスタジオ・ジブリの高畑勲。
(*2)美少女文庫
  官能小説の老舗、フランス書院が発売している文庫本レーベル。Wikipediaでは”ジュブナイルポルノ”という記載になっていますが、ライトノベルのえっちぃ版といったほうが合ってます。若くてかわうい女の子が表紙(主人公)なのが特徴。
 すいません、デキゴコロで読んでしまいました。
 だから、引かないでください・・
(*3)金子國義
 画家。退廃感のある画風が特徴。0嬢の物語(レアージュ 河出書房新社)、富士見ロマン文庫、家畜人ヤプー(沼正三 幻冬舎アウトロー文庫)など、官能小説の表紙を担当。こちらのHPで見る事ができます。
(*4)村上芳正
 渡辺淳一、原田康子の初期の角川文庫版表紙などを担当。繊細な線が北海道文学のイメージによくマッチしていて好きでした。この人も「家畜人ヤプー」の装画を書いているそうです。
(*5)出版社が違えば表紙も変わりますし
 出版社単位では装丁を合わせていることが多いですが、例外として、椎名誠+沢野ひとしのように、出版社が変わっても組合しが同じという例もあります。
(*6)時代によっても変わる
 メディアミックス戦略の雄、角川春樹は、映画の発表にあわせて、表紙を映画のシーンに変えてました。さすがに裏表紙にCMを載せるのは不評だったらしく、ほどなくやめています。
(*7)いとうのいぢ
 ”灼眼のシャナ”(高橋弥七郎 メディアワークス)、”涼宮ハルヒシリーズ”(谷川流 角川スニーカー文庫)の表紙、イラストを担当
(*8)竹岡美穂
 ”文学少女シリーズ”(野村美月 ファミ通文庫)の表紙、イラストを担当。
(*9)2次元ドリーム文庫
 キルタイムコミュニケーションが発売している文庫本レーベル。美少女文庫に比べてファンタジー系のHノベルが多いように思われます。
 だから、引かないでってば・・・
(*10)作家より表紙担当のほうが有名~
 マニアックな業界なので、なにを持って有名をするかはご意見はあるでしょうが、出版件数を見ているとイラスト担当に固定ファンがいるのではないかと。
(*11)電車の中で読めないことはないですが
 かねがね不思議に思っているんですか、駅のキヨスクに置いてあるフランス書院文庫(大人が主人公の官能小説)って、売れてるんでしょうか?
(*12)百合
 女性同士の同性愛、いわゆる 「レズ」の隠語。対をなすのが「ホモ/ゲイ」の隠語の「薔薇」。「ホモ」と「ボーイズラヴ(BL)」の関係は、もはや神学論争です。


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